ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

109 / 128
前話にて、メギトラオンでキマイラが破壊されたことに、「効果無効では?」とのご指摘をいただきました。
メギドラオンに「無効効果の無効化」効果を追加しました。
ご指摘いただいた方に感謝申し上げますと共に、併せお詫び申し上げます。

元ネタは(てか名前はそのままですが)某ゲームの万能魔法ですので、あれも確か無効化されなかったですよね…??


108話

~9番視点~

 

なんで…どうしてなんだぉ…

 

このタイミングで引いたカードは『堕天使ライザマイザ』様。

この御方の効果は、召喚された時に天使のサイコロと悪魔のサイコロを同時に振り、目の大きかった方のサイコロの夫々決められた効果が発動するというものだぉ。

 

例えば天使のサイコロが5で、悪魔のサイコロが2の場合、天使のサイコロの5の目の効果が出るんだけども…

基本的に天使のサイコロは良い効果、悪魔のサイコロは悪い効果なんだなぁ。

でも僕がピンチの時は大抵良い効果はでないんだなぁ…

今回も何だか嫌な予感しかしないんだぉ…

だからといって、何もしないままだと負けちゃうぉ…

……はぁ、しかたないんだなぁ…。

 

「………僕は、堕天使ライザマイザ様を召喚。」

 

 

堕天使ライザマイザ 星4 闇 天使族/効果

A777 D666

このカードは裏側守備表示でセットすることはできない。

このカードは特殊召喚できない。

このカードが召喚された時、白いサイコロ1つと黒いサイコロ1つを同時に振る。

出た目が大きい方のサイコロの目の数により、下記の効果が発動する。

同数の場合、さらにコインを1枚投げ、表ならば両方の効果が発動し、裏ならばどちらの効果も発動されない。

尚、出目が1と6の時のみ、1の方の効果が発動する。

白1 ……… 黒1 ………

白2 ……… 黒2 ………

白3 ……… 黒3 ………

白4 ……… 黒4 ………

白5 ……… 黒5 ………

白6 ……… 黒6 ………

 

 

 

対戦相手が驚いた顔をしているけど、僕にそんなことを気にする余裕なんてないぉ。

お願いですお願いです女神さま天使様どうかどうか良い効果をぉ!!!

 

2つのサイコロが同時投げられる。

 

「ああぁ…。」

 

お願いですお願いですお願いですお願いですお願いです……

 

 コロンコロン…

 ゴロンゴロン…

 

天使の歌声のような清らかな音と、地獄から聞こえる怨念の声のような音。

そしてその出目は…。

 

白いサイコロが3。

黒いサイコロが4。

 

 

「あ…あ、あっ、あっ…。」

 

よ、4っ!!!??

よ、よりにもよって4っ!!!!?

 

 

 【 黒4 あなたは4000のダメージを受ける 】

 

 

 

「ああああぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!!!!!!!!!!」

 

LP3300→0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の勝利が宣言された後、すぐさまリング外へと移動させられる。

 

えーっと、うん。勝ったのはいいんだけど、何となく釈然としないよね…。

視線の先には先ほどの対戦相手が顔をぐちゃぐちゃにしながらデッキに向かって謝ってる。

 

…さっきのカードの効果とか詳しく聞きたいところではあるんだけど…、うん、正直近づきたくない。

ま、何か悪い効果があったんだろうと勝手に結論付けて、次のデュエルの観戦に集中することにした。

 

次の対戦は1番、つまりシードの人対ダンディなおじさま。

序盤はどちらも様子見かな?

