ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

68 / 128
68話

微妙な雰囲気での食事も終わり、今はそれぞれ自分の部屋でくつろいでいる。

雰囲気は微妙だったけど味は非常に美味しゅうございました。

食後はソラが洗い物をしている間に俺が風呂に入り、その後ソラが入った。

「お背中流します」イベントや、「ラッキースケベ」イベントなんてなかったんや…。

そして今、それぞれの部屋で就寝体勢。

勿論「一緒に寝ても良いですか…?」なんてことは無い。

 

はぁ…。

 

 

別に期待してたわけじゃない……ゴホン、やっぱりちょーっとだけ期待していたけど、まぁそうだよな。

一度落ち着いて冷静に考えてみると、彼女はマスターの命令に絶対服従の従者ってわけでは無く、どちらかと言えば異性の同居人って感じがする。

んー、住み込みの家政婦さん?そんな感じなのか?

であれば、彼女からすれば雇う側と雇われる側の関係以上のものは無く、他のプレイヤー諸君が抱くメイドさんとの甘ーい生活は、端から予定にないのだろう。

そんな関係になりたかったらきちんと信頼関係を築けと。

 

ふむ。ま、俺もここまで大分テンパってた部分もあるけど、落ち着いて考えてみたら何となく腑に落ちた気がする。

これから彼女の事は、メイドでもあり、1人の女性として扱う。

そうして徐々に信頼関係を築き上げていければ良い。

 

よし、考えが纏まったおかげで少し頭がすっとした気がする。

あくまでメイドさんは生活のサポートだけだし、俺にとってのメインはダンジョン攻略だ。

メイドさんにばかりかまけてられない。平常通り平常通り…。

じゃあ、今日はもう寝て、明日からも頑張ろう!

 

 

 

次の日

起きた瞬間、何となくいい匂いが漂うのを感じた。

扉を開けてリビングに出ると、そこにはすでに朝食の準備を終えたソラがいた。

 

「おはようございます、マスター。朝食の準備が出来ましたので、今お呼びに行こうとしたところでした。」

「あ、ああ、おはよう。」

 

今までは前の日の晩に作っておいたものや、無限箱から取り出したパンなどを食べていた為、しっかりとした朝食が机に並べられているの見て思わず涙が出そうになる。

 

「ソラ…、ありがとう。」

 

素直にお礼を言うと

 

「いえ、それが私の仕事ですから。では冷めないうちにどうぞ、お召し上がりください。」

 

そう言いながら椅子を引いてくれる。

 

はぁ~いいな~…。

 

朝からホワホワした気分になりながら朝食をとる。

向かいでは、昨日言った通りソラが自分の食事をとっている。

 

そういえば、最初の説明では彼女は『ヒューマノイド』とのことだったが、あくまで作られた存在ってだけで、食事もできるしトイレにも行く(食事中にゴメンね)。さらに生殖機能もきちんとあるらしい。

ここまで聞けば、それってもう普通に人間じゃん?って思う。

であれば、やはり昨夜考えた通り、彼女はメイドでもあるけども、同居している1人の女性として扱うのがベストだと思った。

 

 

さて、朝食も終え、身だしなみも整えたらダンジョンに出発だ。

出発の際、扉の前でソラが

 

「行ってらっしゃいませ、マスター。」

 

と見送ってくれたのが嬉しかった。

 

ではでは、転移機能を使って40階に。

この先は情報も規制されており、俺にとっては未知の世界だ。

さらに噂ではいまだに50階突破者がいないという。

どれほどのレベルなのか、不安半分楽しみ半分で41階へと続く扉を開けた。

 

 

階段を降り、着いた先は小さな部屋の中。

拠点に似た雰囲気の部屋だが、特に何かあるわけでは無く、目の前の壁に1枚の扉があるだけだ。

1度深呼吸をして扉に手をかける。

思ったよりスムーズに開いた扉のその先にあった物は…

 

 

「あ、ご新規さんですね。ようこそ、デュエルエリアへ!!」

 

俺の目の前に現れたのは、バスガイドさんのような恰好をした女性と、これまでのダンジョン内の様子とはかけ離れた、近代的な機械が立ち並ぶ学校の教室くらいの広さの部屋だった。

 

「えーっと、…ここは?」

 

おもわずガイドっぽい女性に尋ねる。

 

「はい!ここはデュエルエリアと呼ばれる場所になります。お客様は初めてのご利用ですね?では先ずあちらの受付で詳しい説明をさせて頂きます!どうぞこちらへ!」

 

元気いっぱいに答えてくれ、受付の方へと促される。

 

「さて、改めまして、ようこそデュエルエリアへ!私はここの担当をさせて頂きます『ガイド』です。気軽に『ガイドさん』って呼んでくださいね。ではでは、このエリアの説明をしていきまっしょー!」

 

やけにテンションが高いけど、大体の説明を聞いて分かったのは次の通り

 

・41階~49階はデュエルエリアと呼ばれる場所。

・ここでは対人戦が出来る。

・対戦相手は、これまでのダンジョン挑戦者のデータや、色んな世界から集めたデータによって作り出された、限りなく本物の人間に近いCPU。

・各階ごとに指定の条件を満たすことで次の階へ進める。(基本的には、この階で○○回勝つ。とか)

・他のプレイヤーも、この51~59階は必ずデュエルエリアになるらしい。

・一応40階突破したプレイヤーは、管理者同士の戦いへの出場権を得るらしいけど、勿論先に進めば進むだけカードも強化されるので、ここで止まらず攻略を続ける方がメリットが多い。

・ガイドさんはある程度管理者から権限を委ねられている存在らしく、色々知ってることも多い。(教えてくれるとは言ってない)

・このデュエルエリアでは、デュエルに勝つことでBP(バトルポイント)が貰える。

  ※DP(デュエルポイント)にするとDP(ダンジョンポイント)との区別がつかない為

・BPはエリア内にあるショップでカードと交換することができる。

・BPは拠点でDPに変換することが可能。但しDPをBPに変換することはできない。

・エリア内のショップで交換できるカードは階を進むにつれ種類が増える。

・階によってルールが違う。41~45階はLP4000、初期手札4枚、先行ドロー無し。

 

 

簡単に言うと、参加資格は得たから後はここで対人戦の練習をしろ。って事だろう。

で、勝てば先に進めると。うん、シンプルでいいね。

最初に入ってきた扉の向かいの壁に大きな扉があり、その先がデュエル場に続いているらしい。

中にはリングがあり、そこに上がると対戦相手が現れる。

デュエルとデュエルの間にはリングから降りて休憩もできる。連戦の必要は無いって事ね。

さらにデュエル中以外ならいつでもこの部屋との行き来が可能。

BPをカードと交換できるショップはこの受付の向かい側、と。

その横には飲み物の自動販売機や、休憩できるベンチもある。

 

 

よし大体わかったし、早速対人戦、行ってみますか!

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。