プリムローズが咲いた日   作:かぼちゃの馬車

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言わぬが花 (アズカバンの囚人 終)

3階 女子トイレ 秘密の部屋

 

プリム「…これもアズラエルの仕業か。」

恭史郎から貰った手紙と蔵書を交互に見つめて考えた。

 

“プリムへ

 

ホグワーツではいかがお過ごしですか?

僕は来年から、日本のクィディッチチームのトヨハシテングで練習を始めます。鳩谷さんが引退した後のシーカーのポジションに、僕も候補が挙がったんだ。必ず選ばれるから、いつか観戦に来てよね。先生達の話で、興味深い話が聞こえたんだけど、ホグワーツのダンブルドアって先生から魔法学校対抗試合へのお誘いがあったらしいよ。毎年のことだから断るだろうけど、でも賀茂がさっき抗議してたな。どうなるかはわからない。

 

五領 恭史郎”

 

…ヨーロッパの三大魔法学校対抗試合だぞ?

日本が?来るのか?…まさかな。いやでも…私が日本へ行ったことが失敗だったか?アズラエルが変えることもありえるかもしれない。

 

プリム「…だとしても、ハリーが選ばれる。ヴォルデモートには必要だ。」

 

蔵書と最も強力な薬の本を広げてぐつぐつと大鍋を煮込んだ。

 

_______________

 

スリザリン寮 談話室

 

ドラコ「森番のあのでかい鳥が処刑されるらしい。父上が聴聞会で僕に起きた惨事を申し立ててくれたそうだ。…森番が首になると思ったが、鳥の処刑も悪くないな。」

 

バックビークは処刑されるらしい。変わりない。…ハーマイオニー達が逆転時計を使う。厄介だ、下手に動かない方がいい。…アリエッタにも言っておこう。

 

プリム「…見に行くの?」

ドラコ「もちろんさ、これほど面白そうなイベントはない。」

ブレーズ「プリムも来るだろう?」

プリム「嫌よ、行かないわ。処刑の見物なんて。パンジーでも誘ったら?ドラコの誘いなら断らないわよ。」

 

__________

 

必要の部屋

 

プリム「ってことでアリエッタ、記憶通りに進んでる訳だが、今回は絶対に何もしてはいけない。」

アリエッタ「そうね、タイムターナー使うんだもんね。…時間の操作は危険よね。」

…何もできない、とアリエッタが呟く。

 

プリム「本当は、私達の存在も異常なんだ。何かすることが間違いだよ。」

アリエッタには記憶を元に知ってる範囲で、話が動くことしか伝えていない。

だから、私がタウリンダンブルドアだということも、アズラエルが話を変えてることも知らない。でも、それでいい。アリエッタはまだ知らなくても大丈夫な筈だ。

 

アリエッタ「…来年、アルバス達来ると思う?」

プリム「さぁ…わからないよ。…監視はするつもり。いつアルバス達が来るかわからないから。」

アリエッタ「どうやって?」

数枚の式札を出した。

“我に従い、我に仕えよ”

杖をあて札には字のような何かが浮き出た。

…札を手にし息を吹きかける。

ふわふわとした人の形が出てくる。腹部には番号が書いてある。

 

プリム「術者の指示通りに使役する、思業式神を使うことするわ。…意思伝達をできるようにする。」

アリエッタ「わお…」

プリム「君は外の様子を見て、君達は私達が様子がわかるように説明して。」

式神に指示を出すとそれぞれ動く。1と2が書いてある式神は3の式神が見たこと聞いたことがわかるようになっている筈だ。

 

3が外へ出ると1と2から生徒の声が聞こえてくる。

アリエッタ「…どうなってるの?」

プリム「通信機みたいな感じね。生き物じゃないから、忍びの地図にも反映されない筈。…どうかな?」

アリエッタ「わぁ…最高だよプリム。」

 

プリム「それから、来年のことなんだけど、日本へ行ったことがあるって話したじゃない?…ちょっと失敗したかもしれない。…トライウィザードトーナメントに、マホウトコロがもしかしたら…いやでもそれは有り得ないけど。」

アリエッタ「ヨーロッパの三大魔法学校対抗試合なのに?」

プリム「どうやらダンブルドアが毎年手紙を出してるらしい。…まぁ、頭の隅に置いといて?ハリーは当然選ばれるし。」

 

