本当にお待たせしました。恐らく皆様はエタったのだろうと思われているかもしれませんが……まぁ詳細は最後まで見てからのお楽しみということで。はい。すみませんでした。
プロローグの前書きを見て
コメディ????
となりました。
やりたかったことできてなくて草。
それはそれとして最後です。どうぞ。
肆月○○日 晴れ
あの日から何日が経っただろうか。昨日のように思い出せるし、1年以上前のことのようにも思える。でも、仕事の忙しさは以前よりも増した。何故だ。あの戦いの後始末も未だに終わらないし……。
あの戦い─────正式名称大規模侵攻迎撃作戦。この戦いは最終的に海軍の勝利で幕を閉じた。敵の主力を吹き飛ばしたのだ。実際に見ていないから伝聞でしかないが。勝ったと言っても大損害も大損害。沈んでしまった艦娘達は多くいるし、俺の艦隊も中破以下の娘は1人としていない。沈んだ娘がいないのがもはや奇跡のような状態だった。消費した資源は哨戒活動もままならない程だし、航空機だって全滅状態だ。虎の子の基地航空隊もあったのだが、空襲でてんわやんわの大騒ぎ。それでも俺たちの日本は、俺たちは勝ったのだ。
そして俺は日本の基地に立ち向かった英雄として勲章を授与され、そのまま軍を退役─────できなかった。いやいやいや。そこは普通「よくぞ頑張った! あとは俺たちに任せて休んどきな!」だろ!? なんで「より一層の活躍を期待する」なんだよ! これ以上の活躍ってどんなのだよ!? 世界でも救えってのか!? 無理に決まってんだろ!!
その場では内心に押しとどめたが執務室に帰ったらそれはもうキレ散らかした。当たり前だ。この期に及んで何で俺はやめれないのだろうか。呪いか? 呪いが俺を縛り付けてるのか???
いまだ沸々と沸き起こるこの感情をどうしたものか……たまりにたまった仕事にぶつけるしかないな。今夜も寝れないな……。
肆月○○日 曇り
あの日資源提供もしなかった大本営は当然のように解体された。今日は新たな組織の発足式だ。名前は……艦政本部だったか? とにもかくにも今一度組織体制を見直すことになったのだ。そして新たにできた組織の最高命令権所持者─────いわゆる元帥のような存在が必要になる。それはもう議論が白熱したそうな。何時間も、何日も、何週間もかけて出た結果。俺がそこに就任することになった。俺が。
は????
その書類を見た時に俺は固まった。というか何も考えられなくなった。意味が分からな過ぎて。そうしたら最近距離が近いように感じる赤城がその書類を見て言ったんだ。
「あら提督。念願がかないましたね。これで提督を辞めれますね?」
寂し気な笑みをたたえたままそんなことを宣ったのだ。
違うんですけど??? そんな意味で提督辞めたいなんて言ってないんですけど???
いやそもそも提督を辞めたいと彼女たちに言ったのは大規模侵攻迎撃作戦の後からなんだけども。それにしたってこれはないだろうに……。
居酒屋鳳翔に行って酒飲むか……。
伍月×□日 晴れ時々曇り
結局就任式までやった。もう自棄になった。逃す気なさすぎなんだよ……。なんで全国放送で就任式やるんだよ……。脱出できねぇじゃん……。仕事は多少減った。やることと言えば承認と視察と色々あるが、横須賀を任せられたときほどブラックではない。というかしたくない。
それはそうと、今日。何と人生初の告白をされた。まぁ知らない仲じゃないし、好きか嫌いかで言ったら好きな部類に入る。が、正直恋愛とかわからん。だから保留にさせてもらった。仕事がひと段落して、そういうことを考えられる余裕ができたら、と。それまで待っていて欲しいと。うん。まぁ。正直罪悪感が半端ない……。
伍月×○日 雨
技術科の奴らが新しい装備をつくったらしい。なんでも、艦娘達の力をより向上させるための装備なのだとか。しかし制約もあるようで、強い絆を結んだ提督から対象の艦娘に送らなければならないらしい。そしてその名称が『ケッコンカッコカリ』。舐めてんのか??? カッコカリってなんだよ。そもそもケッコンっていう名称にする必要あんのかよ。最近告白されたばかりでそういうことに敏感なのに。やめろよ。重婚もできるとかそんな話何で大声で言うんだよ。わざとか? わざとだろ。おい一条。後で絶対〆る。
陸月□△日 雨
