図書室へ行くとポリジュース薬の作り方が書かれてある”最も強力な薬”の本がなくなっていた。…ハーマイオニーだな。
プリム「…てことは、マートルのトイレね。」
図書室へアリエッタがドタバタと入る。注意されていた。…なんだか身に覚えがある。
アリエッタ「プリム…あのね、ビッグニュースだよ!グリフィンドールとハッフルパフのクィディッチの試合が決まったの!…プリムも観に来る?」
プリム「いや、観戦はあまり好きじゃないんだ。ごめんね。」
そう…とアリエッタがしょぼくれてしまった。観戦はスリザリンの時だけにしたい。…直射日光が好きじゃない。人も多い。そうだ…そういえばスリザリンの試合がある。…ドラコの試合なら悪くないかな。
リー「またまたゴール!スリザリン!90対30でスリザリンリード!」
プリム「…結果がわかる試合ほど退屈なことはないな。」
パンジー「そうね、ドラコがシーカーだもの。それに箒だって最新のものよ。スリザリンが優勝ね。」
…別の意味だったけど。パンジーの目が爛々としていたので、何も言わないことにした。
ブレーズ「おい、ポッターがブラッジャーに追いかけられてるぞ。はは…」
ブレーズ達が隣で嘲笑う。
パンジー「本当だわ、英雄様はブラッジャーも虜にするのね。」
いい気味だわ、とパンジーも楽しそうだ。
…ドビーの魔法って容赦ないよね。
プリム「…」
ハリーとドラコがスニッチを追いかける。
…ドラコがスニッチを掴まないかと、少し期待した。でも、記憶通りだった、ドラコが競技場の芝生に倒れる。
ドラコ「うっ…ごほっ、」
…目の当たりにすると、可哀想だ。後でお見舞いに行こう。…確かアリエッタに貰った蛙チョコがあった。
ハリー「うっ!あぁ…。」
ハリーも倒れた。
リー「ハリーポッターがスニッチをつかんだ!グリフィンドールの勝利!」
パンジー「あぁ…そんなぁ…」
嘆くスリザリン生。
プリム「パンジー、ドラコのところに行こう。」
そうね、と競技場へ下りるとパンジーとブレーズもついてきた。
プリム「ドラコ…大丈夫?」
ドラコ「あぁ…」
怪我より、負けたことが情けないみたいだ。
1人で立ってマダムポンフリーのところへ向かうドラコ。
パンジー「ドラコはよくやったわ」
ブレーズ「新しい箒に慣れてないだけさ、そうだろドラコ?」
次は絶対勝てよ、とブレーズが励ましていたが、ドラコにはプレッシャーではないだろうか。
ハリー「うわっ!」
ブラッジャーがハリーに向かって落ちる。
ハーマイオニー「フィニート・インカンターテム!」
ドラコに付き添ったから、そのあとの会話は聞こえなかったけど、ロックハートがなんとかするだろう。…悪い方向に。
ドラコ「うぁ…」
医務室ではドラコとハリーがベッドで治療していた。
ポンフリー「呻かなくてよろしい!あなたは大丈夫です!どいてどいて」
マダムポンフリーが呻いてるドラコに言う。
ポンフリー「なぜすぐ来なかったの?骨折なら簡単でも、骨を生やすとなると…。」
ハーマイオニー「でも治せますよね?」
ポンフリー「もちろん治せますとも…痛みますけどね。今夜はつらいですよ、骨の再生は荒療治です。」
ハリー「ぶっ!…うぇ。」
ポンフリー「かぼちゃジュースとでも思ったの?」
ドラコ「うぅ…」
ドラコはまだ呻いている。1人で歩いてきたんだ、大丈夫な筈だけど。
パンジー「大丈夫?ドラコ…」
パンジーがドラコの手を握って心配している。…そういえば、2人は付き合うんだっけ。…考えたら眉間に力が入ったので、考えるのを辞めた。
ブレーズや、クラッブとゴイルもそれなりに心配している。
プリム「これ、チョコレート好きでしょ?…食欲が出たら食べてね。」
ドラコのテーブルの上に蛙チョコを置いた。
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プリム「アリエッタは、ハーマイオニー達がいつ頃ポリジュース薬を完成させるかわかる?」
アリエッタと人気のない廊下で話す。
アリエッタ「んー、正確にはわからないけど、まだ作ってる段階だと思うよ。決闘クラブはまだでしょ?」
プリム「決闘クラブ?…」
あー、ロックハートのやつか。
プリム「まだね。」
アリエッタ「決闘クラブで、ハーマイオニーがミリセントの髪の毛をとるの。猫の毛だけど。…わたしミリセントが映画で急に出てきたから、調べて…その話は知ってるの。だから、映画とは違うかも。…プリム気をつけてね。」
