広間を出るとアリエッタに引き止められた。
アリエッタ「ハリーが選ばれたね。」
プリム「ああ、仕方ないさ。必要なんだよ、ハリーポッターは。」
アリエッタ「アルバス達の情報はまだないね。」
プリム「式神を増やすよ。10…いや15体に監視させる。第一の課題と第二の課題が重要だ。」
スリザリン談話室
ドラコ「ポッターはどうやってゴブレットに名前を入れたと思う?」
プリム「さぁ、ハリーが永遠の栄光をほしがるかしら?。」
ドラコ「プリムならそういうだろうな。」
プリム「あら、私のことよく知ってるのね。」
ドラコ「当然さ。友達だからな。」
ブレーズ「なぁ、プリム面白いことしないか?」
プリム「面白いこと?」
パンジー「なに?なんの話?」
プリム「ブレーズが面白いことをするって」
ブレーズ「面白いさ、ポッターの缶バッジを作ってやろう。応援しないとな?」
プリム「…子供っぽい」
ドラコ「面白いじゃないか?僕は賛成だ。」
パンジー「デザインなら私に任せて?」
日刊予言新聞社の女性記者リータスキータが新聞を書いた。”悲劇のティーンエージャー対抗試合へ”と書いてある。内容は言うまでもなくデタラメだ。…年齢が違うしな。
バサっと読んでいたくだらない記事の上に、パンジーが羊皮紙を広げる。
パンジー「ねぇ、このデザインどう?」
缶バッジのデザイン案がいくつか書いてある。…どれも酷い仕上がりだ。
プリム「…芸術のセンスはない。面白いか?それ」
パンジー「ええ、ポッターが滑稽だもの。」
プリム「…そのデザインは、すぐに流行りが過ぎそうだ。」
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学校の中ですれ違う生徒はパンジーのデザインした趣味の悪い缶バッジをしている。予想に反して人気なようだ。
「ポッターはズルしたんだ」
「汚いぞポッター」
ハリーが廊下を歩くと聞こえるように声をあげるホグワーツ生。
ハリーはセドリックに話しかけた。ドラゴンのことだろう。聞くまでもない。
ドラコ「おい、上にあげろ。」
クラッブ「ああ…」
ゴイル「ぅ…」
木の上に登るドラコ。
プリム「…登る理由ってなに?」
パンジー「さぁ…」
ハリー「君、感じ悪いよ…」
ロン「そうかよ…」
ロンとハリーは最近喧嘩したらしい、廊下で話してるのが見えた。ピリピリした空気だ。
ハリー「ああ、そうさ!」
ロン「他に用ある?」
ハリー「ああ!僕に近づくな!」
ロン「判ったよ」
ドラコ「ピリピリしているな、ポッター」
ドラコが木の上にからハリーに声をかける。
ドラコ「父上とお前の賭けをしたんだ…お前が試合で10分ももたない方に賭けた。…でも父上は5分ももたないってさ」
ドラコ達が嘲笑う。
プリム「くだらないな…」
パンジー「そう?私は面白い」
ハリー「父親がどう思おうとそんなことは知ったことじゃない。…父親は邪悪で残酷だし、君は卑劣だ…」
ドラコ「卑劣?…卑劣だと!?」
ドラコがハリーの背後から魔法を掛けようとした。
ムーディ「そうはさせんぞ!」
先程から様子を見ていたムーディの杖から魔法が発せられ、ドラコは白イタチに変身させられた。
ムーディ「後ろから襲うやつはけしからん」
ドラコを懲らしめているところをマクゴナガル先生が止めに入る。
マクゴナガル「ムーディ先生!何をなさってるんです!?」
ムーディ「教育だ!」
マクゴナガル「それは生徒なのですか?」
ムーディ「今は白イタチだ!」
クラッブのパンツに入れられるドラコ…すまない、これは面白い。
プリム「面白いってのはこういうことだよ、パンジー」
パンジー「プリムってば趣味悪いわ。」
