シェーマス「兎の目、ハープの音色、この水をラム酒に変えよ!兎の目、ハープの音色…」
グリフィンドールの席で、シェーマスフィネガンが水をラム酒に変えようと奮闘している。
ハリー「シェーマスはあの水をどうしたいわけ?」
ロン「ラム酒に変えるのさ。昨日はお茶に変わったけど…」
シェーマスは杖を乱暴に振ると爆発する。
記憶通りだったので、動物もどきの本に視線を戻した。
パンジー「プリムっていつも難しい本ばかり読んでるわね。」
私が読む本を覗きながら隣に座るパンジー。
プリム「知識があれば力にもなる。そう思うよ私は。」
パンジー「レイブンクローみたいね。勉強熱心なのはいいけど、身嗜みにも気をつけなさい?」
パンジーはブラシでとかしただけの私の髪に指を通した。
ダフネ「知識ねぇ…グレンジャーも同じようなことを言ってたわ。」
パンジー「プリムはグレンジャーとは違うわよ。」
プリム「…私、身嗜みには気をつけてるつもりなんだけど…」
パンジーの言葉が気になりだして、ドラコからプレゼントされたコンパクトを見た。
ダフネ「そのコンパクト、とても綺麗ね!」
パンジー「ほんとだ!どこで買ったの?」
プリム「ドラコからプレゼントされた。」
ミリセント「ほんと!?その話よく聞かせて!」
どこから聞いていたのか、ミリセントがパンジーと挟むように座る。その後ガールズトークになったのは言うまでもない。
「郵便が来た!」
誰かがフクロウに気づいた。
頭上から乱雑に落とされる郵便物。
グリフィンドールでは着地が下手なフクロウがいた。…たぶんロンのフクロウだ。
家のフクロウのアルファは目の前に降りてきちんと渡す。丁寧な仕事ぶりだ。
プリム「ありがとう、アルファ」
アルファ「勿体なきお言葉。感謝します。」
郵便物は新聞と、シルビアさんからの手紙…ルシウスさんからの手紙だった。
“プリムへ
ホグワーツでの学校生活はいかがですか?
マホウトコロとは違うと思いますが、沢山の学友に恵まれること祈っております。
魔法薬学の授業では、良い評価をされたと聞きました。プリムならそうでしょう。レオナルドにそっくりですから。…ホグワーツのスネイプ先生はレオナルドとちょっとした知り合いですから、挨拶しておくことです。
スリザリン入寮おめでとうプリム。
シルビア”
プリム「え…知り合いなの。」
改めてクロウリー家の人脈の広さに驚いた。
広すぎて動きづらい…挨拶か。スネイプ先生に…。腰が重く感じた。
“プリム·クロウリー殿
スリザリン入寮おめでとうございます。
私の息子ドラコとも是非親しくして頂けると嬉しいです。
プリム殿は、魔法薬学の授業では優秀だと聞きました。ドラコも得意な授業ですので、よき学友となりお互いの成長になればと思います。箒の授業ではドラコがきっと活躍するでしょう。プリム殿をサポートするように伝えていますので、ご安心ください。
よき学校生活を。
ルシウス·マルフォイ”
挨拶の手紙だった。ふとドラコに視線をやると気まずそうに視線を逸らされた。私のサポートをするように手紙が届いたんだろう。…勘違いするな私は頼んでないぞ。と心中で伝えた。
「おい、ネビル。それ、思い出し玉?」
グリフィンドールが少しざわざわしていた。
どうやらネビルに思い出し玉が届いたみたいだ。
ハーマイオニー「本で読んだ事ある。中の煙が赤くなるのは何か忘れてる時よ。」
ネビル「でも、何を忘れたのか、それも思い出せないんだ…」
ハリー「ねぇ、ロン。グリンゴッツに強盗が入った。ほら…闇の魔法使いまたは魔女の仕業と思われるが何も盗まれてはいないとグリンゴッツのゴブリンは主張している。713番の金庫はその日、事件の前に空になっていたらしい。…変だな。僕とハグリッドが行った金庫だ。」
ハリーの会話が聞こえ、届いた新聞を見ると同じ記事が載っていた。
賢者の石…ね。
_____________
フーチ「こんにちは、皆さん。」
