列車が止まり汽笛がなった。
ホグワーツに着いたのだろう。
プリム「着いたわね。ついに。…シャルマン、着いてきて。」
シャルマンは背伸びをし、後について降りる。
アリエッタ「…ちょっと吐きそう。」
プリム「百味ビーンズの一気食いをしたら、そうなるわよ。」
アリエッタは青白い顔をしていた。
ハグリッド「よっく来た、イッチ年生!こっちだぞ!ほらほらぐずぐずせんと、急いだ急いだ。ほら。」
ハグリッドが案内をしている。…ハグリッドってやっぱり大きい。…おっと、そばにいる眼鏡の子はハリーだな。ロンと一緒だ。…無事に進んでいるみたいだな。
ハグリッド「おっと!嬢ちゃん、動物はこっちで預かるぞ。ちゃんと部屋に届けるから安心せえ。」
プリム「ああ…頼んだよ。」
よく見ると、スキャバーズやヘドウィグも預けられてる。
アリエッタ「…ところで、プリムは寮どこに入りたいの?」
プリム「スリザリンね。…ドラコのそばにいる。」
アリエッタ「そうなんだ。思ったんだけど、プリムは、ドラコが推し?」
プリム「そうね。…推しって考えならスネイプ先生もかな。」
アリエッタ「スネイプ先生ねぇ。まぁ、永遠の愛は素敵だもんね。」
プリム「アリエッタは?」
アリエッタ「推しはセドリックね!だからハッフルパフを強請るつもり。」
プリム「…セドリック」
アリエッタ「ちょっと悲観的にならないでよ。…わかってるわ。起こることなんて。」
ボートだ。アリエッタの方を見ると、まだ気持ち悪そうだ。
プリム「吐かないでね、アリエッタ」
アリエッタ「あー、美少女として最善は尽くすよ。」
プリム「まぁ…アリエッタは確かに綺麗よね…髪もブロンドで羨ましいわ。」
アリエッタ「え?…プリムも美少女よ?あなた、鏡見たことある?」
プリム「…でも幽霊みたいじゃない?容姿端麗は望んだけど、成長しないと顔立ちなんてよくわからないし。」
引き篭りがちな私の見た目は、肌が白く髪は黒く長い。綺麗なブロンドと褐色で元気そうなアリエッタとは正反対だ。…目の色だってアリエッタは透き通るようなブルーで、私は琥珀色の特に珍しい色でもない。
アリエッタ「プリムわかってないわね、私とあなたの見た目は違うけど、確実に綺麗な顔立ちよ。絶対ね。」
ボートには、アリエッタと私。セオドールノットと、ブレーズザビニ。この4人が一緒に乗った。
ブレーズ「やぁ、プリム。」
プリム「…やぁ、ブレーズ。」
セオドール「…あの、僕セオドール·ノット。プリムと会ったことあるんだけど、覚えてるかな?」
プリム「もちろん。ホグワーツでもよろしくセオドール。」
ブレーズ「ところで、そちらのレディーは?」
プリム「彼女はアリエッタ。列車で同じコンパートメントになったの。」
アリエッタ「アリエッタ·ロリスです。アリエッタって呼んでね。」
ブレーズ「ロリス…聞いたことないな。」
セオドール「生まれはどこなの?アリエッタ」
アリエッタ「…わたし、マグル生まれよ。」
ブレーズとセオドールは固まった。私を見つめられたが、本気か?ってことだろう。
プリム「マグルの話を聞いたけど、とても興味深い話だったわ。」
ブレーズ「プリム…君、血を裏切るのか?」
プリム「いえ?研究者としての考えを言ったのよ。」
セオドール「プリムの両親は魔法薬学と魔法生物の学者さんだっけ?…探究心があるのは仕方ないんじゃない?」
ブレーズ「ノット…そうは言っても、クロウリー家を汚れた血と関わりを持たせるのは…」
アリエッタ「あの…わたしそこまでプリムと仲良くないから、大丈夫よ。」
…苦笑いを浮かべるアリエッタ。気を遣わせてしまったな。…アリエッタを庇えばクロウリー家が疑われる。
プリム「…この話はよしましょう。もうホグワーツに着いたわ。」
これが今言える言葉だった。
