プリムローズが咲いた日   作:かぼちゃの馬車

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緑と赤 (賢者の石 終)

 

 

スリザリン寮の夜

プリム「あれ?ドラコはいないの?」

ソファーで寛ぐクラッブとゴイルに聞いた。

ドラコがいない。いつも一緒なのに。

クラッブ「あー、ポッター達が出歩くのを見つけて追ってったぞ。」

ゴイル「おい、ドラコがプリムに言うなって言ってただろ。」

クラッブ「え?そうだっけ?」

…あー、今日か。夜間外出で罰則くらうの。

 

プリム「そう…なら待ってようかしら。」

少しからかってやろう。あのプライドの高いドラコが自分のせいで50点も減点されてくるんだ。きっと青白い顔して帰ってくるんだろうな。…面白い。

 

夜遅く、スリザリン生はみんな寝室へ行ってしまった。

プリム「罰則って時間かかるのね。…まぁ、禁じられた森は広いのかな。」

映画はすぐ終わったように感じたが、もう2時間は待ってる。遅い……そうだ。そういえば、禁じられた森に行ったことないな。…今度行ってみるか。希少な薬草も沢山ありそうだ。

 

バタンッと寮の扉が開いた。

ドラコ「くそ、酷い目にあった。…禁じられた森で罰則だって?父上に報告してやる。」

プリム「夜間の外出は楽しめた?」

寛いで待っていたソファーから立ち上がり、ドラコの前に立った。

プリム「その様子だと、散々だったようだね?」

まぁ、禁じられた森でヴォルデモートに会って走って逃げてきたんだろう。…ローブや靴が汚れている。…冷や汗だろうか?額も汗で濡れている。

 

ドラコ「プリム…こんな時間まで起きてたのか。」

プリム「まぁ、ドラコがハリー達を追いかけて夜間外出したって聞いたからね。…人にあれだけ夜間外出するなって言ってるくせに。ドラコは思った以上にハリーが好きだね?」

からかうのが面白い。口角が上がるのを我慢出来なかった。

 

ドラコ「彼奴らめ…プリムには言うなと言ったのに。」

プリム「…禁じられた森で罰則でも受けたか?」

ドラコの土のついた革靴とローブを見ながら言うと、ドラコが目を見開いて動揺する。

 

ドラコ「な、なんでわかるんだ。」

プリム「まぁ…勘が鋭いからね?それに、ドラコがさっき言ってた。」

ドラコ「…っ!」

しまった、という顔をしている。幼いドラコは感情が豊かでとても面白い。

 

プリム「さて、ドラコ…夜間外出でスリザリンの点数はいくつ下がったのかな?…10?20?」

ドラコ「…5」

プリム「…5点?思ったより軽いんだね。よかった。」

ドラコ「…50点だ。」

プリム「なんと、50点も!…ああ、やってしまったねドラコ。たかが夜間外出で50点も…マクゴナガル先生にでも見つかったのか?」

ドラコ「…そうだ。」

プリム「スネイプ先生だったら、そんな点数は引かれなかっただろうに。運が悪いね、ドラコ。」

…からかいすぎたのか、若干涙目になっている。あー、まずい。

ドラコ「…プリム、どうか誰にも言わないでくれ。お願いだ。」

プライドエベレストのドラコが涙目でお願い?…あー、なんだろうか。この気持ちは。…しばらく癖になりそうだ。

 

プリム「言わないよ。もちろん。」

口がにやけるのを隠す。

ドラコ「ほ、ほんとか?」

プリム「言わないってば。からかいたくなっただけだもの。」

ドラコ「からかい…満足か?」

プリム「ええ、どうか誰にも言わないでくれ。お願いだ。なんて言葉、プライドの高いドラコから聞けると思わなかったもの。」

大満足よ、とドラコの額を人差し指で押した。うっ…とドラコが怯み睨みつける。

 

ドラコ「ところで、なんでプリムはこんな遅くまで起きてたんだ?」

プリム「あら?友達なんだから、心配するのは当然だと思ってたけど、違った?」

まぁ…半分はからかいたかっただけだ。

 

