死にゲーみたいな現代で生きる一般不死身の怪物さん   作:ちぇんそー娘

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今回も新鮮な続きが生えました。
ぼちぼち物語として進んでくると思います。






五等分くらいのクソ姫

 

 

 

「はい。じゃあこれから第114514回くらいのアルカ会議を始めまーす。議長は前回優勝者の朕こと琥珀です」

 

 

 …………なにこれ? 

 なんか目を覚ましたら知らない真っ暗な空間にいるし、急に4つ椅子と机が現れたと思ったらそこに俺とほとんど同じ姿をした存在が座っているんだが? 

 

「御託は良いからさっさと始めろ。妾は遅いのは嫌いだ」

 

 苛立ちを隠さず呟くのは赤い瞳をした俺。

 

「朕もこう言う非効率的な儀礼は嫌いだけどなー。最初にこれやろうとか言い出したのどっかのクソ赤目こと紅葉なんだよなー。そいつってほんとバカだと朕思うわー」

 

 その赤い瞳の俺を煽る黄色い瞳の俺。

 

「や、やめてよ2人とも……喧嘩なんてしても2人が死ぬだけで意味ないよ……どうせ私に殺されるのに……」

 

 そして弱気なのかよく分かんないことを呟くのは青い布で目を隠した俺。

 

 

 ……なにこれ? 

 夢、夢かなぁ? 俺の脳って無駄に高スペックだから記憶の整理とか必要ないし、夢なんて見たこと無かったんだけどなぁ。まぁ夢なら寝るか。寝れば覚めるでしょ。

 

 

「おい。何寝ておるのだクソザコ翡翠。クソザコの分際で一丁前に妾の前で寝ようなぞ4000年早いわ」

 

「確かにクソザコ翡翠のくせにこの態度はちょっと朕も引くわー。常識無いにしても引くわー。まぁクソザコで記憶持ち込めないから仕方ないかもだけど引くわー」

 

「2人ともやめなよ……確かに翡翠はクソザコで、肉体との相性が良いだけのゴミクズだけど本当のことを言ったら傷つくクソザコだっているんだから……」

 

 

 ………………

 

 

「はー!!!??? なんなん? なんなん俺の偽者達!? なんでそんな俺の事煽ってくんの偽物の分際で!?」

 

 さすがに温厚な俺でもこの謂れのない罵詈雑言にはキレる。

 なんで自分の顔と声をした知らない奴らからこんなに罵倒されなくちゃいけないんだ。一体俺が何をしたというのだ。

 

「ご、ごめんね……私があまりにもかわいくて自分の恵まれなさから嫉妬しちゃう気持ちはわかるけど、一旦落ち着いて……」

 

「五月蝿い。いいから黙って話を聞いてろ翡翠」

 

「朕がさっき言ったけどこれ会議なんだよ。重要なことは()()()()()()()()()()教えてあげるから、とりあえず今は会議に参加して欲しいなー」

 

 なんだかよく分からないが、コイツらが嘘やら何やらで俺を騙すつもりがないということは何となくわかってしまう。

 結局、訳分からないままであるが大人しく席に座り会議とやらに参加することにした。

 

「はい。じゃー議題だけどアレね。紅葉が倒したアイツ……ムトゥスとかいう新種の精霊の話ね」

 

「え、ちょ、紅葉が倒したってどう言う……てか紅葉ってこの赤目?」

 

「軽く1000回くらいぶっ殺して試したが()()()()()。確かに人間を変異させて作ったにしては世界革命使えるなんておかしいが、地球側の精霊と考えたら弱すぎる。あの程度のものを生み出すとは、頭が末期としかいいようがない。まぁ、琥珀も蒼海も大方の予想は付いてるだろう?」

 

「は? いやなんのことやら……というか俺の事ハブってる?」

 

「確かにあの強さで惑星意志を名乗るのはおかしいもんね……逆に可哀想。やっぱりあれかな、地球の根元が喰われてるのかな? 特定指定外来呪星核か、惑星疾病か、あるいはもうこの星も限界という可能性も……なんにせよ、正統な惑星意志の可能性は低いかも」

 

