side ???
私達は今、各国の聖機師達が集っている学びの場、聖地学園へと向かっている途中でした。夜真っ只中と言うこともあり、今日はいつにも増して満月で、夜空に浮かぶ星々の光も綺麗な日です。
「ねぇユキネ、あの赤い光は何かしら?」
「? どこですか?」
「ほら、あれよあれ」
私が仕える姫、マリア様が指を刺した所を見てみると……確かに赤い光が他の星々よりもより一層輝いて見えました。
(……段々大きくなっている様な?)
私がそう思っていたと同時に、その光はこちらに近付く様に大きくなっていきました。
「姫様! 高出力の物質が本艦に接近しております!」
「計測によると本艦への直撃はありませんが、通り過ぎる振動などに備えて下さい!」
操縦士達がそう言っている通り、その赤い光はこの艦の進行ルートとは大分逸れて落ちてくる様でした。そして艦と赤い光を浴びた隕石がすれ違い、それから数秒、後ろの方から大きな爆発音と振動が伝わってきます。
「小さく見えた割には大きな振動だったわね。一体何だったのかしら?」
「確認してみますか?」
「えぇそうね。あの隕石が落ちた所を拡大してもらっても良いかしら?」
「了解! 映像出します!」
解析班の方が操作パネルを操作して、隕石が落ちたであろう場所を映し出す。
「土煙が凄くてよく見えないわね」
「もうしばらくしたら晴れるかと」
解析班がそう言って数秒くらい経ち、土煙もそう目立たなくなってくると……
「あ、あれは……っ⁉︎」
「ひ、人が倒れているわね……」
姫様もこれに関しては驚きを隠せない様子で、煙が晴れた先には人がうつ伏せで倒れていました。
「……気になるわね」
「姫様、でしたら私が連れて来ましょうか?」
「えぇ、お願いできる?」
「はい。すぐに」
そのお願いを聞き届ける為に、私は艦の外へと出ました。
艦から空中を浮遊して移動できるバイクに乗り、隕石が落ちた地点……人が倒れているところへと向かうユキネ。その間艦はその場で待機していた。
艦から出て数分、ユキネは目標地点に到達する。
「っ⁉︎」
映像で見ていたものの、実際に倒れている人を見て疑問に思った。
倒れている人は、自分よりも少し幼げな男の子で、しかしながら着ている服は予想される歳よりかは真逆の大人っぽい黒いスーツを着ていた。
それに……あの衝撃だったはずなのに外傷は愚か服の乱れもない、その場でただ穏やかに眠っている少年にしか見えなかった。
「脈は……」
ユキネは少年の首筋にそっと触れて脈を測る。意識は失っている様だが、呼吸は正常に行われている様だ。
(良かった……生きてはいるみたい。それに……)
ユキネは……何故か彼の顔を無意識に眺めていた。その穏やかに眠っている表情が……見ているだけでこちらも落ち着いた気分になる様な……それでいて……
『ユキネ、そろそろ着いた頃合いかしら?』
「っ⁉︎ は、はい。どうやら見たところ私より少し幼い男の子の様で……」
『ふ〜ん……分かったわ。実際に私も見てみたいから、連れ帰ってちょうだい』
「分かりました」
マリア様にそう言われ、男の子を起き上がらせようとしました。
( なんか思っているよりも……軽いわ)
歳のわりにはがっしりとした体型だと思っていたのだけど、とても軽かった。バイクに乗せるのも苦では無かったわ。
そうして私はすぐのところで待機している艦に戻り、他の人達の手を借りながら、その子を客室のベットへと運んだ。
side out
side マリア
ユキネが連れてきた少年……まだ気を失っている様子で名前もどこから来たのかも分からないけれど、外傷は特に無いみたい。とりあえず聖地に行くまで何もする事がないからユキネと一緒にその子の様子でも見ていようかしら。
「にしてもこの子……ぐっすり眠っているわね」
「そうですね……ですが気になる点があります」
「えぇ、まずあの場にはあの子以外に何も無かった。あの子自体が、私達が見た赤い光を放つ隕石本体というなら話は早いけど……でも大きさ的には違うわね」
「それにあの衝撃にも関わらずクレーターが出来ていませんでした。まずあり得ないことです」
「そうね。まぁ今は様子を見ましょうか」
そう言って私達はその子の様子を見る。何も変化がない事数分……
『姫様、フローラ様から回線が繋がっておりますが如何なさいますか?』
「お母様から? 何かしら? まぁ良いわ。そっちに向かうわ」
マリアはそう言うと、ユキネに少年の様子を見ることを任せて部屋を後にした。
side out
side ユキネ
マリアが客室から出て数分……ユキネは少年の眠っている顔をずっと眺めていた。そしてふと、少年の顔に触れたいと思ってしまい、そっと少年の頬に触れた。
「……すべすべして柔らかい」
そう思いながらさするように触れていると……
「……うぅっ」
「っ⁉︎」
少年の穏やかな寝顔が、急に苦しむ様な顔付きになった。ユキネはそれに対し、自分のせいだろうかと思ってしまう。
「とう……さん、母さん……姉ちゃん……」
(悪い夢に……うなされてる?)
