「よ、よくも僕のフレイたんをーーー!!!!!!」
カードを破壊され怒りに燃える9番。
その怒涛の攻めをのらりくらりと躱していく8番。
このまま決着かと思われた時、9番は意外な行動に出る。
「…ゆるさない、許さないよー!!!僕は場の『アクア』たんと『ガル』たんをリリースして、『漆黒の魔女王ムド』様を召喚!!」
お?これまでのプレイングで、女の子カードを犠牲にするような行動を避けていた9番が、ここでアドバンス召喚。
「魔女王ムド様の効果発動!相手の場のモンスターを1体破壊する!」
それに対し着ぐるみさんは罠カードで対応。
「ふひひっ、魔女王様にカードの効果は効かないのだっ!」
しかしその罠カードは効果を発動することなく墓地へと送られる。そして魔女王の効果により、着ぐるみの場のモンスターが1体破壊される。
「さらにぃ、この効果で破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!!!」
「っ!!!??」
今破壊されたカードの攻撃力は2200。
現在の着ぐるみさんの残りライフは2100。
よって…
「ぼ、僕の勝ちなんだなぁ!!!お、女の子たちをいじめるからそんなことになるんだなぁ、僕は絶対に許さないよ君の事、だって僕の大事なフレイたんやジオたん、他にもいっぱい傷つけて、僕がどれだけ悲しかったか分かる?ねぇ?分かるの?だから僕は君に天誅を下したんだよ。で、でも僕だって本当はこんなことし、したくないんだなぁ、でも君が僕の大事な子を傷つけてそれから君がs…「勝者9番。」」
リング上から2人の姿が消える。
グッジョブ!管理者さん!
リング外ではいまだに一人でしゃべり続けている9番の姿。
正直近づきたくない。…ってか次の対戦相手あいつかよ…。
「では次のデュエルを始める。2番と4番、リングへ。」
マルっと9番を無視して大会を進行する管理者。
次の2番はあんまり特徴のない人。先の試合で切り札をみんなに見られた人だね。
で、4番はダンディなおじさま。
向こうの方から「おじさまがんばってー」と女性の応援の声が聞こえる。
おじさまのヘイトが上がった
「では、デュエル開始。」
周りからの怨嗟の視線も何のその。先のデュエルで切り札を使用した2番は、おじさまにいいように遊ばれて、結果おじさまの余裕の勝利となる。
リングを降りると笑顔で「おめでとうございます!」と近寄る女性の姿。
それに向けられるのは人を射殺せそうなほどの視線。
だがそれらにかまう事無く楽し気に女性とおしゃべりをするおじさま。
…これが大人の余裕ってやつか…!
「では次、7番と9番。」
おっと、次は俺の番だな。
管理者の力でリング上へ転移。
正面には9番の彼。
すでにブツブツ喋ることはしていないが、何がきっかけで爆発するか分からない。
正直回れ右して関わりたくないんだが…そういう訳にもいかないか。
「デュエル開始。」
覚悟を決めてディスクを構える。
カードを引いて
「「デュエル!」なんだなぁ!」
先行は…俺!
「俺のターン!モンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンドだ。」
先ずは無難な行動から。
「ぼ、僕のターン!ドローッ!!」
唾をまき散らしながら喋る9番。
…ばっちい。
「僕は、『魔法少女ガル』たんを召喚するんだなぁ。」
魔法少女ガル 星3 A1400 D1100 効果
「ガルたん、あの伏せモンスターに攻撃だよぉ!」
相手の場に現れた魔法使いの女の子が、その手に持つ杖から風の刃を繰り出す。
「俺の伏せカードは謎の卵!」
謎の卵 星1 光 天使族/効果
A0 D0
このカードが戦闘で破壊され墓地に送られた時、あなたはこのカードを破壊したモンスターと同レベルのモンスターカードをデッキから特殊召喚できる。
「このカードは戦闘で破壊された時、相手モンスターと同レベルのモンスターを、デッキから場に特殊召喚できる。俺はナイトメアを守備表示で召喚。」
ナイトメア 星3 闇 獣族/効果
A900 D1300
蛇を手札に加える効果は
だが問題は無い。
「さらにリバースカードオープン、召喚誘発。」
召喚誘発 罠カード
場にモンスターが特殊召喚された時、そのモンスターのレベル以下のレベルのモンスターをデッキから特殊召喚する。
「このカードはフィールドにモンスターが特殊召喚された時に発動できる。そのモンスターのレベル以下のモンスターをデッキから特殊召喚する。俺は邪毒蛇を守備表示で召喚!」
邪毒蛇 星3 地 爬虫類族/効果
A800 D800
「むふぉ!こ、これは先程のっ!?」
先のデュエルでキメラの融合は見せたからな。こちらの狙いが融合召喚だと分かって、どう動いてくる?
「むむむ…、ならばカードを1枚伏せてターンエンドなんだなぁ。」
あの伏せカード、この状況からして、こちらの召喚を妨害するカードの可能性があるな。
「俺のターン、ドロー。」
ふむ、ならば…。
「俺は手札から魔法カード融合を発動!」
俺は敢て融合のカードを使用する。
「ふひひっ!リバースカードオープン、魔法妨害!」
俺が掲げた融合のカードは相手の罠カードの効果により破壊され、墓地へと送られる。
「ひひっ、かかった、かかったよ!ふひ、ふひひっ!!」
笑い方がキモイ。
だが妨害される可能性は考えていた為、俺に焦りは無い。
「なら俺は場の邪毒蛇をリリースし、草原の王レオをアドバンス召喚。」
草原の王 レオ 星5 地 獣族/効果
A1800 D1000
1ターンに1度、獅子トークン(レベル1 地 獣族 A500 D500)を場に特殊召喚できる。
この効果を使用したターンこのカードは攻撃できない。
この効果で特殊召喚されたトークンは、召喚されたターンは攻撃できない。
②1ターンに1度手札を1枚墓地へ送ることで発動可能
相手の場のモンスターカード1枚を選択し、そのカードの表示形式を変更する。
この効果は相手ターンでも使用できる。
「ふひっ?」
普段はキメラの融合素材で使われ、レベル5にしては攻撃力が心もとないレオ。
しかしその効果は他の強カードに引けを取らない。
「ナイトメアを攻撃表示にして、バトルフェイズ。先ずはレオで魔法少女ガルに攻撃。」
レオの爪がガルを捉える。
「ガルたーーーーんっ!!!!!!」
相手LP8000→7600
「そしてナイトメアでダイレクトアタック!」
「ごぶふぅっ!」
相手LP7600→6700
「カードを1枚伏せ、ターンエンド。」
これで俺の場にはレオとナイトメアの2体と伏せカードが1枚。
対する相手の場はすっからかん。
しかし手札は俺が1枚で、相手は4枚。さらにドローで5枚になる。
自分の手札がわずかで、相手の手札が多い状況って結構怖いよね?
さて、ここからどう動いてくる?