「こんにちは、フーチ先生!」
フーチ「アマンダも皆もこんにちは。今日はいよいよ飛行訓練です。さぁ、ぼーとしていないで、全員箒の左側に立ちなさい。…急いで!…右手を箒の上に出して、はいっ上がれ!」
「上がれ!」
生徒が一斉に声をあげる。
ハリー「わぁお。」
ハリーはいち早く箒を手中に納めたみたいだ。やっぱりハリーには才能がある。
ドラコ「上がれ。」
続いてドラコも手中に納めた。得意気な顔を見せる。スリザリンの1年生ではドラコが1番才能があるだろう。
フーチ「真剣に!」
プリム「…上がれ。」
マホウトコロでは時間がかかりはしたが、乗れるようになった。…ホグワーツの箒は少し癖があるのか?びくともしないぞ。…振り出しに戻ったみたいでイライラし始めた。
ハーマイオニー「上がれ、上がれ、上がれ!」
ハーマイオニーも苦戦している。…せめてロンより早く上がらんと燃やすと脅しを込めて、静かに低く声をあげる。
プリム「……上がれ。」
ゆっくりながらも手中に納めた。うまくいった。
ロン「上がれー!うぅっ!…笑うなよ。」
…同じ事を経験した身からすると、箒の柄は痛い。かなり痛い。
フーチ「では、箒を手につかんだら、またがりなさい。柄をしっかり握って。落ちないように。笛で合図したら皆一斉に地面を強く蹴ること。箒は常に真っ直ぐに。しばらく浮いてそれから前かがみになって降りてきます。行きますよ!1・2…」
ピーッと笛の音がなると同時に、ネビルが浮かぶ。…ネビルだけ。
ネビル「うぁ…ぅぅ…」
フーチ「ミスターロングボトム!ネビル、落ち着きなさい。…ネビルロングボトム!ネビルロングボトム…どこに行くつもりなんです!今すぐ戻ってらっしゃい!」
コントロールできないから無理だろう。…ホグワーツの箒は癖があるみたいだし。
ネビル「うわぁ、うわあぁー!うぅっ、うっ、うぅ。助けてー!」
…助けた方がいいのか?…フーチ先生とネビルが医務室に行けばいい。結果的にだと。
…助けておくか。借りを作るのも悪くない。
みんなの視線がネビルに集まるだろう、落ちる瞬間を見て魔法をかけた。…なるべく聞こえないように。
“Aresto momentum”(動きよ、止まれ)
ネビル「わぁあ!…っ、あれ?」
地面に打ちつけられる直前止まるネビルの身体。うまくいった。
フーチ「ミスターロングボトム…みんな、どいて!手首をひねったようですね…ほら、大丈夫よ。大事がなくてよかった…」
プリム「…助けても怪我するのか」
ドジっ子すぎるネビルに同情した。
フーチ「全員、地面に足をつけて待ってなさい。この子を医務室に連れて行きますから。いいですね?箒一本でも飛ばしたらクィディッチのクの字を言う前にホグワーツから出て行ってもらいます!」
…まぁ、結果的にはうまくいったかな。
ドラコ「はっ、見たか、あの顔?この思い出し玉を握れば尻餅のつき方を思い出したろうに。」
ドラコはネビルが落とした思い出し玉を手にする。…ドラコは嫌味な台詞のセンスがいい。絶妙にグリフィンドールを苛つかせる。
ハリー「返せよ、マルフォイ!」
勇敢なハリーが前に出る。
ドラコ「嫌だね。ロングボトム自身に見つけさせる。…屋根に置こうか、どうした、ポッター?ついて来られないのか?」
ドラコが空に浮かぶ。
ハーマイオニー「ハリー!飛んじゃダメ!先生に言われたでしょ?それに、飛び方も知らないくせに。」
プリム「…飛ばなきゃ男じゃないね。」
ハリーを煽るように言った。一応だ。わざと煽る。…ビュンッとハリーが空を飛ぶ。
ハーマイオニー「…男の子って…何てバカなの。」
ハーマイオニーに睨みつけられたが、知らぬ顔をしておく。
ハリー「それを返さないと箒から叩き落すぞ、マルフォイ!」
ドラコ「出来るかな?取れるものなら取ってみろ。」
思い出し玉を投げるドラコ。それを見てハリーが加速する。実際ハリーの箒を見ると、凄く速い。…センスの塊だな。