ユキネは……とある村で巫女の家系の生まれだ。しかしながら兄弟姉妹はおらず、自分と同じくらいの歳の子との交流も少なかった。今ではマリアに仕えているものの、それでも同じくらいの年頃の、ましてや異性とどう接すれば良いのか分からない。分からないが……
「ん……」
少年の手を……優しく包み込む様に握った。まるで、大丈夫とでも言う様に少年の手の甲を優しくさすった。
「姉……ちゃん……」
そうする事数分、少年の顔はうなされた顔からさっきの様に穏やかな顔になった。
(よかった……)
ユキネもその様子を見て少し微笑む。そう思った矢先……少年の瞼がゆっくりと動いた。
「っ⁉︎」
突然の事で少し驚くユキネ。それでも彼の手を離さないでいた。
「……ここは? っ⁉︎ 姉ちゃん?」
「えっ⁉︎ わ、私?」
少年が、まさか自分の事を姉と言うとは思わなかった。
side out
俺は……何をしていたんだろう? 自分の名前は分かっている。家族と過ごしていた記憶もある。だが……
(俺はあの事故に巻き込まれて……そこから分からない。父さんと母さんは……それに姉ちゃんは)
目の前にいるこの人は……正真正銘自分の姉だ。服装は若干記憶と齟齬はあるが……顔付き、髪の色、髪型、瞳の色……全ての要素において俺の姉ちゃんと一緒だ。
「私が……あなたのお姉さん?」
声も一緒だ。だがいかんせん、反応を見る限り俺の事を自分の弟だと言う認識はない様だ……
(いや……これは俺が間違っているのか? 家族と過ごしてからここまでの記憶が……ない?)
自分でも分からない。考えても……思い出そうとしても何も出てこない。
(どれだけ考えても……俺が何をしていたのか分からない……)
俺の顔が……絶望に染まっている事が分かった。姉……女の人が見ても多分俺は歪んだ顔に見えると思う。
(あぁ……今の俺が情けなくて……目の前にいる人にも申し訳ない……)
そうして俯いていた時だ。自分の顔が何かに包み込まれた感触がした。次いで頭を撫でられる感触が……
「大丈夫……」
「……えっ?」
「今……多分あなたは凄く戸惑っていると思う。ここがどこなのかも分からなくて、私の事を自分のお姉さんと呼ぶくらい混乱しているのも分かってる」
「でも……大丈夫。根拠はないけれども、今のあなたは1人では無いわ。あなたが落ち着くまで……あなたのお姉さんの代わりになれるか分からないけど……あなたのお姉さんになるわ」
「だから……不安だと思うけど……その……///」
これでもユキネは頑張った。彼女は基本的に恥ずかしがり屋である。ましてや同性にもこの様に抱き締めた事は1度もない。
ただ目の前の少年の不安を……なんとか取り除きたいと思った。だから、それをしたいという一心で……詰まるところ勢いでそうした。
それでも彼女は限界だった。勢いでやってしまった事だけれども……この後どう声をかけて、どう少年を落ち着かせようかと……
自身にもそんな経験は皆無……顔が赤くなって、体温が暑く感じる。身動きが取れなくなってしまったその時だ。
ダキッ
「っ⁉︎」
ユキネの背中に少年の手が、弱々しくも抱き締めていた。
「あ、あり……がとう……」
消え入る様な声ではあったが、ユキネには確かに聞こえていた。それが嬉しくもあり、恥ずかしくもあるそんな感情に包まれながらも彼女は少年を先程よりも強く抱き締めた。
「な、なんか初対面なのに……あなたの事を姉ちゃんと言ったりしてごめんなさい」
「い、いえ、こっちこそ……急に抱き締めたりして……」
「で、でも俺……あなたに抱き締められて凄く安心した。だから……ありがとう」
「っ⁉︎/// 」
(か、かわいい……)
少年は年相応の笑顔でユキネにお礼を言った。その年相応の笑顔をユキネは、可愛いと感じて頬を赤らめた。
「そ、そういえばまだあなたの名前を聞いていなかった。私はユキネ。ユキネ・メア」
「ご、ごめんなさい。俺の名前はアルジ・ミラージって言います」
「そう、アルジと言うのね。よろしく」
「こ、こっちこそお願いします。メアさん」
「メアではなくて、ユキネと呼んで欲しい」
「で、でも初対面だし……」
「なら私だってあなたの事をアルジと呼んでいるわ。だから私の事はユキネと呼んで? ね?」
「うっ……は、はい。ユキネさん」
ユキネは意識していなかったが、上目遣いでアルジにそう言った。アルジはユキネのその懇願には照れ臭さを感じて了承するしかなかった。
「ところで……アルジはどこから来たの?」
「……」
「……何か答えられない理由がある?」
「そう……じゃないんです。ユキネさんには申し訳ないけど……俺、ここに来るまでの記憶が無いんです」
「っ⁉︎ ……ごめんなさい。少しでもあなたとお話をしてみたいと思ったから……私、親以外に家族はいないし、それ以外で関わりのある人達が大人の人達ばかりだったから……アルジみたいに同年代の男の人や姫様以外の年下の子とあまり会話をした事がなくて」
「あ、謝らないで下さい。俺の方こそ、こんな素性も分からない俺の事をここに置いてくれていて……それに看病までしてくれて……こっちが逆に申し訳ないです」
