頑侍ビルドダイバーズ 鉄血のジェネレーションブレイク 作:ぬけさくいちばん
バルフォー平原
アーブラウとSAUの国境地帯。
フルーツポンチ侍の予告状を受け、鉄華団地球支部、アーブラウ防衛軍、そして真選組からは土方十四郎と沖田総悟が陣を構えていた。
沖田「しっかし、本当にガキばっかですね。」
土方「てめーもガキだろ言えたギリか!!」
タカキ「真選組の皆さん。ご協力感謝いたします。」
沖田「なーに礼には及びやせんぜ。なにせ奴を捕らえる絶好の機会でさ。」
土方「というわけだ、今のうちに食っとけ。」
非常食を食す土方を見たアストンが見たものは、それはおぞましい光景であった。
アストン「何あれ、なんで非常食マヨネーズ塗れにしてんのこの人。味覚おかしいの?」
沖田「あー気になさらねえで下せえ。ありゃマヨネーズがなきゃ生きていけない悲しい生き物なんでさ。」
アストン「いやあんた何味方に毒盛ろうとしてんの。」
土方「近藤さんはアーブラウ本部を動けん。ここは俺たちでなんとかするぞ。さあ、お前らも今のうちに食え。」
タカキ・アストン「「いらねーよマヨネーズ塗れの非常食」」
一方、SAU側の進軍に紛れ込んだ紫髪のノーベルガンダムを操るさっちゃん。
さっちゃん(ちょいと古典的なアレだけど、機動兵器を無効化するにはこれしかない。しかし、範囲が広すぎて全部はいけない。)
タカキは、国境の先からの妙な黒い煙に気付く。
タカキ「あれ?国境超えてないのに煙上がってますよ?」
沖田「どうせキャンプファイヤー楽しんでるんですよ。」
アストン「キャンプファイヤー、あんな大きな煙出ますか?」
土方(妙だな、煙にしちゃ黒すぎる。)
そして、森林に息を潜める桂が乗るジャスティスとエリザベス型カプル。
桂(あれを使ったか。足止めになってくれればいいが。)
桂「いくぞエリザベス。」
森の影から飛び出したかと思えば、大量の煙幕と爆弾、エリカプルの一斉射撃が放たれる。当然当たらないようにわざと調整されていたのはいうまでもない。
フルーツポンチ侍の先手を見るや、アーブラウ側は戦闘態勢に入る。
桂はわざと見えるように土方のエアマスターの前に姿を現す。
土方「桂、年貢の納め時だ。神妙にお縄を頂戴しろ!!」
桂「現れたか真選組。だがいまはお縄になるわけにはいかんのだ!!」
土方「知ったことか!!」
桃色の煙幕の中、激しい斬り合いを演じるジャスティスとエアマスター。
そこに、一撃のバズーカー弾が襲い掛かる。
辛くも2機は互いに身を引いて事なきを得る。
桂「ちっ、追撃か。」
土方「総悟!危ねえだろーが!!」
沖田「ちっ、土方を仕留め損ねたか。」
土方「いま俺を狙ったと認めたな、認めたよな。」
アストン「フレンドリーファイヤーしてた?何してんのこの人!!」
土方「いつものことだ。」
アストン「いつもされてんのあんた!?」
タカキ「あの長髪の機体、フルーツポンチ侍!!
あの煙幕の中であれだけの戦闘を!?真選組も全く引けを取っていない。何者なんだ!?」
タカキは桂と土方が織りなす次元の違いすぎる戦いにただ呆然とするしかなかった。
ところ変わってSAU側
さっちゃん(奴らも動くようね。でも残念。あんたたちはそこでゆっくりお休みしてなさい。)
一方、アーブラウ側から上がる爆煙を見るや否や
SAU兵「爆煙?俺たちも出るぞ!!」
しかし、SAU兵がモビルワーカーを起動しようとした瞬間、突如爆発を起こして機能を停止していった。
SAU兵「何が起こった?」
混乱の中、妙な黒い煙の意味に気づく。
SAU兵「これは、ただの黒い煙じゃない!?」
SAUの本隊は黒い霧により瞬く間に全て無力化されていった。
桂「火霧・・・熱に反応して誘爆を起こす御庭番のリーサルウェポン。猿飛め、うまくやってるようだな。」
しかし、戦場の彼らはまだ知らなかった。SAUにもガランの別働隊が配され、偽装して進軍していることを。
そして、主戦地帯に向かうさっちゃんのノーベルですらも。
そんな中、アーブラウ混成部隊の後方に控えていた傭兵部隊の長、ガランはほくそ笑んでいた。
ガラン「あっちも動いたか。そろそろパーティのはじまりといくか。」
いよいよ戦火が上がり始めました。
それにしても土方は土方、沖田は沖田でした。
次章はアーブラウ動乱篇後編となります。