死にゲーみたいな現代で生きる一般不死身の怪物さん   作:ちぇんそー娘

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ちょっと天気が悪かったので育ちが遅れたけど、今回もしっかり収穫出来ました。
今更ですがサブタイはだいたいパロディです





キツメでヤバイ

 

 

 

 

 

 

「────おい、アルカ。そっちのソレ取ってくれ。……アルカ? 聞いてんのか?」

 

「え、聞いてませんでした」

 

「ったく、最近オマエぼーっとしすぎじゃねぇか? 確かに良い感じの拠点も手に入れられて一安心だが、いつまたあのよく分からねぇ人型ゾンビに襲われるかわかんねぇんだから気をつけろよ? あとソレ取ってくれ」

 

「コレですか」

 

「そうそれ。あとアレも」

 

「はい、どうぞ」

 

 スーパーを拠点にしてからは比較的穏やかな時間が流れているような気がする。

 それと言うのも、最近俺はやたら過保護になった葵くんと照香のせいであまり外に出てゾンビとドンパチ出来なくなったのと、2人がめちゃくちゃ強くなったせいだろう。

 照香とか両方の眼球がそれぞれ別方向に向いたり、舌先で周囲の温度を把握したり、素手で壁に張り付いたりしてなんかもう人間じゃないみたいだし、葵くんは遂に水面を右足が沈む前に左足を出して走り始めた。

 

 そんな2人の変化に応じてゾンビ達も強くなっているし、なんというかもう完全にゾンビサバイバルというよりドラゴ○ボールの世界だよ。相変わらず相手の攻撃が全部初見殺しの即死技だから死にゲー感高いのは変わってないけど。

 

「アルカ、ソレとアレをアレしといてくれ」

 

「はーい。アレですね。あとアレやっときます?」

 

「あー、じゃあソレも頼むわ」

 

 人間として紛れ込んでる手前、左腕を再生出来ないのは最初は少し不便だったが、昔全身をバラバラにされて10年くらい過ごした経験とかもあるので意外とすぐに慣れて細かい作業とかもできるようになった。

 最近はだいたい剛と一緒に銃などの備品の手入れをしているので、熟年夫婦みたいな会話までするようになってしまった。

 

「そう言えば……最近葵くんと照香ってなんかちょっと変だと思いません?」

 

「そうか? 逞しくなったとは思うが……」

 

 まぁ元からコンクリートを砕くゾンビの攻撃をまともに受けて痛いで済むような超人から見たら、水の上を走れるようになるくらいちょっと逞しくなったで、すまないよね。絶対おかしいよね。不死者から見ても水の上を走るのはおかしいもん。剛の目って絶対節穴だよ。俺の慧眼がそう告げている。

 

「ただいま……」

 

 噂をすればなんとやら。

 今日も今日とて周囲の探索ついでにゾンビを殲滅してきたであろう2人組が帰還してきた。

 

「おう、おかえり……って、その怪我どうしたんだ!?」

 

 最近はほとんど怪我もせずにゾンビ相手に戦闘をこなしてきた葵くんと照香であったが、今日は2人とも傷だらけになって帰ってきた。

 

ズキッ

 

 それを見た瞬間、よく分からない胸の痛みが迸った。

 痛み、なんて感覚はもうずっと前に慣れてしまってほとんど感じなくなったはずなのに。

 

「2人ともどうしたんだその怪我!?」

 

「人型に近いゾンビに襲われた。私は無事だが葵は多分腕の骨をやってる。早めに処置してやってくれ」

 

「大袈裟だよ。これくらい3日もすれば治る」

 

 葵くんの腕、明らかに複雑骨折してますよね? 骨の破片が皮膚を突破ってるよ? それ、絶対普通は3日で治らないから。

 しかし、こう言ってはなんだが人外レベルに強い2人にここまでの傷を負わせるなんて、やはりゾンビ……特に以前見た人型のものやそれに近いゾンビは強さが別次元と考えた方が良いだろう。

 

 正直言うと、異界領域が使えるような生き物が1体でも人類を滅ぼすつもりで動けば、それだけで滅亡しないにしても文明はかなりダメージを負うことになるし、この状況じゃ文明の再復興は難しいだろう。周囲を探索しても一向に生き残りは見つからず、せいぜいが最近まで生きていた死体くらいしか見つからないし。

 

「とりあえず照香さんも治療した方が……」

 