 知ってる顔のヤツらが全く知らん単語の飛び交う会話をしているんだが。

 これ俺必要ないよね? 必要ないね。というか最初からハブる気だったんならわざわざ起こさなくてもいーじゃんよ。コイツら性格悪いな。特に青い目隠ししてる奴がナチュラルにこっち煽ってきてめちゃくちゃムカつく。

 とりあえずコイツらの話は俺を完全にハブってるから置いておき、現状について色々考える。

 

 まずこの空間は間違いなく現実の空間ではない。

 多分、時間という概念も存在しない異空間だ。紅葉、琥珀、蒼海。そう呼ばれていた俺のそっくりさんの内の誰かの異界領域の中の可能性もある。

 コイツらについては情報が少なすぎるが、ムトゥスの話が出てくるなら別だ。紅葉が倒した、と言っているということは俺の意識が飛んでいる最中、何かしらの干渉をしてきたということだろう。

 

 つまり……そこから導き出される結論は……ッ! 

 

 

 

「お前達、俺の別人格だな!?」

 

「は? 違うが? やっぱお主馬鹿だろ」

 

「この理解力の低さはさすがの朕でもどうしようもないわー。人格だなんて、そんな程度の低い()()のわけないだろう。朕も、紅葉も蒼海も翡翠も」

 

「可哀想……馬鹿だと辛いこと多いのに肉体の主導権があるの本当に可哀想……」

 

「ははっ、よーしお前ら全員一旦ぶちのめすわ。全員纏めてかかってこいやァァァ!!!」

 

 

 いくら温厚な俺でもさすがにもう限界だ。

 机を蹴り飛ばして堂々と宣戦布告をする。俺、正直言うと自分の異界領域エグいから嫌いなんだけどもうコイツらは一回分からせてやらないと気が済まないわ。

 

「お? クソザコ翡翠の分際でよく言った! 妾もこんな退屈な会議に意味なんて感じられなかったからなァ!」

 

「一応説明しておくと、本来あらゆる肉体に魂は1つ。たとえそれが()()()()()()で4つになっていたとしても常世に存在できる魂は一つ。つまりこの異空間での記憶を向こうに持ち込める魂は1つだよー」

 

「でも安心してね翡翠。あくまでこれは今回の会議の記憶保有権の奪い合いであって、肉体の制御権の奪い合いじゃないから。そうじゃなきゃ、クソザコナメクジのミドリムシのヘタレ野郎の翡翠は永遠にベンチだから……」

 

 なんか難しいこと言ってるけど、ムカつくしとりあえず全員ぶっ飛ばせば良いからヨシッ! 

 

 全員が椅子から立ち上がり、意識を集中させて各々の魂の内側の世界を現世へと顕現させる。

 

 

 ────その最中、俺は琥珀を名乗る俺の言葉を思い出した。

 この戦いに勝たないとこのアルカ会議とか言う謎会議の記憶は持ち越せない。そして最初の言葉を真に受けるなら、この会議は114514回目らしい。

 

 …………1回でも勝ってれば知ってるはずのこの会議のことを知らないということは、俺はこの紅葉、琥珀、蒼海を名乗る俺に114513回戦いを挑んで、1度として勝ててないのでは? 

 

 

「異界領域────『星羅転埋伏暦』」

 

「異界領域────『転輪廻聖王言』」

 

「異界領域────『成劫魔始源炎』」

 

「え、あ、異界領域────『万魔屍山無み──」

 

 

 そんな事考えてたら世界革命を使う前に胴体が爆散し内側から大量の蛇が生えてきてそいつらに脳をほじくられて、そこで俺の意識は途切れた。

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

「アルカ、アルカッ! 大丈夫か?」

 

「うーん……あれ、葵く、さん。どうしたんですかぁ?」

 

「いや、飯が出来たから起こしに来たんだけど全然起きないから何かあったのかと」

 

「そうか……じゃなくて、そうでしたか。すいません、なんだか良くない夢を見ていた気がして」

 

 俺ってば睡眠が必要ない体なのに、寝ていたのか? 

