ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

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76話

その後、名残惜しくもソラから離れた(ソラも若干顔が赤くなってた)俺は、パソコンに向き直り、そっとランクアップさせるためのボタンに手を伸ばした。

 

目を瞑れば、カード1枚1枚との思い出が浮かんでくる。

 

その効果で常に俺を守る盾となってくれた『世界樹』

その名の通り汎用性の高い能力となり、いくつもの可能性を作ってくれた『汎用ロボB-RT04』

地味ながら痒い所に手が届く活躍をし続けてくれた『風の支配者フウカ』

見た目ピ○チュウから、最終的にア○ーラ○イチュウみたいになった『ダンジョン雷ネズミ』

その見た目から癒し要因でもあった『聖天使エリー』

数少ないドロー要員として活躍してくれた『猫怪盗ニャパン』

トークンの可能性を教えてくれた『スカルレギオン』

勝利の為の影の立役者『闇影』

俺のデッキ唯一のデバフ効果モンスター『質量を持った亡霊』

最終的には墓地の主と化していた『命の灯火』

初めて召喚した時にはその大きさに驚いた『大海を統べるもの』

あの赤ちゃん竜がよくここまで成長した『ハイグロウドラゴン』

能力は強かったけど、見た目はちょっとアレだった『黄泉国の大王カエル』

雑魚戦ではしっかり活躍してくれてたよ『蠅の王』

角が4つにならなかったね『巨大角竜』

そういえば獣戦士族から獣族に変わった『ビャッコ』

まるで動く要塞となった『ゲンブ』

使いようによっては切り札ともなる効果を得た『セイリュウ』

 

そして…

寡黙だが頼れるみんなのお兄さん『歴戦の聖戦士』

他にどれだけ強いカードが出てきたとしても、おそらくこいつが1番の相棒『スザク』

 

 

過去の思い出は胸に、俺はこいつらと共に未来へ行く!!

 

目を開け、俺はボタンを押す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【指定のカードをセットしてください】

 

 

 

…そうか、まだ手順が必要だったな。

自分一人で盛り上がって、まるでボタンを押したらランクアップ開始するような雰囲気を出してしまい少し恥ずかしい。

カードをセットしてボタンポチポチ。

えーと、はいはい、イエスイエス。…なんかしまらないなぁ…

 

 

 

眩しいほどの光と、部屋中を満たすほどの煙が晴れ、カードたちは新たな姿となり現れた。

 

 

 

聖獣・朱雀 星4 炎 鳥獣族/効果

A1800 D1900

 

聖獣・白虎 星5 風 獣族/効果

A2200 D2000

 

聖獣・青龍 星6 水 海竜族/効果

A2600 D2200

 

聖獣・玄武 星7 地 岩石族/効果

A2100 D3100

 

融合の騎士(フュージョンナイト) 星4 光 戦士族/効果

A1900 D1400

 

 

5枚の新たなカードを手にした瞬間、突然パソコンの画面に文字が映し出された。

 

【特殊条件クリア 過去のログを検索…終了 プレイヤーに適したカードの作成…完了 排出】

【おめでとうございます。特殊な条件をクリアしたことで、新たなカードを入手できます。】

 

ガシャコンっと音を立て、機械から4枚のカードが出てくる。

 

 

…こ、これは…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?お前は…。」

 

俺の目の前には憎たらしいほど自信満々で、人を見下したような目をした一人の青年。

忘れたくても忘れられない。

こいつに負けてから俺は、その声を、顔を忘れることはなかった。

 

「ふん…またお前か。お前のような雑魚が何度来ようとも、俺に勝つことはできん。」

 

どうやら前回の事は覚えているようだ。

DP稼ぎをしているときに戦った奴等は記憶が残ってたり消えたりしていたが…、これは都合が良い。

これなら思う存分奴にリベンジができる!

 

「それはどうかな?デュエルに絶対はないんだぜ。」

「ふん。弱い犬ほどよく吠える…。そこまで言うなら、俺にそのお前の力を見せてみろ!」

 

言われずともそのつもりだ!

 

「「デュエル!!」」

 

先行は…こちら!