一条の馬鹿が大声で話したせいで最近艦娘からの視線が多い。仕方ない話ではあるが、名称故に躊躇いが出る。しかも直接的に訊きに来る奴まで出た。長門だ。あぁ、そういえば俺の艦娘達の姿が変わっていたのは、どうやら艦娘の強化形態─────改二、であるらしい。その力はとても強く、本来ならば戦闘時のみ変化する仕様らしいのだが、俺の艦娘達はそれで固定化されてしまったらしい。原因はわからないそうだが、使い過ぎによるもの……と予想している。まぁ多少見た目が変化してもだからなんだという話で。強くなれるのならばそれに越したことは無い。─────沈みにくくなるのだから。
陸月□×日 曇りのち雨
先日、二宮と一条が結婚したらしい。2人して報告してきた。とりあえずおめでとうと言っておいた。軍学校時代からいがみ合っていた2人ではあるが……まぁ正直やっとかという印象だ。一条から告ったらしい。存分に幸せになれ……と言ってやりたいが、何でこの時期にしかもわざわざ直接会いに来てまで報告しに来やがったんだおい。お前らのせいで艦娘達の目がヤバいんだが??? 何なら告白してきた子もヤバいんだが??? 更にもう一人増えたし。どうすんだよこれ。もうこの仕事────いや、この職場辞めたい。
あ、ジューンブライドか。
漆月△◇日 晴れ
最近は異常気象が少ないらしい。大規模侵攻迎撃作戦以降の変化らしいが、深海棲艦と気象がなにか関係があるのだろうか。あまり関係なさそうに思えるが。それはそうとここ艦政本部が置かれている横須賀だが、艦娘が休みの日などに周囲の商店街やデパートに行くためか、ものすごい量のファンレターが届く。それはものすごい量の。まぁ艦娘は駆逐艦だけでも数十人はいるからな。それは仕方がない。やはり人は見目麗しい存在がいるとお近づきになりたくもなるのだろうか。それはそうとして仕分けるのがめんどくさい。大淀にも手伝ってもらっているが、何で俺がやらなければならないのか。個人情報保護? 機械でやっちゃダメなの? そんなものない? 知ってた。
漆月△○日 晴れ
艦娘の演習風景や訓練を一般に公開してみた。めっちゃ食いつきが良かった。いや別にお金稼ぎをしているのではなく。街に出るだけでファンレターが届くのだから直接見れる場所、会える場所を提供してその場で渡してやればいいのにと思っただけだ。うん。他意はない。まぁ、多少お金は貰っているが。大反響だったので今後もこう言った機会は増やしていこうかと思う。艦娘達も嬉しいみたいだし、な。
どうして。
どうして。
答えてくれないんだ?
もう既に1年も経っているのに。
君は、あの時からなにも返してくれなくなった。
どうしてなんだ?
もう、君の言葉を見れないのか。
君の文を見れないのか。まるで消されたように。そもそも存在しなかったように消えている。
何故だ。何故なんだ。
悲しいよ。悔しいよ。
いまだ君の声を聞いたことが無い。君がどんな顔をしているのか。君がどんなふうに笑うのか。それさえわからない。
でも、君がいてくれたから。ここまで頑張れたんだ。今の俺がいるんだ。
君がずっと励ましてくれたから。ずっと親身になってくれたから。
俺、提督を辞めたよ。役職も仕事内容も変わって、未だ海軍にいるけど。
これだけは伝えたいんだ。
今まで、ありがとう。本当にありがとう。ありがとう……ございました。
あなたの来世が、幸せあるれるよう。心より願っています。
……護。
君という存在がいたことは、
護のことは、絶対に忘れない。
俺と、彼女たちが覚えている。
─────必ず。
─────さようなら。
ー完ー
というわけで。「提督を辞めたい提督」終了です。長らくのご愛好誠にありがとうございました。
最後の最後で何だこの終わり方と思われた方、よろしければ1からお読みください。不自然な空白があるはずです。
実はこの空白の為にここまで長い時間かけたんですよね。この小説を書き始めてから実に1年以上。長いな……。
あまり後書きを長くしても私個人としては読む気が失せるのでここまでに致します。未だ執筆途中の作品がございますが、いずれも不慮の事故等で執筆できない状況に陥らない限り完結させていただきますので、気長にお待ちいただけると幸いです。まぁ一部全改変予定ですが……。それはさておきここで筆をおかせていただきます。最後までお読みくださりありがとうございました。また何かの作品でお会いできること、楽しみにしております。
追記
近いうちに設定資料集的なものを出します。