式神をしまった。

_____________

 

 

私は思業式神を出して目眩し術を施し、ハリーの動きを監視させた。ピーターペティグリューはシャルマンが追っている。

ハリー「ペティグリューが僕に近づいている」

式神からハリーの声がしている。

ハリー「わぁっ!…はぁ、なんだ。」

ペティグリューは見つからなかったんだろう。…地図にはやっぱり式神は反映されないらしい。使える。うまく使おう。

 

ハリー「…スネイプだ。」

スネイプ先生に見つかる。

ハリー「”いたずら完了”」

ハリーが地図を仕舞う呪文を唱える。

 

スネイプ「なぜこんな夜中に廊下をうろついている。」 

ハリー「夢遊病です」 

スネイプ「なんとも君は父親にそっくりだな。…威張り腐って城じゅうを歩いていた」 

ハリー「父さんは、いばってなんか居ませんでした。…僕だって」 

スネイプ「ポケットを裏返せ。…ポケットの中のものを出せ…それはなんだ!」

ハリー「羊皮紙です」

スネイプ「本当かね?…開けてみよ」

スネイプ「”汝の秘密を現せ”…読み上げろ!」

ハリー「我らムーニー、ワームテール、パットフット、プロングスからスネイプ教授にご挨拶申し上げる。…そして他人事に対する異常なお節介はお控えくださるよう」 

 

スネイプ「なに!なんと無礼な!」

ルーピン「セブルスどうしたのかな?おや?ハリーじゃないか。」

ルーピン先生が通りかかる。

 

スネイプ「おやおやルーピン。…散歩ですかな。…たった今ポッターから没収した興味深い品だ。見たまえルーピン。…君の専門分野だと思うが明らかに闇の魔術が込められている」

ルーピン「それはどうかなセブルス。…私には、読もうとするものを侮辱するだけの羊皮紙に過ぎないように見えるがね。…ゾンコの店の品物じゃないのか?。…だが一応隠された力がないかどうか調べてみよう。…私の専門分野だからね。…ハリー、一緒に来たまえ。…ではお休み!」

 

プリム「…ルーピン先生達についていって」

式神に指示をだした。

 

ルーピン「それにしてもなぜ、この地図が君の手に渡ったのかね?…正直言って君がこれを提出しなかったことに驚いているよ。もしブラックの手に渡ったら、君の居場所を教えているようなものだと気付かなかったか?」 

 

ハリー「はい…」

ルーピン「君のお父さんも規則をまったく気にしなかったが、ご両親は君を守るために命をささげたんだよ。…それに報いるのに、これじゃあまりにお粗末じゃないか。…構内をほっつき歩いて、ご両親の犠牲の賜物を危険にさらすなんて…次からはもうかまって挙げられないよ」

 

まだ13歳だ。好奇心旺盛な年代には、わからない話ではないか?

ハリー「…はい」

ルーピン「では、もう寮に戻って…寄り道はしないように…もしすれば判るからね」

ハリー「先生!…その地図正しいとは限らないみたいです。…さっき人が動いてるマークが出たけど死んだはずの人でした。」

ルーピン「ほう…誰だい…」

ハリー「ピーターペティグリュー…」

ルーピン「そんな…まさか」

ハリー「でも見たんです。…おやすみなさい」

 

プリム「…もういいわ、戻ってきて。」

城中を歩き回るのは鼠も同じようだ。

 

____________

 

 

バスシバ先生の古代ルーン文字学は、やはり結界術と似ていて、書き取りが中心の授業だった。…占い学よりは面白いかもしれない。わからないけど。授業が終わるとハーマイオニーが隣に座ってきた。

 

ハーマイオニー「正直言って、この授業をとって正解だわ。占い学って最悪よ!私の心がカラカラですって?失礼すぎるわ!」

プリム「…占い学もとってるの?」

ハーマイオニー「まさか?同じ時間なのに受けられないわ。ハリー達に聞いたの!最悪だって!」

プリム「占い学って才能もあるかもね、だからほら…予言者や、占い師って少ないじゃない?…風変わりな人が大半だし。ハーマイオニーはきっと理屈で考えるでしょ?だからトレローニー先生は悪気があった訳じゃないよ。きっと。」

