今年のバレンタインに適当に書いたやつです。希望が多ければ続編書きます

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バレンタインに踊らされた物語

2月14日

と言えばみんなは何を想像するだろうか。恐らく大多数の人はこう答えるであろう。そう、それは

『バレンタインデー』

それにほかならない。お菓子メーカーの策略に乗せられた哀れな人達がチョコを渡し合っている。

 

ちなみに俺は今までそんなチョコなど貰ったことは無い。ゼロ記録更新中だ。まぁ貰う機会が訪れたとしても俺はそんな策略になど乗りはしない。俺は踊らされないぞ。

 

そもそもバレンタインはローマ帝国の聖バレンティヌスに由来する日なのだ。毎年バレンタインで盛り上がっている者の中でそれは知っているものはどれほどいるだろうか。なんなら全員知らないまである。

 

ここまで俺こと文月天哉は卑屈的に述べてきた。中にはそれを蔑む人もいるだろう。だがこれは仕方の無いことなのだ。

 

そう、俺の今いる場所は教室。学校の教室なのだ。

陽キャどもが勝ち誇った顔で青春を謳歌する場所であり、俺ような陰キャはただ縮こまって過ごすしかない。

青春を謳歌?そんなことやらんわ。

 

「はぁ…………アホらし……」

 

深くため息を着きながら思わず声がこぼれる。いつも卑屈的に考えてしまうのはどうもアホみたいだとは自覚している。だがやめられない止められない。だから仕方ない……よね?

 

「…………帰るか」

 

ここにいても寂しくなるだけだからな。決して逃げるわけじゃない。逃げるわけじゃない。大事な事なので2回言いました。

カバンを背負って教室を出る。そして下駄箱に向かう。その時だった。

 

「待って!文月くん!」

 

「ふぇ?!」

 

やべ、びっくりしすぎて変な声出た。女子に名前呼ばれるとか慣れてないわ。あぁーびっくりした。まだ心臓バクバクしてるわ……。

 

後ろを振り向くとそこには少し息を切らしながらの女の子が立っていた。たしか……クラスに雨吹紗季、って名前だった気がする。多分恐らく。

 

「良かった……間に合った……」

 

「あ、えと……な、なんで……すか?」

 

俺よくやったよく声を出した。コミュ障である俺がこんなにも声出せるなんてやるじゃん。

 

「あ、そのー……えっと……」

 

「?」

 

紗季はモジモジと顔を赤らめながら恥ずかしそうにこちらを見ている。おい、やめろ。そんなふうに見られたら惚れちゃうだろ。

 

「今日、何の日か、知ってる?」

 

「え?…………バレンタインデー?」

 

待ってこの先の展開を読めた気がするんだけどちょっと待って心の準備が

 

「あの、その…………こ、これ!受け取ってください!!!!」

 

…………oh......

 


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