プリムローズが咲いた日   作:かぼちゃの馬車

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ファンタビの話に少し触れます。
見ていない方はネタバレになるかもしれないので、注意してください。


記憶

暗い。真っ暗。…冷たい。頬が濡れてる。

???「……タウ…タウリン…」

緑の光が視界の端で光る。

 

アリエッタ「…き…て…おきて…おきてプリム!」

 

 

プリム「…っ!」

声がして、ガバッと起き上がると、目の前にアリエッタがいた。

アリエッタ「プリムおはよう、何回も呼んだのに起きないから、心配したのよ?…ちょっと…凄い寝汗…大丈夫?」

寝汗…本当だ。枕やシーツが湿っぽい。…なんか夢見たかな。覚えてないや。

 

ボフッと音がなり煙が上がって…夢喰い獏が出てくる。獏は私の詠唱が無くても出てくるようになった。

 

獏「悪夢だ…悪夢の匂いがするぞ…プリム、おぬし悪夢を見たな?」

プリム「…覚えてない、何か見たような気もする。」

獏が近寄りスンスンと鼻先を額の上で動かす。

獏「…死だな。死の夢だ。…惜しいなぁ、喰えたら絶品だったじゃろうなぁ。」

そう言って式札に戻ってしまった。

…死の夢?…もうはっきり思い出せない。

 

プリム「アリエッタ、なんか言ってた?タウ…なんだったかな。そんな感じのこと。」

 

アリエッタ「んー、言ってない。それより朝ごはんだよ!シルビアさんのご飯って最高よね…まぁ、うちのママのご飯も好きだけど。シルビアさんのは別物だよ、魔法のおかげ?毎日食べてるプリムが羨ましい!」

アリエッタは私の家に泊まりに来てる。ご両親と何度か交流をして仲を深め、ようやく許してくださった。…一緒に学用品を揃えるからという理由もつけたが。…あ、シャワー浴びなきゃ。

 

プリム「…あぁ、結構汗かいたな。」

パジャマが張り付く感じが気持ち悪く、シャワーをさっと浴びた。

 

シルビア「さぁ、みんな朝ごはんできてるわよ。」

アリエッタと、シルビアさんレオナルドさんと食卓を囲んだ。平和だ。とても穏やかな一日だ。

 

アリエッタ「んー!シルビアさんのごはんは絶品です!…ほっぺた落ちちゃいそう!」

アリエッタが口いっぱいに頬張り、幸せそうな表情をしている。

 

シルビア「あら、嬉しいわ。プリムはあまり食べないから、アリエッタがいっぱい食べてくれると作り手としてもやる気になるわね。」

…私は食が細い。…前はそうじゃなかった気がする。前世のことはあまりわからないから、感覚的なことになるけど。…たぶん甘いものも好きだった。…身体が変わると体質も変わるのかもしれない。

 

レオナルド「プリム、アリエッタみたいに沢山食べないと駄目だぞ?」

プリム「はい…」

…食べない訳じゃない。食べれない。胃が悲鳴をあげるんだ。ミートボールを突きながら私は不貞腐れた。

 

 

 

 

プリム「アリエッタ、幸せな思い出ってどういう感じ?」

アリエッタ「んー、私は…魔法を使えた時…幸せだった。他にも思い浮かべたよ、セドリックが生きてる未来とか。」

ここは離れ。そう、魔法陣型結界を施した別邸で今、守護霊の呪文を練習している。アリエッタを招待した、もちろん危険なことも伝えた。…アリエッタは守護霊の呪文をもう習得できた。ハチドリだった。小さい身体を素早く動かしてアリエッタの周りを飛んでいる。

 

プリム「…幸せがわからない。」

私は行き詰まっていた。思いつく限り幸せなことを考えた。魔法のことも、ドラコのことも、シルビアさんとレオナルドさんのことも。…全部考えたのに、動物の形にならない。

 

プリム「私って、本当は…劣等生?」

アリエッタ「いやいや、だってギフト貰ったんでしょ?しかも魔力ダンブルドア並って…劣等生なんて…」

ありえないから、とアリエッタが私の額を押す。痛い…。

 

プリム「じゃあ、なんで出来ないのかな、わからない…もっかい自殺するか」

アリエッタ「駄目だめ、プリム!言ったでしょ?命は大事にするのよ、もう…」

プリム「死ぬけど、死なないよ?」

アリエッタ「駄目!」

また額を押された…痛いよ。

 

