ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

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91話

「ふむ、私のターン。」

 

先攻は相手のようだ。

 

「私はまず、『突撃のゴブリン』を召喚。」

 

 

突撃のゴブリン 地 戦士族/効果

A2300 D0

 

 

おお!?まるでゴブリン突撃部隊!

相手が出したカードを見た時、俺は先日拠点にやってきた管理人との会話を思い出していた。

 

 

 

 

 

「そういえばさ、デュエルエリアに出てくるのって、前にこの大会に参加した人たちって言ってたよな?」

「正確にはその記憶を利用してるだけだけどね。それがどうしたの?」

「いやなんかさ、みんなが使ってるカードが原作のカード…ああ、原作って元の世界の遊戯王のことね。それのカードと同じ能力だけど別名のカード使ってるやつが多い気がして。なんか意味あんのかなって。」

「ん?まあ意味があるっていうか、みんな原作のイメージが強いんだよねー。カードが成長したりレベルアップする時って、プレイヤーの思いにかなり左右されるからさ。原作に詳しい人ほどどうしても、カードがそういう成長になっちゃうんだよ。」

「つまり、あんまり原作に詳しくない人ほどオリジナルのカードに成長しやすいって事?」

「一概にそうとは言い切れないんだけどね。ただ一つ言えるのは、そういう原作を元にしたカードよりも、オリジナルのカードの方が…」

 

 

 

 

 

「私は場にカードを2枚伏せ、ターンエンド。」

 

相手の言葉に意識が戻される。

いけないいけない、今はデュエルに集中!

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

引いたカードはレオ。そして手札にはナイトメアと融合がある。

よし、今回もお前に任せた!

 

「俺は『ナイトメア』を攻撃表示で召喚。」

 

 

ナイトメア A900 D1300

 

 

「ふむ、そのカードは予選で見たよ。これは早速君のエースモンスターのお出ましかな?」

 

むむむ、予選の様子を見られていたのか?

俺はこいつの戦うところを見た記憶はないんだが…。

まぁ言っても仕方ない。俺はこいつらを信じるだけだ!

 

「ナイトメアの効果発動。デッキより『邪毒蛇』を手札に加える。そしてさらに、手札より魔法カード『融合』を発動!」

 

カードの効果で3体の魔物は融合され、1体の獣が場に現れる。

 

「現れろ!合成魔獣キメラ!!」

 

 

合成魔獣キメラ A2800 D2400

 

 

「ほぅ…中々の圧だね。」

 

キメラが咆哮を上げる中、動じることなくその様子を観察する相手。

 

「合成魔獣キメラで突撃のゴブリンに攻撃!!」

 

グルァァアアア!!!

 

キメラの攻撃で破壊されるゴブリン。

相手LP8000→7500

 

「…ふむ、いいよ。とてもいいよ…。」

 

ダメージを食らったのに嬉しそうな顔をしている相手。

正直こうやって戦う必要がなければ一生関わり合いになりたくない。

 

「…カードを1枚伏せてターンエンド。」

 

有利なのはこちらのはずだが、ガリガリと精神にダメージを受けている気がする。

 

「私のターン、ドロー!」

 

無駄にその筋肉を見せつけるようにカードを引く。

 

「では私は、マッチョゴブリンを召喚。」

 

 

マッチョゴブリン

A1800 D1600

 

 

また濃いのが出てきた…。

 

「マッチョゴブリンの効果発動。このカードが召喚された時、手札からマッチョと名の付くカードを特殊召喚できる。私はマッチョコボルトを特殊召喚。」

 

 

マッチョコボルト

A1700 D1500

 

 

またマッチョ…

 

「さらにマッチョコボルトの効果発動。自分の場にこのカード以外のマッチョモンスターがいる時、そのカードの攻撃力以下のマッチョモンスターをデッキから手札に加えることができる。私はマッチョマンを手札に加える。」

 

 

 ブッー!!

 

マッチョマンのネーミングセンスに思わず吹き出してしまう。

 

「んんん?どうかしたかな?続けていくぞ??私は手札のマッチョマンの効果発動。このカードは場にマッチョモンスターが2体以上いる場合、手札より特殊召喚できる。」

 

 

マッチョマン

A100 D100

 

 

場に3体のマッチョが並ぶ。

思い思いにポージングを決めるモンスターたちを見て思わず遠い目になる。

 

「じゃあ行くよ!私は場の3体のマッチョモンスターを墓地へ送り、手札からギガンテス・マッチョを召喚!」

 

ギガンテス・マッチョ 星10

A2800 D2600

このカードは通常召喚できない。

このカードは場のマッチョモンスター3体をリリースし特殊召喚できる。

このカードの攻撃力・防御力は自分の墓地のマッチョモンスター1体につき200ポイントアップする。

このカードが破壊されるとき、代わりに自分の場のマッチョモンスターを破壊できる。

 

 

こ、これは…!

 

「どうだね?この素晴らしい筋肉。最高だと思わないかい??」

 

まるでボディビルダーのようにポージングを決めるギガンテス・マッチョ。

だがその見た目に反して能力値は非常に高い。

 

「さて、このカードは墓地のマッチョモンスター1体につき、攻撃力と防御力が200ポイントアップする。現在は3体のマッチョモンスターが墓地にいるから…攻撃力は3400、防御力は3200となる。」

 

攻撃力が3000を超えてきたか…!

 

「さらにリバースカードオープン。『鉄アレイ』。」

 

 

鉄アレイ 装備カード

マッチョモンスターにのみ装備可能。

このカードを装備したモンスターの攻撃力・防御力は500アップする。

自分のスタンバイフェイズに、このカードを装備したモンスター1体に筋肉カウンターを1つ乗せる。

筋肉カウンターが乗っているモンスターは、カウンターの数×100攻撃力・防御力がアップする。

 

 

見るからに重たそうな巨大鉄アレイが現れるが、ギガンテスマッチョはそれを軽々と持ち上げ筋トレを始めた。

 

「このカードを装備したはマッチョモンスターは、ターンを重ねるごとにパワーアップしていく。この素晴らしい筋肉がさらに進化するのだよ!!」

 

 

ギガンテス・マッチョ A2800→3400→3900 D2600→3200→3700

 

 

…やばい。マッチョな見た目に気を取られていたら一気にやられる。

 

「では、ギガンテス・マッチョで、合成魔獣キメラに攻撃。マッスルアタック!!」

 

相手の宣言に従い、ギガンテスマッチョはその自慢の肉体をぶつける為キメラに向かって走り出した。

 

「リバースカードオープン!『獣の咆哮』!」

 

 

獣の咆哮 罠カード

自分の場に『合成魔獣キメラ』又は『草原の王レオ』がいるときに発動可能。

表側表示の相手モンスター1体の表示形式を変更する。

 

 

「このカードの効果により、ギガンテス・マッチョは守備表示となり攻撃できない!」

 

今まさにキメラにぶつかろうとしていたギガンテス・マッチョは見えない壁でもあるかのようにその場で急停止し、そして元の位置へと帰っていった。

 

「ほう、流石だね。じゃあ私はこれでターンエンドだ。…ふふふ、次に何をしてくるのか楽しみだよ。」

 

こちらを見つめながら、自分の唇をぺろりと舐める仕草に危機感を感じ、思わずお尻に手を当てる。

 

「ふふふ、うぶだねぇ…。」

 

 

 

……やだよー、この人の相手するのもうやだよー!!!

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