ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

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110話

「バトルフェイズ!聖騎士スザクで、干支・申を攻撃!フレイムソードッ!!!」

 

 ズバンッ!!!

 

炎を纏った剣が申を真っ二つに切り裂く。

 

「ちぃっ!!」

 

相手LP 7800→7100

 

「ターンエンドだ。」

 

聖騎士スザクが場にいる時は、墓地の朱雀の効果は使用できない。その為このターンにフィールドに戻ることはできないが、代わりに聖騎士スザクが破壊された時には融合の騎士と聖獣朱雀の両方が場に戻ることができる。

 

「くそがっ!!!俺のターンッ!!!」

 

額に青筋を浮かべながら勢いよくカードを引く相手。

こりゃかなりの短気だな。

 

「見やがれっ!俺は干支・巳を特殊召喚!」

 

 

干支・巳 星2 地 爬虫類族/効果

A500 D600

このカードは場に他の干支モンスターがいるとき手札から特殊召喚できる。

 

 

「そして場の戌と巳をリリースしてアドバンス召喚だぜごらぁあ!!!」

 

 

干支・(たつ) 星8 風 ドラゴン族/効果

A2800 D2400

このカードは相手プレイヤーに直接攻撃することが可能。但しその場合は攻撃力が半分となる。

 

 

む?こいつはまだ見たことが無いカードだ。

 

「さらにぃっ!手札から魔法カード『同着?』を発動っ!!おらっ来やがれっ!!!」

 

 

同着? 魔法カード

あなたが干支モンスターを召喚したターン、もう一度干支モンスターを召喚する権利を得る。

 

 

干支・未ひつじ 星4 地 獣族/効果

A1500 D1800

このカードは効果では破壊されない

 

 

一気に場を整えてきたな…。

 

「バトルフェイズだっ!干支・辰で、てめぇのモンスターに攻撃!!おらっ死にさらせぇ!!!!」

 

上空からこちらを睨みつけていた龍が動き出し、スザク目掛けて飛びかかって来た。

 

「リバースカードオープン!無力化の盾!!」

 

 

無力化の盾 罠カード

相手の攻撃時に発動可能。その攻撃を無効化する。

 

 

「その攻撃を無効化する!!」

 

その瞬間、干支・辰と聖騎士スザクの間に透明で巨大な盾が現れ、スザク目掛けて突進してきた辰の勢いを完全に殺してしまう。

 

「……っちぃ!ターンエンド…。」

 

 

………うん。さっきから思っていたが、やはり前に戦ったあいつと比べれば、こいつからは全然プレッシャーを感じない。

いや、この対戦相手が弱いって言ってるわけじゃあないんだけど、何というか…言葉にするのは難しいけど、何か違うんだよなぁ。

相手には悪いけどさ、はっきり言って負ける気がしない。

 

「俺のターン、ドロー。」

 

カードを引く。

 

「俺は手札からフィールド魔法『四獣の聖域』を発動。」

 

 

四獣の聖域 フィールド魔法

フィールド上の聖獣モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。

自分の場の聖獣モンスター1体が破壊されるとき、代わりにこのカードを破壊できる。

 

 

「さらに『疾風の戦士』を召喚。」

 

 

疾風の戦士 風 戦士族/効果

A500 D500

このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、あなたはデッキからカードを1枚ドローできる。

 

 

これでスザクの攻撃力は2600。

 

「聖騎士スザクの効果発動。1ターンに1度、好きなカードを1枚破壊することができる。俺が選ぶのは干支・辰!」

「なにぃっ!!?」

 

スザクの効果によって破壊され墓地へと送られる辰。

 

「その代わり破壊されたカードの持ち主はデッキから1枚ドローできる。」

「……てめぇ…覚えてろよ…!」

 

超睨まれてるし。

 

「…バトルフェイズ。聖騎士スザクで干支・未に攻撃!フレイムソード!!」

「ぐうぅっ!!」

 

相手LP 7100→6000

 

「さらに疾風の戦士でダイレクトアタック!」

「ぐわぁあっ!!!」

 

相手LP 6000→5500

 

「疾風の戦士の効果発動。このカードが相手にダメージを与えた際、デッキからカードを1枚ドローできる。」

 

これで手札は2枚。

 

「…カードを1枚伏せてターンエンドだ。」

 

よし。これで相手の場は空っぽ。手札は3枚。

対する俺は、場に聖騎士スザクと疾風の戦士。さらに伏せカードが1枚と、手札が1枚だ。

 

さて、盤面上か俺が優勢だが…。

その借り物のデッキで、どこまでやれる…?