プリム「…でも、アリエッタができるなら、万々歳かな。汽車で使えるね。」

アリエッタ「でも、まずはルーピン先生が呪文を放った後じゃないと。」

プリム「何故?」

アリエッタ「ハリーが気絶しなくなるかも。」

あー…

プリム「そうね…つらいけど、耐えないとか。」

 

 

 

 

プリム「…」

 

“「怪物的な怪物の本」

「未来の霧を晴らす」カッサンドラ・バブラッキー著

「中級変身術」

「基本呪文集(3年生用)」ミランダ・ゴズホーク著

「数秘学と文法学」”

 

プリム「怪物的ね…」

 

アリエッタと学用品を揃えて、明日ホグワーツへ行く準備をした。怪物的な本がベルトを巻かれて唸っている。背表紙を撫でて読んだが、至って内容は普通だ。…何故怪物にしたのか。

 

プリム「…アリエッタには悪いけど、結局はこれが近道なのよね。」

アリエッタは別室で寝ている。こっそりと黒い箱を出した。

 

 

 

______________

 

 

白。真っ白だ。あたたかい。

アズラエル「…また来たんだねプリム。命を粗末にしてはいけないよ。」

青が視界に映る。

 

プリム「…近道を選んだの。粗末にはしてない。」

アズラエル「近道か。…それで?今度は何を知りたいんだい?」

沢山積まれた書類の間から視線を感じる。

 

プリム「そうね…まずは、守護霊の呪文が使えなくて行き詰まってる。幸せなことを沢山浮かべたけどどれも駄目だった。…アリエッタはできたのに。」

アズラエル「……守護霊の呪文は、絶対に使うべきものなのかい?」 

…?どういう意味だろうか。でも、守護霊の呪文は出来た方がいい。決戦の時にはディメンターが湧いていた筈だ。

 

プリム「そうね、絶対に使うわ。」

アズラエル「アリエッタにはあって、君には無いものがある。…前世の記憶だ。守護霊の呪文は自分の最も幸せだった記憶から生まれる。」

…わかった。理解してしまった…転生者は、恐らく前世の記憶を含めて全ての記憶なんだ。だから…私は使えない。 

 

プリム「…」

アズラエル「転生の儀の後には、前世の記憶を持たせることができない。…だから、守護霊の呪文は使えないに等しいね。」

…っ、そんな

プリム「なにか…方法はない?」

 

 

アズラエル「ひとつ手はある…でもとても難しいし、君への負担が大きい。」

プリム「その方法は、どんなことなの?」

アズラエル「君が、プリムになる前…その身体の持ち主だった魂がいる。その子について知り、全てを受け入れたら…守護霊の呪文は使えるかもしれない。でも、君がプリムでなくなる可能性もある。」

…身体?魂?…なんの話だ。

 

プリム「…私の身体は、私のものじゃないの?」

アズラエル「……私は5つのギフトを与えたね?それはとても稀なことなんだ。普通ならばアリエッタのように、1つ2つ…それに私は浅はかにも私の守護を与えた。…それに耐えられる強靭な肉体が必要だった。…もちろんアリエッタのように私が存在を作ることも可能だが、プリムの場合それでは肉体が保たない。」

…な、なにを話してる。どういうことだ。

 

プリム「つまり…何をしたの。」

アズラエル「…プリム達の世界を作ったときに存在していた死ぬ筈だった肉体に、君の魂を入れた。私が作るよりも、その方が安定するのです。」

元々…存在する?…プリムクロウリーなんていたか?知らない…

 

プリム「おかしいわ!プリムクロウリーなんて居ない筈…」

アズラエル「プリム達の記憶から作った世界には不安定なところもある。それを私が安定するよう複数の存在を作った。それにさっきも言ったように、その身体は何もしなければ魔力の暴走もせず死ぬべき命だった。でも私がプリムの魂を入れたから生きている。」

わからない…わからない…こんなのおかしい。私は…なんなんだ。

 

プリム「私はなんなの…私は!私は…プリムじゃないの!?」

 

 

 

???「プリム…?」

???「…」

…っ、気づくと、アズラエルの横に子供と女性が立っている。

プリム「あなた…誰なの」

子供は私によく似てる。でも目の色は違う。…双子や鏡を見ているみたいだ。

 