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ホグワーツ城へ入ると、マクゴナガル先生が待ち侘びていた。
マクゴナガル「ようこそ、ホグワーツへ。
さて、今からこの扉をくぐり、上級生と合流しますがその前にまず、皆さんがどの寮に入るか組み分けをします。
グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、そしてスリザリン。学校にいる間は寮があなた方の家です。良い行いをすれば寮の得点となり、規則を破ったりすれば、減点されます。学年末には最高得点の寮に優勝カップが渡されます。」
…記憶と変わりないな。規則とかはマホウトコロとも似てる。まぁ、学校なんてそんなものか。
ふと階段に目を向けるとヒキガエルがいる。あー、これは、あれね。
ネビル「トレバー!!…あ、僕…ごめんなさい」
やっぱり…ネビルのカエルか。
マクゴナガル「…ええ、間もなく組み分けの儀式を始めます。」
マクゴナガル先生は広間の方に行った。
ドラコ「本当なんだ?汽車で聞いた話。ハリーポッターがホグワーツに来たって。」
ネビル「え…ハリーポッター?」
ドラコが声高々に話すと、周りが騒つく。
…あー、私はここでは目立たないようにしよう。
アリエッタ「ねぇ…あのシーンね?ドラコのこと助けないの?」
耳元でアリエッタに話しかけられる。
プリム「何もしない。あまり話が変わるのは都合が悪い。」
そうだ。知らない話になれば身動きが取れない。今は何もしないことが最善だ。
ドラコ「こいつはクラッブ、ゴイルだ。僕はマルフォイ、ドラコ·マルフォイだ。」
ロン「っふは。」
ドラコ「僕の名がおかしいか?君の名前は聞くまでも無いな。赤毛に、このお下がりのローブ。ウィーズリーの家の子だろう?魔法族にも家柄の良いのと、そうでないのがいるんだ。…付き合う友達は選んだ方がいいよ。…僕が教えてあげよう。」
ハリー「ありがとう…でも、いいよ。友達なら自分で選べる。」
…これで、ドラコとハリーの関係はできたな。良くも悪くもうまく進んでいる。
ドラコの後ろには既にマクゴナガル先生が立っていて、肩を叩いてドラコが注意されていた。
マクゴナガル「準備は出来ました。来なさい。」
広間に入ると憧れの場所が目の前にあった。
天井も空のようになっている。
ハーマイオニー「空じゃなくて天井よ。魔法で夜空みたいに見えるだけ。ホグワーツの歴史という本に書いてあったわ。」
ハーマイオニーが自信満々に解説をしている声が近くから聞こえた。
マクゴナガル「はい、ここでお待ちなさい。
では、儀式を始める前にダンブルドア校長からお言葉があります。」
…青い目の老人。ビー玉のような綺麗な瞳だ。引き寄せられそうだったので意識的に床を見た。
ダンブルドア「まず始めに、注意事項を言っておこうかの。1年生の諸君、暗黒の森は立ち入り禁止じゃ。生徒は決して入ってはならぬ。それから、管理人のミスター・フィルチからも注意事項がある。右側の3階の廊下には近寄らぬこと。そこには恐ろしい苦しみと…死が待っている。…以上だ。」
ホグワーツってダンブルドアがいないと、やっぱり1番危険な場所だよな。…いや、危険だから安全なのか。
マクゴナガル「名前を呼ばれた生徒は前に出てきなさい。この組み分け帽子を頭にのせます。帽子が寮を決めてくれます。…ハーマイオニー·グレンジャー。」
ハーマイオニー「どうしよう…大丈夫、リラックス。」
ロン「変な子だよな、あいつって。」
ロンの話し声が聞こえた。…ハーマイオニーと無事コンパートメントで話したのだろう。順調に進んでいる。この順番なら映画の話なのだろうか。…いや、いつ変わるかわからないな、行動は慎重に…油断はできない。
