結局あれからしばらくDP稼ぎにハマってしまい、数日が過ぎた。
その間に掲示板ではいくつかの大きなニュースがあったが、その中でも特筆すべきは「某氏20階突破!」と「俺のカードも成長した!」の二つだろう。
「某氏20階突破」に関しては、掲示板上でしばらく音沙汰のなかった某氏がいきなりぶっこんできた。
それもそのはず。某氏曰く、10階突破時にレベルアップシステムが解放されたのと同様に、20階突破にも報酬があったらしく、それがなんと『レベル5モンスター』だったからだ。
前回の情報秘匿で大分色々言わたのが堪えていたようにも思えたが、流石にこれを自慢しないという考えは出なかったのだろう。
初めての上級モンスターの出現に掲示板は大いに沸き、某氏もかなり自慢をしていた。
ちなみに能力は、A1800D1500の通常モンスターらしい。
あの某氏がこれだけ自慢げにマウント取ってくるということは、ガセネタではないだろう。という嫌な信頼のされ方により、20階をクリアすれば上級モンスターが手に入るという情報はあっという間に広がった。
あと、ボスのスペックはLP2000、初期手札3枚だったので、10階と同じように自分の手札やライフを強化して勝ったとの事。
そして「俺のカードも成長した!」については、とあるプレイヤーが俺と同じように絶体絶命のピンチでカードが成長してくれたらしい。
そのプレイヤーは、前に俺が掲示板に書いた内容を信じていたみたいで、「成長してくれ!」と心から願ったら成長してくれたとの事。
これにより、今まで半信半疑だったプレイヤーも「成長」について信じてくれる人が増えた。
まあ中にはいまだ全く信じてくれない人もいるけど、それはそれだ。
これでカードをより大切にしてくれる人が増えればいいな。
他にも細々したニュースはあったが、それはまた今度にしよう。
俺はというと、この数日で貯まったDPを使い、色々とスキルの強化をした。
まずLP2000・手札3枚に約1万DP使用。
これはどのみちボス戦で必須となるので、早めにクリアしておこうと思ったからだ。
そして成長促進とデュエリストアイをそれぞれレベル3に。5000DPずつで合わせて1万DP。
デュエリストアイに関してはかなり悩んだけど、これだけ要求DPが多いスキルなので大器晩成型だと信じ少しずつ育てることにした。
後はマッピングと魔物探知をそれぞれ1000DPでレベル4に、2000DPでレベル5に上げた。
それと、1万DPで帰還石なるものと、転移石なるものがあったため交換。
帰還石は帰還の羽の無制限版で、何度使用してもなくならない。
転移石は同じく転移の羽の無制限版。
どちらも100回使用すれば元が取れるわけだが、おそらく最深部まで進むなら100回ぐらい普通に使いそうだと思ったから交換しておいた。
これは簡易転移石に登録後から新たにリストに追加されていた。
というわけで、約1週間ほどかな?DP稼ぎをしてきた訳だけど、俺って割とこういう作業が好きなのかもしれない。貯まっていくDPを見て一人ニヤニヤしてたし。
頑張った分これで少しは探索が楽になれば良いのだけど。
でも何というか、思ったよりピンとくるスキルが少なかったんだよな。
精力増強とか今必要か?ってものも結構あったし。
一番望んでいた体力増強のレベルアップはロックがかかっていてあげれないし、何より要求DPが25000と一気に高くなったし。
他にも「初期手札チェンジ」※ダンジョンに入って一番最初のドローを、スキルレベル回引き直せる や、「ジャンプ」※高くジャンプできる 等、使いようによっては有用そうなスキルや、「食物探知」※ダンジョン内の食べれるものが分かる とか、「暗視」※暗い場所でも目が見える(ただし基本ダンジョン内は明るい)等、剣と魔法の世界に転生でもしたなら有用そうなのに…といった少し残念スキルがあったけど、今あるスキルの強化するのが一番ベストと感じ、新スキルは取らないことにした。
何か改めて見ると、あんまりパワーアップしたようには見えないけど…
ま、いいや。
久々に13階へとやってきた。
久々といっても、前は簡易転移石の登録をしただけですぐに拠点へ帰ったので、実際初めてといっても過言ではない。
出現するモンスターも分からないので、とりあえず階段の近くからうろついてみる。
【邪蛇 A300 D300 攻撃表示 効果モンスター】
【邪蛇 A300 D300 守備表示 効果モンスター】
お、蛇が2体か。
どうやら13階からは2体同時に出てくるっぽいな。
しかし、マッピングと魔物探知のレベルを上げたせいか?
今までと比べてかなり遠くからでもモンスターの表示が見えるようになった。
明らかに向こうはこちらに気づいてないよな?
デュエリストアイのレベルが上がったことで、効果モンスターか否かが分かるようになったが、それよりも魔物探知の範囲が広がったほうが嬉しい。
(これだけ離れた場所から分かるなら、大分戦闘を回避して進めそうだな。)
俺は蛇たちを大きく迂回して進む。
(とりあえずウロウロ優先で、戦闘は避けつつ進むかな。)
進む先で探知に引っかかる魔物たちを避けながら、ひたすら歩を進める。
といっても、何もなく歩き続けるだけというのはかなりしんどい。
たまに気分転換に、その時の手札で問題なく倒せそうなときのみ戦闘を行いつつ先へ進む。
ちなみに出てくる魔物は11階で出てきた蛇と羊が2体で現れるだけ。つまり、蛇&蛇・蛇&羊・羊&羊の3パターン。
蛇&蛇、又は羊が攻撃表示の時を狙って戦闘を仕掛ける。
そういえばこの表示形式、戦闘に入って相手のターンになるまでは変わることがないみたい。
なので遠めに見えたときに攻撃表示だったなら、戦闘に入るまでどれほど時間がたっても攻撃表示のまま変わらない。
なので、守備表示の羊には決して近づかないように気を付けながら進んだ。
午前中は残念ながらマップ埋めだけで終わったが、午後の探索では運よく目印となるヤシの木を発見することができた。
これは幸先が良い。
上の階と同じようにオアシスを転々とし、最後に見つけた階段をさっさと降りる。
ついた先はやはり草原だった。
まぁここまで来たら予想できていたからいいけど。
階段裏を覗き、上の階とは若干ズレた場所に隠されていた簡易転移石を登録。
時間的に夕方遅くなっていたのでこの日は探索を終了し拠点へ。
次の日、14階探索開始。
最初は階段の回りをウロウロ。出てきたのは12階に出てきた兎とカンガルー。
この階は、この2匹の組み合わせのようだ。
そういえば確認するのを忘れていたが、水辺の近くではレイクフィッシュ2体との戦闘になるのだろうか?
余裕があれば今度確かめてみよう。
羊よりは弱いとはいえ、俺のデッキのモンスターの大半より強いウサギとカンガルー。
13階と同じく、戦闘は極力回避の方針で進める。
この階は13階と打って変わって中々オアシスが見つからず、階段発見まで数日掛かってしまった。
そして15階。
5階の時と同じように、部屋が1つあるだけで中央にはクリスタル(転移の石)が宙に浮いている。
早速機能を開放し拠点へと戻る。
帰還石や転移石を入手したことと、各階に簡易転移石がある為、5階の時ほどこのクリスタルにありがたみはないが、それでも20階台も半分まで来たことに安堵する。
さて、後半は何が待ち構えているのだろうか。