「ひっ、必要ない。私はこの程度の怪我、3分もあれば治る」

 

 もうそこまでいったら立派な人外だよ。

 と言うか、照香思いっきり手首切ってそこから血がドバドバ出てるし。以前「失血には多少耐性がある」とか言ってたけどこれはさすがに放っておいたらまずいだろう。

 

「ほら、大人しくしてください。どう考えても放っておいていい怪我じゃないですよ」

 

「いや、本当に大丈夫だから……私の血は、汚れているから、こんなものでアルカを穢す訳には……」

 

「何言ってるんですか。血に汚れてるも何もありませんよ」

 

 照香は顔を真っ赤にして俯いてしまったが、とりあえず大人しくしてくれたのでさっさと全身の怪我の状況を確認して治療を始めよう。

 手首以外は特に問題無し。あとはお腹をちょっとスっているくらいで……。

 

 

 そんな風に照香の状況を確認していたら、突如金属同士を打ち鳴らしたかのような轟音が辺り一帯に轟いた。何事かと音の方向に向けると、葵くんが顔面蒼白で腕を抑えて震えていた。

 

「…………アルカ。俺もだいぶ酷い怪我をした気がするから見てもらえるか?」

 

 見なくてもわかるわ。腕の骨がお見えになっているよ。

 というか、今思いっきり自分の腕を壁に叩きつけたよね? しかも折れている方を。

 

「葵、今は私がアルカに治療してもらっている。お前は剛の方に頼んでいろ」

 

「俺の方がお前より重傷だから、アルカに治療してもらうべきだと思う」

 

「アルカは隻腕だぞ。両腕揃っていてきちんと処置できる剛の方に重傷のお前を任せるのが合理的だ」

 

「おい、俺を押し付け合うの地味に傷つくからやめろ。いいからさっさと怪我を見せやがれ」

 

 バチバチと火花が見えそうな睨み合いを始める2人と、それをあきれながら見つめる剛。

 最初の頃は葵くんと照香はあまり仲良くなかったのを考えると、こういう子供じみた喧嘩をしているのは仲が良くなった証拠として微笑ましいもの……微笑ましい、のか? 分からない……俺には微笑ましいの基準が分からない。

 

 ……それはそれとして、2人がこんなにボロボロになっているのは久しぶりに見た気がする。

 葵くんも照香も結構整った顔立ちをしているだけあって、顔についた傷なんてよく目立って────

 

 

ズキッ

 

 

 まただ。

 また、よく分からない胸の痛みが走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人類の現状を軽くおさらいしておこう。

 

 突如としてゾンビになる謎の症状により1年も経たないうちに文明は崩壊。現在葵くん達以外この近辺では恐らく生き残りはいない。

 ゾンビ達は1番弱いものでも武器無しで絶対に勝てない、強いものでは異界領域とか言う精霊側の技まで使ってくる始末。加えて恐らく現在進行形で進化している。

 どこまで進化するかは分からないが、いくら俺でも異界領域の世界革命を使える個体に10体以上に囲まれれば負けることは絶対にありえないにせよ、葵くん達を守りきることは絶対に不可能になる。ただでさえ俺の異界領域は殺すことに特化していて誰かを守ったりとかには向いていないのに。

 

 ……そろそろ頃合だろうか。

 不死者であることをカミングアウトして、すっぱり別れてしまうのも手だ。絶対いつかはバレることなのだから、あまり感情移入しすぎるといざバレた時に余計辛くなる。

 俺がいなくてもみんな()()ならやっていけるだろうし、もしヤバそうでも物好きのケツァルコアトルか、ブラドかめっちゃ優しい凛花とか……あとはバンシーも女相手だけなら優しいしその辺りに任せれば最小限の人類の生存圏の確保くらいならやってくれるかもしれない。

 

 

ズキッ

 

 

 そんなことを考えていたら、また胸の痛み。

 人間と別れることなんてこの4000年間で腐るほどあった大して珍しくも無いイベントのはずなのに、こんな痛みを伴うのは初めてだ。一体この痛みは何なのだろうか? 

 

 そんなことを考えながら夜空を見上げていると、突然意識が微睡みの中に沈んで──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい……じゃあこれから114515回目くらいのアルカ会議を始めるよ……今回は私こと蒼海が司会ね」

 

 

 ……なんか変な空間にいるんだけど。

 赤目の俺と黄色の目の俺と、青い布で目元を覆った俺。何この夢? 悪夢? 