プリム「わかった…順調かどうか、調べてくるわ。アリエッタは必要の部屋で待ってて。」
3階の女子トイレの前
プリム「…」
ポリジュース薬の進みを見に来た。
ハーマイオニー「…ポリジュース薬が出来れば、確かめられるわ。」
ハーマイオニーの声が聞こえた。ポリジュース薬は順調に作られているみたいだ。
ロン「聞くけどさ、こんなとこで昼間っから薬作ってていいの?…女子トイレの、ド真ん中で。」
ハーマイオニー「ここには誰も来ないわ。」
…もう聞かなくていい。マートルの嘆きを聞くほど暇じゃない。
プリム「…」
その場をすぐに去り、必要の部屋に向かった。
アリエッタ「どうだった?」
プリム「順調に作られているよ。ハーマイオニーは天才だ。」
アリエッタ「そうね…そういえば、よくない噂を聞いたの。あなた継承者だって言われてるわ。…蛇と話せるんでしょ?気をつけてね。」
プリム「こちらから意識しなければ話せないよ。壁からも声がしない。」
わたしの全種言語力は、話そうと思わないと話せない。でも、それはいいことだ、蛇の囁き声は聞こえないのだから。
プリム「継承者のことはもう一度言っておくけど、わたしじゃないよ。もちろんね。」
でしょうね、とアリエッタが特訓を始める。
プリム「アリエッタ、うまくいかない?アニメーガス。」
アリエッタ「うん…プリムはほかに何を浮かべた?」
プリム「わたしは…スネイプ先生のこと、望みのこと…私達のことかな」
アリエッタ「…私達ね、そう。それだわ!私はずっと自分の為に動いてるんだもの。」
アリエッタが静かに集中し始める。
…身体がどんどん縮む。え?まさかもう動物もどきになれるのか?
小さくなったアリエッタは梟になった。…アルファと似ている。メガネフクロウだ。
プリム「アリエッタって…私より才能あるんじゃ。」
鏡が現れ、アリエッタが鏡の前で嬉しそうに羽ばたいている。鏡の前で止まり身体を戻すアリエッタ。
アリエッタ「やった!これで私もアニメーガスだわ!プリムの梟を思い浮かべたの。…イメージしやすくて。」
プリム「わたしは何年もかかったのに…なんだか解せないわ。」
アリエッタ「へへ…でもプリムのアドバイスがないと、こんなに早くなれなかったわ。」
プリムのおかげ、と強く抱き締められた。あたたかい。
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ロックハート「皆さん!集まって!…さぁ、私がよ〜く見えますか?声はよ〜く聞こえますか?…よろしい。」
見えなくていいので、アリエッタと私は端っこにいた。パンジー達からは離れたが、ここでは目立たないことが最善だろう。…アリエッタが言った通り映画とは違うかもしれない。
ロックハート「最近、何かと物騒な事件が続いているので、校長からお許しをいただいて、決闘クラブを開くことにしました。」
そう、今日は遂に決闘クラブだ。…気をつけて行動しないといけない。
ロックハート「…万一に備え、自分の身を守れるよう、皆さんを鍛えます。…私も何度も危ない目にあって来ました。詳しくは私の著書を読んでください。」
「きゃー!」
ロックハートがマントを生徒に投げると、上級生の黄色い声が響く。
ロックハート「…では、紹介しましょう。私の助手、スネイプ先生です。」
スネイプ先生は、いつもより眉間にシワが寄っている。助手は嫌だよな。この人の助手は。
ロックハート「皆さん、心配には及びませんよ。魔法薬の先生を、消したりはしませんからご安心を。」
プリム「…」
スネイプ先生とロックハートは向き合ってお辞儀をする。所作はお互い綺麗だ。所作は。
ロックハート「ワン…ツー…スリー。」
スネイプ「エクスペリアームズ!」
ロックハート「うわ〜っ!」
…無様だな。
「ははは…」
男子生徒たちの笑い声がちらほら聞こえる。
アリエッタも隣で吹き出していた。
ハーマイオニー「先生大丈夫かしら?」
ロン「知るもんか。」
ロックハート「生徒にあの術を見せたのは素晴らしい思いつきでしたよ、先生。しかしやることがあまりにも、見え透いていましたね。止めようと思えば…簡単に止められたでしょう。」
スネイプ「まずは、生徒達に非友好的な術の防ぎ方を教えるのが、賢明ではないでしょうかね。」
その通りだ。教師もどきめ。