 

 

「くそ!くそっ!!くそがーーーっ!!!!てめぇ絶対にぶっ殺す!俺のターン、ドローッ!!!!」

 

かなり

殺気立った表情でこちらを睨む相手。

しかし引いたカードを確認したとたん、その顔はニヤニヤとこちらを見下した物へと変わった。

 

「…はっはっはーっ!やっぱり俺様が負けるなんてありえねぇよ。ありえねぇよなぁ!!!」

 

そして

 

「おらっ先ずはこいつを召喚だ!干支・兎!」

 

 

干支・卯 星3 地 獣族/効果

A1000 D1000

このカードが戦闘で破壊された時、デッキからカードを1枚ドローできる。

 

 

「くっくっくっ…俺をここまで怒らせたんだ…。てめえには特別に地獄を見せてやるよっ!魔法カード『猫の来襲』を発動!!!!!」

 

 

猫の来襲 魔法カード

自分の場・墓地に干支モンスターカードが6枚以上あるときに発動可能。

デッキ・手札から『干支になれなかった者・猫』を特殊召喚する。

 

 

奴の墓地には、戌・申・巳・辰・未の5体の干支モンスターが。

そして今召喚した卯を併せて全部で6体。

 

「これが最強のモンスターだ!!!ひゃははははっ!!!」

 

奴が発動したカードの効果により、場に巨大な猫が現れる…。

 

 

 

  ……この時を待っていた…!!

 

 

 

「この瞬間!リバースカードオープン!『特殊妨害』!!」

 

 

特殊妨害 罠カード

相手が特殊召喚を行った時発動可能。その特殊召喚を無効にする。

 

 

「このカードは、相手の特殊召喚を無効にするっ!!」

「ははは………はっ?」

 

圧倒的強者として場に君臨するはずであった魔物は、場に出現することができず、そのまま墓地へと送られていく。

 

「……な、なな…なぁっ!??」

 

突然の出来事に理解できないようで、目を大きく見開いた状態で固まる相手。

確かにそいつを召喚出来ればかなり強かっただろうけど、残念ながらそのカードは知っている(・・・・・)

 

 

猫が消え去った先を呆然とした表情で見つめる相手。

 

「……10番、このまま動きが無ければ強制的にターン終了となるぞ。」

 

しばらく固まったままだった相手にしびれを切らして何か声を掛けようかとした瞬間、管理者の声がリング上に響いた。

 

「…え?あ、ああ、ターンエンドだ…。」

 

…一気に覇気がなくなっている。

それだけショックだったのか?

 

「俺のターン、ドロー。」

 

しかしターンは回って来たんだ。

悪いがここで決めさせてもらう。

 

「…俺は、疾風の戦士をリリースし、聖獣・白虎を召喚。」

 

 

聖獣・白虎 星5 風 獣族/効果

A2200 D2000

このカードは1度のバトルフェイズで2度攻撃を行うことができる。

このカードが通常召喚された時、手札より『聖獣・青龍』を特殊召喚できる。

 

 

四獣の聖域の効果により攻撃力は2500。

 

「先ずは聖騎士スザクで干支・卯を攻撃!」

 

唯一相手の場に残っていたウサギが炎を纏った剣に切り裂かれる。

 

相手LP 5500→3900

 

干支・卯の効果で、相手はカードを1枚ドローできるが、先程と同じく動こうとしない様子を見て管理者より先を促される。

 

「…じゃあ、これで終わりだ。聖獣・白虎は1度のバトルフェイズで2回攻撃ができる。いけっ!ホワイトファング!!!!」

 

相手LP 3900→1400→0

 

 

「…勝者、7番!」

 

 

 

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