組分帽子「ああ、そうだな…ん~、よろしい、決まった。グリフィンドール!」
パーシー「よく頑張ったな。やったな。」
ハーマイオニーがグリフィンドール生に歓迎されている。…目があって、手を振られてしまった。私は、ぎこちなく振り返した。
アリエッタ「プリムは、ハーマイオニーと仲良くするの?」
プリム「もちろんよ。」
アリエッタ「じゃあ、ドラコが黙ってないね。」
プリム「…バレないように仲良くするわ。」
アリエッタ「えぇ…うまくいきっこないよ。」
マクゴナガル「ドラコ·マルフォイ。」
組分帽子「スリザリン!」
ドラコはやっぱりスリザリンだった。
アリエッタ「やっぱりスリザリンね、ドラコ。」
プリム「ドラコはスリザリンだよ。絶対ね。」
ロン「悪の道に落ちた魔法使いはみんなスリザリンだった。」
…ロンの考えは偏っている。歴史上最も有名な魔法使いのマーリンはスリザリンだ。優秀な魔法使いの寮とも言えるのに。…言えば目をつけられるので辞めた。
マクゴナガル「スーザン·ボーンズ。」
ハリー「痛っ。」
ロン「ハリー、どうかした?」
ハリー「別に…。何でもないよ。」
傷が痛んだのだろう。ハリーは額の傷を摩っている。
組分帽子「んー…よろしい、ハッフルパフ!」
マクゴナガル「ロナルド・ウィーズリー。」
ロンが帽子を被ると、帽子が騒がしくなる。
組分帽子「っはあ!またウィーズリー家の子だな。君はもう、決まっておる。グリフィンドール!」
ロン「…ふぅ。」
マクゴナガル「ハリー・ポッター」
組分帽子「んん、難しい、こいつは難しい。勇気に溢れておる。頭も悪くない。才能もある。そして…自分の力を発揮したいと願っておる。…さてどこに入れたものか。」
ハリー「…スリザリンはダメ。…スリザリンはダメ。」
組分帽子「おぉ、スリザリンは嫌なのか。いいのかね?君は偉大になれる。その素質は十分に備わっておる。スリザリンに入れば、間違いなく偉大になる者への道が開けるのだが、嫌かね?」
ハリー「お願い…どうか…スリザリンじゃないところにして。スリザリンだけは!」
組分帽子「それでも嫌と言うなら…それならば、グリフィンドール!」
ハリーもやっぱりグリフィンドールだった。
…変わらないことがとても嬉しく感じた。
マクゴナガル「アリエッタ·ロリス」
アリエッタは本当にハッフルパフだろうか…少しこちらもドキドキした。
組分帽子「んー…これは…珍妙な。…なるほど」
アリエッタ「ハッフルパフにして。ハッフルパフじゃないと燃やすわよ?」
…なんて脅しをしてるんだ!アリエッタ!
組分帽子「君はスリザリンとグリフィンドールの素質がある。どちらかの寮に入れば君の力を発揮できるのだが。…いいのかね?」
アリエッタ「ハッフルパフでも力を発揮するわよ。」
組分帽子「よかろう…ならば、その可能性を信じて…ハッフルパフ!」
アリエッタはハッフルパフになった。脅しの台詞が聞こえた気がしたが空耳にしておこう。会話の内容はよく聞こえなかった。
マクゴナガル「プリム·クロウリー」
…あれ、閉心術使うべきか?いや、アリエッタは使えない筈だ。じゃあ全部見られたのか。…ダンブルドアに転生がバレるのも時間の問題か。…ん?まてよ。閉心術はまだ試してない。…使えるかどうか確認させて貰おう。
組分帽子「んー?…閉心術を使っているな?…心を見られては困るのか?」
プリム「まぁ…少しね。でももういいわ。」
閉心術は使えるみたいだ。よし。
組分帽子「おお…これは、また珍妙な。…難しいな、さっきの娘と似ているが…」
だろうな。同じ転生者だ。
プリム「スリザリンよ。絶対に。」
組分帽子「んー…なるほど、その選択をするのか、スリザリンにもまことの友がいる。…偉大なる者への可能性を祈って…スリザリン!」