 

「114515回ということは、そうかー。朕前回負けたのかー。悔しいわー」

 

「はいはい。前置きは良いからさっさと始めろ。なんで今回はまた妾達が呼び出された」

 

「それはですね……クソザコ翡翠がまた変なことで精神が揺らいだからです……やっぱ戦うのが弱いと精神も頭も弱くて可哀想だね……」

 

 なーんかめちゃくちゃ煽ってくる青い布の俺にイライラさせられつつも、賢く理性的である俺は落ち着いて状況を分析する。

 完全に謎の空間、何故か増えている俺。そして勝手に進んでいく状況。

 

 ……うん! 

 夢だこれ! 

 夢なんて見た事ないけど、まぁ覚えてないだけで沢山見てるのかもしれないもんね! そうと決まればもう不貞寝してこの悪夢が終わるのを待とう。俺は知性的で理性的な不死者だから、こんなことで一々焦ったりせず落ち着いて、常に理性のある行動をすれば大抵の事はどうにかなるのだから。

 

 

「あの……そういう無駄なくだりいいんで、会議に参加してください。と言うか現状放棄してないで少しは頑張って理解しようとしてください……どうせいてもいなくても変わらないからいいけれど……」

 

「…………はー!? なんなんだよ! ホントなんなんだよ偽物のくせして煽りやがって! お前絶対友達いないだろ! 虐められてたタイプだろ! 野郎ぶっ殺してやる!」

 

「虐められてないし……私の可愛さにみんなが嫉妬して酷いことしてきただけだし……」

 

「やめなよー。自分同士の争いは醜いと朕思うよー?」

 

「ふん。性根の腐ったゲス女と頭が腐ったクソザコ野郎で気が合うのだろうさ」

 

「マジで口悪いなお前ら!? 喧嘩売ってんな上等だよかかってこいや! 異界りょ」

 

 

 

 

 

 閑話休題(それからそれから)

 

 

 

 

 

「んじゃ、とりあえず今回の議題はあのよくわかんないゾンビについてでいいんですよね……?」

 

「うむー。翡翠も納得してくれたところで、さっさとちゃちゃっとはじめよー」

 

 3人がかりでボコボコにされた……。

 自分にリンチされるという不可思議すぎる現象に精神がちょっとキツくなっただけで別に納得してないけど……自分と全く同じ顔に捕まえられてボコボコに殴られるのは精神的にくる。

 

「とりあえず話したいのはさぁ……あれよね。あのゾンビ達の進化。かるーく朕も調べたけど、もしかしなくても惑星の加護を受けてるわー」

 

「旧式の生態系の全てを捨てて新たな生態系を作ろうとしているのはわかるが、あまりにも急だ。妾達にも連絡は『旧種を滅ぼせ』しか来んし、応答もない」

 

「しかもゾンビ達に紛れて旧式の生命も無駄に現環境への適応進化が始まったし……やっぱりこれ地球の再誕なのかな……? 特に人間なんてゾンビよりも凄いことになってる個体がいるし」

 

 サラッととんでもないことを言ってくれるなぁ。

『地球の再誕』だなんて単語を出してくれたが、これはめちゃくちゃやばいことだ。ざっくり言えば既存の生態も文明社会も全部消し飛ばすと『星』が決定したということ。

 確かに人間って愚かだから星をガチギレさせる可能性がなかったかといえば嘘になるが、それでもこんな急に事前通告もなしに滅ぼすなんてことはありえない。大抵最初は星の端末である俺やパンゲアとかその辺りに概要を伝えてくるはずなのに……。

 

「しかもあれすごいよなー。蒼海が観測した人間。頭にナイフ刺しても死ななくなってるとかあれほぼこっち側よ?」

 

「あとアレも。今翡翠が遊んでる人間達の若い2人も。片方は人間の研究の結晶だが、片方は天然モノだ。近いうちに目覚めるぞ」

 

「私は人間なんてどうでもいいし、滅んでもいいけどね……むしろ滅べ」

 

 もしかして、今の状況ってかなーりやばい感じなのか……? 

 惑星意思による旧式の生態系の一掃となると、これって不死友のみんなに持ちかけて対策考えないとやばいタイプの話の気がするんだよなぁ。

 

 と言うか、なんでここにいる偽物の俺達はそれを知っているんだ? そもそもコイツら何? 俺の多重人格? 