「それで俺が今持ってる記憶は……自分の名前と、俺が生まれてから家族と宇宙旅行をしていたところまでですね」
「宇宙……旅行?」
「はい、俺が住んでいるコロニーから観光産業が発展しているコロニーに行く途中だったんです。でもそこで大きな揺れが船を襲って、その衝撃で気を失って……気が付いたら今の状況って感じです」
「……」
「……えぇっと、俺なんかおかしい事言いましたか?」
「ご、ごめんなさい。初めて聞く単語ばかりだったから……」
「えっ?」
「ごめんなさい。それでききたいの。その……コロニーって何のこと?」
ユキネのその質問に、アルジはおかしいと感じた。自分からすれば当然の知識だった。だからそもそもの話そんな事を聞いてくる人なんていないだろうと……
だがユキネはそう聞いてくる。コロニーとは何か? と……
なら今自分がいるここは……
(いや! そんな訳ない⁉︎ そんな事ある筈……)
「そんな事……ある訳……」
「ど、どうしたの……?」
「えっ……いや、どう説明すれば良いのかと思って……」
「そう、一瞬またさっきの様な顔になったから……」
「また心配させてごめん。それで宇宙の事についてなんだけど……」
それからアルジはユキネに話した。さっき言った様に、コロニーや他の事についてを。それをユキネは相槌を打ちながら聞いていた。
「大体こんな所かな……」
「そうなのね。それにしても私の知らない事ばかり……」
「そう……なんだ」
(……多分、ここは俺の知っている世界じゃ……ないんだな)
「にしても……なんか疲れたな」
「ご、ごめんなさい。私も興味深かったからつい……」
「いえ……にしても何でだろう……なんだか目眩も……うっ……」
「アルジ⁉︎ だ、大丈夫⁉︎」
「ゆ、ユキネさん……」
(こ、これはっ⁉︎)
「ユキネ〜、あの子の様子は……って、どうしたの⁉︎」
「姫様! この子すごい熱で……しかもこの発疹は」
「まさか風土病⁉︎ その子高地の出身って事⁉︎」
「恐らくはですが……」
「不味いわね……薬がないわ」
「どうにか警備隊に頼んで薬を頼めないでしょうか?」
「そうね……」
そこからマリア達の行動は早く、警備隊に連絡。しかしながら薬は無いという。
風土病についても予防接種はある。だが今の時期は少々外れていた様であり、丁度薬も切れているとの事だった。そこで警備隊からとある人物が送られた。
「ごきげんようアウラさん。それでこの子の事なんだけど……」
「なるほど……これはまずいな」
「えぇ。だからこそエルフであるあなたの知恵が借りたいと思って……」
「うむ……だが私も薬がなかった際の対処方が……」
「で、でしたらトリアム草はどうでしょうか? 私の村では同じ症状が出ていた時に使われていたものですが……」
「フム……薬として使うというのは聞いた事が無いが、分かった。一か八かになるが」
「わ、私も探しに行きます」
「ならこの子の事は私が見ておくわ。できるだけ早く帰ってきてちょうだいね」
話がまとまったところでアウラ、ユキネはトリアム草を取りに行く。その間マリアはアルジの看病に徹した。
数十分後、アウラとユキネがトリアム草を採って戻ってきた。その時には既に点滴の準備も行われており、トリアム草を水の中に浸し、色がその色に変わったところで点滴機にセットした。
しかしながら点滴をしたからといってすぐに良くなるわけではない。アウラは任務があるためにその場をさり、マリアとユキネがアルジの看病をした。
点滴を打ち始めて数時間……
「……少し熱は下がったみたいです」
「そう、でも油断は出来ないわ。このまま様子を見ましょう」
「はい」
「……うぅ……姉……ちゃん」
「っ⁉︎ アルジ⁉︎」
「今更だけどこの子の名前はアルジと言うのね」
熱は大分引いたものの、アルジは悪い夢を見ているのかうなされていた。その手をユキネは優しく取る。
「そう見ていると本当の姉弟に見えるわね」
「ひ、姫様⁉︎ あ、あのこれは……」
「良いわよ。多分私が席を離した時に色々とその子の話を聞いたんでしょ? その子の事を心配するのも分かるわよ。それじゃあ私もそろそろ戻らないといけないから、ユキネはその子の事を見てあげてね」
「わ、分かりました」
マリアはそう言って部屋を出る。その場に残されたユキネは、マリアの言った様にアルジの手を優しく包みながらも、何だか少し歳の離れた弟の様にいつの間にか見ていた。
そこから更に時間は経ち、ユキネはアルジの手を取って眠っていた。
(いつの間にか眠っていたわ……アルジは……)
アルジはというと、うなされていた顔が嘘の様に無くなり、穏やかな顔をして眠っていた。
「熱も治まって、発疹も無くなっているわね……良かった」
そう思った直後艦を激しい揺れが襲う。ユキネはいつもの顔に切り替え、マリアの元に向かった。
「姫様!」
「ユキネ! 丁度良いところに来たわ。あれを見てちょうだい」
「あれは……」
「解析班にも見てもらっているのだけど、どこの所属かも分からなくて」
「あの見た目はそもそも聖機人にも見えません」
『あ、あー……そこの艦に告げる。今すぐ我々の交渉に応じよ。さすれば命は保証しよう』
「いきなり攻撃してきて交渉ですって⁉︎」