 

「俺はモンスターをセット。ターンエンド。」

 

「ふん。担架を切った割りには前と同じではないか。所詮お前はそこまでと言うことだ!俺のターン、ドロー!!」

 

何とでも言えばいい。俺は絶対に勝つ。

 

「行くぞ!カードを2枚セット、そしてモンスターを攻撃表示で召喚!」

 

 

ランプの精 マ・ジーン

A1800 D1000

 

 

「さらに、手札より古のルール発動!」

 

古のルール!来るか…!

 

「さあ、お前に再び絶望を見せてやろう。出でよ!シャイニングドラゴン!!!」

 

 

シャイニングドラゴン

A3000 D2500

 

 

奴のエースカード…!

 

「先ずはその守備モンスターを破壊する!シャイニングドラゴンで攻撃!シャイニングブラスター!!!」

 

ゴウッと音をたて、極大のブレスが俺のモンスターに迫り、そして破壊する。

 

「さらに、ランプの精マ・ジーンでダイレクトアタック!」

「くうぅぅ!!」

俺LP4000→2200

 

「さあ、ここからどうする!このシャイニングドラゴン、倒せるものなら倒してみるがいい!ターンエンドだ!」

 

確かに今の盤面、相手の場にはエースカードと高攻撃力のレベル4モンスターが1体。さらに伏せカードも2枚。

半面俺の場は空っぽ。

普通に考えれば大ピンチどころの話ではないが、勝利のカギはすでに俺の手の中だ。

 

「お前がターンを終了した時、つまりエンドフェイズ時、俺は先ほど破壊された『聖獣・朱雀』の効果を発動させる。」

 

そう、俺が最初にセットしたモンスターは朱雀。

 

「このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、このカードを自分の場に特殊召喚する。甦れ、朱雀!」

 

墓地から高々と空へ飛びあがり、再び俺の場に現れる朱雀。

 

「…ふん、雑魚を並べたところで所詮結果は同じだ。さあ、お前のターンだ!」

 

言われなくても…!

 

「俺のターン、ドロー!」

 

さて、リベンジの開始だ!!

 

「俺は手札より融合の騎士(フュージョンナイト)を召喚。そして、融合の騎士(フュージョンナイト)の効果を発動!」

「…む?」

「場のこのカードと、聖獣カードを素材とする融合召喚を行う時、俺は融合の魔法カードを使用しなくても融合召喚を行うことができる!」

「なに!?」

「俺は融合の騎士と、手札の聖獣・青龍を融合!」

 

俺が宣言した瞬間、フィールドに暗雲が広がった。

雨が降り、雷が鳴り響くフィールドに(フィールドの演出なだけで、自分たちは濡れてない)1人の戦士が現れる。

 

「水を支配し力をその身に宿し、東より来たりしは青き騎士。出でよ!聖騎士セイリュウ!!」

 

 

聖騎士セイリュウ 星7 水 戦士族/効果

A3000 D2500

 

 

カードのランクアップを行ったとき、特殊条件クリアとか何とかで新たに手に入れた4枚のカード。

その内3枚は、融合の騎士と、それぞれ青龍・白虎・玄武を素材とする融合モンスターカードだった。

又それと同時に、すでに手に入れていた朱雀を素材とする融合モンスターカードも変化し、他の3枚と同等の能力を得た。

 

 

「む…シャイニングドラゴンと同等のモンスターか…!」

 

能力だけ見ればそうだがな、こいつの真の強さはその効果にある!

 

「バトル!聖騎士セイリュウでシャイニングドラゴンに攻撃!!」

 

手に持つ竜を模した大剣を担ぎ上げ、シャイニングドラゴンめがけて走り出すセイリュウ。

 

「甘い!リバースカードオープン、聖なるバリアミラーフォース!!これでお前のモンスターは全滅だ!」

 

奴の罠カードが表を向き、聖なる輝きが奴を守る。

しかし、1度やられたカードを俺が注意してないと思ったか?

 

「聖騎士セイリュウの効果発動!このカードは融合素材となった聖獣・青龍と同じ効果を持っている!1ターンに1度、相手の魔法・罠カードの発動を無効化し破壊する!!」

 

「な、なに!!?」

 

セイリュウの効果によって、奴を守るバリアは破壊される。

いつまでもお前の思うように事が進むと思ったら大間違いだぜ!!

 

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