思い出し玉を手にしたハリーが降りてくると、グリフィンドール生が歓喜する。スリザリン生はポッターのくせに…などと思い通りにいかず悔し気だ。
「やったぞ、ハリー!すごかったぞ!」
マクゴナガル「ハリーポッター。…来なさい。」
ハリーがマクゴナガル先生に連れて行かれた。
ドラコ「はは、ポッターは退学だな。」
プリム「ドラコも箒に乗ったから、どうかな。」
それを聞いたドラコは青ざめていた。
…まぁ、退学なんて、そんなことはないだろうけど。
__________
私はスネイプ先生の教室の前に居た。
プリム「…ああ、挨拶なんて…なんで悩みのひとつに自ら足を踏み入れる?馬鹿なのか?…家の為だプリム、たかがスネイプ先生!…いや、されどスネイプ先生だな。」
意を決してノックしようとすると、ドアが開いた。
スネイプ「そこで何をブツブツと言っているのかね?ミスクロウリー。独り言が趣味なのかね?」
プリム「えっ…と、母上から聞いたのですが、父上と知り合いだと聞いて挨拶に来ました。…レオナルドクロウリー、ご存知ですか?」
スネイプ先生の眉間のシワが深くなる。
スネイプ「入りたまえ…」
教室に入ると、レオナルドさんの研究室と似ているなと思った。
スネイプ「レオナルドクロウリーが君の父親かね?」
プリム「はい、そうです。」
スネイプ「…レオナルドは、仕事上付き合いがある。魔法薬学の優秀な研究者の1人だ。」
プリム「…そうだったんですね」
なるほど、知り合う機会があるわけだ。
スネイプ「ミスクロウリー、レオナルドにそっくりだ。いともたやすく、見事な魔法薬を作り出す。…アメリカに居た筈のクロウリーが、何故イギリスに来たのかね?」
プリム「母上の研究で。」
スネイプ「ほぅ…母親…魔法動物の学者だったか?」
プリム「はい、そうです。」
スネイプ「…君の父親と母親によろしく言っておいてくれ。…それと、もうシワ消し薬は寄越すなと。」
…そんなん送りつけてたんですか!父上!
プリム「は、はい…」
__________
外へ出てパンジー達と談笑していると、興味深い話が聞こえてきた。
ニック「聞きましたか?ハリーがグリフィンドールのシーカーになったそうです。あの子ならやると思ってました!」
首無しニックが声高々と自慢している。…マクゴナガル先生はやっぱりオリバーに紹介したみたいだ。
ロン「シーカー?でも1年生がチームに入ったこともないのに。ハリー、君最年少だよ!何年ぶりかな?」
ハリー「あ、先生が100年ぶりだって。」
ハリーも嬉しそうな顔をしている。後ろに居たドラコは眉間にシワがより悔しくて堪らないようだ。…箒好きだもんな。
パンジー「ポッターがシーカー?…なんでドラコも乗れるのにポッターだけなわけ?」
プリム「マクゴナガル先生が見つけたからね。」
ダフネ「…スネイプ先生ならきっとドラコがシーカーだったわね。」
パンジー「スネイプ先生がスリザリン贔屓なら、マクゴナガル先生はグリフィンドール贔屓ね」
プリム「調和はとれてるんじゃないか?」
でも悔しいとパンジーは苛立ちを隠せていなかった。
ハーマイオニー「あの…プリム?、ちょっと話したいんだけど。…今いい?」
プリム「ええ、いいわよ?」
ハーマイオニーが分厚い本を抱えて話しかけてきた。…なんだろうか。何かしたか?
パンジー「ちょっとプリムは私達と話してるの。あなたと話してる暇はないわ。」
ダフネ「急用なの?」
ハーマイオニー「そうね、すぐに知りたいことだわ。」
人気のない廊下の壁際に寄りかかる。
プリム「で、話って?」
ハーマイオニー「ネビルが箒から落ちた時、魔法を使った?」
…ああ、ハーマイオニーはこういうとき、勘が鋭い。
プリム「使ったよ、何故?助けては駄目だった?」
ハーマイオニー「いえ、ネビルを助けてくれたんでしょう?ありがとう」
…ありがとう?それだけ?
