ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

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104話

奴の言葉を信じるなら、次の相手のターン、再び場にガトリングボーイが現れ、場には罠カードが5枚となる。

もし奴がドローしたカードが罠カードだったとしたら…、次のターンで俺の負けが決定する。

 

奴が罠カード以外を引くことを期待する…いや、それは現実的ではない。

おそらくこの様子からして、デッキ内のほとんどは罠カードだろう。後はガトリングボーイと同様の効果を持つモンスターカード。

もしかしたらライフに直接ダメージを与える効果の罠カードや魔法カードもあるかもしれない。

そう考えるなら、俺が相手に勝つにはこのターンで相手のライフを削り切るしかない。

 

…できるのか…?

…いや、できるできないじゃない、やるしかないんだ!!

 

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

カードを、デッキを信じてドロー。

 

!?こ、これは…。

 

引いたカードを見て動きが止まった俺を見て、相手は俺に成す術無しと思ったんだろう。

 

「…何もできないならさっさとターンエンドしてくれない?時間の無駄だからさ。」

 

奴はの頭の中では、ここから残りのライフ6200を削るのは難しいとでも思ってるのだろう。

だが、この本大会に出場できる人間を甘く見てもらっちゃあ困る。

俺は相手を睨み返しながら宣言。

 

「俺は、古の魔呪師を召喚。」

 

 

古の魔呪師 星4 闇 魔法使い族/効果

A1700 D1400

 

 

「バトルフェイズ、キメラと魔呪師でダイレクトアタック!」

 

 相手LP6200→1700

 

合計4500ものダメージを受けたにもかかわらず、奴の表情は崩れない。

 

「…ターンエンドだ。」

 

俺  場 キメラ・魔呪師 伏せカード1枚  手札2枚

相手 場 精霊化(永続罠)・廃棄物A×2 手札1枚(ガトリングボーイ)

 

俺のエンド宣言に、奴はニヤついた表情から真顔に戻る。

 

「…やっぱりその程度か…、つまんないの。じゃ、僕のターン、ドロー…っと、はいおしまい。」

 

そして引いたカードを確認すると、ひどくつまらなそうな顔になり、そこからは淡々とデュエルを進めていく。

まるで自分の勝ちが確定されたゲームに飽きた子どもの様に。

 

「スタンバイフェイズ時、墓地の廃棄物B2枚は場にセットされ、1枚につき500ポイントライフを回復する。」

 

相手LP 1700→2700

 

「じゃ、メインフェイズ。ガトリングボーイの効果発動、場のトラップカードを全て墓地へ送って、合計4000の効果ダメージ。」

 

まるで先程のターンの焼き直し。

ガトリングボーイの銃火器から無数の弾丸が飛び出す。

 

「ぐうぅぅ!!!」

 

俺LP4800→800

 

「それじゃあ、さっき引いたカードを場に伏せて、もう一度ガトリングボーイの効果を発動させr「ちょっと待った!!」…???」

 

奴が俺にとどめを刺そうとするその瞬間、その行動に待ったをかける。

 

「…何?遅延行動は止してほしいんだけど?」

 

行動を途中で遮られた事で若干不機嫌そうな声だ。

 

「…お前がその効果を発動させる前に、俺はリバースカードを発動させる!」

「…ん?」

 

俺の場に伏せカードがあることに今気づいた。そんな表情の相手。

 

「強制終了。このカードを使用した瞬間、相手はエンドフェイズとなる。その代わり、次の俺のドローフェイズとバトルフェイズはスキップされる。」

 

 

強制終了 罠カード

相手のメインフェイズに発動可能。相手はエンドフェイズになる。

そして次のあなたのドローフェイズとバトルフェイズはスキップされる。

 

 

「………なんだよ、ただの遅延行動じゃん。勘弁してよホントに。」

 

カードの効果を聞いてより一層不機嫌そうな顔になる。

だが、このカードは遅延行動が目的ではない。

 

勝利の為のカードだ。

 

「さらにお前のエンドフェイズ時、場の古の魔呪師の効果を発動。このカードが場におり、相手から効果ダメージをくらったターンのエンドフェイズ時、そのくらった効果ダメージを相手ライフに与える!!」

 

 

古の魔呪師 星4 闇 魔法使い族/効果

A1700 D1400

あなたが効果ダメージを受けたターンのエンドフェイズ時、その受けたダメージを相手ライフに与える。

この効果は、効果ダメージ発生時と、そのターンのエンドフェイズ時に、このカードが場に存在していた時のみ発動可能。

 

 

「……………えっ…?」

 

ポカンとした表情で理解できていない様子の相手に、改めて伝えてやる。

 

「つまり俺がこのターンに受けた4000の効果ダメージを、お前にも与えるって事だ。お前の残りライフは2700。つまり…お前の負けだよ。」

 

俺の言葉と同時に、場の魔呪師は自身の目の前に大きな魔方陣を描き始める。

そしてそこから怨念のようなものが飛び出し、相手に向かっていく。

 

「う、うわああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

相手LP2700→0

 

 

「勝者、7番。」

 

実にあっさりと、勝利の余韻に浸る間もなくリングから降ろされる。

リング上にはすでに8番と9番の姿がある。

リング外に視線を移すと、呆然とした表情の対戦相手、6番の人がリングを見ている。

いや、顔がその方向を向いているだけで、実際彼はリングなんか見てないのかもしれない。

 

ともかく勝負は俺の勝ち。

次は今リング上で戦っている2人の勝者と戦うことになる。

どんなデッキを使ているのかしっかりと見ておこう。

 

再びリングに視線を移す。

どうやら8番はあの着ぐるみで、9番は最初にカードを見ながらブツブツ言ってた人のようだ。

序盤だがお互いにカードの展開が早い。

既にお互いの場には2体づつのモンスターの姿がある。

 

「ぐふ、ぐふふっ、ぼくは手札から、『爆裂の魔女フレイ』たんを特殊召喚するんだな。」

 

 

爆裂の魔女フレイ A2400 D2100

 

 

お?強そうなカード。

ってかあいつの使ってるカードって、女の子のカードばっかり…?

 

「………。」

 

それに対して着ぐるみの方は罠カードを発動。

…ん?あの着ぐるみ、首からホワイトボードをぶら下げてる…?

 

ぬいぐるみがカード効果を発動した瞬間、そのホワイトボードにひとりでに字がうかんできた。

 

【巧妙な落とし穴 罠カード 相手がモンスターを召喚・特殊召喚・反転召喚した時、そのモンスターを破壊する。】

 

…こいつ、喋らないキャラか?

 

罠の効果により破壊される魔女。

 

「あああーー!!!!ぼ、僕のフレイたんがーっ!!!!!」

 

9番の叫びが部屋中に響き渡る。

 

 

この調子なら、次の相手は着ぐるみの方…かな?

 

 

 

 

 

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