頑侍ビルドダイバーズ 鉄血のジェネレーションブレイク   作:ぬけさくいちばん

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ついにこの章よりモビルアーマー戦が開幕します。
鉄華団と万事屋、マクギリス派はおろか真選組までも巻き込み、
ハシュマルとの戦いが幕を開けます。

第十章 オープニング 曇天(DOES)


天使降臨篇 第十章 目覚めし厄災
第三十七訓 機密情報の取り扱いは厳重に


歳星のモビルスーツ格納庫では、フラウロスの最終調整が進んでいた。

エーコ「駆動部のオーバーホール、電装系のチェックも、例の特殊装備の調整も終了、明日にでも送れるって。」

ヤマギ「分かりました。団長に伝えておきます。」

エーコ「それにしてもまさかショッキングピンクになるとはね。」

ヤマギ「団長の許可は取りました。この色じゃないとどうにもテンションが上がらないらしくて。シノ、これに乗ったら今まで以上にむちゃしそう。」

エーコ「するだろうねぇ。あっ。整備長、なんか分かったの?そいつのこと。」

整備長「いや~さっぱりだ。モビルワーカーみたいに見えるが見たことのないパーツ構成ばっかりだし、そもそもコクピットがどこにもない。」

三人はこの奇妙な機体の扱いにほとほと困り果てていた。

エーコ「コクピットがない?」

整備長「機体制御プロトコルも見たことのない組み方がされていて、これが何をする機械なのかまるで分からん。」

エーコ「あっ、じゃあ分かるヤツに聞けば?」

二人は突拍子もない言葉に驚く。しかし続ける。

エーコ「ギャラルホルン。あれも厄祭戦時代のものなんでしょ?だったらあいつらがいちばん詳しいはずだよね。」

整備長「確かに。あそこのデータベースになら何か残ってるかもしれんな。」

ヤマギ「でもそれは・・・。」

エーコ「鉄華団とギャラルホルンって手を組んだんでしょ?じゃあいいじゃん。」

ヤマギ「んん~団長はまだアーレスのはずだけど・・・。」

エーコ「それって火星のギャラルホルン基地でしょ?ちょうどいいじゃん。」

ヤマギ「ん・・・。分かりました。連絡してみます。」

エーコ「よろしく~。にしても・・・変な顔。」

 

一方アーレスではオルガが要人のあいさつ周りで忙殺されていた。

そのさなか、歳星からの連絡を受けたオルガがギャラルホルンに依頼していた謎の機体の件に関して

新江の口からマクギリスから直接話をしたいという旨の言葉をかけられていた。

 

マクギリスから連絡が入る。

マクギリス「まずいくつか質問させてくれ。これの他に何か見つかったものはないか?」

オルガ「確か同じようなもんが何個かとガンダムフレーム、。あとプラントの奥でよく分からねぇバカでかい何かが見つかったって。」

マクギリス「その発掘作業は今も続いているのか?」

オルガ「そのはずだが?」

マクギリス「その作業を今すぐ中止してほしい。」

マクギリスの声色からして、相当危険な存在ということが伝わった。

マクギリス「この件を我々に知らせてくれたのは実に正しい判断だった。これについての詳細は我々ギャラルホルンしか知らないことだからな。」

オルガ「そんなに厄介な代物なのか?」

マクギリス「ああ。だから君には直接話しておくべきだと判断した。モビルアーマー。」

オルガ「モビル…アーマー?」

マクギリス「厄祭戦の中心をなす禁忌の存在。数億という人命を奪い文明を滅ぼした巨大兵器だ。」

オルガ「ほんとうにやべえのか?そのモビルアーマーってのは。」

マクギリス「調査依頼を受けたのはモビルアーマーの付属品のようなものだ。プラントの奥で見つかったという巨大な物体こそがおそらくモビルアーマー本体だろう。」

オルガ「プラントの発掘作業を中止すりゃあいいんですね?」

マクギリス「頼む。我々もすぐに火星に向かう。」

 

其のころ、ジャスレイのもとになぜかマクギリスの内密行動の情報が流れている。

ジャスレイ「鉄華団がらみで内密に火星行き。なるほど、こいつは使える。」

ジャスレイの部下「え?」

ジャスレイ「ファリド家当主の隠密行動・・・。手土産には十分だ。」

ジャスレイ部下「そういえば連中、例の採掘現場から出てきたものの調査をファリド公に頼んでいたようですが。」

ジャスレイ「これか。まあいい。全部資料にまとめろ。火星にどんな用があるのか知らねぇが土産は多いほどいいだろう。」

 

そしてその天井裏では

全蔵(何でマクギリスの火星行きの話が関係もねえジャスレイんとこに流れてんだ?おかしくねえか?)

