ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

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前話、『二者択一』の効果が間違っておりました。
申し訳ございませんでした。

誤)自分の場のモンスター1体
正)自分の場の全てのモンスター

感想にてご指摘頂いた方、誠に有難うございました。
ここにお詫び申し上げ、訂正させて頂きます。


70話

俺は一旦受付のある部屋へ戻った。

BPをカードと交換できるショップの確認をするためだ。

最初来たときは、どうせBP持ってないから覗いても意味ないと思いスルーしていたが、先程のデュエルでBPを貰えたし、どんなカードがあるのかをチェックしておくことにした。

 

「へいらっしゃい。」

 

おもちゃ屋の店長って感じのエプロンをかけた、ごついおじさんが出迎えてくれた。

 

「あんた初めての客だな?俺の事は『おじさん』って呼んでくれ。別に『おっちゃん』でも『おやじ』でも何でもいいがな!」

 

やけに声がでかい…。

 

「さて、初めてのあんたに説明をしよう。ここはあんたの持っているBPとカードを交換する場所だ!強いカードになる程必要なBPは多くなるからな!」

 

こちらが何もしゃべっていないのに1人でどんどん話を進めていくおやじ。

ま、いいか。なんか勝手にカード広げ始めたし。遠慮なく見せてもらお。

 

出されたカードを手に取り1枚づつ確認していく。

ん?んんん?これは…

 

「なあ、おやじさん。カードはここにあるので全部なのか?」

「あ?おお、そうだぜ。先の階に進めばさらに追加されるがな!」

 

そうか…。ならばこのショップ、俺が使用することはほぼ無いかもしれないな…

なぜならば、目の前に広げられたカード。それらは全て、すでに俺が持っているカードばかりだったからだ。

 

(スリープシープにレイクフィッシュ…ん?水を得た魚は条件付きドロップだったか?)

 

中にはドロップ条件があるカードもあったが、デュエリストアイのレベルを9まで上げている俺からしたら関係ない。

もしかしたらスキルを持っていない人たちへの救済措置なのか?

いや、だとしたらデュエリストアイのレベルを上げた意味が無くなってしまう。

先に進めば知らないカードも手に入るのならばいいんだが…。

 

急に黙り込んだ俺を見ておやじさんは心配して声を掛けてくれた。

 

「ん?どうした?大丈夫か?」

「え?あ、ああ、大丈夫。あ、今回はいいや。また今度来るわ。」

「お?そうか?じゃあまたな!」

 

ありっしたーー!!と、どデカい声を背中に受けながら俺は再びリングのある部屋へと戻る。

 

 

さて、後はひたすら戦うだけだな。

1度大きく深呼吸をし、気合を入れ直してからリングに上る。

 

(先に進むには戦って勝つしかない。勝利数が条件のこの階は負けても問題ないらしいが、できれば最短でクリアしたい!)

 

先程と同じように人の形へと姿を変える黒い靄を見つめながらそう思った。

 

 

 

 

約1時間後

 

「スザクでダイレクトアタック!これで終わりだー!!」

「うわぁーー!!!!」

 

たった今、10人目の相手を倒したところだ。

やはりこの階は最初という事もあり、そこまで強くない又は相手の手札が悪い事が多かった。

割とサクッと10人抜きして次の階への扉のカギが開いた。

 

【おめでとうございます。次の階へお進みください。】

 

アナウンスの声に促されて、先へ進む扉を開き、中の階段を下っていく。

着いた先は、41階の受付がある部屋と全く同じ作りの部屋だった。

 

「あ、いらっしゃいませー!」

 

あれ?ガイドさん…?

 

「むっふっふー。不思議そうな顔していますね?実はこのデュエルエリアでは私たちは階を跨いでの移動が自由にできるんですよー!!」

 

「な、なんだってー!!!??」

 

一応大げさに驚いてあげる。

 

「ふふん♪なので、あなたがいる階に私たちも移動しますから、何かありましたら遠慮なくおっしゃってくださいねー!」

 

何故か嬉しそうな顔でぺちゃくちゃ喋るガイドさん。

俺の驚いた顔(のふり)がそんなに嬉しかったんだろうか?

後ろを向くと、ショップの親父さんが腕を組んだままニカッっと笑っていた。

 

ま、システム的にその方が都合が良いって事か。

俺には関係ないし何でもいいや。

 

「あ、そうそう、簡易転移石はここにありますから、忘れずに登録しておいてくださいねー!」

 

そりゃご親切にどうも。

とりあえずショップのカードを確認させてもらって、リングのある部屋へ移動。

ショップのカードは予想通りすでに自分が持っている物ばかりだった。

 

 

ピンポン♪

【 次の階へ進むには この階で 5連勝 すること (0/5)】

 

 

ふむ、次は5連勝か。

最短で5戦。途中で負ければ1からやり直しだから、下手したらいつまでたっても抜けれないって訳か。

ま、狙うのは勿論1発突破だが。

 

リングに上がり、現れた相手を観察しながらデュエルディスクを構えた。

 

 

 

 

 

 

さらに数時間後。

 

【おめでとうございます。次の階へお進みください。】

 

俺は44階をクリアした。

階を進むごとに相手の強さは少しづつ上がってきているけど、まだ問題は無い。

突破条件も、【ノーダーメージで5回勝利】と【規定ターン内に5回勝利】だったので、多少苦労はしたが、問題なく突破。

そして扉の先の階段を降り45階へ。

 

「あ、お疲れ様でーっす!もう45階ですかー、早いですねー!」

 

さほど時間が経っていないのにもうお馴染みになりつつあるガイドさんと挨拶をする。

 

「あ、そうそう、この45階は特別になってまして、所謂中ボス部屋になりまーす!」

 

…中ボス部屋?

 

「戦う相手は1人だけですが、ひっじょーーーに強いですよ。見事倒せれば次は46階でーす!」

 

切りのいい数字の階だし、今までも5のつく階は転移装置があったから、ここで何かあるんじゃないかと思っていたがまさかの中ボスか。

ま、時間も丁度良いし、サクッと倒して今日は終わりにしようかな。

 

簡易転移石に登録して、ショップの確認をして、準備が整たら扉を開けてリングへ上がる。

 

ピンポン♪

【中ボスを倒せ (0/1)】

 

いつも通り黒い靄が人の姿となる。

 

 ゾワッ…

 

「!!?」

 

その姿を見た瞬間、一瞬背筋がゾワゾワッってなった。

 

な、なんだ?今の…

 

何とも言いようのない空気を感じる。

どういえばいいのか分からないが、何となく嫌な予感。

そして相手はおもむろに口を開いた。

 

「…ふんっ、雑魚か…。」

 

な!!?

思わず言い返してやろうと思ったが、相手はすでにディスクを構えている。

くっ、やるならこっちでって訳か。いいだろう!戦っているところを見た事も無いくせに雑魚扱いしやがって!後悔させてやるよ!!!

 

デュエルが始まる。

先行は…、相手か!

 

「ふん…、俺のターン。…モンスターをセット、カードを2枚セット。ターンエンドだ。」

 

伏せカードが2枚か…。

だが何が伏せてあろうとも俺は突き進むだけだ!

 

「俺のターン!ドロー!!!」

 

 

 

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