しばらくするとマクゴナガル先生がドラコを元に戻す。
ドラコ「ち、父上が黙ってないぞ!」
ムーディ「それは脅しか!?」
マクゴナガル「アラスター!懲罰に変身術を使うことは決してなりません。校長がお話したはずですが?」
ムーディ「言ったかもな…」
マクゴナガル「ではくれぐれもお忘れなきよう!」
ムーディ「ポッター!一緒に来い」
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フレッド/ジョージ「さあ、みんな賭けて!賭けて!」
トライウィザードトーナメントの会場は満員の観客が詰め掛けている。
プリム「いい?監視は15体。ここ、競技場の中にも式神はいるけど、恐らくドラゴンの火で長くは持たないわ。だから、こっち、監視の式神を鳥形にしたの。空から広い範囲で監視できる。」
アリエッタ「わかった…アルバス達が来たらどうする?」
プリム「タイムターナーは確か時間制限がある。だから、何かする前に止める。それだけでいい。」
アリエッタ「でもすぐに移動できないわ。」
プリム「獏を使うわ。…夢をみさせる。」
アリエッタ「不安になってきたよ、プリム…」
プリム「大丈夫、私達ならできるわ。必ず。」
ダンブルドアが挨拶を始めた「静粛に!待ちに待った日じゃ。トーナメントの三つの課題はいずれもかなり危険なことじゃ、決して立ち上がったりしないよう、安全のため常に着席してるのじゃ。まもなく開始じゃ!」
しばらくすると大砲が轟音を発し、セドリックがスタート位置に進んだ。セドリックはスウェーデンショートスナウトというドラゴンと戦う。
始まった。…これからだ。どうか、アルバス達が現れませんように。どうか、何も起こりませんように。祈って。ただ、見守っていた。
セドリックはドラゴンを見ると目の色を変えた。近くの岩を大きな犬に変身させ、それを自分の身代わりにドラゴンの注意を引きつけて卵を取ろうとする。
…ドラゴンの気が変わったのか、セドリックを襲い始める。火を吹いたり、尻尾を乱暴に振り回している、…式神が半分ほど燃えてしまった。セドリックは攻撃をギリギリのところで切り抜けた!
セドリックは卵を手にして頭上に掲げた。
…何も起きなかった。…アルバス達は来てない。安堵した。心の底から。
アリエッタ「プリム…喜んでいい?」
プリム「ああ…でもまだ第二の課題がある。でも、第一関門は抜けたな。この時間にはアルバス達は来なかった。」
アリエッタ「いい方向かな?」
プリム「…うん、いい方向だ。」
正直なところわからない。でもアリエッタが望む言葉をかけた。
他の選手も無事に卵を手に入れた。
フラーはドラゴンに向けて魅惑呪文をかけ、恍惚状態にし、クラムはドラゴンの一番の弱点である目を攻撃するために、結膜炎の呪いをかけた。宗介は結界術を巧みに使ってドラゴンを閉じ込め、なんなく卵を手にした。
ダンブルドア「これまで4人の代表がそれぞれ金の卵を勝ち取り、次の課題に進むことが出来た。次はいよいよ5人目最後の競技者じゃ」
ハリーが競技場の岩場に姿を現した。
とても不安気だ。顔が青白い。
「ハリー!…ハリー!」の大合唱の中を慎重に岩の間を中央に進んだ。
金の卵は岩場の一段高いところにある。
ハリーは卵を見つけると、気にせずに歩く、直ぐにドラゴンの叫びと羽音がハリーの頭上に迫った。
ハリーが転んで見上げると、怒りで口を大きく開いて、火を吐くドラゴンが襲いかかろうとしていた。
追い詰められたハリーは呪文を唱えた。
上空から箒が飛んできてハリーは箒に乗って一気に金の卵を奪おうとするがうまくいかない。競技場の外に飛び出すとドラゴンが鎖を切って飛び立ちハリーの後を追った。