私の後にも数名呼ばれて新入生全員が無事組み分けられた。
ダンブルドア「では、宴を始めよう。」
ダンブルドアが手を叩くと豪華なご馳走が目の前に出てきた。これも魔法を熟知するとできるのだろうか。…やってみたい。
パンジー「ねぇ、あなたプリムでしょ?久しぶりね。同じ寮で嬉しいわ!」
向かいの席にいたパンジー·パーキンソンに話しかけられた。
プリム「久しぶりねパンジー。私も同じ寮で嬉しいわ。仲良くしてね。」
パンジーとはドラコのパーティーで面識があったが、すぐに私が気疲れして休んでいたので、あまり仲は深くない。正直、過去の記憶からするとあまりいい印象ではない。
ダフネ「私は、ダフネ·グリーングラスです。パーティーでは、あまりお話し出来なかったので覚えていませんよね?」
プリム「覚えていますよ。ドラコが覚えろと煩かったので、ね?ドラコ」
隣でローストビーフを食べているドラコを見つめた。
ドラコ「っ、ああ。覚えていてよかっただろう?」
プリム「そうね。…仲良くしてくださいね、ダフネ。」
ドラコはグリフィンドールのシェーマスフィネガンにも負けないくらいに、自分の家柄はもちろん、私のことも声高々に自慢していた。
ドラコ「僕の家、マルフォイ家はイギリスでは1番と言っていいほど由緒ある一族だ。クロウリー家はアメリカの純血一族でね、僕の父上が言うにはホグワーツの創始者サラザールスリザリンの血筋かもしれないらしい。それほどの名家のご息女様がプリムだよ。僕は5歳からの知り合いでね。…」
とまぁ…私からは一言も話してないが、ドラコによって身元がバレた。ドラコは誇らしげだ。
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ジェマ「おめでとう!私は監督生のジェマ・ファーレイ、スリザリン寮に心から歓迎するわ。スリザリンの紋章は生物の中でも最も賢い蛇、寮の色はエメラルドグリーンと銀、談話室は地下牢の隠された入り口の奥よ。
さて、スリザリンについて知っておくべきことがいくつかと、忘れるべきことがいくつかあります。
まず、いくつかの誤解を解いておきましょう。もしかするとスリザリン寮に関する噂を聞いたことがあるかもしれないわね。たとえば、全員闇の魔術にのめり込んでいるとか、ひいおじいさんが有名な魔法使いでないと口をきいてもらえないとか、その手のやつよ。確かに、スリザリンが闇の魔法使いを出したことは否定しないけど、それは他の 3 つの寮だって同じこと。他の寮はそれを認めないだけなの。それに、伝統的に代々魔法使いの家系の生徒を多く取ってきたのも本当だけど、最近では片親がマグルという生徒も大勢いるのよ。」
監督生のジェマはとても賢いのだろう。考え方に偏りがなく新入生に正しく判断できるよう教えてくれた。とても頼もしい人だ。
ジェマ「他の 3 つの寮があまり触れたがらない、あまり知られていない事実を教えてあげる。マーリンはスリザリン生だったの。そう、かのマーリン、史上最も有名な魔法使いが! マーリンは知識のすべてをこの寮で学んだのよ! マーリンの足跡に続きたいと思わない?」
マーリンのことは私も同じ寮になれたことが誇らしく思えた。
ジェマ「スリザリンが何であるか、つまり学校の先端をいく素晴らしい寮だということについて話しましょう。私たちは常に勝利を目指している。なぜなら、スリザリンの名誉と伝統を重んじるから。
それに、スリザリンは他の生徒から尊敬されているわ。確かに、闇の魔法にまつわる評判のせいで尊敬の中には恐怖が混じっていることは否めない。でも知ってる? ワルっぽい評判というのもときとして楽しいものよ。ありとあらゆる呪いの呪文を知っていると思わせるような態度を取れば、誰がスリザリン生の筆箱を盗もうなんて思うかしら?