『我々の欲しいものはただ1つ……その艦が拾ったとされる白銀色の髪をした小僧をこちらに引き渡す事だ。既に調べも付いている。潔く差し出すが良い!』
「……聞いていて思うけど、交渉でも何でもなくただの脅迫ね」
「どうしますか姫様?」
「決まっているわ。ユキネ……疲れているところ悪いけど出てもらえるかしら? あの程度の数なら余裕でしょ?」
「姫様のご随意に」
そこから話は早く、ユキネはすぐに準備をして聖機人に駆る。
『ほぅ、それがそちらの答えか……良いだろう。我々もただあの小僧を渡されるだけでは満足はいかなかったからなぁ』
「アルジは……渡さない!」
『ふん……脇侍達よやってしまえ‼︎』
敵の号令により、整列していた脇侍達が動き出す。その数は10機……並の聖機師では苦戦を強いられるであろう。
だが……
『……ほぅ、あの数を一瞬でとな?』
「次はあなたの番……姿を見せなさい」
『クックックックッ……そうせかすでない。そなたへの馳走はまだまだあるでな』
「っ⁉︎」
ユキネの聖機人の周りに先程の数倍はあろうかと思われる脇侍の軍勢が……
『さぁ……前座はまだまだこれからぞ?』
「くっ……」
そこからユキネは一気に苦戦を強いられる。確かに数は多いものの、相手自体は脆い。このまま一度に数体ずつ倒せば突破口はすぐ開けるのだろうが、いかんせん倒してもキリが無く、逆に倒した分だけ数が増えていく。
「あっ⁉︎」
動きが鈍ったところで敵方の後方から大筒を撃ち込まれる。直撃ではないものの、爆風に煽られてよろめく。なんとか体勢を立て直すも、最初の大筒の攻撃を皮切りに後方からの攻撃が一気に多くなった。その砲弾は味方方関係なく撃ち込まれ、それにはユキネも徐々に緋弾していく。
『ハッハッハッハッ……それそれもっと踊って見せよ‼︎』
敵の大将らしき人物は未だに姿を現さず、正に高みの見物をしていた。
side マリア
「姫様! このままでは‼︎」
「分かっているわ! でも今から援軍を呼ぼうにも耐えられないわ。警備隊に連絡しても間に合うか……」
そんな会話の中、ブリッジの扉が開いた。
「っ⁉︎ あ、あなた! こんな所で何をしているの⁉︎ まだ安静にしてないとダメでしょう⁉︎」
「ごめんなさい……でも、あそこで戦っているのはユキネさんなんだろう? それに、今攻撃している奴らの言い分は、俺を差し出せば命を保証するんだろ⁉︎ なら!」
「そんな事はダメよ! 確かにあなたは正直いって得体の知れない人だし、私達と違うところから来ていることもなんとなく分かりますわ。記憶を失っていて、もしかしたらあの方々とあなたの間で何かあったのかも知れません」
「でも今は私の保護下にあるんです! そしてユキネが助けた命を、あんな訳の分からない方々に引き渡す訳にはまいりません‼︎」
「で、でも……」
『姫様の言う通り』
「ユキネさん⁉︎」
『確かに姫様の命でアルジを救った。あなたを引き渡さないのも姫様の命を受けているからというのも事実』
『でも……それ以外で私はあなたを護りたいと思った。心の底から……少しの間だけどあなたと話していて楽しかったし、あなたを……今は私の弟みたいに思ってしまっている』
『だから……
「ユキネさんが……俺の……っ⁉︎ ぐっ……うぁっ⁉︎」
『「アルジ⁉︎ (あなたっ⁉︎)」』
『よそ見をしてんじゃないよ‼︎』
『きゃっ⁉︎』
「ユキネ⁉︎」
そんな中でも脇侍達からの容赦ない攻撃は続く。
side out
ユキネからの一言があった後、アルジは頭を抱えてうずくまっていた。ユキネの一言の中に何か……大切な言葉があったからだろうか……必死に痛みに耐える。
『お姉ちゃんっ! 怖いよぉ‼︎』
『大丈夫よアルジ、私が貴方の事を守って見せるから!』
(こ……れは……)
涙を流しながら姉らしき人物に縋る男の子、その上から覆い被さる様に男の子を守る女の子の映像だ。子供達の両親も、2人を守る為に覆い被さっていた。
「あれは……俺……なのか?」
暗い空間の中、ただ自分の目の前に流れる映像……それは宇宙船の中で、幼いながらも自分と思しき人物が家族みんなに庇われて、中でも姉である人物は何があっても自分の事を離すまいと強く抱きしめていた。
(あぁ……そうか……そうだった)
「これは……俺の記憶だ」
アルジがそう認識した瞬間……頭の中にこれまでの記憶が一気に流れ込んでくる。その膨大な量は、並大抵の人では気絶する程の衝撃だったが、アルジは静かに目を瞑り、片手を頭に添えてその場にいた。
それが数秒……アルジはゆっくりと目を開いた。
「そうだ……俺はこの想いを胸にあの厳しくて、苦しい日々を送ってきたんだ……もう2度と……
自分が大切だと思える存在を失わない為にッ……‼︎ 」
そしてアルジは、暗闇に刺す一筋の光が差し込んでいる場所に向けて歩み出した。
「うぅっ……‼︎」
『さっきとは動きが随分と鈍くなった様だねぇ? もう終わりかい?』
(稼働限界が……)
ユキネの聖機人は、敵からの攻撃でボロボロだった。それに搭乗するユキネの稼働時間も限界に差し掛かる。
『まぁ良い。そろそろ前座も終わらせて我らは小僧を奪いに行こうかね』
(アルジを……護れない……!)