ただこれまでのデュエルを見る限り、どちらかと言えばおじさまは防御寄りのカウンタータイプだと思う。

上手に相手を誘導して、自分の掌の上で転がすタイプ。

対する1番の人は、これまた非常に王道なタイプだな。

強いレベル4モンスターで場を制圧して、そこから上級モンスターにつなげる。

魔法や罠も強力な効果が多い。

ん?あれはもしかして…。

 

「……、この効果により、俺は手札からモンスターを特殊召喚する。出でよ!我が切り札にして最強の僕、マジシャンブラック!!!」

 

 

マジシャンブラック 星7 闇 魔法使い族/通常

A2500 D2100

魔法使いとしては、攻撃力・防御力ともに最高クラス

 

 

 

場に黒き魔術師が現れる。

おいおい…、まんまブラックマジシャンじゃん。

 

「魔法カード『ナイフサウザンド』発動!」

「ぐぅっ!!」

 

まじか…、よく見たら他のカードも原作主人公の闇○戯さんのカードがいっぱい。

他にも、例のブルーアイズ大好き社長の使用カードや、なんちゃらの内君のカードも入ってる。

中には俺の知らないカードも何枚かあったけど、大体原作で有名どころの強カードはほぼ入ってる感じがする。

強欲な壺とか強欲な壺とか、あと強欲な壺とか。

…オリジナルカードは……ない…のか?

 

しかし強カードを集めたデッキだけに、その強さは本物。

1番のプレイング技術も高くおじさまは防戦一方となっている。

 

「むっ…このままではっ…!」

 

自慢のカウンターも1番の強力な魔法カードに封じられ、思うように動けないおじさま。

 

そしてついに…

 

 

「これで終わりだ。マジシャンブラックの攻撃!黒魔導!!!」

「ぐ、ぐううぅぅぅ!!!」

 

おじさまLP →0

 

 

「勝者、1番。」

 

 

結局巻き返す事が出来ずに1番の勝利となった。

…伎名を黒魔導(くろまどう)って言ってたっけど、日本語読みにすると何かダサい気が…

 

「では次のデュエル、7番と10番。」

 

おっと、次は俺の番。

呼ばれてすぐさまリング上へ。

目の前にはニヤニヤと好戦的な表情をしたヤンキーの姿が。

 

「おうおぅ、お前も運が無いよなぁ、この俺様と当たっちまうんだからよぅ。しかもお前のカードはバッチリ見てるからよぅ、お前に勝ち目なんざねえんだよなぁ!!」

 

早速煽ってくる。

はい無視無視。こういう手合いは無視するに限る。

 

「…ぁんだてめぇ、おいこら!無視してんじゃねぇぞコラッ!!」

 

はい無視ー。管理者さん早く始めてくださいな。

 

 

「…では、デュエル開始。」

 

1人でギャーギャー言ってる相手を完全無視して開始宣言をする管理者さん。まぢ有能。

 

「…俺の先行。」

 

ディスプレイに表示されたのは先行の文字。

5枚引いた手札を見てこの先の動きを考える。

 

「っんだコラっ!やんぞ?やってやんぞ!!?おいコラ聞いてんのかコラッ!!」

 

……うるさいので静かにしてほしい。

 

「…俺はモンスターをセット、カードを2枚伏せてターンエンド。」

 

前の予選の時と同じく、トーナメントの最初の方ではキメラが頑張ってくれて、聖獣たちを温存できた。

今回も他の参加者は皆、俺の切り札はキメラだと思ってることだろう。

まあこの本大会に出場するほどの実力者たちだから、虚を突いた位で勝てるとは思わないが、心情的優位にはたてる。

少なくてもこの、ギャースカ喚いている今回の対戦相手の顔を驚愕に染めることはできるだろう。

 

「っち!俺様のターン、ドロー!!」

 

奴がカードを引く。

そして怒鳴り散らしていた顔から一転、勝ち誇った顔で俺に宣言する。

 

「ふんっ!このデッキはお前みたいな雑魚に使うのはもったいないが…特別に使ってやるよ!ありがたく思うんだな!!」

 

そしてモンスターを召喚。

 

「俺は、干支・戌を召喚!!」

 

 

干支・戌 星4 地 獣族/効果

A1700 D1600 

このカードが召喚・特殊召喚された時、手札・デッキから干支・申を特殊召喚できる。

 

 

なっ!?こ、こいつは…!!

 

「へっ!こいつはなぁ!この大会の初代優勝者が使ってたデッキと同じデッキなんだよぉ!てめぇみたいなクソ雑魚に勝ち目なんかねぇんだよぉ!分かったかおらぁあ!!!」

 

 

…初代、優勝者の…デッキ……?

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。