ジョジョの奇妙な冒険~アメジストのif物語~   作:Tarako@如月銘酪

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がんばる。

*お詫び*
前回の前書きでジョラルの経歴が間違っていたことをお詫びします。
✕イタリアで宝飾大学に通っていた。
○日本で宝飾大学に通っていた。
前回の方は直しておきました。申し訳ないです。

◆キャラ紹介◆
○ジョラル
今日は空気
○理亜
満足できない
○瑠
風邪気味
○ジョセフ
世渡り上手
○仗助
正義が強い。
○ジョルノ
プリン愛が強い
○鈴木リョウ
前回の話のパソコンいじってた人がコイツです

■あらすじィ!■
前話と関係なく今回は理亜の過去回想シーンからです


一話「二回目のはじめまして」

 

【挿絵表示】

 

 

何時だって私は、最底辺だ。

こんなのが正しくないのは私だって理解してるのに。

 

産まれた時から父と母が離婚していた。父だけに育てられてきた。

男とは思えない程、弱々しく優しかった父。母はそれに嫌気がさし離婚したらしい。

父は稼げない仕事をしていた。たまに、良い仕事が回ってきたとき、私に仕事の話をしてくれていたけれど、そういう仕事の時は、父が帰ってくるのが極端に遅かった。

家事はなんだってやってきた。掃除もご飯も洗濯も何もかも、父がいなければこの家には私一人しかいないのだ。

中学を卒業してしまえば、義務教育が終わってしまう。皆の陰口を聞かなくて良くなるのに、いじられることもなくなるのに、私は気づけば心細くなってしまった。そんなことを知ってか、父は自分の古いパソコンで何時もみんなが高校でやる教育をしてもらっていた。授業の様子の動画を何本もみて、体育だってなんだって、社会事情や科学だって見た。それでも心のなかには疎外感を感じていた。大人になったらこんな家からは出ていくんだと決めていた。勉強をした。父から試験の事を学んだ。その時、私は経歴という大きな壁があることを、知った。それでも高校受験をしたんだ。皆は高校にすんなり合格出来たけど、私は受かったということがどれだけ嬉しかったか。

高校に行けない馬鹿とは違う。アイツらよりも頭が良い、「一般人」でいられること!

 

だから、高校で失敗すると思ってなかった。

 

陰口、悪口、暴力。高校に行くのは当たり前。だから、差になるのは「生活」。中学校からいじめてたやつが私の事を言いふらしたんだって。みないふりをして、しらないふりをして、そして、私はそんな生活をしながら、高校を終えた。

父には勿論大学に行きたいと伝えた。父は無理だ、と答えた。そんなことあるのかな。

皆行けるのに、皆頑張ってるのに、私だけなの?ふざけてる。許さない。初めて父の事を恨んだ瞬間だった。

 

「…とても、いやなゆめをみた。」

目の前の少女はぼーっとしている。

「なんだいきなり。」

俺はというとスタンドの頭を撫でていた。もふもふしていて気持ちいい。

「昔のゆめ」

話が通じていない。70%くらい。

「…はぁ」

最近、異常なくらい眠たい。いや、その正体はわかるんだが。

「…理亜、薬、ありがとうな。」

明らかな配分ミス。初めてみた時動揺した。

え?なんで薬に詳しいのかって?………あれだよ、あれ。昔医者になろっかなーとか思いながら少し勉強してたんだよ。

「て言うかめんどくさいんだが、何度も面会室行くの。」

面会室。スタンド使いが逃げられないように特殊な金属や石で出来た部屋で、ガラスを隔てて理亜とは対面している。

「ごめん、でも報告書書かないといけないからさぁ…」

そうか、おれがあの発言したので、報告書(もとい観察ノート)をまとめなきゃいけないのか。

「俺に凶暴性があったら一発なんだけど、生憎母親の腹のなかに置いてきちゃったからな…シスターがいれば良かったんだけど殺しちゃったし。」

今考えるとシスターもなかなかサイコパス…げふんげふん、やばかったよな。強すぎたし。

「あたし、あの女嫌いだからやめてくれ。絞め殺しそうになる。」

もふもふのスタンドに顔を埋めて、そうか、と返事する。ふとした瞬間、強烈な睡魔に襲われて…

 

