相手のターン。
「カードをドロー。…ふっ。」
ゾワリ…。
奴がカードを確認した時、口元がニヤリと動き、それを見た瞬間背中がゾワッとした。
まるで初めて45階の中ボスと戦った時のような感覚が…。
「俺は手札より、魔法カード『猫の来襲』を発動。」
猫の来襲 魔法カード
自分の場・墓地に干支モンスターカードが6枚以上あるときに発動可能。
デッキ・手札から『干支になれなかった者・猫』を特殊召喚する。
干支になれなかった者・猫 星10 地 獣族/効果
A4000 D3000
このカードは『猫の来襲』の効果でのみ召喚可能。
自分の場に干支カードがあるとき、このカードは攻撃宣言できない。
1ターンに1度、自分の場の干支モンスター1体をリリースすることで、そのモンスターによって下記の効果を発動する。この効果を使用したターン、このカードは攻撃できない。
・子 このカードを除く場の全てのカードを破壊する。
・丑 場の相手モンスターは全ての効果を失う。
・寅 相手の場の守備表示モンスターを全て破壊する。
・卯 デッキからカードを3枚ドローする。
・辰 相手の場の攻撃表示モンスターをすべて破壊する。
・巳 自分の場に蛇トークン(星1 地 爬虫類族 攻/守100)を可能な限り特殊召喚する。
・午 相手は次のターンのドローフェイズを飛ばす。
・未 相手の手札の数×1000ポイント自分はライフを回復する。
・申 相手の場のモンスター全ての防御力を2000ダウンさせる。
・酉 相手は次のターン攻撃を行うことができない。
・戌 相手の場のモンスター全ての攻撃力を2000ダウンさせる。
・亥 相手の場の魔法・罠カードを全て破壊する。
こぉ!!?攻撃力4000!!??
ってか効果!!効果ヤバすぎ!!!!!
ちょ、こ、これは想像をはるかに超えてきたんだが…。
やばいやばいやばい、ヤバすぎる…!!!
「場に干支モンスターがいるとき、猫は攻撃できないが効果は発動できる。干支・申をリリースしお前の場のモンスターの守備力を2000ダウンさせる。」
レオの倍くらいある大きさの猫が、味方であるはずの申を捕まえる。
するとその手の中で申は光の玉へと姿を変え、猫に吸収される。
そして猫が空に向かって咆哮を上げると…
玄武 D3100→1100
レオ D1000→0
うおっ!守備力が下がった!
「干支・戌で聖獣・玄武にアタック。」
くっ、だが玄武の効果発動!
「聖獣・玄武の効果!このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない!パーフェクトガード!!」
数ある強敵とのデュエルで何度も俺を支えてくれたカード、『世界樹』と同じ効果だ。
そう、このカードには世界樹を含めた俺のカードたちの思いが詰まってるんだ!
相手の攻撃に対しその巨大な盾を構える玄武。
そして相手の爪が盾にぶつかる瞬間、薄い膜のようなものが現れ攻撃をはじき返した。
「…ふん、ターンエンドだ。」
何とかしのげたか。だがあの猫の効果はやばい。一瞬でこちらの場を吹き飛ばしてくる可能性がある。
「俺のターン、ドロー!!」
俺のデッキであの攻撃力を上回るカードは無いが、1枚だけ、あのカードを使えば何とかなるかもしれない。
問題はその準備ができるまで耐えきれるかどうかだが…。
「俺はカードを1枚伏せる。そしてレオを守備表示にし、ターンエンドだ。」
相手のターン
「カードをドロー。…俺は魔法カード『寄り道』を使用。」
寄り道 魔法カード
自分の場の干支モンスター1体を墓地へ送り、自分はデッキからカードを2枚ドローする。
「干支・戌を墓地へ送り、カードを2枚ドロー。」
くっ、またドローカードか。
それに場の戌が墓地へ送られたことで、奴が攻撃可能になる。
「カードを1枚伏せて、バトルフェイズ。猫で草原の王・レオを攻撃。」
「この瞬間、俺は草原の王レオの効果を発動!手札を1枚捨てることで、相手の表示形式を変更できる!」
俺は手札を1枚墓地へと送る事で、相手のネコは守備表示へと変更された。
「…ちっ、ターンエンド。」
ふぅ、レオの効果は手札を1枚捨てないといけないから何度もは使用できないが、とりあえず攻撃は凌げた。
さて、そろそろ来てくれよ。
「俺のターン、ドロー!!」
引いたカードは…
「!俺は融合の騎士を召喚!このカードは聖獣モンスターと融合する際、融合の魔法カードを必要としない。効果を発動し、聖獣・玄武と融合!」
俺のデッキのキーカード、融合の騎士。
融合を宣言した瞬間、辺りは急に砂嵐が吹き荒れ始める。
「地を支配し力をその身に宿し、北より来たりしは鉄壁の騎士。出でよ!聖騎士ゲンブ!!」
聖騎士ゲンブ 星9 地 戦士族/効果 (守備表示)
A2500 D3500
手には自身がすっぽりと隠れてしまう程の、亀の甲羅を模した大きな盾を持っている。
このカードもゲンブと同じく守備表示のままで攻撃ができ、守備力の数値を攻撃力として使用する為、実質攻撃力が3500だ。
今相手の猫はレオの効果で守備表示になっている。
ここがチャンスだ…!
「聖騎士ゲンブで、その猫に攻撃だ!グラビティシールド!!」
ゲンブがその場で高く飛び上がり、盾を猫に向け急降下を始める。
そしてその巨大な盾を思いっきり叩きつけた。
ブニャアアァァァ!!!
巨大な叫び声をあげながらその場に倒れる猫。
よし!突破できたか!!
そう思っていたのもつかの間。いつまでたっても倒したはずの猫が消えないことを不思議に思っていると
「…リバースカードオープン。罠カード、猫の恨み。」
倒れた猫の巨体の後ろから相手の声が聞こえてきた。
すると倒れたはずの猫が再び起き上がり、こちらを睨んできた。
「このカードは『干支に選ばれなかった者・猫』が破壊された時に発動可能。破壊を逃れる代わりに効果を失う。」
…は?嘘だろ!?
効果を失うってことは…。
「これにより、他の干支モンスターをリリースすることで発動する効果は使えなくなるが、代わりに自分の場に干支モンスターがいても攻撃を行うことができるようになった。」
お、おいおい…。倒して有利になるどころか、余計ヤバくなったのでは…?
俺はこれ以上できる事がないためターンエンド。
そして相手のターン。
「ドロー。俺は手札より『干支・
干支・
A1500 D1800
このカードは効果では破壊されない
同着? 魔法カード
あなたが干支モンスターを召喚したターン、もう一度干支モンスターを召喚する権利を得る。
「『干支・未』をリリースし、『干支・
干支・
A2000 D1900
このカードが相手にダメージを与えた時、相手は手札からカードを1枚捨てる。
こ、これはきつい…。
「まずは干支・午で草原の王レオに攻撃。」
グオォォォ………
例えレオの効果を使ったとしてもどのみちレオはやられる。
ならば効果を使ったところで無駄に手札を1枚捨てるだけになってしまう為、効果は使えない。
奴の攻撃をくらい消えていくレオ。
「ターンエンド。」
これで相手の場には午と猫の2体。
俺の場には玄武のみ。
とりあえずゲンブの防御力で何とか場は持っているが、油断すればまた何をしてくるか分からない。
こいつ…、強い…!