頑侍ビルドダイバーズ 鉄血のジェネレーションブレイク   作:ぬけさくいちばん

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フルーツポンチ侍の犯行にすることに成功した桂であったが、
しかし、その裏ではとんでもない策謀が張り巡らされていて・・・


第二十三訓 ひとところに集中したら別のところの注意が削がれる

応接室にはタカキ ラディーチェ 近藤 そしてラディーチェが連れてきた傭兵然とした男が席を並べていた。

 

近藤「お初にお目にかかります。わたくし、ギャラルホルン全銀河独立遊撃部隊真選組局長 近藤勲と申します。」

ラディーチェ「鉄華団地球支部監査役、ラディーチェ・リロトと申します。こちらは今回の事件に協力していただくことになった、ガラン・モッサさんです。」

ガラン「はじめまして。ガラン・モッサと申します。あなたがあの真選組の。噂はかねがね聞いております。」

 

家政婦(桂)はこの会談を覗き穴で覗いていた。

桂(ようやくお出ましか、ガラン・モッサ。貴様の思い通りにはさせんぞ。)

タカキ「ところで本題に入ろうと思います。今回の要人襲撃事件に関してですが」

ガラン「おそらく、アーブラウに独自の軍を持たれると都合の悪い勢力の仕業でしょうね。」

ラディーチェ「ええ、例えば。」

ガラン「SAU でしょうか?」

桂(白々しいことを・・・)

近藤「そいつは妙ですな。私どもにはフルーツポンチ侍から犯行声明が送られてきていまして。」

ガラン「何者かがフルーツポンチ侍を騙ったとか?」

近藤「いえ、奴は爆弾に長けております。それに、こことは別の経済圏がフルーツポンチ侍を騙るのは少々無理がありすぎる。むしろSAUを騙って互いを戦争状態に持ち込んだ方が効率が良いでしょう。」

タカキ「やはりフルーツポンチ侍で間違いはないと。」

その言葉に、ラディーチェとガランは驚いて目を見開く。

近藤「どうかしましたか?顔色が優れませんな。」

ラディーチェ「いえ、お気になさらず。」

タカキ「わかりました。我々は今回の事件、フルーツポンチ侍の犯行として事件処理にあたります。それにあたり、真選組に正式に協力を要請いたします。」

ラディーチェ「ですが、もしSAUが攻め入ってきたら」

タカキ「今の指揮権は自分にあります。」

そして近藤は

近藤「ありがとうございます。早速ですがそれにあたり、鉄華団本部の協力が必要です。連絡をさせていただきたい。」

ラディーチェは慌てた様子で

ラディーチェ「では連絡はわたしが」

近藤「直接話をしたい。頼めますかな?」

ラディーチェの顔がみるみる蒼くなっていった。

ガラン「悪いな、どうやらお邪魔だったようだ。ではわたしは失礼する。」

桂(・・・やるな近藤、これで俺の仕業にできる。戦争は止められる。)

 

清掃員に戻ろうとするエヅラ子だが、別の清掃員から喉元に苦無を突きつけられる。

桂「貴様、ガランの手先?いやちがうな?貴様猿飛あやめか?なぜここに?」

さっちゃん「誤解が解けてなにより。気づいてたのね。」

桂「ま、においだな。」(んな納豆臭い奴わかるに決まっとるだろうが)

さっちゃん「久しぶりね桂。いまは事情があってさるお方に仕えててね。」

桂「・・・マクギリス・ファリドか。」

さっちゃん「察しがいいのね。そうよ、本当は鉄華団に行きたかったけど。」

桂「どうせ銀時に出荷されたのだろうお主。で、俺を捕まえにきたか?」

さっちゃん「あんた、派手にやったそうね。でも、それも無駄に終わりそうよ。」

桂「どういうことだ・・・まさか?」

さっちゃん「SAUの要人を乗せた航空機が爆破されたわ。あっちはアーブラウの手先の仕業だって既に広まってる。」

桂(やられた。ガランめこちらが単独なのをいいことに)

さっちゃん「あっちは出来るだけわたしが抑える。あんたの首はそのあとよ。」

桂「待て猿飛!!」

 

桂が呼び止めようとしたが、既にさっちゃんはそこにはいなかった。

 

火星の鉄華団本部に地球支部から連絡が入る。

オルガ「繋げ。」

通信の先の意外な人物に、驚きを隠せなかった。

近藤「鉄華団団長オルガ・イツカ様ですね。わたくしギャラルホルン独立遊撃部隊真選組局長、近藤勲と申します。」

オルガ「鉄華団団長、オルガ・イツカです。」

近藤「早速で申し訳ありませんが、フルーツポンチ侍にアーブラウが狙われた事件を預かることになりまして、正式にそちらに協力を要請したく連絡させていただきました。」

オルガ「地平線団の件ではお世話になりました。ただちにそちらに向かわせます。しかし、火星からは3週間かかります。」

近藤「それまでは我々と地球支部でなんとか持たせます。」

銀時「おい団長殿、ゴリラがいるんだって?変わってくれ。」

近藤「以上通信終わります。」

銀時「ふざけんなゴリラああああ!!」

 

その夜、ラディーチェとガランはまたあのバーにいた。

ラディーチェ「まさか、SAUの仕業にするはずが、事もあろうにあのフルーツポンチ侍の単独犯になるとは。」

ガラン「案ずるな。奴は所詮ソロだ。すでに向こうにも花火は上げた。今頃アーブラウの仕業と断定して軍を動かしはじめている頃だ。」

ラディーチェ「しかし。」

ガラン「故あれば、敵前逃亡にでもしておいてやるさ。」

 

しかし、この会話は何者にも紛れ込めてない白い存在と、紫髪の場違いなバニーガール、オレンジ色のアフロがすでに音声データとして押さえていたことを彼らが知る由もなかった。




今回ついにさっちゃんまで参戦することに。
桂、さっちゃん、真選組は果たして戦争を収めることができるのか?
さまざまな思惑の中、アーブラウ動乱篇に火がつきます。
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