でも私たちは悪人ではないわ。私たちは紋章と同じ、蛇なの。洗練されていて、強くて、そして誤解されやすい。
たとえば、スリザリンは仲間の面倒を見るけど、これはレイブンクローだったら考えられないことね。連中は信じられないようなガリ勉集団というだけでなく、自分の成績を良くするために互いを蹴落とすことで知られているわ。逆に、スリザリンでは皆兄弟よ。ホグワーツの廊下では不用心な生徒を驚かせるようなことも起きるけど、スリザリンが仲間なら安心して校内を歩き回れるわ。私たちからすれば、あなたが蛇になったということは、私たちの一員になったということ。つまりエリートの一員よ。」
スリザリンを望んだが、正直不安なところもあった。でも今はスリザリンであることに胸を張れる。団体行動を好むスリザリンの監督生。何人もの意思を纏めるジェマはとても優秀だ。
ジェマ「談話室に入る合言葉は 2 週間ごとに変わるわ。だから掲示板に気を配ること。他の寮の生徒を連れてきてはいけないし、合言葉を教えるのも禁止。談話室には、7 世紀以上も部外者が立ち入っていないのよ。
まあ、こんなところかしら。私たちの部屋はきっと気にいるわ。夜、湖の水が窓に打ち寄せるのを聞いているととても落ち着くの。」
___________
プリム「ドラコ少し話したいんだけど、いいかな」
私はソファーで寛ぐドラコの肩を叩いた。
ドラコ「構わないよ、どうした?」
プリム「えっと…列車でのこと、謝ろうと思って。ごめんね、ドラコ。」
ドラコ「なんだそんなことか。…別にいいさ、僕も我儘だった。」
プリム「許してくれる?」
ドラコ「許すも何も、気にしてない。」
プリム「よかった。…ずっと私気にしてたの。」
ドラコ「そうなのか?…でも、一緒になったやつとは連むなよ?ブレーズから聞いたぞ、マグル生まれと仲良くなったそうじゃないか。君はクロウリー家だ。」
プリム「…でも、いいこだよ?」
ドラコ「駄目だ。プリムはもっと自分が由緒ある家柄の子だと自覚した方がいい。」
プリム「わたしは、友達に家柄は求めないわ。スリザリンだって、片親がマグルって子は沢山いるってジェマが言ったわ。」
ドラコ「それはスリザリンだからいいさ、たしかアリエッタ?だっけ。そいつはハッフルパフだ。劣等生の集まりだぞ?」
プリム「彼女なりの目的があって選んだのよ。」
ドラコ「なに?寮が選べるのか?」
プリム「私も選んだわ。ドラコのいる寮がいいって。だってそう言ったでしょ?ドラコがそう望めって。」
ドラコ「あ、あれは…友達の君と一緒なら楽しいと思って。」
プリム「だから望んだのよ?」
ドラコ「それは…その、ありがとう」
ドラコの頬が染まる。
ドラコ「でも、とにかく!そいつとは連むな。」
プリム「嫌よ。」
ドラコ「なんで君はいつも頑固なんだ?」
プリム「あら?我儘な坊っちゃんに言われたくないわ?」
ドラコ「……じゃあ、こうしよう。アリエッタと話してみる。それでプリムに相応しくないと思ったら連むのを辞めるか?」
プリム「ええ、いいわ。…この後少し約束があるの。明日の昼休みにアリエッタと話しましょう。」
自分の部屋に入るとジェマの言った通り素敵な部屋づくりだと思った。…可愛らしいものが好きな女の子には少し嫌な部屋かもしれないが。…なんせ湖の底だ、じめっとしていて太陽の日は差さない。私はこういう部屋は好きだ。レオナルドさんの薬瓶室や、研究室と似ている。
シャルマンがベッドの上で一鳴きした。
プリム「シャルマン、そこにいたのね!」
シャルマン「ここはジメジメしてるな、屋敷と似てる。」
プリム「スリザリンを望んで正解ね、居心地がいいわ。」
???「その子、あなたの猫?とっても大きい子ね。この子はわたしの猫のノアール、黒い毛が綺麗でしょ?」
同室の大きな子に話しかけられた。
この子はドラコのパーティーに居なかったな。
プリム「素敵な毛並みね。私の猫はシャルマンよ。ニールズの血筋なの。…ところであなたの名前は?」
ミリセント「私ミリセント·ブルストロード。あなたはプリムよね?仲良くしてね?」
プリム「もちろんよ。同じ部屋を使うんだもの。」
少し大きな手に戸惑ったが握手した。
パンジー「ねぇ、私達もいるんだけど、忘れてない?ここ4人部屋よ?」
パンジーとダフネがベッドから見つめる。
プリム「忘れてないよ、パンジー、ダフネ。」
ダフネ「…プリムの猫、触ってみてもいいかしら?」
プリム「いいよ、シャルマンは耳の裏を撫でられるのが好きだよ。」
パンジー「あ!わたしも!ミリセントの猫触ってもいい?」
もちろんよ。とミリセントが言うとパンジーがノアールの背中を撫でていた。
記憶からはいい印象がなかったが、実際のところはスリザリン生には優しいのかもしれない。
__________
アリエッタ「プリム?…プリム?いる?」
必要の部屋でアリエッタを待っていた。
プリム「ええ、ここよ。」
アリエッタ「アズラエルのこと、話してくれるんでしょ?」
プリム「…この世界について知りたい?」
次回の話では、呪いの子のネタバレ要素がありますので、ご注意ください。