ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

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お待たせ致しました。再開です。
あとがきに近況報告を書かせて頂いております。

また、先程間違えて101話を一瞬投稿してしまいました。
見られた方には混乱させてしまい申し訳ございませんでした。


100話

代表決定戦を制した次の日。

 

「お、来た来た。おっはよー!!」

 

家を出るとそこにはすでに管理人が来ていた。

 

「…ずいぶん早いな。」

「ん?そんなことないよ?君がそのドアを開ける瞬間を見計らって転移してきたし。」

 

こいつ、ナチュラルに盗撮…いや、ストーカー行為を…。

 

「さてと、じゃあ、早速だけど説明を始めてもいいかな?」

 

ま、こいつの覗き見については今更だな。

 

「とりあえず、本大会が始まるまではまだ時間あるし、正式な日時は決まってないから、これについては決まり次第知らせるね。それから…」

 

 

これからについて詳細を話す管理人。

他の管理人の所の代表者について情報が欲しかったけど、その辺については当然の如く無し。

ぶっちゃけそこまで大事な話は無く、ただこいつが駄弁りたくて来ただけの様にも見えるが…。

 

「お?もうこんな時間?じゃあ、ひとまず僕は帰るねー。又何かあればメッセージ頂戴。」

 

喋りたいだけ喋って満足したのか、そう言い残して管理人は姿を消した。

 

 

うーん、あんまり有益な情報は無かったな…。

 

時計を見ると10時過ぎ。

…思ったより長時間居座ったな、あいつ。

 

 

ま、とりあえず俺に出来る事は変わらないし、準備したらダンジョンだな。

一先ずの目標は、本戦が始まるまでに、最奥の100階到達!

時間もそんなにないだろうし、サクサクと進んでいこう!

 

 

 

 

 

 

それから数日後

 

俺はついに、ダンジョンの100階へと到達した。

そしてそれと同時に、管理人から本大会の日程についての連絡が入った。

 

 

 

 

 

拝啓 時下益々ご清祥の事とお慶び申し上げます

日頃よりダンジョン攻略に力を尽していただき誠に有難うございます

さて 下記の通り本大会を開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます

当日は担当管理人が迎えに参りますので時間までに準備の程宜しくお願い申し上げます 敬具

 

 

 

日時 ○月○日(明後日)午前9時開会

 

参加人数10名

※トーナメントにて行います。対戦順は当日くじ引きにて決定いたします。

 又、前回優勝者・準優勝者はシードとなります。

 

補足

当日は大会終了後、一度拠点へと戻っていただいてから、皆様を元の世界へとお送り致します。

他何かご質問など御座いましたら、担当の管理人までお願い致します。

 

 

 

 

…何か思ったよりすごくしっかりとした文章なんだけど…。

 

100階に到達したことで、超ルンルン気分で帰還したところ、パソコンにメッセージが来ていたから開いてみると、とてもお堅い手紙が届いておりちょっと面食らった。

 

こりゃ管理人じゃなくてもっと上の方から来た案内かな?

だってあの管理人がこんなしっかりとした文面を作れるとは思えないし。

頭の中にあのへらへらした表情の管理人の顔が浮かぶ。

 

  へへーん、僕だってやろうと思えばできるんだよー!!

 

その表情がドヤ顔へと変わる。

…え?いやいや、まさかそんなはずは…ない…よね?

 

ま、まぁ、何はともあれ日時は決まった。

俺の方も丁度100階に到達して新しいカードも入手できたし、後は明日1日かけてしっかりとデッキの見直しをして、大会に挑めばいいな。

 

てなわけで今日はおやすみなさい。

 

 

 

 

 

次の日

 

ソラにも手伝ってもらい、あーでもないこーでもないと言いながら、1日かけて大会用のデッキを作った。

これまではどっちかというと、ダンジョン探索向けのデッキ内容になっていたから、それを対人戦用に組み替える。思ったよりは時間かかったけど、満足のいく仕上がりにはなった。

 

デッキの準備はバッチリ。

ダンジョンも最下層まで到達して、やり残したことは無い。

後は、明日寝坊しない様に早めに休むくらいかな。

 

夕飯を済ませ、お風呂に入り、ソラに一声かけて自室へと入る。

ベットに腰掛けて、明日の事、そしてこれまでの事を考える。

 

(…色々あったけど、ついにここまで来たか…。)

 

長い道のりだった。

最初にここに連れてこられた時から考えると、もうかなり長い時間ここで暮らしている。

 

(でも…、それも明日で終わり。)

 

