ダンジョンカードバトル   作:ノジー・マッケンジー

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予約投稿を午前0時にしたつもりが間違っておりました。なので今日は午後0時に投稿。

前話(95話)にて、先に闇魔導士を効果で倒してしまうと、闇魔導少女の攻撃力がアップすることを忘れておりました。
倒す順番を逆に修正しましたが、話の流れは変わりません。
大変失礼いたしました。また、感想にてご指摘くださった方、ありがとうございましたm(__)m


96話

「…バトルフェイズ、闇魔導士で融合の騎士に攻撃…。闇魔導。」

 

闇魔導士より魔力で作られた黒い球体が打ち出され、融合の騎士を破壊する。

 

「ぐうぅ!」

 

俺LP8000→7400

 

「ターンを終了…。」

 

これで相手の場には闇魔導士が1体とフィールドカード。手札は0。

俺は場に朱雀が1体と伏せカードが2枚。手札は2枚。

 

ここまでの攻防と会話から、融合の騎士を残してしまうと他の聖獣と融合する可能性を考え、朱雀より先に倒したのだろう。

 

だがそれは、正解でもあり…間違いでもある。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

勢いよくデッキからカードを引く。

 

「俺は場の聖獣・朱雀をリリースし、聖獣・白虎をアドバンス召喚!」

 

 

聖獣・白虎 A2200 D2000

 

 

「ここで聖獣・朱雀の効果発動。このカードが墓地へ送られた時、墓地のレベル4以下のモンスターを場に特殊召喚できる!甦れ、融合の騎士!!」

 

朱雀の効果で場に復活する融合の騎士。

普段はエンドフェイズ時に朱雀自身が場に戻る効果を使うことが多いが、今回はこちらの効果だ。

 

「さらに聖獣・白虎の効果発動。このカードが通常召喚(アドバンス召喚)された時、手札から聖獣・青龍を特殊召喚できる!」

「………。」

 

 

聖獣・青龍 A2600 D2200

 

 

白虎と青龍は互いに自身が召喚された時、もう一体を手札から特殊召喚できる効果をもつ。

 

 

「………終わり…か…。」

 

相手は場に現れた2体の聖獣を見て、ぽつりと呟いた。

現在奴の残りライフは3350。

場の闇魔導士も攻撃力2500と、青龍の攻撃力より低い。

 

「残念だが、そのようだな。」

「……敗因は、あのキメラが君のエースモンスターだと思い込んでしまったことだな…。」

 

まぁ俺としても、見てる人がそう思ってくれたらいいなと思いながらここまで戦ってきたわけだけども。

 

「じゃあそろそろ終わらせるぜ。バトルフェイズ、まずは聖獣・青龍で闇魔導士を攻撃!」

 

 ギャオオオォォォォ!!!

 

相手LP3350→3250

青龍の攻撃で破壊され消えていく闇魔導士。

 

「そして聖獣・白虎、融合の騎士でダイレクトアタック!!」

 

相手LP3250→0

 

「……………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【お疲れさまでした。次は決勝戦となります。控室でお待ちください。】

 

デュエルに勝利した俺は再び控室まで戻された。

 

しかし今のデュエル、結果だけ見れば楽勝っぽく見えるけど、実際のところははそうでもない。

彼がほかのプレイヤーと戦うところを見ると、俺のデッキに刺さるカードも数枚確認できたし、俺のデッキのエースが『キメラ』だと思い込んでくれていたからこそ、ここまで俺が優位に戦えたんだと思う。

もし彼が聖獣カードの事を知っていたなら、結果は違ったかもしれない。

 

ま、なんにせよ勝ちは勝ちだ。

次の決勝の為に、対戦相手となるプレイヤーのデュエルの確認をしときましょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

【お待たせいたしました。これより決勝戦を行います。】

 

 

準決勝第2試合が終了し、少し経った後でアナウンスが流れた。

よし、決勝戦。油断せずに行こう。

 

 

バトルリングに転移し、対戦相手を見る。

 

「…よろしくお願いします。」

「こちらこそ、よろしく。」

 

高めの声で挨拶され、俺もそれに応える。

お互いにぺこりとお辞儀をし、距離を取って向かい合う。

 

【それでは皆様、大変お待たせいたしました。只今より、代表者決定戦・決勝リーグ、決勝戦を行います。】

 

お互いにデッキからカードを5枚ドロー。

 

【デュエル開始。】

 

「「デュエル!」」

 

先行は…俺!

 

「俺のターン!俺はモンスターを1枚伏せ、カードを1枚伏せる。ターンエンドだ。」

 

手札は上々。さて、相手は何を仕掛けてくる?

 

「私のターン、ドロー!」

 

相変わらず高めの声。

今まで戦ってきた相手からは聞くことができない音声だ。

 

「私は『魔法少女ベリー』召喚!」

 

 

魔法少女ベリー 星1 地 魔法使い族/効果

A400 D400

➀このカードが召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「魔法少女」モンスター1体を手札に加える。

➁1ターンに1度、このカードが相手の効果の対象になった時、または相手モンスターの攻撃対象に選択された時に発動できる。このカードの表示形式を変更し、デッキから「魔法少女ベリー」以外の「魔法少女」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

場に現れたのは、少女というより幼女…いや、もっと小さい赤ちゃん(おしゃぶり咥えてる)の姿をした魔法使い。

 

「魔法少女ベリーの効果発動!このカードが召喚に成功した時、デッキから魔法少女モンスターを1体手札に加えることができる。私は『魔法少女チョコ』を手札に加えるわ。」

 

デッキよりカードを手札に加える。その動きに従い、相手の来ている服がひらひらと揺れる。

 

「そして私はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

揺れるのは服だけではない。どことは言わないが上半身の2つのご立派なものが揺れる揺れる…

下半身も「それ大丈夫?」と思えるほど短いスカートがヒラリヒラリ…。

 

くっ!気になって仕方がねぇ!!

 

 

そう、俺の決勝の相手は、なんと女性だったのだ。

 

モニターで見ていたから、対戦相手が女性であることは知っていたとはいえ、実際にその姿を目の前にするとどうしても目線が…

 

若干挙動不審な様子となってしまった俺を見て、何を勘違いしたか、彼女はその立派なものを前に押し出すように胸を張り語りだす。

 

「あなたも私にオーラにあてられたのね。なんてったって、私はこの中で唯一50階を突破したプレイヤーだもの!」

 

おお?まさか、目の前の彼女が例の50階突破プレイヤーだったとは。

 

しかし、だとしたら納得がいった。

女性ながらここまで頑張ったんだなー、すごいなーと思っていたが、50階を突破したのだというのならば話は変わる。

なんてったって、51階以降で手に入るカードは、それまでの階で手に入るカードと比べ格段に強力なものが多かったからな。

しかも俺の場合はデッキにあったカードをたくさん手に入れることができた。

彼女もそういったカードを手に入れているのであれば、他なプレイヤーより頭一つ抜きんでているのは間違いない。

 

「………?な、なに笑ってるのよ?」

 

思わずニヤリと笑ってしまう。

 

相手も50階を超えているのならば、おそらく今までの中で一番の強敵。

なぜだろう。自分でもわからないが、この決勝の舞台でそんな強敵と戦えることに喜びを感じている自分がいる。

 

「…いや、別に。」

「そ、そう。ほら、あなたのターンよ。」

「ああ、じゃあ…行くぜ?」

 

俺はデッキに手をかける。

さあ、楽しもうぜ…!

 

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