ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

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67話

ある日の掲示板

 

 

420

うちのメイドが不愛想な件について

 

421

俺のメイドが構ってくれない件について

 

422

うちのメイドがゴミを見るような目で俺を見てくる件について

 

423

うがー!なんだよあの不愛想な顔!!!

 

424

ホントに。もう少し笑いでもすれば可愛いものを…

 

425

ホンそれな。

何であんな設定にしたのか…

 

426

>425

『感情の起伏に乏しい』

これな。

関わり方で性格が変わるってあったからかなり期待してたのに、今じゃもう関わろうとすらしてくれないし。

 

427

まじ管理人どうなってんだよ!!

 

428

えっと、皆さんそんな感じなんですか…?

 

429

>428

そりゃそうだろ。最初の説明にも書いてあったし、みんな一緒だろ?

 

430

もうピクリとも表情筋動かねぇよ

 

431

わかる。俺のところもだわ

 

432

しかしそんなことを聞くって事は、428はまだあれを経験してないのか?

まだメイドさんゲットしてないなら過度な期待をしない方がいいぞ。

 

433

期待しすぎて爆死

 

434

超気合い入れて完璧な体にしたのに、DP返せ!

 

435

ま、ここ見りゃ分かるだろうが、期待しすぎたら後がつらいぞ。

 

436

いやまておまいら、ここって確かメイドをゲットした奴しか見れない接待じゃなかったか?

 

437

ミス 設定

 

438

!?

 

439

だとしたら428はメイドをゲットしているにもかかわらずそんな質問をしてきたのか?

 

440

そんな設定あったの初めて知ったんだが…

 

441

ってことは?428のメイドは不愛想じゃない…?

 

442

お、兄ちゃんちょっとこっちで一緒に話でもしようや

 

443

お、兄ちゃん、いいもの(情報)持ってんな?俺たちにも見せてくれよ

 

444

逃げてー!超逃げてー!!

 

445

誰が逃がすか!おら吐け!とっとと吐けよ!!

 

446

皆さん怖いんですが…。

情報なら別に出しますので。

 

うちのメイドさんは基本不愛想ではありますが、たまに笑ってくれますよ。

まだ1日に1回微笑む程度ですが。

 

447

ガタ!!

 

448

ガタッ!!

 

449

ガタンッ!!!

 

450

ガtドンガラガッシャーーん!!!!

 

451

どういう事だってばよ!!?

 

451

428と俺たちの違いは何だ!!?

 

452

447-450おまいらこの流れ好きだよな

451の言う通り。何かあるのか?

 

453

と言われても、特に変わったことはしてないですけど…

 

454

いや、絶対に何かあるはずだ!ほら思い出せ!思い出すんだ!!!

 

455

必死過ぎワロタww

てか458に覚えがないなら、どんな生活してるか教えてもらえばヒントがあるんじゃね?

 

456

それだ!頼む、教えてくれ!!

 

457

と言われましても…。普通に生活してるだけですよ?

ご飯は一緒に食べますけど、後はそれぞれの部屋で自由にしてますし。

 

458

それだ!!!!

 

459

それぞれの部屋…?メイドにも専用の部屋があるって事か!?

 

460

その発想は無かった

 

461

まさかそんなことだったとは…

 

462

え?え?別に普通ですよね?

 

463

俺は初日で一緒のベッドに寝ようとした

 

462

俺は一緒にお風呂に入ろうとした

 

463

俺はお尻触ろうとした!!

 

464

はいアウトー!おまいら全員アウトーー!!!

 

465

ってかここには変態しかいないのか…

 

466

>465

そういうお前も変態仲間

 

467

>466

お前もな

 

468

やべぇ、特大ブーメランが飛び回る予感…

 

 

 

 

 

 

一通り家の案内が終わったところで夕飯の時間が近づいてきたので、早速ソラが食事を作ってくれることとなった。

ソファーに座ってカードのチェックをしているふりをしつつ、チラチラと彼女の事を横目で見る。

 

………はぁ…、かわええ…。

 

自分好みにオプションを設定しているので、見た目はもちろん俺の好みど真ん中。

さらに、しばらくは不愛想という事前情報を持っていた中での不意打ちの笑顔。

もう俺の頭の中は彼女の事しか考えれなくなっていた。

 

チラッ チラッ

 

「…マスター。」

 

ビクゥ!!「は、はい!ななな、なんでしょう!!!??」

 

「……いえ、先程からチラチラとこちらを見らているようでしたので、何か不手際があったかと思いまして。」

「え?あ、いや、べ、別にそんなことはな、無いよ?」

「そうですか。ではもう少しで出来上がりますのでもう少々お待ちください。」

 

は、恥ずかしーー!!!