ドラコ「…そうか。心配をしてくれたのか。」

プリム「そうよ、この私が心配してたのよ?光栄に思いなさい?」

ドラコ「はは…すまない。心配をかけてしまって。」

プリム「何もなくてよかったわ。」

ドラコ「そうだ…実はな、禁じられた森で吸血鬼を見たんだ。」

ドラコが思い出したように話す。

プリム「吸血鬼?…」

…まぁ、ヴォルデモートだけど。ドラコの話を聞いておこう。

 

ドラコ「ああ、あれはとても恐ろしかったよ。…ポッターとファング…あー、ファングは森番が飼っている間抜けな犬だ。禁じられた森にはそいつらと一緒に入ったんだ。」

プリム「…それで?」

ドラコ「ユニコーンが森で襲われているから、犯人を見つけるのが罰則だった。…それで僕らは出会したんだユニコーンの血を啜る化け物に。」

プリム「それが吸血鬼だったの?」

ドラコ「ああ、きっとそうだ。血を啜るなんて、吸血鬼くらいだろう?」

プリム「どうかしら?ユニコーンの血には力があるのよ。」

ドラコ「力?どんな?」

プリム「死に瀕していても、生きながらえることができるの。まぁ、呪われてしまうけどね。…だから化け物ってのは間違いではないわね。」

ドラコ「…じゃあ、死にそうなやつが、血を啜ってたのか?一体誰が?」

プリム「さぁ、わからないわ。…もう遅いわ、寝ましょうドラコ。」

 

ああ、また明日な、とお互いの寝室へと向かった。

 

_______________

 

パンジー「あぁ…やっと学年末試験が終わったわね。」

ダフネ「…まぁ、結果はどうであれね。」

ミリセント「私全然出来なかった…あんなに夜遅くまで勉強したのに。」

プリム「そんなに駄目だったの?みんな?…私の教え方わかりにくかった?」

パンジー「そんなことないわ!プリムの教え方は完璧よ!」

ダフネ「そうそう!」

ミリセント「私達の脳みその問題ね…」

パンジー/ダフネ「そうね…」

同室の皆には丁寧に教えていたが、皆結果は散々だったみたいだ。

 

ドラコ「なに!あの問題は何回も教えただろう?なんで覚えてないんだ!全く。」

クラッブ「ご、ごめんドラコ。」

ゴイル「俺たちも頑張ったんだぜ?…でもほら、俺ら頭悪いから。」

そんな会話が前の方から聞こえた。ドラコ達も似たような結果だったのかもしれない。

 

アリエッタ「プリム!…今夜必要の部屋に来れる?」

アリエッタが私を引き止め耳元で話す。

プリム「ええ、いいわよ。何かあった?」

アリエッタ「たぶん、今夜ハリー達が動くわ。」

プリム「…わかった。」

小さな声で誰にも聞こえない会話は短く済んだ。

 

____________

 

夜、必要の部屋。

プリム「…で、どうする?私達ハリー達に関わりすぎじゃない?そのせいで話も少なからず違ってきてる。」

アリエッタ「だよね、浅はかな行動は控えなきゃ。」

プリム「…だけど私、賢者の石に興味があるのよね。」

アリエッタ「プリム!駄目よ。今回は何もしなくていいの。それにダンブルドアがいるわ。…危険すぎる。」

プリム「そう…そうよね。…でも、閉心術も開心術も習得した。アリエッタはまだだけど。」

アリエッタ「あぁ…プリムだけ行くの?ダメダメもっと駄目よ。」

プリム「でも、死者を蘇らすことができるんだよ?…セドリックがもし、もしも作戦がうまくできなかったとき、第二の手段になる。もちろんスネイプ先生も。」

アリエッタ「…セドリック」

プリム「そう、私達の望みを叶える手段なの。」

アリエッタ「…わかった、私達の為よ。でも!目くらまし術は使って。…どうせプリムだから完全に透明になれるんでしょ?」

プリム「ご名答だよ、アリエッタ。…」

アリエッタ「誰にも見つかっては駄目。わかってる?絶対よ?…話を変えるんだから。」

プリム「わかったわ。」

 

目くらまし術をかけて必要の部屋を出た。

 

_______________

 

プリム「さて、ここね…」

3階の廊下の扉の前に来た。

プリム「そうだ…私音楽に関する魔法知らないわ…しまった。」

…詰んだか…んー、どうしたものか。

プリム「いちかばちか…」

“Avis”(鳥よ)