そう考えると、なんだか感慨深いものが有る。

始めは、デッキのカードもレベル1の弱いモンスターカードのみだった。

それでも1日1日を必死で過ごし、経験を重ね、カードたちも少しづつ強くなっていった。

 

始めての成長。

始めてのレベルアップ。

始めて特殊ボスと戦った時…。

 

ここに来て経験した色々な思い出が頭をめぐる。

そして、やっぱり俺にとって一番の出来事は…。

 

 

コンコンコン…

 

 

部屋にノックの音が響く。

 

「…マスター、入ってもよろしいでしょうか?」

 

たった今頭の中に思い描いていた人物の声がする。

 

「ああ、いいよ。入ってきて。」

 

 キィ…パタン

 

「失礼します。」

 

扉を開き部屋に入ってくるソラ。

その表情には少しの緊張が見られる。

 

「立ったままも何だし、こっちに座って。」

「あ、はい。ありがとうございます。」

 

そう言ってソラを俺の隣に座らせる。

 

 

暫しの沈黙。

 

 

ソラは何か用事があってきたはずなのだが、一向にその用を話そうとはしない。

 

…いや、誤魔化すのは止そう。

彼女がここに来た理由。俺には分かるから。

だって、俺も彼女と同じ気持ちなのだから…。

 

「なぁ、ソラ…。」

「…はい、マスター。」

「今、俺がここに来てからの事をずっと思い出してたんだ。」

「はい…。」

「色んなことがあったよ。本当に…。」

「………。」

 

俺は壁を、ソラは床を見つめながら、お互いに視線を合わせることなく喋る。

 

「楽しい事やつらい事、本当に色んな経験が出来た。」

「…ええ、マスターは本当に頑張られました。」

「ありがとう…。でもさ、その思い出の中には常に……ソラがいるんだ…。」

「………。」

「楽しいときには一緒に笑ってくれて、つらいときには励ましてくれて…さ。本当に、救われたんだ…。」

「………それが…、私たちの仕事…ですから…。」

 

嘘だ。

 

「仕事…か。じゃあソラはどうだった?俺と一緒に生活して、楽しく、なかった…?」

「そんなことはありません!!!!」

 

 ビクッッ!!?

 

彼女の大きな声に思わずビクッとなる。

 

「あ…、す、すいません…。」

「い、いや、大丈夫だ。」

「すいません…。で、でも、私がマスターと一緒にいて、楽しくないと思ったことはありません!」

 

真っ直ぐに瞳を向けて自分の思いを伝える彼女。

でもそれは最初からわかっていた。

彼女が来てすぐのころは、色々とルールに縛られていた為そうでもなかったけど、最近は彼女から俺に向けられる好意に気付かない筈が無かった。

ただ、俺が前の世界で女の子と関わる機会がほとんどなくて、どう接していいか分からなかったから。所謂ヘタレだったから、彼女との関係を進めることが出来なかった。

彼女の気持ちに気付いていながら、結局は変化のない今の状況へ逃げていた。

 

…でも、今日この時を逃せば、彼女と話をすることも出来なくなる可能性だってある。

彼女を失う。

それは今の俺にとってとても恐ろしいことに思えた。

すでに彼女は、俺の生活の一部になっていたから…。

 

「…俺さ、今度の大会が終ったら、ソラに言いたいことがあるんd「ダメです。」…。」

「………。」

「……え、えーっと…?」

 

俺の言葉を遮ってダメ出しをされ、言葉に詰まる。

 

「大会が終ったらではなくて、…今、言ってください。」

 

俺を見つめるその吸い込まれそうな程深い蒼の瞳が揺れる。

 

「そのセリフは……フラグです…。」

 

 

 

…確かに。

 

 




皆様お久しぶりです。
実に約2か月弱ぶり?になります。

私事になるんですが、実はお正月から用事が立て込んでたことも有り、掲載を少しお休みしていたのですが、それに加えてなんと、手術をすることになってしまいました。
非常に恥ずかしくはあるのですが、『()』を患いまして…。
1月前半は用事でバタバタ、中旬からは入院、手術となりまして、執筆の余裕がありませんでした。
最近ようやく体も落ち着いてきて、執筆を再開できるようにはなりましたが、これからは体調を考え、無理のない投稿をさせて頂こうと思っております。
一応ある程度のストックを放出するまでは毎日掲載予定ですが、その後は何日かに1度のペースでさせてもらおうと考えておりますので、ご理解の程お願い申し上げます。

今後も、ダンジョンカードバトルを宜しくお願い致します。
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