プリム「…大事に至らなくてよかった。ネビルの手首はどう?」
ハーマイオニー「すぐに良くなったみたいよ、後でプリムに礼を言うように言っておくわ。」
プリム「いや、別にいいよ。」
ハーマイオニー「いえ、言っておかないと。スリザリンがグリフィンドールを助けたんだもの。」
プリム「…勘違いしないで、大怪我をして箒が中止になったら嫌だったからよ。だから、礼を言われるのは困る。」
嘘だ。大怪我をしてもどっちでもよかった。結果が変わらなければ。
ハーマイオニー「アレストモメンタム、私には使えない魔法だったわ。プリムは優秀ね、とっても。」
プリム「グリフィンドールの才女に言われるなんて、光栄だよ。ありがとう。」
ハーマイオニー「プリムは…プリムは私の友達?」
プリム「どうだろうね、グリフィンドールとスリザリンだから…」
ハーマイオニー「そう…やっぱりそうよね。あなたは純血だし。」
ハーマイオニーがいいなら友達だ。と言うつもりだったが遮られた。
プリム「ハーマイオニー…?」
ハーマイオニー「もう行くわね。友達と話してたのにごめんなさい。」
ハーマイオニーはハリー達のところへ行ってしまった。
ハーマイオニーの表情が暗くて不安になった。…不安になった?そこまで仲を深めたか?
______________
フリットウィック「魔法使いの最も基本的な技術、それは浮遊の術。そう、すなわち物を浮かせて飛ばすことです。」
レイブンクローのフリットウィック先生はわかりやすく指導してくれることで有名だ。
フリットウィック「さぁ、羽は持ってきてるね?おぉぅ。では、練習した手首の動きを忘れないように。ん?さっ、ビューンと来てヒョイです。みんなで!ハイ。」
「ビューン、ヒョイッ。」
…そうだな。マグルの生まれであっても、勉強をしていなくてもわかるように指導しているみたいだ。
フリットウィック「よろしい。呪文を正確に。ウィンガーディアム・レヴィオーサ。やってご覧。」
「ウィンガーディアム・レヴィオーサ。」
…この授業、ハーマイオニーが目立つんだよな。また。
私はこの呪文出来てしまうし、動きだけしておくか。…金木犀の杖を持つ。
プリム「…」
ビューン、ヒョイッとすると、浮かびそうになる羽根…っ!?駄目だ駄目だ、何故浮く!
羽根を本の下に押しつけた。
ミリセント「プリム?何やってるの?」
プリム「え?なんでもないよ。ミリセントはできた?」
金木犀の杖はもう使わない。絶対。
ミリセント「全然…私って運動なら得意なんだけど」
ロン「ウィンガーディアム・レヴィオサー!」
グリフィンドールに目をやると、ロンがぶんぶんと杖を乱暴に振る。
ハーマイ「ちょぉっと待って、ストップ、ストップ!…そんなに振り回したら危ないでしょ?それに、発音も違ってる。いい?…レヴィオーサ。あなたのはレヴィオサー!」
ロン「そんなに言うなら自分でやってみろよ。ほら、どうぞ?」
ハーマイオニー「ウィンガーディアム・レヴィオーサ!」
ハーマイオニーが羽根を高く高く浮かべる。
フリットウィック「おぉ、よく出来ました!皆見たかね?ミス・グレンジャーがやりました。わぁ、素晴らしい。」
シェーマス「ウィンガード・レヴィオーサー。」
フリットウィック「よく出来ましたぁ…ああぁ!」
ボゥッという爆発の後、丸焦げの羽根。丸焦げのシェーマスが現れた。
ハリー「先生、新しい羽が必要みたいです。」
______________
ハロウィンの飾りが施された大広間。
各寮の机には大量のお菓子の山。
プリム「誰がこんなに食べるんだ?」
ふと視線を外すとクラッブとゴイルが大量のお菓子を頬張っていた。
ドラコも甘いものは好きなようで、チョコレートを食べている。
パンジー「プリムは甘いの嫌い?」
プリム「…嫌いじゃないけど、食べなくても死なないかなって。」
パンジー「何それ?変なこと考えるのね」