『さぁ、とっととトドメをさしな‼︎』
脇侍の攻撃がユキネの乗る聖機人に振られた。
(アルジ……ごめんなさい……)
ユキネは目を瞑った……
しかし……
(攻撃が……来ない?)
脇侍からの攻撃が来ない事に疑問を持ち、ユキネはゆっくりと目を開く……すると彼女の目の前に……
『なっ⁉︎ き、貴様は⁉︎』
「っ⁉︎」
自分も驚いていたが、敵の大将らしき人物も明らかに動揺を隠せないでいた。その理由は……
「おい……テメェら俺の記憶がない間に、よくもまぁ好き勝手やってくれやがったな?」
「……アルジ?」
ユキネの目の前に、アルジがいた。それも宙に立っている様な状態でだ。そのアルジは、今まさにユキネに振われようとしていた脇侍の太刀を片手で受け止めていた。
勿論脇侍達もユキネが駆る聖機人と同じ大きさで顕現している。ならば太刀もそれなりの大きさがある筈だ。
それをアルジは涼しい顔で受け止めていた。
「ユキネさん……大丈夫か?」
「えっ……う、うん。大丈夫」
「……よかった」
「っ⁉︎///」
一瞬のうちに見えたアルジの微笑みに、ユキネの顔は赤くなる。
「で……さっきも言ったが、好き勝手やってくれたよな? それもこんな俺に優しくしてくれた人達に……」ピキピキッ……
その言葉を一言ずつ言っていくと同時に、太刀を受け止めていた手に力を入れ始める。すると太刀がひび割れ始めた。
『くっ……まさかこんな短時間で記憶が戻っちまうとはね……』
「そんな事はどうでも良い。それで? この落とし前……どう付ける?」
『は、はんっ! 落とし前なんて付けさせるものかい! そもそもあんたが1人増えた所で、この無尽蔵に増える脇侍を相手に出来るってのかい⁉︎』
「そんなもの……簡単だ。無尽蔵に顕現させてる装置を壊せばいい」
『なっ⁉︎』
「大体テメェらの考えは読めている。どうせ後ろの方で厳重に守ってんだろ? それをぶっ潰せばいい」
「それと……テメェら分かっているよな?」
「今からテメェらは……復讐対象だ」パキンッ‼︎
『っ⁉︎』
今までアルジが受け止めていた刀が粉砕された。敵の大将は、アルジが自分の目の前にいないにも関わらず、直に殺気を受けている気分だった。それは本来、機械で感情などに左右されない脇侍達も同じで、アルジのその一言で身じろぎしていた。
一方のアルジは、右手を上の方向に伸ばして掌を広げていた。
すると脇侍の後方から何かの音が近づいてくる。どうやら何かが破砕されていく様な音で、どんどんそれも大きくなる。やがてその音の正体は、アルジが攻撃を受け止めていた脇侍の頭部を後ろから砕いてアルジの手に収まった。
手に収まったそれは……何やら無骨な鈍器だった。敵を殴る為に使うであろう打撃部分の色はダークグレーで、持ち手にいくまでは基本同じくらいの厚さだ。そして持ち手部分は打撃部分と異なり……鮮やかな紅色をしていた。
それをアルジはあたかも地面に叩きつけるかの様に振るった。その一振りは……地を殴った時の様にその場の空気を震撼させ、その衝撃は敵大将が一歩下がるほど肉体の内側にまで響く。そして……
「やるぞ! アスタロト‼︎」
アルジがそう呼びかけると、アルジの周りを赤い閃光が地面から包み込む様に上空へと伸びていく。その本流は次第に大きくなっていった。
『な、何をボサッとしている⁉︎ はやく奴を止めよ‼︎』
その指示を受けた1機の脇侍がその本流に急速接近し、手に持っていた太刀でアルジを本流もろとも斬り伏せようとした。しかし……
キュイィィィンッ……!