 ……なんか重要なことを忘れている気がするが、思い出せないということはまぁ重要なことじゃないだろう。重要なことを忘れる奴は馬鹿だが、俺は馬鹿じゃないし。

 

「照香もようやく食べれるくらいに回復したからな。アルカが言ってたように、今日はお祝いだ」

 

「そう、だったね。うん。じゃあ行こうか」

 

 葵くんが差し伸べてくれた手を掴んで、ゆっくりと立ち上がる。

 改めて見ると葵くんって背が伸びたし、体もがっしりしたし顔は元から整ってるからすごい男前だな……。なんだからよく覚えてないが、以前には助けて貰った気がするし。

 不老不死である俺が助けられることなんてないに決まってるのに、そんな不思議な感覚がどうしても気の所為だと思えない。そしてそれを意識すると、なんだか葵くんの手を握ってる右手が溶岩に浸かっているかのような熱を感じてしまった。

 

「? どうしたんだアルカ。俺の顔をじっと見つめて。もしかして俺の顔が気に入らないのか? もしもアルカが不快に感じるようだったら耳でも目でも鼻でもなんでも削ぎ落とすからいつでも言ってくれ」

 

 ……気の所為だね! 

 この子頭おかしいもん! 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

【緊急事態】助けて【マジで】

 

 

1:NN.クククルン

助けて

 

 

2:NN.ブラド

なんだ、釣りスレか

 

 

3:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

はい閉廷はい終わりはい解散

 

 

4:NN.オーカミ

遂に酔って人間を犯したか……

 

 

5:NN.ガイアッ

さすが南米ッパリは違うな

 

 

6:NN.万死

マジで気持ち悪いよ酒カス……

 

 

7:NN.ハッピージョー

アル中は病気なんです。本人の意志とは無関係に他人を傷つけてしまうこともありますから、皆さんどうかケツァルコアトルさんを責めないであげてください。

 

 

8:NN.クククルン

まだ何も話してないよ俺?

 

 

9:NN.マリン

用件はさっさと話せ。管理のブラドが困るだろ

 

 

10:NN.侵略タコ娘

娘同然に育ててた人間を酔った勢いでレ〇プした話とか聞きたくないんだけどー

 

 

11:NN.クククルン

してないよ?俺そんなことしてないよ?確かに実妹には酔った勢いでしたけどね?いい加減時効にして……

 

 

12:NN.ヴォドゥン

でもコイツ前に酔った勢いでケツに〇〇〇ぶっ刺して出力最大にしてたぞ

 

 

13:NN.風呂メテウス

早く事情話さないと黒歴史が大変な量掘り起こされるぞケツァルコアトル

 

 

14:NN.クククルン

実は俺、監禁された

 

 

15:NN.妖精武器庫

は?

 

 

16:NN.ハッピージョー

え?

 

 

17:NN.万死

人類滅亡確定か……

 

 

18:NN.ぐやぐや姫

なんだかしばらくぶり来たらケツァルコアトルが捕まるなんて言う異常事態が起きてるなぁ……

 

 

19:NN.雪ん子

>>18

あ、ぐやぐやちゃん久しぶり

 

 

20:NN.ブラド

とにかくどういう状況なんだ?

お前を監禁するほどの強さのゾンビが現れたとしたら、我々じゃどうしようもないぞ?

 

 

21:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

ガセじゃないならかなりまずいけどなぁ……

 

 

22:NN.クククルン

はい……実は俺を監禁したのアンナなんだよ……

 

 

23:NN.ヴォドゥン

幼女にハードなプレイ強要してんじゃねぇぞ酒カス

 

 

24:NN.オーカミ

酒カスコアトルはさぁ……倫理観無いの?

 

 

25:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

アンナって誰だっけ?怨霊かなんかの名前?

 

 

26:NN.ハッピージョー

>>25

ケツァルコアトルさんが保護した女の子ですよ。

世界革命が使えるとかなんとか。

 

 

27:NN.ブラド

なんだかわからんがアレか? お前の変態趣味に付き合わせてるだけなら最低だぞ?

 

 

28:NN.オーカミ

ケツァルコアトルが最低なのは今に始まったことではない

 

 

29:NN.クククルン

ちょっと前に人間の生き残り見つけたって言ったじゃん……そこが数体の人型ゾンビに襲われて守る為にちょっと力使ったら人じゃないのがバレちゃってさ……石投げられて追い出されてアンナとも引き離されちゃったんだよ

 

 

30:NN.ヴォドゥン

やはり人間は愚か……

 

 

31:NN.マリン

気持ちはわからなくもないが、やはり愚かではあるな

 

 

32:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

どうする?人類滅ぼしちゃう?

