頑侍ビルドダイバーズ 鉄血のジェネレーションブレイク   作:ぬけさくいちばん

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いよいよモビルアーマーとの決着になります。
バルバトスルプス復帰を機に一気に形勢が逆転していくその中、
再びモビルアーマーに挑むのは?


第四十四訓 天使たちの昇天

突如現れた三日月のバルバトスルプス。

その様子に

銀時「どうやら真打がおいでなすったようだ。」

現れたバルバトスルプスの動きは明らかに速度は増しているものの、

どこか穏やかさすら感じられるものであった。

三日月「すごいなバルバトス、こっちが無理して引き出さなくても

やりたいように動いてくれる。」

その様子を見た新八は

新八「何だ?今までのような命を削って力を出している感じと全然違う。たまさん一体どんな調整したんだ?」

 

その頃 バルバトスのアップデートを終えたたまの元にザックが興味深そうに

ザック「すげえな姉ちゃん!一体どうやって整合性とったんだ?」

そう聞かれるとたまは

たま「実は機械とお話ができるんです。」

突拍子もない答えに一気に混乱するザック。しかし続けて

たま「その様子の映像を残しています。ご覧になりますか?」

有無を言わせず阿頼耶識と会話する様子を映し出すたま。

ーーーーー

アラヤさん「だからいまこそ全力出すところだろうがよお!!」

シキさん「馬鹿野郎!それ以上やったら死んじまうだろ!」

そこにたまは缶コーヒーを差し出し

たま「もし宜しければ、私にお話ししていただけませんか?」

ーーーーー

 

ザック「え?なにこれ?缶コーヒーのCMみたいな絵面になってますけどおおお?」

 

当然のことであるが、これは修正パッチを施している様子を視覚化したものであり、実際には凄まじいほど膨大なプログラム修正が行われており、この世界のエンジニアでも不可能なことをやってのけていた。

無論、のちほど修正前と修正後のソースを見てザックどころか雪之丞さえもひっくり返ることになるのだが。

 

 

意を決して新八がモビルアーマーと戦おうとしたその時、

モビルアーマーはまるで目の敵のようにセカンドVに鋭く触手を

繰り出した。

新八「いきなりこっちにきたああああ!?」

その後も他の機体に目もくれずセカンドVへ攻撃を続けていく。

新八はあまりにもいきなりすぎる理不尽な展開に腑に落ちなかった。

射程範囲に入った途端なぜこちらを目掛けて触手を放ち出したのか?

しかもまるで自分に恨みでもあるかのように。

そんな猛攻を受けている最中、沖田がモビルアーマーの頭部を目掛けてパルマフィオキーナを発動させる。

するとモビルアーマーは瞬時に己のターゲットを沖田のドSティニーへと変える。

沖田のあまりにも強引かつ無謀なこの攻撃は頭部からのビームで焼き払われてしまう。

沖田「ちっ、腕一本持ってかれたか」

新八(スキがあったとはいえ、沖田さんがわざわざこんな無茶なことするだろうか?)

今までの経緯から新八は仮説を立てる。

新八(考えられることは二つ。モビルアーマーは人間の殺戮を邪魔した対象を優先的に敵とみなしている。故に沖田さんはそれに気づいて囮になった。じゃあなんでわざわざ頭を?頭?まさか!!!)