その本流からまるで何かの瞳が光った様な気がした。次の瞬間、その脇侍は赤い本流から出てきた機械の手に頭を鷲掴みされ……同時に握り潰されて粉砕された。
脇侍を握り潰したその腕は、今度は赤い本流を薙ぎ払う様に奮われた。赤い本流は薙ぎ払われたことによって一気に霧散し、包み込んでいたアルジの姿を現した。そこにいたのは……
「あ、赤い……聖機人?」
ユキネの表現は正しかった。何故ならそこにアルジはおらず、代わりに聖機人と同じくらいの大きさをした物がいたのだから。
色合いはほぼ赤一色、両腰に付けている無骨な武装がより一層の存在感を表している。そして胸の中央と両肩についたシールドの表面に白く塗装された家紋……
(まさかアルジは……高地でも名のある家系に連なる人なの?)
その家紋を見たユキネさんはそう思っていました。
『ぐっ……こんな事アイツから聞いちゃいないよ⁉︎』
「さっきまでの余裕はどうした? 俺1人いたとしても……なんだったか?」
『ちょ、調子に乗るな‼︎ 脇侍達よ! やっておしまい‼︎』
その号令で止まっていた攻撃が再開、遠距離からの大筒攻撃も勿論行われた。
「そんな物で!」
「俺を止められると思うな‼︎」
それに対してアルジは近くにいた脇侍を、まるでただの石ころの如く掴み上げては飛んでくる弾に投げて相殺していた。それを繰り返していくと、周りにいた敵は自然と数を減らしていった。
『ぐっ⁉︎ ちょこざいな真似を‼︎』
これには敵もイラつくしかない……
そんな事はお構いなしで、アルジはアスタロトの左腰に備え付けていたショットガンを右手に構えて正面に発砲、一度で数機の脇侍が砕け散った。しかしアルジの攻撃はこれだけにとどまらず……
「ハァァァァァッ‼︎」
そのショットガンの銃身を持ち、銃床で敵を殴り付けて破壊していた。殴り付けたと思ったら今度は左手に持ち替えて数回発泡、そこから少し銃を上に投げて徒手格闘でちぎっては投げ……最早戦い方が滅茶苦茶であり、相手もどう動いていいか分からなかった。
『ぐぅっ……こうなれば……雑兵隊は一時下がれ!』
その号令でアルジ達の目の前にいた脇侍は後退、代わりに重武装で大きな盾を持った脇侍達が数体出てきた。
『ここまでのリソースを切るとは思ってなかったけどね……背に腹は変えられないというものさ。ものども! 今度はその質量差で押し潰すんだよ!』
その号令でアルジになだれ込む様に来る重武装の脇侍達。
「アルジ! 一旦下がって‼︎」
今までアルジの戦い方に度肝を抜かれていたユキネだが、今度はいくらアルジでも部が悪いと思ったユキネがそう声をかけた。
「俺なら大丈夫。それよりもそろそろきついでしょ? ユキネさんは戻ってくれ」
「で、でも……」
「……分かった。なら、俺が大丈夫な証拠を見せれば戻ってくれるんだな?」
「えっ? っ⁉︎ アルジ、前‼︎」
「分かってるよ」
ユキネがアルジに警告した時には、既に脇侍はアスタロトと目と鼻の先だった。避けても間に合うか分からない距離ではあったが……
ガシッ
突撃してきた脇侍を左手で止めた。その脇侍の後ろから質量差で押し切ろうと脇侍がどんどんとタックルを仕掛けて来る。だがそれも……
「俺を……!」
「アスタロトを舐めるなッ‼︎」
左腰の、今度は赤い持ち手に右手をかける。それは先程アルジが持っていた物を数倍大きくした物で、持ち手を握ると一気に横凪に振り切った。脇侍達はその衝撃で吹き飛ぶ。ただ、アスタロトに止められていた最初の1体はすぐ近くに仰向けで倒れる。
アスタロトが右手で持っていたもの……それはスレッジハンマーと呼ばれる武装であり、今仰向けで倒れている防御特化の相手には……
ガァンッ‼︎
特に効果的である。
背部のブースターで先程吹き飛んだ脇侍1体ずつに接近、念入りにハンマーで叩き潰して行く。それも胴体が潰れているにもかかわらず念入りに何回も振り下ろす。その間に体制を立て直した脇侍もおり、それらもアルジ向かって行ったが、その脇侍も悉くが真正面からの振り下ろしで破壊される。
『お、オッノッレェェェェッ‼︎ 妾をここまでこけにしよってぇ‼︎』
「なら最初からテメェが出ればいいだけだろうが? ふざけた事言ってんじゃねぇよ」
『グゥゥッ! もう我慢ならん‼︎ リソース全て使ってでもお前を滅ぼしてくれようぞぉっ‼︎』
敵の大将がそう叫んだ瞬間、先程の脇侍達よりももっと大きな脇侍が何体も召喚されていた。
side マリア
「姫様! このままでは私達も逃げきれなくなります‼︎」
「今のうちにこの場から離れましょう!」