 

 

33:NN.ハッピージョー

まぁ人の愚かさは後で説くとして、何故そこからクククルンさんが監禁されたんですか? 人相手ならその気になれば簡単に抜けられますよね?

 

 

34:NN.クククルン

そしたらね……アンナが追っかけてきてその集落が襲撃されて滅んだって言ってきたんだよ。

すぐに駆けつけたけど集落は全滅してて……

 

 

35:NN.ガイアッ

まさか、その集落を滅ぼしたゾンビに……

 

 

36:NN.万死

ケツァルコアトルを捕らえるほどのゾンビ……データ取りたいけど真っ向からだと絶対勝てないなぁ

 

 

37:NN.クククルン

いや、その後生き残り探してたらアンナに背後から両足ぶっ潰されてその後両手も潰されて監禁された

 

 

38:NN.ヴォドゥン

ん?

 

 

39:NN.ブラド

へ?

 

 

40:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

急展開すぎんだろ

 

 

41:NN.ぐやぐや姫

ww

 

 

42:NN.妖精武器庫

なんか読み飛ばしたかなぁ?

 

 

43:NN.クククルン

本当に訳わかんないんですよォ!

アンナってば良い子だったのにいきなり俺の足潰して手も切り落として部屋に監禁して「お姉様は私が守る……もう誰にも傷つけさせないから……」とか言い出して……誰かなんでなのかわかんない?

 

 

44:NN.妖精武器庫

怖ー。人間ってそんな訳わかんないことするんだー

 

 

45:NN.オーカミ

全くわからん……どうしてそうなった?

 

 

46:NN.ハッピージョー

あの……今までどんな風に接してきたか教えて貰えませんか?

 

 

47:NN.ブラド

もしかして突然の精神狂化……ウィルスによるものなのでは?

 

 

48:NN.万死

>>47

確かに……魔女ちゃんが今オフだけどオンになったら解析結果聞いてみるか

 

 

49:NN.クククルン

>>46

別に普通に殺されそうになってたところを助けてあげて、これから生き残る術を教えてあげたりこんな小さい子が1人だと寂しいだろうから親代わりにずっとそばに居てあげたりしただけだよ。

集落追い出されたのも別にアンナのせいじゃなくて俺がアンナを庇って異界領域使ったからだし

 

 

50:NN.雪ん子

ふーむ、別にアンナちゃんがおかしくなる要素さっぱりだね

 

 

51:NN.マリン

人間の精神に干渉する能力持ちのゾンビが発生した可能性は?

 

 

52:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

能力ならケツァルコアトルが気づかないわけないでしょ。私と同じで先天的に狂ってたんじゃないの?

 

 

53:NN.ハッピージョー

えぇ……

 

 

54:NN.クククルン

まぁ腕も足もすぐに治って今は権能使って回線繋げてんだけど本当にショック……

最近夜になると服を脱いで抱きついてきたり好きとか愛してるとか言ってくれたからようやく打ち解けてきたと思ったのに……こんなに嫌われてたなんて……

 

 

55:NN.ハッピージョー

????

 

 

56:NN.妖精武器庫

酒クズの方から脱がしたならまだしも、向こうから脱いだなら服従、或いは友愛の行為のはずだもんね。わからんなー

 

 

57:NN.風呂メテウス

やっぱケツァルコアトルが酔ってなんかやったんじゃないのか?

 

 

58:NN.クククルン

こんな状況でさすがに飲まないよ……

 

 

59:NN.ブラド

やはりその子、人間じゃないのではないか?異界領域を持っている時点でその可能性が高いと思うが

 

 

60:NN.マリン

だがケツァルコアトルが見て人間だと判断したなら他の誰が見ても人間としか判断できないだろう

 

 

61:NN.ぐやぐや姫

うーん、やっぱ人間ってわからん

 

 

62:NN.クククルン

わかんないよー!!!人間わかんないよー!!!

 

 

63:NN.オーカミ

人間についてはそれなりに研究したから結構わかってるつもりなんだがなぁ……

 

 

64:NN.ハッピージョー

皆さんアルカさんのこととやかく言えませんよ……?