ハーマイオニー「心が枯れてるって言われたのよ!教科書みたいって!」

バンバンと教科書を叩いてる。

怒りがおさまらないみたいだ。

プリム「そんな、ハーマイオニーの心は教科書みたいじゃないよ。…私とだって仲良くしてくれるし、太陽みたいなあたたかい心をしてると思うよ。」

ハーマイオニー「そうかしら…ありがとうプリム。」

ハーマイオニーがうねった髪を耳にかけると優しく微笑みを浮かべた。

ハーマイオニーはきっと暗闇で迷っていても、照らして導いてくれるだろうな。ロンが羨ましい。ハリーだって。…私にはハーマイオニーのような存在がいない。

アリエッタは一緒に動いてくれるが、少し違うような気もする。同じ立場だからだろうか。

 

ハーマイオニー「…あれ?あなた…目の色が前と違うみたい。」

プリム「…っ、そう?夜に本を読んでたから、充血したのかも。気にしないで?」

…目を伏せてその場を後にした。

 

_____________

 

ドラコ「今日、危険生物処理委員会の処刑人がくるらしい。僕はもう見かけたよ、大きな鎌を持った不気味なやつだった。」

ドラコがクラッブやゴイルに楽しげに話す。

 

ブレーズ「パンジーは誘ったか?」

ドラコ「…あー、断られたよ。別にいいだろ?女子が興味のあるような話じゃない。」

 

…喧嘩は長引いているのか。

 

________________

 

スリザリン女子寮

 

パンジー「…ドラコと別れるかも。」

ダフネ達が驚きの声を響かせる。

 

ダフネ「どうして?仲直り出来なかった?」

パンジー「うん…うまく出来なかった」

アストリアに興味が出てるのかもしれない。話しているところはあまり見かけないが、時期的に恐らくそうだろう。…パンジーには悪いが。

 

プリム「…」

鏡を見つめる。目の色が…緑が濃くなっている気がする。…なんでだろうか。気のせいかもしれない。

 

プリム「…錆びれてきた。お気に入りなのに。」

レオナルドさん達からプレゼントされた蛇の指輪を撫でる。錆びれてすこし手触りが悪い。…家に帰ったら加工してもらおう。

 

パンジー「プリム聞いてる?」

プリム「ああ…まぁ、人生なんて長いんだ。パンジーには生涯を共にする相手が現れるよ。…それがドラコじゃなかったってだけさ。」

パンジー「ちょっと年寄りみたいなこと言わないでよ。」

…し、失礼だな。ダンブルドアだが年寄りじゃない。…自分で考えて笑っておいた。

 

プリム「ドラコは蛙チョコが好きだ。プレゼントしたらいい。少しは機嫌がよくなるんじゃないか?」

パンジー「…そんな簡単かしら。」

プリム「単純な筈だよ。たぶんね。」

 

_____________

 

広間

 

朝、ドラコ達がいないことに気付く。

プリム「ドラコ達は?」

パンジー「さっき森番のところに行ったわ、処刑を見るんですって。男子って趣味が悪いわよね。」

シャルマンを撫でるパンジー。

 

プリム「シャルマン、スキャバーズは?」

シャルマン「鼠は城の外だ。あそこはカラスだらけだから近づけない。」

…ハグリッドのところだな。

 

プリム「…ごはんも食べずにご苦労なことだ。」

パンジー「ドラコ達ならさっきガツガツ食べてたわよ。」

プリム「…ガツガツと?純血の気品を忘れたのか?そこまでクラッブやゴイルに影響されたか。全く。」

スープを飲みながら腹を立てた。

 

パンジー「まぁ…マグル生まれの下級生を虐めるくらいには馬鹿よね。」

プリム「な、そんなことしてたのか!」

ダフネ「あら?プリム知らなかったの?ドラコって腹を立てたらマグル生まれを虐めるし、上機嫌な時もちょっかいを出してるわ。」

ミリセント「クラッブとゴイルに教えてるつもりなのよ、マグル生まれは自分達と対等じゃないって。」

…ドラコの考え方を変えないと。いやでも、悪い方に変わったら?

 

プリム「下級生を虐めてなにが楽しいんだ。自分より下だとわかるじゃないか。」

パンジー「知らないわ。だから私達は男子は馬鹿って言ってるの。」

プリム「スリザリンの恥だ。…もっとこう、闇の魔術を教えるとか、新しい魔法を生み出すとか…そういう教育を下級生にはすべきだ。何も知らない下級生ならスポンジのように吸収するからな、優秀に育てば上級生として誇らしい。」

ダフネ「…プリムもプリムね。」

はぁ…と溜息をつく。なんだ?何か違ったか?なんで溜息なんだ?