「何を言ってますの⁉︎ あの場にはまだアルジさんがいらっしゃるのよ⁉︎ それを……」
「でも戦いぶりを見る限りあの男1人でも問題ないのでは!」
「そ、それは……」
「そんな事、ダメ!」
「ユキネ……」
「確かにアルジは強い。それでも私は……ここに残る事が足手まといになるかもしれないけれど、あの子の帰りを待ちたい!」
「ユキネ……そうね。私もアルジさんの帰りを待ちますわ」
「姫様……しかし……」
『そこの操縦者の人達の言う通りだろ?』
「あ、アルジ?」
『これぐらい、俺はどうって事ない。だから、俺が囮になっている間にあなた方が無事にここから離れてくれたら俺はいいと思ってる』
「……いや! そんな事絶対にダメ‼︎」
『ユキネさん……』
「アルジが……強い事は分かってる。でも……私は貴方の帰りを待ちたい! この気持ちが……自分でもよく分からないけれども、貴方を1人にしたくない‼︎」
『っ⁉︎ ……そんな事、初めて言われた気がする』
『だから……分かった。さっさと終わらせて来る』
「っ! うん‼︎」
(ユキネ……まさかあなたから初対面の子に対してそんな言葉が出るなんて……フフッ、これから面白い事になりそうね)
状況的には危機的にあるが、何故かマリアはこれからの事が面白くなりそうだと感じていた。
side out
「さて……まぁ軽く約束しちまったからな、早い所終わらせるか」
「そんな事させると思っているのかい?」
「やっと出てきたか」
「ここまでコケにされるとね……自分で払拭したいものさ」
「で? テメェは?」
「私は紅のミロク……黒之巣会死天王の1人さね」
そう名乗る女性は、この世界では不釣り合いな花魁の姿をしていた。
「……ダッサ」
「な、なにっ⁉︎ なんと言った貴様⁉︎」
「ダサいと言ったんだが? 何回その名前を聞いてもダサいと感じる。それを作ったトップのネーミングセンスは皆無だな。それにテメェの名前もダセェよ。ミロクは別に構わねぇが……紅? どこにそんな要素あるってんだ? テメェ自身が付けたならテメェにもネーミングセンスねぇな」
「キッサッマァッー‼︎」
「まぁそんなおふざけな戯れはこれぐらいにして……さっさと潰すか」
右腰にある武装を手に取る。
「は、ハハハハッ! なんだいその武器は? そんな小さな両刃の剣で何が出来るって言うんだい‼︎」
ミロクは嘲る様に笑う。だがアルジはそれに対して意にも介さず……
「まぁそう思うのなら仕方ないが……」
「……なっ⁉︎」
アルジがそう呟いた瞬間、数体いたはずの巨大な脇侍は全てが斬り伏せられていた。同時にミロクの背後には背を向けた状態のアスタロトが、先程まで抜いていた両刃の剣を右腰に戻していた。
「さて随分と後ろにあったが、さっきまで召喚してた装置や大筒担いでた奴らも全部斬ってきた。後はお前だけだが?」
「こ、こうなれば妾も‼︎」
そう言ってミロクは自らが搭乗する機械を召喚した。
「最初から乗ってた方がまだ勝ち目はあっただろうがな?」
『ただの小僧が……舐めるな‼︎』
ミロクが搭乗する機械から何発もの追尾弾が放たれる。
「そんなもの!」
迫り来る最初の弾をアスタロトは右に旋回して回避、それと同時に背部に備え付けられていたブースターと両肩についたシールドが可変、シールドはブースターと繋がる様になると、シールドから主翼らしき物が迫り出し、飛行形態へ。そこからのスピードは凄まじく、次から次へと迫り来る追尾弾はアスタロトを撃ち落とそうと追いかけるも、その速さに翻弄されて突き離される。
『くそっ⁉︎ 何故だ! 何故撃ち落とせぬ⁉︎』
「そんなの、テメェのコントロールが悪いからに決まってるだろ?」
『なんだとっ⁉︎』
「ほら、よそ見してる場合かよ?」
『っ⁉︎ ぐぁっ⁉︎』
アルジを追っていたはずの追尾弾は、ミロクに当たっていた。それもそのはずで、アルジはミロクのすぐ近くを通った。その時点で追尾弾の距離は離れていたのだ。それをアルジは計算して、自分と追尾弾の直線上にミロクを入れる事で誤射を招いたのである。
『こ、この小僧がぁぁぁっ……っ⁉︎ な、何をしようとしている⁉︎』
「ほぅ、俺がこの刀を抜こうとしたら急に恐れだしたか……まぁそのまま引き抜くが?」
左腰のスレッジハンマー……それに元からついていた持つ部分を左手で抑えて……赤い持ち手を一気に引き抜いた。
引き抜かれた物は、ミロクが言う様に刀である。それも最初から最後まで真っ赤な赤……その刀の柄に右手から伸びていたケーブルが接続された。接続されたと同時に、柄から切先にかけて一直線の窪み部分、そこが下から上へと真っ赤に染まり、元から頭身には無かった丸い穴が開く。