 

 

65:NN.雪ん子

>>64

さすがにお姉様よりは人間の心わかってるよ

 

 

66:NN.ブラド

アイツは誰彼構わず狂わせるからな……

 

 

67:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

少しは私達を見習って人間について学習してもらいたいよね

 

 

68:NN.クククルン

アイツみたいにならないように万が一に備えて人間については学んでたよ俺?

 

 

69:NN.ガイアッ

そもそも人間の発生より前から居る俺からしたら人間なんてわかんないことがないレベルだと思うんだがな

 

 

70:NN.ハッピージョー

皆さん鏡って知ってます?

 

 

71:NN.クククルン

俺、鏡嫌い

 

 

72:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

急に徐福が変なこと言い出した

 

 

73:NN.ブラド

鏡を知らない者はここにはいないと思うが……急にどうしたんだ?

 

 

74:NN.万死

徐福ってたまにおかしくなるよね

 

 

75:NN.ぐやぐや姫

まぁ若いし晴明とかと違って普通の人間だったからじゃない?

 

 

76:NN.ハッピージョー

なんか頭痛いのでしばらくオフになりますね……

 

 

77:NN.雪ん子

どうせ研究し過ぎでしょ。不死者でも疲れが溜まるんだから養生しなさい

 

 

78:NN.侵略タコ娘

雪ん子ちゃんってたまに徐福に優しくなるよね

 

 

79:NN.オーカミ

もしかしてアレか? ラブか?

 

 

80:NN.雪ん子

>>79

ぶっ殺すよ? 確かに徐福にはお姉様と一緒に私を助けてくれたって言う恩があるけどなんであんな研究バカのメンタルクソザコだけど優しくてイケメ

 

 

81:NN.ブラド

雪ん子が機械ぶっ壊してオフになったな

 

 

82:NN.ヴォドゥン

雪女も徐福も訳分からんな

 

 

83:NN.クククルン

とりあえず俺はどうすれば良いかな? 手足とかもう一回切り落としといた方が良いかな?

 

 

84:NN.マリン

とりあえずはアンナとやらを刺激しないようにそうした方が良いのでは?

しばらく監禁されたふりをして様子を窺うべきだ。

 

 

85:NN.ブラド

そうだな。とにかく今は情報が欲しい。不便だろうが頼むぞケツァルコアトル。

 

 

86:NN.もりもり

なんか久しぶりに帰ってきたら変なスレ立ってる今北産業

 

 

87:NN.ガイアッ

>>86

そのネタ懐いな

 

 

88:NN.万死

>>86

監禁

調教

酒クズ

 

 

89:NN.ヴォドゥン

アルカどーだった?

 

 

90:NN.もりもり

相変わらず元気そうだったし問題ないかなー。人間と一緒に居たけど多分大丈夫

あと地球中枢言語で喋るゾンビと戦ったけど、ぶっちゃけ異界領域使うまでもなく勝てる程度の強さだよ

 

 

91:NN.妖精武器庫

そんなもんなのかー

 

 

92:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

ナンバー2のもりもりの言う話じゃあてにならないけど、まぁそこまで強くはないんでしょう

 

 

93:NN.侵略タコ娘

そう言えば徐福と雪女って仲良いけどなんの繋がりなの?

 

 

94:NN.オーカミ

>>93

雪女の内包概念が暴走しかけた時、偶然その場にいたアルカと徐福が助けてやったんだよ。

 

 

95:NN.ブラド

そう言えばあの時だな。観測値不明の異界領域と魂の位相がズレたの

 

 

96:NN.妖精武器庫

アルカの異界領域について変なこと言ってたのもあの2人だよねー。もりもりなんかアルカ変なことになってなかった?

 

 

97:NN.もりもり

>>96

別にー。アルカはいつも通り普通にアルカだったわ。良い感じに侍らせてる人間拗らせてた

 

 

98:NN.風呂メテウス

まぁアイツ人の心分からないからな……

 

 

99:NN.クククルン

アンナは拗らせないように注意しないとな

 

 

100:NN.万死

まずはなんで監禁されたのか原因究明だけどね。

 

 

101:NN.最新の魔女

皆様、緊急事態です

 

 

102:NN.ブラド

今度はどーしたの

 

 

103:NN.オーカミ

またうちの子が可愛いとか?