呪文を唱えると、鳥が4、5羽出てくる。

プリム「…小鳥さん達、歌を歌える?」

鳥「もちろんよ、私達の歌はとても美しいのよ。」

…やった!ギフト様々だな。ありがとうアズラエル。この時ほどアズラエルに感謝した日はない。

 

プリム「申し訳ないけど、扉の中には大きな犬がいるわ。眠れるように歌ってほしいの。」

鳥「わかった。子守歌を歌うわ。」

ハリー達が既に鍵を開けたのだろう、扉の鍵は開いていた。…早くした方がいいかな、ダンブルドアが来るかもしれない。

 

扉を開けると鳥達が中で歌い始める。

…フラッフィーは眠ってしまった。

プリム「…ホグワーツほど安全な学校はないだろうよ。」

床下の扉を開けて素早く飛び込むと、ドサッと悪魔の罠の上に落ちる。

プリム「気持ち悪い…うぅ、我慢だ。」

悪魔の罠が身体に巻きつき、ぐっと下へ落ちていく。

プリム「はぁ…全く趣味の悪い仕掛けだ。」

 

奥の方で羽の音がする。

…よく見ると鍵が扉に突き刺さってる。

あー、ハリー達が鍵鳥を捕まえて鍵を開けたんだな。

プリム「箒に乗らなくてよかった。」

鍵の開いた扉を開けて進んだ。

荒れたチェス盤の上で、ロンとハーマイオニーが、ゆっくりと此方へ近づいてくる。

ロン「うぅ…は、ハリーは?」

ロンは歩き辛そうだ、足でも捻って怪我したのか?ハーマイオニーに支えられながら歩いている。

ハーマイオニー「先に進んだわ…ハリーなら大丈夫よ、それより…ダンブルドアに早く連絡しなくちゃ。」

…すぐ横を通った2人。気づかれていない。目くらまし術がうまくいってるみたいだ。

プリム「…」

静かに、息を殺して、前へ進んだ。

 

開けたところへ出ると、話し声が聞こえた。

 

ハリー「スネイプが…僕を助けようとした?」

クィレル「お前は目障りだったのだよ。…特にハロウィーン以降」

ハリーとクィレル先生が話している。

 

ハリー「じゃ、トロールを入れたのも…?」

クィレル「そう、私だ。…だが、スネイプはだまされなかったがな。みんな地下室へ急いだのにあいつだけは3階へ向かった。…あいつは常に私を疑っている。一人きりにはしなかった。だが、あいつは知らん。私は一人ではない。…決して。さぁ…鏡には何が映る?あぁ…見えるぞ。…賢者の石を持つ私が!…どうやって手に入れる?どうやったら…」

ヴォルデモート「…その子を使え。」

ヴォルデモートの声が響いた。苦しそうな声だ。ユニコーンの血で辛うじて生きながらえているのだろう。

 

クィレル「ここへ来い、ポッター!早く!答えろ…何が見える?どうした、何が見える!?」

ハリー「ぼ、僕がダンブルドアと握手してる!グリフィンドールが優勝して…!」

ヴォルデモート「…嘘だ!」

クィレル「本当のことを言え!何が見えるんだ!?」

開心術をかけたんだろうか?それともはじめからハリーが手にするとわかってたのか、真実はわからない。今はただ息を潜めて、終わるのを待つだけ。それだけだ。

 

 

 

ヴォルデモート「…わしが直に話す。」

クィレル「っ!…あなたはまだ弱ってらっしゃいます。」

ヴォルデモート「…その位の力ならある!」

クィレル先生がターバンを解くとヴォルデモートの顔が現れた。

 

ヴォルデモート「…ハリー・ポッター…また会ったな。」

ハリー「…っ、ヴォルデモート…」

ヴォルデモート「…そうだ。見ろ…この姿。…こうして人の体を借りねば生きられぬ…寄生虫のような様を!…ユニコーンの血でかろうじて生きているが体はとどめられなかった。だが、あるものさえ手に入れれば…自分の体を取り戻す!…そのポケットにある石だ!」

ハリーがハッとして逃げ出す。

 

 