みんなが心配そうに見上げていた競技場の上空に、箒に乗ったハリーの姿が見えた。生徒たちが歓声を上げる中をハリーは悠々と岩場の金の卵のところに舞い降りて卵を頭上に掲げた。
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大広間のテーブルではパンジーやドラコ達が面白くなさそうな表情で座っている。
プリム「どうしたの?」
パンジー「缶バッジの流行が過ぎ去ったわ…今じゃポッターは英雄だもの。」
ドラコ「面白くない…くそ、」
プリム「流行は回り回ってくるさ。ドラコ、ハリーは運がよかったんだ。セドリックを上回る魔法を使えるわけでもない。」
日刊預言者新聞を広げて読むとデタラメ記事がでかでかとのっていた。
プリム「ほら、パンジー。君の好きそうな記事だぞ?…ミスグレンジャーは平凡な女の子。でもボーイフレンドは大物狙いのよう。情報筋に寄れば今のターゲットは、かのブルガリアの恋人ビクトールクラム。…振られてしまったハリーポッターの心中やいかに。」
パンジー「…グレンジャーなんかに負けてらんないわ。」
パンジーの眼に炎が宿ってるように見えた。
しばらくすると梟便の時間になる。
グリフィンドールが騒がしい。確かロンに古いローブが届くんだ。
家の梟アルファが何やら少し大きな包みを持ってきた。ドサッと重みのあるそれ。
プリム「ありがとう、アルファ…これ、ドレス ?」
アルファ「わからないですが、シルビア様が何やら綺麗な布を包んでいました。」
プリム「そ、そう…」
広間で開けるのはやめよう…
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スネイプ「…トライウィザードトーナメントにともない舞踏会を行うのが伝統とされている。…クリスマスイブの夜、大広間で一晩楽しみ、騒いで結構。…トーナメント開催校の代表として、一人ひとりが自覚を持ち、最高のリードをすることだ。そして舞踏会で何よりも肝心なのは、ダンスだ。…」
スネイプ先生がやる気がなさそうに説明した。生徒たちがざわめいた。
スネイプ「黙れ…スリザリンの寮の偉大なる魔法使いが培ってきた尊厳をたった一夜で汚すことのないよう…ダンスを踊れるものは?」
パンジーやダフネ達が素早く手を挙げる。
パンジー「プリムもあげなさいよ、」
囁かれたが、私は見せ物になる気はない。
プリム「あー…パンジー達に譲るよ」
スネイプ「…ミスターマルフォイ、ミスクロウリー、2人は当然踊れるな?」
…手挙げてないんですけど。
プリム「あの先生、私挙手してないんですが。…パンジーがいいんじゃないでしょうか。」
スネイプ「…ダンスは毎年のようにしている、ミスターマルフォイと、ミスクロウリーが1番見本になるとそうは思わないかね?」
…この時ほどスネイプ先生を嫌いになったことはない。
減点されるのも嫌なので仕方なく立ち上がって中央に立った。
ドラコも続くように中央に立つ。
ドラコ「足を踏むなよ?いつものように踊れ」
プリム「そっちこそ」
レコードの音楽に合わせてワルツを踊った。
パンジー「2人ってやっぱりそういう関係でしょ?」
ダフネ「そうね、そう見える」
ミリセント「ブレーズじゃドラコに敵わないわ。」
プリム「違う。ただの友達だよ。それにドラコはアストリアが好きな筈だ。」
ダフネ「そうかしら?妹とはあまり話してないようだけど。アストリアもアストリアで先輩として慕ってはいるみたいだけど。」
パンジー「じゃあプリムは誰と踊りたいの?」
…ドラコだ。でも、踊れない。アリエッタはきっとセドリックと踊るから。私は欲を出したらいけない。
プリム「ドラコ以外。」