 

「ジョラル~!もう着替えた~?」

ジョセフさんが一階から俺の部屋の二階まで届くくらいの大声で急かしてくる。

「待ってくださーいっ!すぐに終わるので!あ、ちょ」

物凄い勢いでタンスに足の小指ぶつけた。

「っっうぅ…ったぁ…やばい足折れたかも…」

とてもいたい。…と、仗助が部屋に入ってきた。

「大丈夫ッスかジョラルさん…ってうお、小指ぶつけたんですね…」

仗助が屈んで治してくれる。痛みが和らいでいく。

「小指怪我したなら僕呼んでくれれば良かったのに。」

ジョルノがにこにこしながらこっちに来た。

「うえっ!?ジョルノのは痛いじゃんか…っ」

小指がなおると他の支度を手短に終わらせて二人と一緒にしたに降りる。

「そういえばジョラルさん、その髪飾りは取らないんですか?」

髪飾りというより髪留め…?俺の長い髪を束ねた髪留めは、ある事情があって…

「大切なものだから何時も身に付けていようと思って…取る?」

そろそろ髪の毛少し切りたいと思ってたんだよなぁ

「えー?とってみれば良いジャーン!なんか変わるかもよ!雰囲気とか!」

「そうですよ!きっと大人っぽい雰囲気に!」

「その髪の毛切ったら陰キャじゃなくなるかもしれませんッスよ!!」

「…俺は別にどっちでも良いが」

「女の子みたいに伸ばしてるわよね」

五人の圧におされ、髪留めをはずすことにした。

宝石が嵌め込まれている場所をぐっと押すとパカッと開く。それと同時に髪の毛がフワッと降りる。

「俺こんなに伸ばしてたのか…」

髪の癖なのか、したの方がくるっとなっている。一瞬、もしかしたら髪切ったら印象変わってともだちできるのかな、とか、男らしい雰囲気?になるのかな、とか沢山考えた。…けど。

「やっぱり、髪留めしておきます。」

長い部分だけ髪留めをする。

皆もなんだか心なしかそっちの方がいいねみたいな雰囲気になっている。

「じゃ、行こっか、ジョナサンとディオのお見舞いに!」

ジョセフさんがそう言うと、皆車に乗り始めた。

 

 

◆SPW財団特別治療室

「SPW財団特別治療室ったって、今はジョナサンとディオだけの質素な病室なんだよなぁ。」

命を繋ぐためだけの治療。

「………ジョセフさん、俺、治したいッス。」

仗助がキリッとした顔で、というよりはなんだか苦しそうな表情でジョセフに頼み出る。

二人の、寝たきりの男達はまるで死んでいるようなかおをしている。心臓は動いているのに。

 

 

「………それ効かないよ。」

 

 

 

後ろから男の声がする。振り返ると…

金髪に染め上げ、緑のメッシュがかかった髪、明らかに性格の悪そうな瞳を持つ男が、ドアの枠に寄りかかって俺達を見つめていた。

「その二人にはどんな奇跡も魔法も科学もスタンドも効かねぇ。魂の状態が特殊過ぎるんだよ。」

仗助が駆け足でその男に近寄っていく。

胸ぐらを掴み、眉をつり上げ、大声で抗議する

「ッテメェ、急に話しかけてなんだよッ!大体、それは別のスタンド使いの話だろう!?俺の能力でどうなるかわかってないじゃね~かよッ!!!」

その男は仗助の言う言葉がまるで子供の駄々だとでも言うように、煽るように口角を上げた。

「じゃあ、試してみればぁ~?俺はここで見てるよ~」

ギリ、と仗助の歯ぎしりする音が響く。廊下にも病室にも、俺達とあの男以外誰もいない。

俺の心がなぜだかざわつく。

仗助はその男を突き放し、ジョナサンさんの元へ歩く。

「クレイジー・ダイヤモンドッッ!」

 