ヴォルデモート「捕まえろ!馬鹿な真似はよせ。死の苦しみを味わうことはない。わしと手を組んで生きればよいのだ。」

ハリー「嫌だ!」

ヴォルデモート「ははっ、愉快だなぁ。親に良く似ておる。どうだ、ハリー?父と母にもう一度会いたくはないか?…2人でなら呼び戻せる。その代わりにある物をよこせ。…そう、それだよ、ハリー。この世に善と悪などないのだ。力を求める強き者と求めぬ弱き者がいるだけだ。わしとおまえなら全て思いのままにできる。さぁ、その石をよこせ!」

ハリーにヴォルデモートが甘い言葉をかける。口説き方が上手い。…参考にしよう。

 

ハリー「やるもんか!」

ヴォルデモート「殺せ!」

クィレル「あっ、あぁぁぁぁ!!なんだ、この魔法は!」

クィレル先生の腕が石となり崩れていく。

 

ヴォルデモート「馬鹿者!早く石を奪え!」

クィレル「わあぁぁぁ!」

クィレル先生が崩れていく。…愛情深いリリーだからこれほどまで強い魔法をかけられたんだろう。

 

ヴォルデモート「ぅおおぉぉ!」

ハリー「あぁぁぁ!」

…ハリーが倒れる。

 

プリム「…」

誰もいないことを確認して、ハリーの元へ歩み寄る。

 

…静かだ。さっきまで闇の帝王がいたとは思えないな。

 

プリム「…ハリーはやっぱり英雄だよ。」

ハリーの手に握られた輝く石。賢者の石。…とても綺麗だ。私は迷わず手に取った。手に入れた。

プリム「…これで、望みが叶う。」

 

ダンブルドア「…その石を、どうするつもりかの?」

…っ!?ダンブルドア…いつだ。いつからいた。…目くらまし術は完璧な筈。

…悪あがきしても、見つかってしまっては意味がない。目くらまし術を解いた。

 

ダンブルドア「ほほ…見事な目くらまし術じゃ、プリム。勉強を頑張っているようじゃの。」

プリム「でもバレたら意味がない。…しかも貴方に。」

閉心術を強くかけ、ダンブルドアの青いビー玉のような瞳を真っ直ぐ見つめた。

 

ダンブルドア「その歳で、閉心術も…とても優秀じゃ。さて、その石を寄越してはくれぬかの。大事なものなのじゃ。」

プリム「…はい、もちろんです。」

ダンブルドアの手の上に賢者の石を置いた。

ダンブルドア「この石は破壊せねばならぬ。…欲しがるものの手に渡ってはいけないものじゃ。」

プリム「そうですね。」

ダンブルドア「プリムは、なぜここに来たのかの?」

プリム「それは…どちらの意味ですか?、この世界?それとも、この場所?」

ダンブルドア「…後者じゃよ、ハリーを助けに来たのかの?」

プリム「はい、もちろんです。ハリーは友達なので。」

にこにこと笑いかけた。頬がすごく引きつった。

プリム「…ところで、ダンブルドア先生はもうご存知なのでしょう?私達のことを。」

ダンブルドア「…そうじゃの。組み分け帽子から聞いたのじゃが、アリエッタとプリムは別の世界から来たようじゃの。」

…やっぱり、バレてる。…アリエッタのことも。

プリム「はい、やはりご存知のようで。」

ダンブルドア「わしは、何もせぬよ。…賢者の石を欲しがるということは、何か目的があるようじゃが、君達はホグワーツの生徒じゃ。よく考え思案する。それが、君達のすべきことじゃよ。」

プリム「私達が何をするか…わかってるんですか?」

ダンブルドア「わからぬ。わからぬが、悪事ではなかろう?…悪事であれば、真っ先にわしに攻撃を仕掛ける筈じゃ。」

プリム「…」

ダンブルドア「もし、悪事をしようとしているのであれば、わしは罰則を与えねばならぬ。ここはホグワーツじゃからの。アズカバンではない。」

プリム「何もしませんよ。言ったでしょう?ハリーを助けに来たんです。あなたがいたので、必要はなかったみたいですが。」

ダンブルドア「…わしは賭けてみようと思うよ、プリムを信じる方にの。」

プリム「私は賭け事は好きではありません。…ハリーをよろしくお願いします。先生」

 

賢者の石を手に入れなかった。触ったのに。何も得られなかった。無駄足だ。…アリエッタにも話した。賢者の石を手にして、ダンブルドアに渡したこと。私達のこともバレていたこと。何もかも。でもアリエッタは許してくれた。失敗したのに。ダンブルドアにバレたのに。