???「…私は元々その身体の持ち主だった魂。」

プリム「…そう、なら、そっちは?」

アリエス「私は…母親よ。アリエスシンプソン…。」

知らない人だ…マグルだろうか。

 

プリム「マグルなの?」

アリエス「違うわ、魔法使いよ。母はマグル。でも…父はオリオンブラックという魔法使いらしいわ。会ったことはないけど。」

確か…シリウス達の父親だ…じゃあ

プリム「ブラック家なの?シリウスを知ってる?」

アリエス「…父とは会ったこともないの、ブラック家に入ったこともない。何も知らないわ。恐らくシリウスも。」

 

プリム「そう…で、その子は?」

タウリン「私はタウリン…プリム、ありがとう…私の魂はもうその身体にないけど、身体は残った。あなたのおかげ。」

ありがとう、と微笑みを浮かべる。タウリンという少女。私より優しい微笑みだ。

 

プリム「で…私は何をすればいいの?アズラエル」

アズラエル「君の中にタウリンの魂を入れる…それで無理なら、守護霊の呪文は使えない。」

…は?無理だ。私の魂でも普通なら保てないんだろう?…2人分の魂なんて

 

プリム「…無理よ、それにタウリンについて何も知らない。もし私の一部になるなら、知らないと受け入れられない。」

 

アズラエル「タウリンのことか…タウリンはエイデンベアボーンとアリエスシンプソンの間に産まれた子だよ。…アリエスはもちろん彼女だ。」

隣の女性が優しく微笑む。

 

アズラエル「エイデンベアボーン、父親は…少々複雑でね。プリム…君にはクリーデンスベアボーンの記憶があるね?…私は世界を安定させる為にエイデンの存在を作った。」

クリーデンスは…ダンブルドアの弟かも知れない存在として記憶がある。…もしかして

 

アズラエル「タウリンは、クリーデンスベアボーン…つまりアウレリウスダンブルドアの血筋だ。」

プリム「…」

そんな…そんな…ダンブルドアなんて…

 

プリム「違う…私は、タウリンじゃない…ダンブルドアじゃない…プリムだ。…プリムクロウリーだ。」

瞬間、指先が崩れ始める。…なんだ!

アズラエル「駄目だ!プリム…タウリンの存在を否定するな!身体がなくなってしまう!」

プリム「っ!…私は…私は」

タウリン「私を受け入れて…」

タウリンが私の胸に飛び込む。…あたたかい。…マリアに包まれてるみたいだ。…シルビアさんやレオナルドさんに優しく抱き締められた時にも似てる。

 

 

__________

 

 

私が、女性と一緒に笑いあっている。女性はアリエスシンプソンに似てる。…

???「タウリン、あまり走ってはいけないよ。身体が弱いんだ。」

後ろから声が聞こえて振り向くと、整った顔の男性がいた。黒い髪…私と似てる。

 

タウリン「父上、でも今日は天気がいいの。だから沢山外で遊ばなきゃ。」

…目の前の子は私じゃない。緑色の目…タウリンだ。…父親、オリオンブラックか。…これは、記憶?…違う、タウリンの望む世界?

オリオン「…アリエスからも言ってくれ、」

アリエス「タウリンは活発な子だから、ふふ」

 

タウリンは私とは正反対だ。…でも、この光景は見たことがある。レオナルドさんとシルビアさんと一緒にいる時…。

 

 

タウリン「私が、もしも生きてたら、こういう世界があったらなっていつも思うの。…」

幸せだよねこんな世界があったら、と隣にタウリンが立つ。

 

プリム「…」

タウリン「私のことは、受け入れられない?…私が、ダンブルドアだから。」

プリム「…受け入れるよ。ダンブルドアでも。私は…プリムで…タウリンだ。私達は2人でひとつなんだ。そうでしょ?」

タウリンが微笑みを浮かべる。優しい。あたたかい。

 

タウリン「信じて、私を。私達を…受け入れて。」

 

 

 

______________

 

アズラエル「…プリム、大丈夫かい?」

プリム「…うん。」

…タウリンがいない。

 

アズラエル「タウリンは今、君の中だ。…受け入れてくれたんだね?」

プリム「……タウリンは、普通の女の子だった。家族の幸せを望む、普通の。」

胸の辺りを触った。鼓動を感じる。

 