プリム「果物は好きだ。程よく甘くて。」
ダフネ「お菓子は子供のうちに食べておくのよ、大人になったら甘いものなんて食べられないわ。太るもの。」
ミリセント「そうよ!それにプリムってば細すぎるわ。…ほら、いっぱい食べて!」
大量のお菓子を盛り付けるミリセント。
お菓子は栄養にはならないんじゃないか。
プリム「あ、ありがとう…」
バタンッと勢いよく広間の扉が開く。
クィレル「トロールが!地下室に!あぁっ!トロールが入り込みました!お知らせしま…」
「あぁぁぁ!!!」
全生徒が叫ぶ為、私は逆に冷静になってしまった。…トロール。ハーマイオニーが危ないじゃないか。
ダンブルドア「しーずーまーれーーー!みな、静かに。うろたえるでない。さぁ、監督生は皆を連れて寮に戻りなさい。先生方は、わしと地下室へ。」
はやく…はやく助けに。…助け?何故?ハーマイオニーを?…助けなくてもいい。事が進めばトロールは退治される。
ジェマ「スリザリンの皆、集まって、静かに。さぁ、急いで、皆気をつけて進んで。」
パンジー「プリム?大丈夫?顔色が悪いわ」
ミリセント「トロールがいるのよ?当たり前じゃない。」
何か話していたが、耳に入ってこない。ハリーは?ハリーはどこだ。
ロン「どうやって入ったのかな?バカだから、自分で入れる訳が無い。誰かが悪戯したんだ。あっ、何?」
ハリー「ハーマイオニーは?このことを知らないよ!」
ハリー達の会話が聞こえた。やっぱりハーマイオニーはトイレにいる。
アリエッタ「プリム、ハーマイオニーを助けに行こう。」
列を外れてアリエッタがスリザリンの列にいた私の腕を引っ張る。
パンジー「ちょっと、あなた誰よ。ハッフルパフはあっちでしょ?」
プリム「ちょっと黙っててくれパンジー。」
パンジー「プリム?…」
プリム「ハーマイオニーは助けなくても、大丈夫だ、ハリー達がいる。」
アリエッタ「そんなのわからないわ。私達の世界では。」
プリム「大丈夫よ、何故そんなに話に触れたがる。」
アリエッタ「…あなたハーマイオニーが心配なんでしょ?…青白いもの。」
プリム「心配?…何故?」
アリエッタ「プリムの中で、もうハーマイオニーは友達だからよ。決まってるでしょ?」
…友達?…何故?いつからだ?…あんなに関わりは最小限にと行動していたのに。
アリエッタ「うまく進んでいたら、何もしなければいいわ。」
プリム「…話の進みを見るだけよ。」
「きゃああぁ!!」
トイレへ行くと叫び声が聞こえた。トロールに襲われたハーマイオニーが叫んだんだろう。
プリム「ハーマイオニー…!」
ハリー「ハーマイオニー、逃げろ!」
ハーマイオニー「助けてぇ!助けてぇ!」
ハリー達の声も聞こえた。
アリエッタ「どうする?…中入る?」
入り口付近の壁際に寄りかかっていた。
プリム「…ロンが呪文を使うのを見届けよう。失敗したら、助ける。」
ロン「おーい!ノロマ!」
ハーマイオニー「きゃーー!助けて!」
ハリー「うわぁ!何かやれ!」
中を覗くと、ハリーがトロールに捕まっていた。
ロン「何を!?」
ハリー「何でもいい!早く!」
ハーマイオニー「ビューン、ヒョイよ!」
ロン「ウィンガーディアム・レヴィオーサ!」
ロンの呪文が棍棒にあたり、宙に浮く。
そしてトロールの頭に落ちて、トロールが気絶した。
ロン「やったぞ!」
ハーマイオニー「…これ、死んだの?」
ハリー「そうじゃない、気絶しただけだよ。うえぇ、トロールの鼻くそだ。」
…なんだ、やっぱり助けなくても大丈夫だった。
アリエッタ「…プ、プリム。あれ。」
帰ろうと視線を廊下にやると、アリエッタが後ろを指さす。
プリム「…な、なんで。」
もう一体のトロールが居た。
ハリー達が私達の存在に気付いたと同時に、もう一体のトロールに気付く。
ハーマイオニー「きゃあああ!」