 

 

「あの……話の腰を折って悪いんだけど、お前達って何?」

 

「「「…………ッチ」」」

 

 

 舌打ちされた!? 

 何、そんなに聞いちゃいけない事だったの!? そもそもなんで同じ俺っぽいのにコイツらの俺の扱いこんなに悪いんだよ。俺ってなんかやったの? 

 

「めんどくせぇな……そうか、コイツ1回も記憶保持できてないから他の魂を認識できないし、共有も出来ないのか」

 

「朕今回は議長じゃないしー。蒼海、説明よろしくー」

 

「えー……馬鹿に何を教えても惨めな思いをして可哀想なだけだと思うけどなぁ……」

 

 いいからさっさと教えろやクソ煽り青女。

 マジでコイツなかなかイイ性格してんなぶん殴りたい。

 

「まぁ端的に言うとね、翡翠も含めて私達は()()なの」

 

「えっと……また煽ってんの?」

 

「どうしてそう思っちゃうのかな……頭に大麻でも詰めてるの? まあいいけど。────私たちが生まれる時、まず初めに肉体が作られてそれから魂が用意される()()()()()。でも、本当に本当に、宇宙が生まれるくらいの低確率で、その体に別の魂が入ってしまった。本来なら適合しない魂なんて肉体を追い出されるはずなのに、これまた同じくらいの低確率で()()()()()()()()()()()()()()()()。……そんな異常事態のせいでね、増えちゃったの魂」

 

 んー……何言ってんのコイツ? 

 魂はどんな肉体にも1つだし、そんな知らない挙動を起こして増えたりしないよ? 

 

「ごめんね……理解力がない子には辛いだろうけどね、増えたの。魂」

 

「いや増えねぇって! 魂増えないから! そんなワカメとか余ったネジみたいな感覚で増えないから!?」

 

「増えちゃったの……なんか知らないけど。元々1つの魂だったのが増えてね、翡翠、紅葉、琥珀、そして私になったの。魂は1つの法則に従って普段は最も肉体との適合性が高い翡翠が担当してるって感じ……わかる? いや、分からないよねごめんね……」

 

 いや、何となく納得はできるし、目の前にそうして増えたであろう俺がいるから否定は出来ないんだけど、そんなことって有り得るのだろうか? 

 そんな突拍子もない、本来ならありえないという確率でしか起きない現象が……。

 

 

 

 

 

 あ、転生(アレ)かぁ……。

 

 

 

 

 

「別に翡翠の可哀想な頭に納得してもらうつもりは無いけど、とりあえずそれが事実だから……」

 

「あーうん。納得しましたよ……そうだよね、ありえないこと起きちゃってるもんね……」

 

 なんなんだよ俺って。

 転生だって結構ビックリしたのに、魂4つのバグった面白生物になってるとかどんなとばっちりだよ。もう完全に記憶が擦り切れて覚えてないけど、前世の俺は一体どんな悪行を犯したんだよ。

 

「という訳で妾達は人格などではなく魂レベルで別存在だ。当然趣味嗜好も違ければ思想も違う。本来なら相容れない存在であるが、同じ肉体を持つもの達としてこうして時たまに話し合いをしているのだ」

 

「まぁ肉体は同じなので魂があることさえ認識出来ればお互いのことを把握できるんだよねー。例えば、朕は翡翠が一時期首絞めを交えた行為に夢中になってたのとかも知ってるし、蒼海がパンダにのみ性的興奮を覚えることも知ってる」

 

 コイツ!? 

 俺の恥ずかしい性癖まで知っているとなるとやはりもう信じるしかない。いや、違うんですよ。酸素の供給断つとなんかいい感じにトリップできるってバンシーに教わって、100年くらいガチハマリしちゃっただけなんですよ。そんなこと言い出したらパンダに興奮する蒼海の方が絶対やばいだろ。

 

「…………琥珀。なんでそれ言っちゃうんですか?」

 

 そして、どうやらそのやばい性癖の話は蒼海の地雷だったのか、煽りこそあれど柔らかい雰囲気の話し方をしていた蒼海が、突如地響きのような低い声で琥珀に問いかけた。

 

「え? いやーだってアルカ会議でみんな知って……あ、そういえば翡翠は知らないんだっけねー」

 

「殺そ…………異界領域────『成劫魔始源炎』」

 

 よっぽどブチ切れていたのか、蒼海は異界領域まで使い始めた。

 まぁ俺と同じ感じの魂なら使えること自体には驚かないけど、一面青だけしか存在しない異空間とは随分と珍しいものだ。どんな効果かは知らないが、喰らわせられる琥珀にはご愁傷さまとでも言っておこう。

 

 

 

 

「絶対に許さない……殺してやる……翡翠」

 

 

 ………………え、俺? 

