ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

52 / 128
52話

DP交換リストを開き、目ぼしいスキルが無いか探す。

 

釣り、採取、採掘、調薬…、剣術、柔術、槍術、斧術……

 

一体何をさせたいんだろう…?魔物に直接攻撃は禁止されてるってのに。

…は!?まさか自分を鍛えてあのお仕置き部屋のゴーレムを倒せ!とか!?

なんて、そんなまさかね。

 

ま、とりあえずよさげなスキルはこれくらいかな?

 

 

リセット

カードを全てデッキに戻し初期手札を引き直す

 

 

強敵と連戦で、強いカードを全て使い切ってしまった、って場合には使えそうだが、正直帰還石等の移動手段がある現状で、そんなに使う機会は少ないかもしれない。

余程拠点に帰らず強行したいときくらいかな?

ちなみに掲示板情報によると、レベル1ではクールタイムが24時間あるらしく、1日に1回しか使用できない。スキルレベルを上げることでクールタイムが減少していくらしい。

 

後、アイテム欄に埋もれる様に存在していたものがこちら。

 

 

特殊ボス再戦状 1000000DP

一度倒したことのある特殊ボスと再度戦う事が出来る。

 

 

必要DPはなんと100万。

そんな高いDPを払って倒したことのあるボスと再戦するメリットは何か?

おそらくだが、特殊ボスもドロップカードが3枚あるんじゃないだろうか?

でなければ再戦する意味ないし。

とはいえ、もしそうだとしてもそのカードをドロップする条件が分からなければ再戦も意味が無い。

特に条件なしで全て手に入るならいいんだけど、そうとも思えないし。

取るなら、ドロップ条件が分かるようになってからかな?今後のデュエリストアイに期待。

 

 

今回は他に気になるスキルは無かったし、とりあえず現状スキルのレベルアップが優先かな?

 

ではでは、ボスを倒して今は昼なので、ご飯を食べて休憩したら、早速31階を覗いてみましょ。

 

 

 

転移機能で30階に飛び、『31』と大きく書かれた扉を開いて、その先にある階段を下る。

降りた先は……ろう…か?

 

なんだか古い洋館?の廊下のように見える。

それはかなり先まで続いており、ところどころに扉も見える。

 

「…なんだろ、予想の斜め上を行かれた気分だな。」

 

洞窟、草原、山と来たので、次は海や森とかが来るかと予想していたが、まさかの屋内。

しかも若干ホラーっぽい雰囲気…?

あんまりホラー系得意じゃないんだけど…。

 

しかし、なってしまったものは仕方がない。

何とか突破して階段を探さないと。

 

とりあえず廊下を真っすぐ進んでみる事にする。

もちろんマップも確認しながら進むのだが、所々にある扉の先のはマップに映らない。

知りたければ扉を開けて自分の目で確かめろということだろう。

今日は初めてでお試しのつもりなので、とりあえず廊下がどこまで続いているのかを調べることにした。

扉は開けるとしても帰る直前に1か所開けるぐらいかな?

 

長い廊下をひた進む。

左右には扉がほぼ等間隔で並び、その間には花瓶や絵画などが飾られている。

 

(…これ、ループしてるってことは無いよな?)

 

ゲームなどでよくあるが、似たような風景の場所を進んでいると思ったら、ある場所を境にワープさせられて、結果同じ場所をぐるぐると歩きまわされる『ループ現象』。

もしそうだとしたら、先に進むにはどこかの扉に入る必要が出てくるが…

しかしマップを見る限りでは、一応一直線に進んだ後が記録されており、ループした痕跡はない。

ならば本当にただめちゃくちゃ長いだけなのか?

 

段々不安になってきて、そろそろ帰還石で帰ろうかと思った時それは現れた。

 

「あ、突き当り。…よかった、ループじゃなかったか…っと、壁に何かあるな?」

 

ようやくたどり着いた突き当り。

その壁には1枚の紙が貼られていた。

 

 

【 次の階に進むには謎を解かなければならない 】

 

  ①カギをみつけ、隠された扉を探し出せ。 

 

 

 

『カギ』と『隠された扉』…か。

 

どうやら31階以降は洋館の謎解きがコンセプトのようだ。

しかしカギを見つけろと言われても、もう少しヒントが欲しいよな………ん?

 

さてどうしたもんかと思っていると、目の前の紙がペラペラ揺れていることに気が付いた。

 

「ベッタリ張り付けされていない…。ってことは…。」

 

俺はその紙を持ち、ペロンとめくってみる。すると

 

「お、ビンゴ!」

 

その紙の裏側には、表に書かれていた文字とは別の文字が書かれていた。

 

 

 

・カギは扉の中に

・扉はカギによって開かれる

 

 

 

…ヒントになってるようでなってない…?

よし、落ち着いてよく考えてみよう。

 

まず問題は『カギをみつけ、隠された扉を探し出せ。』だから、どこかにあるカギと隠されている(・・・・・・)扉を探さないといけないわけだ。

そして、そのカギは扉の中にある、と。

つまりここにたどり着くまでにあった無数の扉の内、どれかにカギが入っているんだろう。

…あの扉の数を思い出すとかなりゲンナリしてくる。

で、カギを見つけた後は扉を開くんだが、『隠された扉』が『カギによって開かれる』か。

…なんのこっちゃ?

扉なんだからカギで開けるのは当然だと思うんだが…。

 

 

ま、なんにせよ先ずはカギを見つけないと始まらないだろう。

始める前から気が重いが仕方ない。しらみつぶしに扉を調べていくしかないだろう。

 

 

 

今後の方向性を決めた俺はその場で振り返り、とりあえず一番近い扉から開けてみた。

 

 …ガチャ

 

カギがかかっていることも無く、ギィーっと音を立てながら扉は向こう側へと開いた。

そーっと中を覗くと、そこは10畳程の小さな部屋だった。

ぱっと見、何も物が置かれていない空き部屋のようだ。

一応中に入ってみる。

 

何となく足音を立てないようにそーっと部屋の中に入る。

ふむ、特に変わったものもないnバタンッ! ビクゥゥ!!!

 

いきなり入り口の扉が音を立てて閉まった。

慌てて扉を開けようとドアノブに手をかけるも

 

  ガチャガチャガチャ 

 

「っくっそ、開かない!!」

 

どうやら閉じ込められてしまったようだ。

 

(おいおいおい、完全にホラーじゃねぇか…、勘弁してほしいんだが…)

 

扉を背に、何が起きてもいいように構えていると、部屋の中央に黒い靄が集まり始めた。

 

(これは…ボスの演出!?いや、あれよりかは色が薄い!)

 

集まった靄はまるで粘土をこねるようにモゴモゴと動き、そして1匹の獣のような姿となった。

 

 

【獣の残影 星4 A1500 D1000 通常モンスター 攻撃表示】

 

 

「…なるほど、こういう事か。」

 

魔物の上に表示されたステータスを見て少し心が落ち着いた。

魔物を見て心が落ち着くってのも変な話だけどな。

フィールドの雰囲気や、勝手に閉まる扉でかなりビビったが、出てくるのがモンスターなら問題はない。

いつも通りデュエルで倒せばいいだけだ。

 

「多分こいつを倒せば扉が開くんだろうな…。よし、デュエル!」

 

俺は現れた獣の影に向かってディスクを構えた。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。