 

チラチラ見てたのも気づかれてるし…はぁ。

俯いてため息をつきながらカードをペラペラと眺めていると、目の前からとても美味しそうな匂いが漂ってきた。

顔を上げると、そこには机に乗った匂いの元たる夕飯と、それを運んできたソラの姿。

 

「お待たせいたしました、マスター。」

 

見た目は普通のご飯と野菜炒めなのに、何だろう、自分で作った物よりも美味しそうに見える。

 

「(ゴクリ…)じゃ、じゃあ食べようか。いただきます。」

 

手を合わせて箸を持ち、いざ食べようとしたところで気が付いた。

机の上にある食事は俺の物だけで、彼女の食べるものは無い。

 

「あ~、えっと、ソ、ソラの食事は?」

 

と聞くと。

 

「私はマスターのメイドです。マスターが食事を終えられました後に頂きます。」

 

そう言いつつ俺の席の後ろで待機するソラ。

…うーん、とは言えこうやって見られながら食べるのも落ち着かないんだよな…。

 

「じゃあ、さ、食べてる側に立っている人がいたら落ち着かないから、せめて座ったら?」

「いえ、私はメイドですからそのようなわけにはいきません。」

 

ムムム…、こうなったら…

 

「…わかった。じゃあこうしよう。『マスター命令』だ。」

 

マスター命令なんてものが有るのか知らないが、聞いた瞬間ピクッと反応した彼女の様子から、もしかしたらマスターの命令には従うべし、というような決まりがあるのかもしれない。

 

「食事は二人で一緒に食べる事。勿論夫々の都合で難しいときもあるだろうから、そういう時を除いてだけど。」

 

俺が『命令』すると、彼女は眉を寄せ困ったような表情をする。

 

「ソラは俺のメイドとして仕えてくれると言った。俺もそれはとても嬉しい。でも我儘を言うなら、メイドであると共に、友達みたいに接してほしいとも思ってるんだ。」

 

美少女メイドに甲斐甲斐しくお世話をしてもらうのも、男の夢の1つだろうけど、俺はそれよりも一緒に楽しい時間を過ごしたい。

 

「勿論ソラの言う事も分かるし、メイドとしての考え方も理解してるつもりだ。でも、もしできるならそうしてほしい。…ダメ…かな?」

 

俺の言葉を聞き、考え込むような表情の彼女。

暫し静寂が場を包む。

 

 

1分?10分?俺としては永遠に近いほどの時間を待ったような気がするが、実際はそこまでの時間は経っていないのだろう。

彼女は諦めたかのように大きく息を吐き、そして俺の顔をじっと見つめて言った。

 

「……分かりました。では、私の食事を用意してまいりますので、申し訳ございませんがもう少々お待ちくださいませ。」

 

そして踵を返すとキッチンの方へ自身の食事を取りに行った。

 

(よしっ!美少女と一緒に食事!)

 

食事中背後から観察され続けることを回避でき「ヨシヨシ」と思っていると、自分の食事を持ったソラがこちらに向かいながら話しかけてきた。

 

「マスター。先ほど『マスター命令』とおっしゃられましたが、申し訳ございませんがマスターの命令に絶対服従というルールはありませんので、私には命令と言われても拒否する権利が御座います。」

 

 

………あ、そ、そうなんですね…。

 

色々と勘違いしていた俺は再び顔を赤くして、微妙な雰囲気の中食事をとることになってしまった。




前回の話のボツ案…というかネタ



その1

「名前を付けて頂ければと存じます。」
「名前か…。じゃあ禰豆子っていう名前はどうかな?」
「かしこまりました。ではこれより私の事は禰豆子と御呼び下さい。」
「ね、禰豆子…。」
「はい。では私はマスターの事を『お兄ちゃん』とお呼びしますね。」
「!?」
「これから宜しくね、お兄ちゃん♪」
「………バタン(気絶)。」


その2

「じゃあ…、メイドさんだし、『めい』で「名前を決めてください。」…。」
「じゃ、じゃあ、め「名前を決めてください。」い…。」
「m「名前を決めてください。」……。」
「………。」
「………。」


その3

「名前…だと?ふむ、よかろう。この俺様が、貴様にピッタリな名前を考えてやろうではないか!そうだな……よし、『漆黒を纏いし蒼眼の乙女』などどうだ?うむ、最高の名前じゃないか。これから貴様は、この世界を統べる我の右腕『漆黒を纏いし蒼が…』あ、ちょっと、どこいくんですかー。まって、ゴメン、ふざけすぎたから!謝るから待ってってばー!!」
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