ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

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28話

「ドローっ!!!」

 

スモール・キャット 星1 風 獣族/効果 

A200 D200

自分の場のこのカードをリリースすることで発動することができる。

自分の手札を全て墓地へ送り、送った枚数デッキからドローする。

 

これは…

 

(ドローカード…か。なら行くところまで行ってやる!)

 

「俺はスモール・キャットを召喚、そして効果を発動させる!このカードを墓地へ送り、手札のカードもすべて墓地へ送る。手札から2枚墓地へ送ったことにより、俺はデッキから2枚ドローする!」

 

おそらくこのドローですべてが決まる。

俺はデッキに手をかけ祈るように願った。

 

(もし俺を信頼してくれているのなら、俺に力を貸してくれ!!)

 

   

   …そうだ、デッキを信じるんだ……

 

 

「……!ドローーーっ!!」

 

その時、俺の引いた2枚のカード、そして墓地のカードが一瞬光輝いた…気がした。

 

 

修行中の見習い天使 星1 光 天使族/効果

A300 D300

このカードを手札から墓地へ送り、その後墓地にあるこのカードのレベルと同レベルのモンスターカードを全て除外することで、自分の場のモンスター1体を対象に発動可能

このカードの効果で除外されたモンスターカード(このカードを除く)1体につき対象のモンスターの攻撃力はターン終了時まで200アップする

 

 

竜の赤子 光 星1 ドラゴン族/効果

A300 D300

この効果は1デュエル中1度しか使えない

このカードを対象とする、攻撃力又は防御力を増減させる効果は、本来の増減値の倍となる。

この効果を使用したターンのエンドフェイズ時、このカードは破壊される

 

 

(これなら…、これならいける!)

 

現在墓地のカードは、「雑草魂」「邪蛇」「セイント・ハート・バード」「ボロット」「スリープ・シープ」「魔物の骨」「スモール・キャット」「風の魔躁士」「火の玉」の9体。

そのうち修行中の見習い天使のレベルと同じ『レベル1』のモンスターは5体。

天使の効果で1体につき200ポイント攻撃力がアップし、さらに竜の効果でそれが倍になるなら、攻撃力は2000アップとなる。

これならレオが攻撃表示でも問題なく倒せる!

 

 

だがしかし、このターン俺はすでにスモール・キャットを召喚している。

1ターンに通常召喚できるのは1体だけ。

かといって次のターンまで凌ぐことは不可能だ。

まさかのここで手詰まり!?と思ったが、先ほど墓地からも輝きを感じた気がしたことを思い出した。

そこには

 

 

火の玉 星1 炎 炎族/効果

A300 D200

このカードが墓地にある時、このカードを除外することで発動可能

手札よりこのカードのレベルと同レベルのモンスターカードを特殊召喚し、召喚したモンスターの攻撃力分のダメージを受ける。

この効果で特殊召喚されたモンスターは、召喚されたターンのエンドフェイズ時に破壊される。

 

 

(は、はは…。本当に答えてくれたよ。)

 

狙いすましたかのような効果を身に着けてくれたカードたち。

ならば後は俺がそれに答えるだけ!!

 

「俺は、墓地の火の玉の効果を発動。このカードを除外することで、手札より同レベルのカードを特殊召喚できる。出でよ、竜の赤子!!」

 

俺のフィールドに、小さな竜の赤ちゃんが現れる。

その見た目は幼くとも、内に秘めた闘志はまさにドラゴンのもの。

幼さを感じさせながらも雄々しく鳴き、その存在感を示す。

 

「…火の玉の効果でモンスターが特殊召喚された時、そのカードの攻撃力分ダメージを受ける。」

 

LP650→350

 

思えばこんなにライフが減ったのは何時ぶりだろう。

おそらく10階のボス以来か?

ま、とは言えそのダメージのほとんどは邪蛇の自爆特攻で食らったものなんだが。

だがここまでくればもう残りライフは関係ない。

 

「続いて、手札から修行中の見習い天使の効果を発動。このカードを墓地へ送り、このカードと同レベル、つまりレベル1のモンスターカードを全て墓地から除外する。俺の墓地にあるレベル1モンスターは、雑草魂、ボロット、魔物の骨、そしてスモール・キャットの4体。」

 

火の玉は自身の効果で除外された為すでに墓地にはいない。

 

「これらのカードを除外することで、1体につき200ポイント、俺の場のモンスター1体の攻撃力をアップさせることができる。4体×200ポイント、800ポイントアップだ!」

 

俺の宣言を聞き、墓地のカードは除外(墓地とは違う場所へ移動)されるが、その際各カードから光の玉のようなものが浮かび、場の竜の赤子へと吸い込まれていく。

 

「さらに竜の赤子の効果発動。このカードの攻撃力又は防御力が増減する効果を受けたとき、その増減値を倍にする。つまり、本来の800ポイントアップは倍となり、1600ポイントのアップとなる!」

 

光の玉を吸収した竜の赤子は、その体をぐんぐんと巨大化させる。

間違っても『赤子』とは呼べないほどに大きくなった竜は、立場が逆転したことにより引きつったような表情をしている(気がする)ライオンを睨む。

 

「竜の赤子で、草原の王レオに攻撃!ドラゴンブレス!!!」

 

「ギュアァァァ!!!!」

 

俺の指示に従い、竜の赤子は口から高温のブレスを放つ。

 

 グ、グルォォァァァ……

 

その攻撃力はすさまじく、あれほど恐怖をばらまいた高攻撃力を誇るライオンをいとも簡単に消し飛ばした。

 

ボスがやられたことにより、増援で現れていた子獅子たちは皆一目散に逃げていく。

どうやらボスを倒せば取り巻きは一緒に消えるようだ。

すっかり頭になかったけど、もしこの獅子たちが場に残るようならば、『ボスは倒したけどその後取り巻きの雑魚にやられる』っていう、RPGとかでも情けない負けランキングに入る負け方の経験をすることになるところだった。

 

ま、何はともあれ…

 

 

 

「勝っっったぞーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無謀と思われた戦いに、勝利することができた。

 

 




フィールドボス能力詳細

草原の王 レオ 星5 地 獣族/効果
A1800 D1000

①1ターンに1度、「子獅子」を場に特殊召喚できる。この効果を使用したターンこのカードは攻撃できない。この効果で特殊召喚された子獅子は、召喚されたターンは攻撃できない。
②1ターンに1度このカードが表側守備表示の時に発動可能
このカード以外の場のモンスターカード1枚を選択し、そのカードの表示形式を変更する。
この効果は相手ターンでも使用できる。


作中では出ませんでしたが、子獅子を特殊召喚した時、増援ゲージが増加する特性がありました。

元々は戦闘の流れが別の物考えていましたが、見直したときに「あれ、このタイミングでこのカード使わないのはおかしいよな?」という場所があったり、邪蛇の効果を勘違いしていたりして、何度か書き直しています。
そのため上記のような没になった設定がいくつかあります…

ちなみに、フィールドボス時と入手カードでは効果が若干変わります。

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