プリム「私…ダンブルドアなら、魔力いらなかったんじゃ」

アズラエル「いや、プリムには必要かな。…今まではタウリンのことを知らなかったからね。でも、今ならきっと最大限の力が出せるようになるだろう。タウリンを受け入れたなら。」

私は…タウリンになるんだろうか。

 

プリム「…」

アズラエル「…タウリンは君の一部だ。プリムはタウリンで、タウリンはプリムだよ。」

…思考を読んだな。

 

アズラエル「さぁ…もう、目覚める時間だよ。」

 

 

 

 

 

 

 

…重い。腹の辺りが重い。

シャルマン「にゃお」

 

プリム「…重いシャルマン。」

目が覚めると、朝になっていた。そんなに経ったのか。

 

プリム「…何も変わってない。」

姿鏡の前に立って、鏡の中の自分に触れた。

冷たい。…よく見ると、目の奥が違う色に見えた。緑色…タウリンの色だ。…夢じゃなかった。私の中にタウリンがいる。

 

プリム「…タウリンダンブルドア。」

 

“Expect Patronum”(守護霊よ、来たれ)

…タウリンが見せてくれた光景を思いだした。…不死鳥の守護霊。…輝いて私の周りを飛び回りゆっくり消える。

 

プリム「…やっぱり。」

やっぱり不死鳥だ。…汽車では使えない。目立ってしまう。

 

 

 

ドタバタと廊下を走る足音。バタンッとドアが開く。

アリエッタ「プリム!朝だよ!朝ごはん!…あぁ、今日からまたホグワーツだわ。それに、クィディッチ選抜試験!」

プリム「…た、楽しみだね、アリエッタ」

…元気だなぁ、アリエッタ。

 

______________

 

 

ホグワーツ特急

 

ハリー「叔母さんを膨らませるつもりは無かったけどキレちゃって…」

ロンとハリーが笑っている

ハーマイオニー「笑うようなことじゃないわ…退学にならなくてラッキーよ」

プリム「やぁ、ハーマイオニー」

ハーマイオニー「あら、プリム。元気だった?」

プリム「まぁ。ハーマイオニーは?」

ハーマイオニー「元気よ、あ…私達まだ席見つけてないの、またホグワーツでね。」

ハーマイオニーが先の方へ進む。ハーマイオニーとは仲良くしている。

 

ロン「おい、ハーマイオニー正気か?君まだクロウリーと仲良くしてるの?」

ハーマイオニー「もちろんよ、プリムはいい子よ?マルフォイと違って」

…そんな会話が聞こえてきたので、ロンとは仲良くなれない。

 

プリム「シャルマン、おいで。」

シャルマン「鼠はいいのか?」

プリム「…うん。学校で見張るだけにして。」

クルックシャンクスもいるから、大丈夫な筈だ。

 

ブレーズ「プリム、あれ読んだか?」

プリム「あれ?」

ブレーズ「怪物的な怪物の本だよ、なんなんだあの本。僕の服が半分駄目になった。」

最悪な本だ、とブレーズが眉間にシワを寄せる。今年はブレーズ達と一緒にいる。アリエッタは一緒に乗りたがってたが話はホグワーツでもできるので断った、ドラコと乗るつもりだったけど…

 

パンジー「ドラコは髪を下ろした姿もかっこいいわね」

ドラコ「…そうか?」

向かいのコンパートメントでいちゃいちゃする2人。手を握っている。

 

プリム「…」

そう…どうやら2人は付き合っているらしい。話的には変わらず進んでいるから嬉しい。…のに、吐きそうだ。

 

セオドール「…プリム、具合悪い?」

プリム「…ちょっとね。」

ブレーズ「大丈夫か?」

ブレーズが私の額に手を当てる、心配をしているみたいだ。

プリム「大丈夫、すぐよくなるわ。」

 

向かいのコンパートメントは視界に入れないことにした。

 

セオドール「ねぇ、みんなアズカバンから脱獄した囚人知ってる?」

ブレーズ「シリウスブラックだろ?でも、魔法省が総動員して探し回ってるから、じきに捕まるさ。」

プリム「でもアズカバンから脱獄したなら、見つけるのは難しいかもね。」

その時、列車が急停止した。

ガタンッと車両が揺れる。

 

ブレーズ「なんだ?…なんで止まった?」

セオドール「ホグワーツはまだ先だよね?」

窓が凍りつき、寒い空気が漂う。

…ディメンターだ。

プリム「ドアから離れて…」

電灯がチカチカと点滅して消え始める。

ドアが開き、黒い影が乗り込んでくる。

…ハリーのところだけじゃないのか!