ロックハート「っ…おっしゃる通りですなスネイプ先生。…では生徒にやってもらいましょうか。あ〜…ポッター、ウィーズリーどうだね?」
スネイプ「ウィーズリーの杖では簡単な呪文でも、惨事を起こす。ポッターを粉々にして病院送りにしかねない。」
プリム「ロンってまだ杖変えてないの?」
アリエッタ「うん、まだ先。」
…まともな授業にならんだろ。
スネイプ「代わりに私の寮の生徒ではいかがかな?…マルフォイで…どうかね?」
ドラコが杖を素早く抜いて壇上に上がる。
プリム「…」
アリエッタ「…あー…プリム、口元緩んでるわ。」
っ!?顔が熱く感じた。
ロックハート「幸運を祈る。」
ハリー「はい先生。」
ロックハート「杖を構えて!」
ドラコ「怖いか?ポッター」
ハリー「そっちこそ」
ギラギラとした視線を交わすドラコとハリーに、スリザリン生とグリフィンドール生はワクワクとしている。
ロックハート「3つ数えたら、武器を取り上げる術をかけなさい。…取り上げるだけ!いいですね?…事故を起こすのは、イヤですからね。」
事故といえば…ハリーがパーセルマウスだと知れ渡る。筈。
ロックハート「ワン…ツー…」
ドラコ「エヴァーテ・スタティム!」
ロックハートがカウントを数え終える前にドラコが呪文を放つ。すると、ハリーがくるくると宙を舞う。
ハリー「うぅ…」
「ずるいぞ!」
グリフィンドール生からは非難轟々だ。
ドラコ「フン。」
クラッブ「ハハハハ…」
スリザリン生は歓喜している。
ハリー「リクタスセンプラ!」
ドラコ「うぁっ…」
ドラコも同じようにハリーの呪文を喰らう。
ロックハート「武器を取り上げるだけです!」
ドラコ「サーペンソーティア!」
ハリーの前に蛇が現れる。
アリエッタ「ねぇ…蛇と話して。プリム」
…は?何を言ってるんだ?
プリム「わたしが疑われるじゃない!」
アリエッタ「2人が話せるってわかればいい。そしたらみんな混乱するでしょ?」
プリム「ああ、とても利口な判断だ。」
もちろん皮肉だ。
スネイプ「動くなポッター、追い払ってやろう。」
ロックハート「いや!私にお任せあれ。ヴォラテー・アセンデリ!」
…アリエッタの前に蛇が飛ばされる。
ハッフルパフのジャスティンの前だった筈だ。…話が違う。
アリエッタ「プリム…早く」
…どうなっても知らない。
プリム『…彼女に近づくな。』
アリエッタの前に出て蛇に向かって話しかけた。蛇語を話した。恐らくシューシュー音がしているんだろう。
ハリー『…こっちだ。僕が相手だ。』
ハリーも蛇語を話す。
スネイプ「…ヴィペラ・イヴァネスカ」
その後、各台座の上で決闘が始まった。
ハーマイオニーはミリセントと。
アリエッタはダフネと。
私はブレーズと。
ハーマイオニーとミリセントは取っ組み合いになってた。ミリセントは、こういうのは得意だ。魔法使いらしくないが。
ブレーズ「…集中しろよ。継承者殿。」
プリム「あら?継承者って言ったかしら?」
“Stupefy”(麻痺せよ)
プリム「ごめんねブレーズ、口が勝手に…」
武器を取り上げるつもりだったけど、口が勝手に動いたということにしよう。…まぁ自業自得だ。
「おい汚いぞ」
スリザリンの男子生徒には面白くないみたいだ。
ロン「君、パーセルマウスだって何で黙ってたの?」
ハリー「僕が、何?」
ハーマイオニー「ヘビと話せるのね。」
ハリーがハーマイオニー達に連れられて問い質されている。
スリザリンの談話室では、継承者様などとまるで英雄のような扱いをうけた、もちろん上級生にも。…ハリーはいつもこうなのかと思うと同情した。
ドラコ「ちょっと話したい、今いいか?」
プリム「いいわよ、」
どうせ、継承者なのか?だろ
ドラコ「プリム、今日の決闘クラブで蛇と話しただろ。継承者なのか?」
…ほらきた。
プリム「違うわ、私はアメリカの一族なの。だからスリザリンの血は濃くないの。継承者じゃないわ。…何度も言ったけど覚えられない?」
ドラコ「そうじゃない、パーセルマウスだ。それは、継承者に与えられる能力だ。」
プリム「ハリーも話せる。」
ドラコ「ああ、だから聞いてるんだ。ポッターが継承者なんてありえない。なら、プリム、君が継承者だろ?」
あー…面倒だ。
プリム「…もう面倒くさい。アリエッタのせいだ。くそ。」
ドラコ「なに?なんだって?」
プリム「ちょっと来て、シャルマンおいで」