声は、ただ響く。

虚しく、響く。

その後は、ただただ静寂だけが流れる。

「そんなっ…馬鹿なっ」

俺はずっと男の方を見ていた。俺に気づいた男が手を振る。

「言っただろう?クレイジー・ダイヤモンドでも救えないんだよ、東方仗助君。」

男はそれを表情一つ変えず見ていた。

「ぼ、僕もやります。」

ジョルノがジョナサンの手を繋ぐ。

「ゴールドエクスペリエンス…ッ!」

…なにも起こらない。

「ッ、なん、なんだッ!」

ジョセフさんがとても狼狽えていることが見て取れる。

「二人の魂は、身体の中にとどまっているんだけどさ~」

男が話し始めたので全員が後ろをまた振り返る。

「ただ、世界がそれを許さない。」

コツ、コツ、と歩き、ジョナサンとディオに近づく。

「………"元に戻そうとしている"…二人の魂が別れる前、二人の魂が原点に還る所まで世界が戻らせようとしている。二人からすれば長い夢から覚めたようなものだよ。」

男は訳のわからない言葉を並べる。

 

俺はこのしゃべり方を、話し方をしってる。…というより、この胸のざわつき方は、神父とシスターに、あったときのような感じがするのだ。まるで、まるでそれは、核心をついているようでもあったし、それは全く意味のなさない言葉かもしれない。

男は、俺の手をおもむろに掴む。

「久しぶり―――いや、はじめまして、かな、ジョラル君、オレの名前は鈴木リョウ。よろしくね~」

男は、いやリョウと名乗る男は、其を良い終えると皆に背を向け、病室から出ていく。

「ばいなら~」

手をふらふらと振り、出ていった。

 

「なんっなんすかアイツ………」

仗助がアイスを食べながら窓の景色を眺める。

結局俺達は、普通にお見舞いをしたあと、スピードワゴンさんに挨拶をして帰った。

『あぁ、鈴木リョウですか?アイツはぁ、中卒なんだけども、情報収集と体術が優れてて財団にひきいれたんですよ、もしひどいことを言ってしまっていたらすいません、ちゃんと言いつけておきます。』

とスピードワゴンさんが言っていた。まぁ、言い付けてくれる?らしいから一応は安心かな、とは思っているのだが。

「まーまー、そんなこともあるよん、気にすんなって」

皆帰りにコンビニで買ったアイスを食べている。

「そういえばジョルノ、お前は瑠に会いに行かなくて良かったのか?」

ジョルノはまるごとプリンアイスを食べる手を止めてこちらを向く。

「え?会いに行きましたよ?ただ、長居はしたくなかったようなので少しだけ話をして帰りました。」

目から鱗過ぎる。いつの間にそんなことをしていたんだ。

「言ってくれれば俺も行ったのに………何で教えてくれなかったんだよぉ」

ジョルノはまるごとプリンアイスをまた食べ始めながら

「だって、聞かなかったじゃないですか。」

と、さらっと言った。………強いな

 

 

 

 

 

『僕も調べてみます。瑠さんは引き続き内部の情報をください。』

少し前からジョルノとは連絡を取り合っていた。

初めは驚いたが、ディオとは似てなくて、まるでジョナサンさんのようだなぁ、とも思っていた。

『初めまして、あなたが僕のお兄さんの瑠さんですね、僕は弟のジョルノです。おどろくとは思いますが、今はそんなことを気にしている場合じゃなくて―――』

 

「何やら、めんどくさいことが始まったみたいだな。」




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