 

 

アリエッタ「プリム…朝ごはん食べたらちょっと話してもいい?」

何もしない筈だが。…なんだろうか。

プリム「構わないよ。」

 

パンジー「あなたグレンジャーの他にアリエッタロリス?…ドラコが知ったら」

プリム「ドラコなら知ってるよ。それに公認だ。」

パンジー「それ本当?ロリスって何者?」

プリム「何者?…意見の合う友人?…または共犯者」

ダフネ「でも、ビーターとしては優秀だったわよね。ブラッジャーの逆手打ちは見事だったわ。」

パンジー「まぁ…そうね、それは私も見たから凄いと思うわ。」

プリム「アリエッタは運動神経がいいからね。シーカーがいいだろって言ったけど、ビーターがやりたかったらしい。」

ミリセント「ビーターでも凄い活躍だから、シーカーも良さそうね。稲妻を素早く交わしてたし。」

プリム「私は優秀な人は誰でも友人に歓迎するよ。」

 

食器を片付けアリエッタの元へ向かった。

 

 

 

 

プリム「話って?」

人気のない廊下の隅で話す。

アリエッタ「私って梟になれるでしょ?だから考えたの…うまく進んでいるか私なら直に見ることができる。もちろん何もしないけどね。」

プリム「…なら私も。」

アリエッタ「無理よ、あなたは黒豹じゃない。」

変化の術も使えるが、あれは長時間使うものではない。

 

プリム「じゃあ、ハリーがパトローナスを使うまで、それまでならダンブルドアにもバレないかもしれない。」

恐らくだが、ダンブルドアは全部知ってる。

だからとても危険だ。…何もしない方がいい。

アリエッタ「わかったわ。」

プリム「パトローナスを使ったらすぐ戻ってきて。…その場にいるだけでも話が変わるの。」

危険なことよ、と忠告した。

 

アリエッタ「でも…危険でも、見守っていたいの。」

プリム「…幸運の液体。少し飲んでから行って。じゃないと行かせない。」

ローブのポケットから一瓶出した。

アリエッタは半分ほど飲み、ハグリッドのところへ向かった。

 

______________

 

日が沈み夜になる。満月だった。白く照らされるのが心地よく感じる。明るく照らす朝日よりも優しい月夜が好きだ。

 

プリム「…アリエッタ、遅いな。」

 

うまく進んでいないのか?…ロンが確か医務室に運ばれてくる筈だ。

 

プリム「…覗くだけなら。」

医務室へ続く階段を登ると、ダンブルドアと鉢合わせた。…まずいな。

ダンブルドア「おやおや、もうすぐ消灯時間じゃが、どうしたのかねプリム。」

プリム「…ロンが医務室に運ばれたと聞いて、お見舞いに。」

たまたま持ってた蛙チョコを見せた。アリエッタがディメンターに襲われてしまった時の為だ。一応な。幸運の液体を飲んだからそんなことはないが。

 

ダンブルドア「…そうか、ロンは蛙チョコが好きなようじゃからの、喜ぶじゃろう。…消灯時間は過ぎるでないぞ?」

プリム「はい先生。」

プリム「ダンブルドア先生…私の目の色は、何色に見えますか?」

ダンブルドア「…琥珀色ではないかの?」

プリム「…はい、そうです。」

では、おやすみプリム、とダンブルドアが階段を降りる。

ダンブルドアには、私はプリムに見えている。…タウリンじゃない。

 

医務室へ行こうとすると、腕を引っ張られる。

アリエッタ「プリム!」

プリム「アリエッタ…よかった、無事だったのね。…遅かったじゃない。」

アリエッタ「実は…最後まで見届けてて。…ごめんね?」

プリム「うまくいった?」

アリエッタ「うん、大丈夫よ。全部記憶通りだった。」

そう、よかった…と階段を降りた。

 

月明かりに照らされる廊下。静かだ。もうすぐ消灯時間だから。

 

 

プリム「アリエッタ…ドラコは性格変わると思う?」

アリエッタ「さぁ…わからないわ。悪いことばかりしてるらしいじゃない。」

プリム「…」

そうだ、下級生を虐めてる。

 