 

全蔵「よう、あんたタービンズにいたんだったな。何か嗅ぎつけられてねえか?」

月詠「ああ、そのことだが、先ほど妙な連中がいてな。始末はしたが取り逃したものがおってな。」

全蔵「そうか。俺も気になることがあってな。何のつながりもねえはずのジャスレイのもとに何故かマクギリスの

隠密行動が筒抜けになってることだ。」

月詠「…そいつは妙でありんす。」

全蔵「JPTトラストはクジャン家との古いつながりがある。おそらくアリアンロッドにもこの情報が入るはずだ。

マクギリスんとこのあいつにも入れておく。このままいくと大事になる。」

月詠が呼び止めようとするも、すでに全蔵はいなかった。

このやり取りの間にも頚に苦無が刺さったジャスレイの手のものと思われる男たちだった死体が次々と転がっていった。

月詠(どうやら嗅ぎつけられていたようじゃな。)

しかし、流れる血の中に全蔵の痔によるものが混じっていたことは、本人以外に知る由もなかった。

 

そして、JPTトラストからの情報を受けたアリアンロッド艦隊では

イオク「JPTトラストという父の代につながりがあった商社からです。他にもいろいろと資料が送られてきましたが・・・。」

ラスタルは見覚えのある妙な機体に違和感を覚える。

イオク:「ご存じなのですか?」

ラスタル「プルーマ・・・モビルアーマーと共に運用されていた無人ユニットだろう。」

イオク「モビルアーマー?」

ラスタル「かつて厄祭戦を引き起こした巨大兵器だ。」

イオク「厄祭戦を!?」

ジュリエッタ「何を驚いているのですか。ギャラルホルンの兵士たるもの知っていて当然の知識ですが。」

イオク「も・・・もちろん知っているさ。」

佐々木「知ったかぶりはよくありませんよクジャン公。実に興味深い話です。お聞かせ願えますか?」

ラスタル:「アグニカ・カイエルと我らセブンスターズの始祖たちにより全てのモビルアーマーは滅ぼされ厄祭戦は終わった。その残骸が火星にまだ残っていたとはな。」

ジュリエッタ:「ですが所詮は300年前の遺物です。ファリド公が火星にまで出向く意味があるのでしょうか?」

佐々木「ですが発掘した未知なる兵器は大抵厄介なものです。イデオンからのお約束ですよ。」

信女「多分それ誰も知らないと思う。」

ヴィダール:「ヤツが動くということはもしかすると火星にモビルアーマーの本体があるのかもしれない。仮にそうだとすればファリド公の狙いは七星勲章。」

佐々木「果たしてそうでしょうか?私はファリド公が単にこれが危険と考え再び封印しに行ったようにしか思えませんが?」

ヴィダール:「厄祭戦でモビルアーマーを倒した勇者にだけ与えられる最高の称号。セブンスターズの席次は七星勲章の数で決まったといわれている。」

ヴィダール:「現在第一席のイシュー家は当主不在。もしファリド公が七星勲章を手に入れれば300年ぶりに席次が変わる可能性が出てくる。」

ラスタル:「300年目の七星勲章と戦後体制の破壊。それがヤツの言う変革か。」

イオク:「そんなこと断じて許してはなりません!マクギリス追跡の任、ぜひこの私に!」

佐々木「では私も御同行させていただきます。モビルアーマー、少し興味がわいてきました。信女さん、行きますよ。」

佐々木(こちらもうっかり携帯の録音機能オンにしたままでした。何かあれば有効活用させていただきます。)

 

佐々木「しかしなぜ、JPTトラストがこの情報を知り得たんでしょうか?」

信女「さあ。」

佐々木「マクギリスを快く思わない人間がわざわざ流した、それだけでしょうか?」

信女「どういうこと?」

佐々木「思い出しても見てくださいガラン・モッサことを。エリオン公にとっては

間者を仕込むくらい朝飯前なんでしょう。回りくどいことです。」

 

そして、秘密裏に火星へ向かうマクギリス達を乗せた船中。

マクギリス「このメールは・・・猿飛、君へのものらしい。MARISHITENからだそうだ。」

摩利支天の名前にさっちゃんの顔が締まる。

さっちゃんは摩利支天からのメールを開く。

そこにはこう書かれていた。

『秘密裏のところ失礼する。マクギリス・ファリド公の行動はJPTトラストを通じて

アリアンロッドに筒抜けになっていると思われる。急がれたし。」

さっちゃん「准将。お急ぎください。内密で火星に行く予定でしたが、どうやらアリアンロッドに情報を

流した者がいるようです。」

マクギリス「やれやれ、厄介なことになった。真選組にも合流するように伝えてくれ。」

さっちゃん「御意!」

マクギリス「これが奴らに流れたということは、こちらに間者が紛れている可能性もある。そちらもぬかるな。」

さっちゃん「しかし、なぜ私に?」

マクギリス「君をこちらに寄越したのは白夜叉(坂田銀時)だろう?君は優秀な忍だと聞く。頼む。」

さっちゃん「御意!」

 




再び舞台は火星の大地へと向かいます。
次回はついのアレが目覚めてしまいます。

第十章 ED 修羅(DOES)
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