 

 

 

 

「だいたい気に入らないんだよね。私の事をいつも虐めて体をばらばらにして痛い思いも苦しい思いもさせてきた人間と仲良しごっこのお遊びしてるの……。別にあんなので遊んでも何も面白くないし。あんな汚い人間、さっさと殺しちゃえばいいんだよ」

 

 

イラッ

 

 なんだかよく分からない苛立ちが突然胸の内に生える。

 自分が罵倒された時のものとは違う、妙な疼きを伴った痛み。

 

 

「いや、ちょ、待って。それ完全に逆恨みじゃない? 多分虐められてんのお前の口が悪いか────」

 

 

 ただその疼きが何なのかわかる前に、説得も虚しく俺の体は青色の糸に巻き付かれてそこにあったことも気づけないほどきれいさっぱり跡形もなく消失した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【過去ログ】

 

 

【急募】凛花の倒し方

 

 

 

 

 

1:NN.ガイアッ

という訳で募集

 

 

2:NN.ヴォドゥン

元も子もないけどこれもりもりも見れるよね?

 

 

3:NN.オーカミ

あいつ過去ログとか見ないから大丈夫だろ

 

 

4:NN.マリン

なぜそんなことを聞くか知らぬが、2人がかりなら我とガイアッなら勝てるだろう

 

 

5:NN.ガイアッ

そういうのじゃなくてさ……タイマンで勝ちたいんだよ

 

 

6:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

アルカならワンチャンあるんじゃないかな?

領域の相性が良い

 

 

7:NN.オーカミ

ガイアッ戦うの好きだもんなー。真面目に考えるならまずは地球から離れないと難しいんじゃない

 

 

8:NN.ヴォドゥン

『惑星闘技』があるもんねもりもり

 

 

9:NN.妖精武器庫

まともにやり合うならまずはガイアッの異界領域使って空間を区切らないと初手で戦闘意欲奪われて負けだけどね

 

 

10:NN.ガイアッ

なんだかんだこの系の話題みんな食いつきいいよな

 

 

11:NN.オーカミ

体は闘争を求める……

 

 

12:NN.マリン

言っておくが、もうアーマー〇コアの新作は出ないぞ?文明が半壊したのだからな

 

 

13:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

時間だけはあるから不可能を可能にしたいってのもあるかもねー。

私は卓上で語るだけでそんなのどうでもいいけど。メイク崩れるし

 

 

14:NN.ヴォドゥン

メイク(肉体再構築の術式)

 

 

15:NN.雪ん子

厚化粧(原型を留めない魂レベルの改造)

 

 

16:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

ぶち殺すぞ腐肉と亡霊が

 

 

17:NN.妖精武器庫

・まず地球から離す

・領域の効果を減衰させる(雪ん子かガイアッかマリンくらいしか出来ないけど)

 

ここまでやってようやく対等

 

 

18:NN.オーカミ

酒カスよりは勝ち目あるけどアイツも大概チートだからな

 

 

19:NN.マリン

奴がチートならアルカはバグだな。動作がこの世のものではない

 

 

 

20:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

多分一番現実的なのは囲んで叩くかアルカの異界領域でワンチャン狙うかだけどね。まぁ勝ったところで私達は不死だからなんの意味もないけど

 

 

21:NN.ヴォドゥン

戦いに意味なんてないさ。男はそこに壁があれば超えたくなる生き物なのさ……

 

 

22:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

私女の子だから関係ない

 

 

23:NN.雪ん子

クソネカマ野郎がよ……

 

 

24:NN.妖精武器庫

>>21

好奇心で一族を滅ぼしてまで不死になった外道は言うことが違う

 

 

25:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

雪ん子お前どこにいんだよ。絶対祓ってやるからな?もしくは永久封印するからな?

 

 

26:NN.マリン

実は我、一度色々あって凛花と殴り合いになり勝っているぞ

 

 

27:NN.ヴォドゥン

マ?