アリエッタ「改心させたいなら、したらいいじゃない。」

プリム「でもドラコがドラコじゃなくなる。重要なのに。」

アリエッタ「…これはハリーポッターだけど、私達の世界でしょ?…私達が生きる為の世界なの。だからしたいことをするのよ。」

プリム「それで事態が悪くなっても?」

アリエッタ「どんな世界にも犠牲はつきものよ。」

 

プリム「正直、今のドラコは好きじゃない。顔はもちろん好きだけど。…性格が嫌すぎる。」

ひどい言われようね、と変な表情のアリエッタ。

アリエッタ「性格なら改心させられる。実際、呪いの子のドラコは毒がないらしいじゃない?…たぶんそっちが本来あるべきドラコなんじゃない?まぁ、わからないけど。」

 

 

プリム「…死喰い人にさせたくないわ。」

 

_______________

 

ルーピン先生が退職されるらしい。

…何も変わらない。何も出来なかった。でも、それが正解なんだ。

 

ルーピン先生の教室へ向かうとハリーとすれ違った。

プリム「やぁ、ハリー」

ハリー「やぁ、プリム。…君、ルーピン先生のこと何か言った?」

プリム「ルーピン先生のこと?…あー、それは私じゃないよ。」

恐らく私が告げ口したとか思ったんだろう。

 

ハリー「そう…ならいいんだ。」

プリム「そもそも、13歳の戯言を誰が真面目に聞くと思う?」

ハリー「…それもそうだね。」

プリム「私は、ルーピン先生の授業が好きだ。…じゃあ後でね、先生にお別れしたい。」

そう言って教室へ入った。

 

ルーピン「やぁ、プリム。君もきたんだね。」

プリム「はい…退職なさると聞いて。」

…荷造りをしている。

ルーピン「ああ、その話は本当だよ。」

 

プリム「だから、幸運の液体を飲めばよかったんですよ。先生。」

ルーピン「そうだね…でもいいんだ。慣れっこさ。こういうことはね。」

プリム「まぁ…そうでしょうね。」

ルーピン「プリムは先のことがわかってたのかい?…だから幸運の液体を?」

…どう答えるべきだ。

 

プリム「いいえ?預言者の才能はないので。…逆転時計でも使えるなら別ですけど。」

ルーピン「じゃあなぜだい?」

プリム「まぁ…人狼だとわかったので、薬の飲み忘れくらいは起こるでしょうから、その為です。」

ルーピン「でも君は、何もしたらいけないのだろう?そう言っていた。」

…余計なことを言った。くそ。

 

ルーピン「私の考えだと、プリム…君は先のことがわかる。それで、何かの為に水面下で動いてる。違うかな?」

プリム「まさか…13歳にそんなことできないですよ。考えすぎです。」

ルーピン「…そうかな。」

プリム「私は、ただ…ルーピン先生の授業が好きだったんです。人狼だとわかったから、何かしたかった。それだけです。」

ルーピン「…ありがとうプリム。」

 

______________

 

みんなが夏休みの帰省の準備をしている。 

ロン「おい!ハリーを通してやれ!あの…開ける気は無かったんだけど包みが開きかけてて…あの…二人が開けろって!」

フレッド/ジョージ「言ってない!」

同時に声がした。騒がしいグリフィンドールにはトラブルがある。今日はなんだろうかと見物人に立つ。

ハリーが改めて包み紙を開くと箒が輝く。

ロン「”ファイアーボルトだよ。…世界最高速の箒だよ。」

ハリー「でも、誰から?…」

ロン「判らないんだ」

ハーマイオニー「これが付いてたわ」

ハーマイオニーが大きな羽根を手にする。

 

外に出てファイアーボルトにハリーが乗るとニンバスが比べ物にならないくらい速く飛び立つ。

 

アリエッタ「シリウスってやっぱりブラック家なのね。」

ファイアーボルトってすっごく高級なのよ!と隣で叫ばれる。

プリム「財産なら家も負けてないよ。」

アリエッタ「まぁ、あの家なら…そうね。」




アズカバンの囚人が無事終わりました!ここまでご閲覧いただきありがとうございます。楽しんでいただけましたでしょうか?❁⃘*.゚
次回からの「プリムローズが咲いた日」は炎のゴブレットの話が始まります。
短編の「ドラコマルフォイの思想」も続きますので、お楽しみください。
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