ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

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38話

辺りを見回し、一番近そうな山頂を目指して歩を進める。

道中出てくる岩は無視、鳥は倒せる奴のみ倒して進む。

 

(いた!これはもう決定でいいな。)

 

たどり着いた山頂に、攻撃表示で佇む岩がいた。

サクッと倒しカードを拾うと、落としたカードは『転がり岩』。

アイテムボックスに収納し一息つく。

 

とりあえずここまで進んできたけど、目印になりそうなものはないし、山頂から見ても景色に代わり映えはない。

せめて階段がどんな感じでどんな場所に設置されているかが分かれば探しやすいんだが…。

まあ、分かりにくい場所にあったとしても、マップで階段のアイコンが出てくるか。

 

しばらくはマップ埋めだな…。と考えながら探索を続け、いい時間になったので拠点に帰る。

 

 

拠点についたらまずは恒例のカードチェック。

転がり岩は、16階に出てきたウマシマが落とした『石の壁』のレベルアップに使えるようだ。

 

夕飯を食べてお風呂に入り、掲示板をポチポチと眺める。

特に変わった情報はないが、料理スキルを取ったことで、今まで料理なんかしたことなかった人が、お店の料理レベルのものが作れるようになったと喜んでいた記事を見つけた。

 

(うーん、アイテムボックスも取ったことだし、明日は試しにお昼を持っていってみようかな?)

 

お昼で一度拠点に帰り、また21階のスタートからやり直しでは無駄な時間が多い。

昼から違う方向に進むなら問題はないが、同じ方向に進んでみるのなら、昼食持参の方が効率は良い。

そうと決まれば今から料理だ。

アイテムボックス内は時間の流れが若干ゆっくりになるっぽいから、どんな料理でも持っていくのは問題ないだろう。

…入りきる量に限るけど。

そうそう、レベル1では時間の流れが少しゆっくりってくらいだけど、スキルレベルが上がればもっとゆっくりになった気がすると掲示板に情報が載っていた。

最大レベルまで上げれば、ボックス内の時間は停止するとかになるんじゃないかとみんな予測している。

 

さて、何を作ろかなー?

 

 

 

 

 

次の日

 

夕べ今日のお昼ご飯を作るといったな?あれは嘘だ!!

いや、嘘ってわけじゃないんだけど、アイテムボックスの中が少し時間がゆっくりレベルじゃあ、夜に作ったものを入れて置いたらそれなりに時間は経過することになるよね?ってことに気が付いて、作るなら朝だなってことになった。

で、朝にそんな凝った料理を作る気も出ず、結局ハンバーガー(パンに野菜と肉をはさんだだけ)になった。

 

 

はい、では今日も探索を始めます。

転移機能でバビュンと飛ぶ。

今日は昨日とは反対の方向へ進んでみよう。

 

現れる魔物は倒したり避けたりして黙々と進む。

お昼になったのでアイテムボックスからハンバーガーを取り出して食べる。

 

……やべ、飲み物忘れた…。

 

のどの渇きを野菜の水分で誤魔化しつつ食べ、探索を再開。

ウロウロと戦闘を繰り返し、そろそろ夕方かなと思えるころ、マップの端に階段のアイコンが現れた。

 

ヨシッ!っと今までの疲れを吹き飛ばして階段へ向かい進む。

しかしパッと見た感じ、階段らしきものも目印になりそうなものも見当たらない。

おや?っと思いながらアイコンが示す場所に辿り着くと、そこは上から見たら非常に分かりにくい形の洞窟があった。

 

(なるほど、洞窟の中に階段があるのね。)

 

洞窟の中は前の階の木と同じで、すぐに階段がありそうには見えるが奥のほうまではよく見えない。

しかし洞窟の中に入ってみると、途端に壁がぼんやりと光りだし、下へと続く階段を照らし出した。

足を踏み外さないように注意しつつ階段を降り、ついた場所は洞窟の入り口と思わしき場所だった。

 

(なるほど、洞窟から洞窟に進むわけだな。)

 

上の階も洞窟の中は階段以外なく、非常に狭い作りだった。

下りた先も階段の後ろ側はすぐ壁になっている。

簡易転移石は壁の隅の方に埋め込まれていた。

 

階段のタイプが分かったのと同時に、これはマップの機能に頼らなければ探すのに非常に苦労するということが判明した。

上から目視では見つからないような場所と作りになっているので、もし自力で探すならひたすら山の裾の方を移動しなければいけない。

となれば、もしこの22階も21階の岩と同じようなモンスターが出たときに少し困ってしまう。

 

(ま、階段探しはマップさんに丸投げだな。さてさて、ここではどんなモンスターが出てくるかな?)

 

早速22階の魔物を探して回ろうとした時、お腹からグゥ~と音が聞こえた。

そういえばお昼はハンバーガー1つだけだった。

普段はもう少し多い量食べている為、お腹がすくのも早かったようだ。

ま、そろそろ夕方だし、明日にするか。

 

先も気になるが、簡易転移石に登録もしたので無理をする必要もない。

今日は一旦拠点に帰ることにした。

 

 

いつもより少し早めの夕食を取り、お風呂・洗濯なども済ませ、掲示板を眺める。

前の世界では暇なときは、ゲームしたり小説やマンガ読んだり、ちょっと買い物に行ったりとかできたけど、ここでは暇つぶし=「掲示板をみる」くらいしかない。

DP交換リストの中に、取らせる気があるのかないのか分からないぐらい高いポイントで、テレビとかゲームとかあったけど、いつの事になるやら。

後、トランプや人生ゲームとかもあったけど、一人でどうやって遊べと?

 

もはや元の世界で「時間が空いたらとりあえずスマホを見る」くらいの感覚で掲示板を見ている。

ただそれは他のプレーヤーたちも同じようで、雑談なんかは常にそこそこ賑わっている。

 

 

「おっ、デュエリストアイのレベルが5になった人が出てきたか。よしよし、これでまた新しい情報が増えればいいな。」

 

 

他にもリスト内に多く存在する、ネタスキルとしか思えない名前のスキルを取った人の報告レポートなんかは面白い。

今のところ「ネタスキルだと思ったらチートスキルだった」なんてものは出てきてないけど、人の失敗談から有効な使い道を思いつく人もいるようで、中々奥深い。

 

 

「ん?潜水スキルを持ってたらダンジョン内の水中に潜れた?…ふむ。これは俺も試してみる価値あるか…?」

 

 

掲示板情報によると、おそらく全体の3分の1程のプレイヤーは20階を突破しているようで、そこそこ暮らしにも余裕が出てきてるみたい。

そうなれば、ちょっと変わったことを試してみようとする人も出てくるようで、日々新たな情報やおバカな報告が増えている。

だがその行動が高じて、受け狙いで始めた行動が趣味となり、今では暇さえあればそれをしているというプレイヤーもいる。

おい、お前ら、デュエルしろよ。

 

とはいえ、息抜きは必要だし、その方法やタイミングは人によって違う。

俺も何か始めて見るかなー?

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