「コイツがアスタロトの……本当の力だッ‼︎」
飛行形態のブースターが灯り、アスタロトは飛翔した。その速さは先程の比ではない。その速度をさらに上げミロクに迫る。対するミロクはその刀に対する恐怖故か動かないでいた。そして……
「イッケェェェェェッ‼︎」
『なっ⁉︎ あぁぁぁぁぁぁぁっ⁉︎』
ミロクの乗る機械が横に真っ二つとなる。
『ぐっ……ぐぅっ……ひ、引かなければ……』
「逃げるのか? 腰抜けが」
『っ⁉︎ お、覚えておれぇぇっ‼︎ この屈辱ゥ! 絶対に忘れはせんぞぉぉっ‼︎』
負け犬の様な台詞を吐くミロク……言い終わるとミロクの気配が消えた。
「誰が忘れるか……こっちこそ、テメェに対する復讐はまだ終わっちゃいねぇんだからな」
アルジもそう言い終わると、刀を2度振り払ってスレッジハンマーの鞘へと収める。
カチンッ
刀が完全に鞘へと収まったと同時にミロクの搭乗していた機械は大爆発を起こした。これによりこの宙域にはアルジが駆るアスタロト以外の機械人形はいなくなり、マリア達は窮地を脱したのである。
アスタロトを消してマリアの艦に戻ったアルジ。
「おかえりなさいアルジさん。無事で何よりですわ」
「おかえりアルジ……怪我はない?」
それを出迎えたのはマリアとユキネだった。
「あ、あぁ……ただいま……でいいのか? それと、怪我とかはない」
「それは何よりですわ。それと、ただいまで大丈夫ですわ。今のアルジは私の客人という事にしてありますから」
「そ、そう……か」
「あら? 様子がおかしいですわね?」
「ほ、本当は怪我を⁉︎」
「い、いや! そういうわけじゃあ⁉︎」
「み、見せて!」
「ちょ、ちょっとユキネさんっ⁉︎」
何やら様子がおかしいアルジを心配するユキネは、怪我がないかどうかを確認する為にアルジに密着する形となった。一方のアルジは、ユキネが密着してきた事にアタフタする。
(……あぁ〜……そういう事ですのねぇ〜)
その様子を見ていたマリアは1人納得していた。確かにアルジは記憶がなかった為に幼なげな対応だったのかもしれないが、今は記憶が戻っている。という事は性格も元のアルジに戻ったという事であり……
(今のユキネの格好は、確かにアルジさんからすれば毒かしら?)
そう、今のユキネの格好は聖機人に乗る時の格好のままなのである。その為に露出度は高い。アルジはそれを見まいと必死に顔を背けてはいるが、ユキネが密着するものだから自然とアルジにユキネの肌があたり、その感触にアルジの顔は赤面していた。
「も、もしかしてまた熱が⁉︎ 急いで戻りましょう!」
「ちょ、ほ、本当に大丈夫だから! って、手を引っ張らないで⁉︎」
ユキネはアルジの手を引き、アルジが運び込まれた部屋へと向かう。
「フフフッ……客人のままにしておくのは、勿体無いわね。それにユキネもあの子の事を気に入っている様子だし……」
マリアさんはマリアさんで悪い顔をしながら1人ぶつぶつと考えていたといいます……
オリ主の設定
名前:アルジ:ミラージ(
年齢:14歳
容姿:銀髪、瞳は青色、肌は褐色、この世界に飛ばされた時の服装は黒いスーツに白いネクタイ
※服装はともかく容姿と声は『ジージェネレーション クロスレイズ』に登場したアルジと一緒
性格:義理堅い。助けられた恩は返さないと気が済まない。基本的に優しいが、女性と接するのは苦手。(ジージェネレーションに書いている解説と一緒)
特技:基本的にやった事はないもの以外は何でも出来る。特にお菓子作りなどが1番得意。
好きなもの:自分の様な存在に分け隔てなく接してくれる存在。優しくしてくれる人
嫌いなもの:自分が大切だと思っている人達に危害を加えようとする存在
能力
・アスタロト系の武装を全て使える。また顕現して搭乗できる。
・オルフェンズに出てくる一部の武装をオリジナルの兵装として使える。
今回とある悪神の陰謀により記憶を無くした状態で『異世界の聖機師物語』に介入したアルジ。その時は記憶喪失のため、対応も幼なげなものだったが、その後記憶を取り戻して性格も元に戻る。女性と接するのが苦手なのは原作と一緒。
しかしながら原作と違うところは、アルジが宇宙船での事故の際、原作では両親と妹を無くしている所を両親と姉と設定している。また年齢の設定も本来16歳の所を14歳としている。
という事で……普通にユキネがアルジの姉枠になってもなんら問題はないのである……
以上オリ主の設定