 

 

104:NN.最新の魔女

察しが良くて助かります。

皆様に教えて頂いた『カワイイ』という概念をドリスが詰め込みすぎていて、私の情報回路が限界を迎えようとしています。これはもしや新手の異界領域なのではないでしょうか?

【画像】

 

 

105:NN.ぐやぐや姫

わー何この子可愛いねー

 

 

106:NN.侵略タコ娘

魔女ちゃん最近大丈夫?なんかキャラ変わってない?

 

 

107:NN.ヴォドゥン

前は感情が分かりませんとか言ってたけどまぁこんなもんだろ(適当)

 

 

108:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

はいはいかわいいかわいい

 

 

109:NN.最新の魔女

まだ発達していない発声機能を駆使して私のことをママと呼ぶのです……これは、不死殺しの概念を内包してると考えても間違いないのではないでしょうか?

 

 

110:NN.万死

ちょっとこれぶっ壊れてるかもしれないね

 

 

111:NN.ブラド

今度メンテに行ってやるか……

 

 

112:NN.オーカミ

……ちょっと考えたけど、あのゾンビ達が弱いっておかしくないか?

 

 

113:NN.ガイアッ

ん、どういうことだオーカミ

 

 

114:NN.マリン

確かに、少し違和感はあるな

 

 

115:NN.オーカミ

地球中枢言語を使う惑星意志の精霊なら、もりもりに一方的に負けるわけがないんだよ。

 

 

116:NN.もりもり

まー確かに

 

 

117:NN.ぐやぐや姫

じゃぁ私が調査しとくよ。

 

 

118:NN.ブラド

頼んだ、かぐや姫。

 

 

119:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

どうでもいいけどこの前なんかアルカが居るって言われてた辺りで位相が揺れたんだよね。不死者の魂に異常でもない限りあんな揺れ方しない気がするんだけど、もりもりなんか知らなーい?

 

 

120:NN.もりもり

全然わからんわ

全然知らんわ

それよりスマブラやろうぜ

 

 

121:NN.ぐやぐや姫

私カービィ使うわ

 

 

122:NN.ブラド

調査行けや

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「話ってなんですか照香さん」

 

「あぁ、こんな夜遅くに呼び出して悪かったな」

 

 人口の光のほとんどが潰え、月の光が明るく感じる夜。

 夜風を浴びながら照香は口を開いたり閉じたりしながら、何かを言い出す機会を探しているようだった。

 

「薄々気がついてると思うが……私はアルカが大切だ。こ、仲間としてな!かけがえのない、何があっても守りたいものだ」

 

 面と向かって言われるとやはり少し恥ずかしいものがあるな。

 しかしなんだ。こんな夜にわざわざ2人だけで話がしたいってなんだろう?アレかな、恥ずかしいホクロの位置とか教えてくれんのかな?

 

 

 

 

「面倒くさいかもしれないが、私は好きな人の全てを知りたいんだ。────だから、率直に聞くぞ。アルカは、人間か?」

 

 

 

 

 

「……はい、人間ですよ」

 

 

 ここではいと答えてもろくなことにならないの知ってるからね俺。

 はい、って答えたら最悪つるし上げられてファイアーだよ。魔女狩りの時に嫌という程教わったもん。だいたい俺はめちゃくちゃ賢いから、ボロを出したりしないもん。きっと、照香は今怪我をしていてナイーブになって疑い深くなってしまっているんだろう。

 

 

 

「…………そうか。なら、良いんだ。これは、私の努力不足だな」

 

 

 

 うーん……?

 その割には反応が芳しくないような。この俺がまさか選択肢を間違えたというのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 





・翡翠と紅葉について
基本的にはみんな翡翠の方の異界領域しか見た事ありませんが、徐福と雪ん子だけは紅葉の方の異界領域しか見た事がありません。
2人はネットでのキャラの違いはもりもり的な演じ分けだと思ってます。翡翠、紅葉、琥珀、蒼海の全部を知っているのは凛花くらいです。

・『魂』について
どんな高次の肉体にも絶対に1つです。異界領域の理でも考えられないようなエラーでも起きない限り、それが覆ることはありません。そして起こったとしても現実に存在できる魂は1つの肉体につき1つです。






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