 

アリエッタ「仕方ないわよ、計画通りにいくことなんて、あまりないの。プリムはよくやったわ。」

 

私は…無力だ。

…何も出来なかった。

 

 

_______________

 

 

その日広間はスリザリンの飾りが施されていた。

パンジー「やったわね。スリザリンが優勝だわ。」

プリム「ホグワーツはダンブルドアが校長だ、最後までわからないよ。」

パンジー「どういうこと?」

ふとドラコを見ると嬉しくて堪らないといった表情だ。君のせいで50点ほど低いんだけど。思ったことは口に出さなかった。

 

ダンブルドア「また1年が過ぎた。今年の最優秀の寮を表彰したいと思う。では、得点を発表しよう。第4位グリフィンドール、312点。第3位ハッフルパフ、352点。第2位はレイブンクロー。得点は426点。そして、第1位は472点で、スリザリンじゃ。よーしよしよくやった、スリザリンの諸君。だがのぅ、最近の出来事も勘定に入れなくてはなるまい。ギリギリで得点をあげた者がいる。」

そうだ…これでグリフィンドールが勝つんだ。

 

ダンブルドア「まず、ハーマイオニー·グレンジャー。冷静に頭を使って見事仲間を危機から救った。50点。」

ハリー「いいぞ!」

ほら…記憶通りだ。

 

ダンブルドア「次にロナルド·ウィーズリー。ホグワーツでも近年まれに見るチェスの名勝負を披露してくれた。50点。…そして。3人目はハリー·ポッター。その強い意志と卓越した勇気をたたえたい。そこでグリフィンドールに60点。」

ハーマイオニー「スリザリンに並んだわ!」

ダンブルドアめ…ダンブルドアめ!…老害め!

パンジー「ぷ、プリム?目つき悪いわよ?」

プリム「…」

 

ダンブルドア「敵に立ち向かうのは大変勇気がいることじゃが、友達に立ち向かうのはもっと勇気がいる。その勇気を称え10点をネビル·ロングボトムに。」

ハリー「やったー、ネビル!」

これで、グリフィンドールが優勝だ。

…記憶通りだ。

 

ダンブルドア「…そして最後に、寮の壁を越え、友を救う手助けをした。その強き信念を称え10点をプリム·クロウリーに。」

…は?な、なに?

 

パンジー「プリム!やったわね!あなた何をしたの?」

プリム「え…いや、私にもよくわからないわ。」

…でも同点になる。どういうことだ?

…そんなことありえない。…いいのか?

 

ダンブルドア「さて、わしの計算に間違いがなければ表彰式の飾り付けを変えねばの。では、グリフィンドールとスリザリンに優勝カップを!」

広間は半分が赤く、半分が緑色に染まった。

 

ドラコ「よくやったぞプリム!」

 

リー「わぁ、やったー!」

 

…頭の中が混乱した。

ダンブルドアをみると、青いビー玉がキラキラと輝いていた。

 

 

____________

 

 

アリエッタ「記憶とは違うけど…なんとか1年乗り越えたわね。」

プリム「…ダンブルドアに見られたんだ、記憶と変わるのは仕方ないさ。」

 

 

 

ハグリッド「さぁさぁ、急げ。遅れるぞ。もうすぐ汽車が出る!みんな急げよ!」

ハグリッドが大声で呼びかける。

 

 

プリム「シャルマンおいで、我が家へ帰るよ。」

シャルマンが、にゃお…と気怠そうに返事する。

プリム「アリエッタは、家ではどんな暮らしなの?」

アリエッタ「んー、至って普通かな?ハーマイオニーと似てるんじゃないかな?わからないけど。」

プリム「そう…たまには、遊びに来てもいいのよ?」

アリエッタ「え!え!いいの?」

プリム「まぁ、忙しくなければ。」

アリエッタ「やった!約束よ?」

 

列車に乗りしばらくすると発車の合図の汽笛が鳴った。




賢者の石が無事終わりました。ここまでご閲覧いただきありがとうございます。楽しんでいただけましたでしょうか?❁⃘*.゚
次回からの「プリムローズが咲いた日」は秘密の部屋の話が始まります。
短編の「ドラコマルフォイの思想」も続きますので、お楽しみください。
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