 

プリム「っ…ぅ、」

魂を吸われる。幸せがなくなってく感じだ。

ハリーが気絶するまで待たないと行けない。

…はやく…はやくして。

…意識が遠のいてく、視界の端でハチドリが飛んでる気がした。

 

 

 

暗い。真っ暗だ。…冷たい。頬が濡れてる。

アリエス「……タウ…タウリン…」

緑の光が視界の端で光る。

 

 

ブレーズ「…リム…プリム…大丈夫かプリム」

プリム「…ええ、大丈夫よ。」

…意識がなくなる瞬間見えたのは、たぶんタウリンの記憶だ。アリエスシンプソンが殺された姿だろう。…夢で見た光景をやっと理解できた。

セオドール「ルーピン先生が、プリムが起きたら、食べさせてって。…食べられる?」

セオドールがチョコレートをくれた。

ブレーズ「…プリムはチョコレート嫌いだろ?無理しなくていいぞ?」

私はそんなにわかりやすく避けてたか?

 

プリム「…食べるわ。」

ひとかけら口に入れた。

 

 

ノックがして、コンパートメントの扉が開く。

アリエッタ「プリムっ…大丈夫?」

プリム「アリエッタ、大丈夫よ。ありがとう…あなたよね、あのハチドリ。」

アリエッタ「うん、ハリーが倒れた姿を見て、すぐ。」

プリム「アリエッタの守護霊は素晴らしいよ、ありがとう。」

アリエッタ「でも、ルーピン先生に目をつけられたかも。」

プリム「…大丈夫、先生は優しいから。」

 

 

____________

 

 

ホグワーツ特急がホグズミード駅で止まり、ホグワーツまでの夜道を馬車が走る。

 

ブレーズ「まだアリエッタと仲良くしてるのか?」

プリム「アリエッタはいい子よ」

ブレーズ「君に相応しくない」

純血主義者は皆同じことを言う。

 

プリム「…あなたってドラコと同じこと言うのね。」

ブレーズ「…っ!僕とアイツを一緒にするな。」

セオドール「…ブレーズはドラコと比べられるのが嫌なんだよ。2人って似てるだろ?」

おい!とセオドールの言葉を遮るブレーズ。

 

プリム「ドラコと一緒になりたくないなら、考え方を変えることね。」

ブレーズ「君は純血主義じゃないのか?」

プリム「…純血主義なんて、もう古い考えよ。生まれについてこだわっていたら、優秀な魔法使いは生まれないと思う。…ハーマイオニーがいい例ね。…純血であれば魔法の力は強いけど、魔法の世界の発展には広い視野を持つべきって思わない?」

 

セオドール「…確かにグレンジャーは成績トップだ。…プリムの考えも一理あるね。」

ブレーズ「…」

 

プリム「…純血であることを誇りに思う。けど、純血だから必ずしも優秀でもないでしょ?」

ブレーズがクラッブやゴイルを見る。

 

プリム「だから私に相応しいかどうかは、血を見るんじゃない、才能を見るの。…わかった?」

セオドールとブレーズが静かに頷く。

考え方を理解してくれたみたいだ。

監督生のジェマのスピーチを参考にした。効果はあるみたいだな。




実の父親はアウレリウスダンブルドア(クリーデンスベアボーン)とナギニの孫にあたる、エイデンベアボーンだった。エイデンの父はアウレリウスの息子ライアンベアボーン、母はオフィリアモント。エイデンはイルヴァーモーニー出身。卒業後はマグルの世界で医者になる為、アリエスにマグルと勘違いされる。

実の母親はアリエスシンプソン、オリオンブラックとマグルであるアメリアシンプソンの娘、アメリアシンプソンは容姿が美しいことで有名だった。スリザリン生。ホグワーツ卒業後エイデンと出会い結婚したが、考え方の違いにより別れる。子供を身篭っていたが、ノクターン横丁に産み落としすぐに死亡。子供はタウリンと名付ける。子供は、のちのプリムクロウリーである。

アリエスシンプソンはシリウスブラックの妹にあたる魔法使いだが、マグルとの間の子であった為に母親の元で育ちブラック家の家系図にはいない。シリウスも知らない存在。

プリムの出生名タウリンダンブルドア(Taurine Dumbledore)
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