にゃお…と背伸びしてついてくるシャルマン。ドラコの腕を掴み必要の部屋を開けた。
必要の部屋
ドラコ「っ、ホグワーツにこんなところがあったのか。」
プリム「わたしは意識を向けると、どんな動物とも話せるの。猫とも話せる。もちろん蛇とも。」
ドラコ「な、なんだって?ありえない。」
全種言語力について話すことにした。
プリム「パーセルマウスじゃないわ。私の、特別な力というか。まぁ、そんなとこ。」
ドラコ「…見ないとわからない。シャルマンと話してみてくれ。」
プリム「シャルマン、ドラコに擦りよって」
シャルマン「なに?嫌だ、俺は男は嫌いだ。」
プリム「お願いよ、ドラコが私とシャルマンが話せるのを信じてくれないの。」
シャルマン「じゃあ、今度マタタビをくれ。それなら喜んで擦りよるぞ。」
プリム「…わかったマタタビね。」
ドラコ「な、なにを話してるんだ?」
プリム「あなたに擦りよってってお願いしたの。」
にゃお…と気怠そうにシャルマンがドラコに擦りよる。
プリム「信じてドラコ。私は継承者じゃない。」
ドラコ「僕は…確認しただけだ。プリムのことは信じてる。友達だからな。」
ドラコがシャルマンの耳の裏を撫でる。
ドラコ「プリムじゃないなら、誰なんだ…」
_______________
スリザリンでは、ドラコが私が継承者じゃないと、言いふらしてくれたことで、私へ継承者様なんて言う人は居なくなった。…でも、マグルの血が入ってる半純血の人は私を避けるようになった。…他寮のことは知らないけど、ハリーか私が継承者って噂は消えてない。だって廊下を歩くとみんな避ける。
パンジー「プリムが継承者じゃないってわかったのに、まだビクビクしてるの。」
パンジーが私を避ける人に向かって言い放つ。
プリム「私はパンジー達がいればいいよ。」
ミリセントが珍しくドラコ達と一緒にいる。
…変だな。
ドラコ「まぁ座れ。」
…ミリセントも座ってる。これってあれか?
ドラコ「あれでウィーズリーが純血とはな。連中ときたら、どいつもこいつも、魔法界の恥晒しだ。」
クラッブ「ぐぅ…」
クラッブが何か言いたげだ。
ドラコ「どうしたクラッブ?」
クラッブ「…腹が痛くて」
ドラコ「…それにしても、日刊予言者新聞が、事件を報道していないとはね。きっとダンブルドアが口止めしてるんだろ。」
…クラッブの反応でわかった。ポリジュース薬だ。ミリセントはハーマイオニーだろう。…いろいろと変えたから猫にならなかったんだな。アズラエルも忙しいな。
プリム「なんの話?…あら、ミリセント。珍しいのね、ドラコ達の話を聞くなんて。」
ドラコの隣に腰をかけた。…面白そうだ。
ミリセント「…まぁね。たまにはいいかなって。」
ドラコ「まぁ…プリムも聞いてけよ、つまらない話じゃない。…父上が言ってるよ、ダンブルドアが学校を最悪にしてるって。」
ゴイル「それは違う!」
ドラコ「何だ?ダンブルドアよりもっと悪いのがいるって言うのか?え?誰だ?」
ゴイル「…ハリーポッター。」
ドラコ「フンなるほどな。いいこと言うじゃないか。お偉い…ポッターめ!みんなヤツがスリザリンの継承者だと思ってる。」
ハリー「誰が糸を引いているか、知ってるんだろ?」
ドラコ「だから知らないって…昨日も言ったろ。何度も言わせるな。」
ミリセント「プリムは?何か知らないの?」
プリム「あなたってクラッブとゴイル並の記憶力だった?…知らないわよ。もしかして…継承者なの?なんて聞かないでしょ?」
ミリセント「ち、違うの?」
ドラコ「…プリムは違うと言っただろ?まさか、半純血の連中みたいに怯えてるのか?」
ミリセントが首を激しく横にふる。
ドラコ「…父上の話では、秘密の部屋が開かれたのは50年前で、開けた者の名は言えないが、追放されたそうだ。…前に秘密の部屋が開かれた時は、汚れた血が死んだ。だから今回も、あいつらの誰かが殺されるさ。僕としては…グレンジャーだといいな。」
クラッブ「んーっ!」
顔を赤くしたクラッブが立ち上がる。殴るつもりだったのか?
ドラコ「お前らどうかしたのか?さっきから…変だぞ。」
ゴイル「腹が痛いせいだよ。落ち着け…。」
クラッブ「き…傷が…。」
ゴイル「髪が…。」
ミリセント「1時間だわ…。」
ドラコ「おい!どこ行くんだ?」
プリム「…変な3人。」
ポリジュース薬ってあんなにそっくりになるのね。