新八は三日月のバルバトスに驚くべき作戦を伝える。

三日月「メガネくん死ぬ気?」

新八「死なないよ。だからしばらく抑えてて」

そう伝えられた三日月のバルバトスはメイスでモビルアーマーの足止めを開始した。

新八のセカンドVは一度モビルアーマーとの間合いを開ける。

新八(まさかこんなところでメガビームキャノンを使うなんて。しかも相手のビームめがけて・・・)

新八はかつての兄弟子、尾美一が毘夷夢星のレーザー発射装置から放たれたビームをビームで打ち返した最期のあの光景を思い返していた。

新八は同じように出来るのか不安になっていた。そんな時

尾美一『新坊!!』

新八「一兄ぃ⁉︎」

懐かしいあの声が聞こえてきた。瞬間自身の迷いがいつの間にか消え去っていた。

新八は一度間合いを外したのち、意を決してモビルアーマーの正面に出る。

新八「こいモビルアーマー!!銃身が焼き切れるまで撃ち続けてやる!」

モビルアーマーはそれを見るやビームをセカンドV目掛けて発射。

同時に新八のセカンドVもメガビームキャノンを発射する。

二つのビームは寸分の違いもなくぶつかり合い、光の粒子を全方向に撒き散らす。

その様子を見た銀時は

銀時「な?何かめはめ波の撃ち合いかましてんだアイツ!!」

と驚きを隠せなかった。

三日月その様子の中でも落ち着いていた。

ぶつかり合う二つの桜色のビームは一進一退を繰り返していた。

そんな中、メガビームキャノンの砲身がビームのぶつかり合いに耐えきれなくなりひしゃげ始める。

新八「だめか、だめなのか?」

そう諦めかけた瞬間、兄弟子の顔がまた浮かび始めた。

また背中を押されたと思った新八は、なりふり構わず全てのエネルギーをメガビームキャノンに注ぎ込んだ。

激しく続いていた光のぶつかり合いは、やがて強烈なフラッシュと共に

終わりを迎えた。

強烈な光が徐々に収まっていく。

そして機体が目視できるまでに光が収まった先に、

モビルアーマー頭部を己がメイスで完全に破壊し、全ての機能を停止させたバルバトスルプスの姿があった。

その様子を見た新八は安堵したのか

新八「やっぱり、一兄ぃみたいに上手く行かないな」

と自嘲気味に笑っていた。

新八が三日月に伝えた作戦はこうであった。

セカンドV自ら囮になり、対面状態になったところでモビルアーマーのビームとメガビームキャノンを一か八かでぶつける。

押し返して頭部を破壊できればよし。

ビームの激突最中で相殺された場合はモビルアーマーのビーム発射完了後の僅かな隙を狙いバルバトスが頭部を叩き潰す。

押し返された場合はメガビームキャノンを犠牲にして強制的に分離を行い、セカンドVのブーツと呼ばれるBパーツを頭部にぶつけるというものだった。

モビルアーマーが二度と動かないようバルバトスは念入りに胴体をも粉々にした。

その様子は指揮官でもあるオルガに伝えられた。それはこの作戦の終了を意味していた。

新八は力尽きて倒れていた。その瞼の裏にはやはり兄弟子の大きな背中が写っていたのだろう。

 

その別の場所で分身体の大事なところをゲートカットされた影響でしばらくオカマ口調だったゴリラの対処に真選組の面々が手を焼いていたことをあるものは知らず、またあるものは見て見ぬふりをしていたという。

 

そして、この様子にマクギリスは

マクギリス「あれがビーム兵器か。」

石動「しかし、モビルスーツはあれほどのビームを受けても健在とは。」

マクギリス「しかし、全く効かないわけではない。」

石動「今なんと?」

マクギリス「言葉の通りだ。粒子そのものは防いではいたが、衝撃と熱までは防ぎ切れてはいない。」

石動「というと?」

マクギリス「たしかにダインスレイヴは強力かつ条約で禁止されている兵器だが、モビルアーマーのそれを10倍以上超えるほどの大出力ビーム、あるいは戦艦くらいの大きさのレーザー発射装置ならどうだ。条約では現状禁止されてはいない。」

石動「しかし、ナノラミネートですよ?禁止するまでもないのでは?」

マクギリス「そう思ってくれるならこれの価値は大きい。」

 

マクギリスは己の計画の新たなるピースをここに見出していた。

 

 




挿入歌「いくつもの愛をかさねて」
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