ハーマイオニーの叫びにトロールが驚き棍棒を振りおろす。
“Protego Maxima”(最大の防御)
プリム「みんな私の側に居て!、絶対離れないで!」
ハリー達が私の後ろに隠れる。
…どうする。こんなの、想定外だ。
…どうする。…なんでだ。…最善の呪文を考えろ。
“Stupefy “(麻痺せよ)
…あたってるのに、頑丈すぎるのか、あまりきいてない。…どうする。
アリエッタ「プリム!セクタムセンプラ!」
プリム「…っ!…みんな、耳を塞いで!」
アリエッタ「な、なんで?」
プリム「いいから!早く!」
全員が耳を塞いだことを確認し、呪文を放った。
“Sectumsempra”(切り裂け)
プリム「…うまくいった。」
トロールの身体がみるみる切り裂かれ倒れた。トロールの血の池が床に広がる。
ロン「…君、何したの?」
すぐ足音がした、先生達だろう。
マクゴナガル「まぁ、なんてことでしょう!どういうことなんですか、説明なさい!」
ハリー「あのっ…」
ロン「その…つまり…」
ハーマイオニー「私のせいなんです、先生。」
マクゴナガル「なんですって?ミスグレンジャー。」
ハーマイオニー「トロールを探しに来たんです。本で読んだから倒せると思って。でも、ダメでした。みんなが来てくれなかったら、今頃死んでました。」
マクゴナガル「助けに来たのだとしても、とても愚かな行いでした。もっとよく考えて行動してもらいたいものです!ミスグレンジャー、あなたには失望しました。グリフィンドールは5点減点です。判断力に欠けていますよ。あなたたちも。無事だったのは運が良かったからです。1年生で野生のトロールを相手にして生きて戻れるのはそういないでしょう。よって5点ずつ4人に与えることにします。その幸運に対してです。」
クィレル「さ、もう、行きなさい。トロールが起きるかも…。」
スネイプ「…此方のトロールは、誰が呪文を?」
スネイプ先生が血の池の上に倒れたトロールを見る。…
アリエッタ「…えっと、それは」
プリム「私がやりました。」
スネイプ「ほぅ…この呪文は非常に危険なものだ、どこで目にしたのかは知らんが、むやみやたらに使うものではない。…だが、今回は最適な呪文だったようだな。」
プリム「はい、先生。」
______________
ハーマイオニー「あの…プリム、アリエッタ…みんな、ありがとう」
プリム「友達だから当たり前のことをしたまでよ。」
ロン「えぇ…君スリザリンだろ?しかもクロウリーだ。友達だって?」
ハリー「スリザリンはグリフィンドールが嫌いなんじゃ?」
プリム「私は何も偏見はないよ。仲良くしたいと思う人といるだけ。」
アリエッタ「私マグル生まれだけど、プリムとは1番最初に仲良くなったの。」
ロン「…信じられないや。」
ハリー「プリムってとっても強いんだね?」
ハーマイオニー「セクタムセンプラなんて魔法知らなかったわ。勉強不足ね…私プリムに負けないわ。」
プリム「…聞いたの?耳塞いでって言ったのに。」
ハーマイオニー「アリエッタが言ってたじゃない。」
アリエッタ「あ…ごめん、プリム。」
ロン「なんだ、あれって耳が変になる魔法とかじゃなかったのか。」
ハリー「え?なに?なんの話?」
何故トロールが2体になったのか考えた。たぶん私達の行動が影響した。本来ならハリー達だけだったけど、あの場には私達がいたから。たぶんそれだ。…3人には関わりたくなかったのに、がっつり介入している。もっと慎重にならないと駄目だ。話がもっと変わる。
プリム「アリエッタ」
アリエッタ「なに?」
プリム「もっと慎重にならないといけない。」
アリエッタ「そ、そうね…気をつけないと」
投稿が遅れてしまったお詫びに、短編ではありますが「ドラコマルフォイの思想」を投稿します。読まなくても、本編にはあまり影響がありません。ぜひご閲覧ください。