初耳だわ

 

 

28:NN.ガイアッ

詳しく

 

 

29:NN.マリン

奴の異界領域の対策は前提として、最も厄介な『植物園』の入口を封じてしまえば良い

 

 

30:NN.妖精武器庫

お金が無いので宝くじを死ぬほど買って3億円を当てましょう並の暴論

 

 

31:NN.ヴォドゥン

それが出来たら苦労しない

 

 

32:NN.ブラド

お前達……もりもりがいない間にそういう話をするのは自由だが、間違っても殴り合うなよ?あの規模の領域が展開されると余波で甚大な被害が出るからな?

 

 

33:NN.雪ん子

そう言えばマリンも凛花も温厚なイメージあったけどなんで殴り合いになったの?

 

 

34:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

マリンはともかく凛花が温厚……?やっぱ前頭葉に雪玉詰めてんのかクソガキ?

 

 

35:NN.マリン

我も激戦すぎてその辺りの記憶が飛んでいるのだが……確か1000年前くらいにアルカと将棋で遊んでいて……気がついたら凛花と殴り合いに

 

 

36:NN.雪ん子

将棋ってなんだっけ?

 

 

37:NN.オーカミ

チャトランガが原型の日本とか中国とかのゲームだったか?

 

 

38:NN.ヴォドゥン

マリンって地味にゲーム好きだよな

 

 

39:NN.ガイアッ

とりあえず植物園を封じれば……なるほどありがとな

 

 

40:NN.ブラド

一応言っておくけど本当に喧嘩とかするなよ?凛花に限ってわざわざ喧嘩とかしないと思うが、本当にお前達レベルが殴り合うと余波で土地が消し飛んだりするんだからな?

 

 

41:NN.妖精武器庫

1000年前ってそういえばアレか。余波でヨーロッパの国滅ぼしたアレか

 

 

42:NN.ブラド

マジであの時大変だったんだからな……?

 

 

43:NN.ガイアッ

わかってるわかってる。絶対そんなことしない!もしもやったら世界樹の下に埋めて貰っても構わないよ!

 

 

44:NN.マリン

まぁいくらパンゲアとはいえこの状況下でさすがに凛花に殴り込みには行かないだろう

 

 

45:NN.オーカミ

それもそうだよな。こんな時にあの2人が殴りあったら余波で南米辺りがなくなるんじゃないか?

 

 

46:NN.ヴォドゥン

じゃあ話の流れのついでに酒カスを倒す方法とか考えるか?

 

 

47:NN. 狐巫女VTuber春ノアキラ

無理

 

 

48:NN.雪ん子

存在しない

 

 

49:NN.マリン

酒を飲ませて自滅を祈る

 

 

50:NN.妖精武器庫

ソフトを再開すると「続きから」が消す前のデータに戻っています。

ボックスを確認するとレベル1の色違いボルケニオンがいます。ついでに酒カスを倒せます

 

 

51:NN.ブラド

まぁ、さすがのパンゲアもこの状況でそんなことはしないか……

 

 

52:NN.マリン

>>50

我、実際にそれを試してポケ〇ンのデータが消えたのだが……

 

 

53:NN.オーカミ

…………マジで?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きてください……起きてくださいアルカさん」

 

 誰かの声が聞こえて、俺は眠い目を擦りながら体を起こす。

 何だかとても嫌な夢を見ていた気がするが思い出せない。めちゃくちゃ理不尽で、あと色々衝撃の事実があった気がするんだけど、本当に何故か何も思い出せない。

 

「おはようございます……と言っても今は夜ですけどね」

 

「あ、おはよう徐福…………徐福ゥ!?」

 

 目の前にいる奴の姿を確認する。

 バリッバリの中華系イケメンフェイスにメンタルのクソザコさが滲み出ているこの顔、間違いなく不死友の1人である徐福だ。

 

「お久しぶりですねアルカさん。直接会うのは雪女さんの時以来ですかね?」

 

「その時のことほんとよく覚えてないけど、多分そうかな。ってか、なんでこんな所に……」

 

「あぁ、それはですね……と、その前に向こうの方はお知り合いですか?」

 

 徐福が指を指す方向にゆっくりと視線を向ける。

 

 

 

「アルカ……そいつは……」

 

 

 

 なんか見た事もない表情を浮かべている葵くんが、めちゃくちゃ徐福を睨みつけていた。

 

 

 

 

 







・紅葉
サディストの鬼畜。割とアホ。軍師とかやってた。

・琥珀
一番頭が良い。所詮アルカ。王様とかやってた。

・蒼海
性格が悪い。人間がとても嫌い。実験とかされてた。





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