マルフォイ家のパーティーは盛大に終わった。知り合いも少し増えた。ほとんどが確かスリザリンになる人だが。
プリム「またねドラコ、ホグワーツで。」
ドラコ「そうだな、ホグワーツで。」
軽く抱き締め別れた。
シルビア「はぁ、少し気疲れしたわ。久々の純血一族の集まりだったから。」
レオナルド「そうだな、プリムも着替えたらゆっくり休みなさい。」
プリム「はい、父上」
レオナルド「僕は家を大きくすることを考えてから寝るよ。」
シルビア「あら、考え終わったら、プリムの学用品について考えてくださいね?」
今は6月で、ハリーは7月31日が誕生日だ。あと1か月くらいか。ホグワーツの入学は9月1日。
プリム「父上ゆっくり考えてください。学用品は7月頃に買えれば問題ないですから。」
レオナルド「これはクロウリー家の問題だからね、お言葉に甘えるよ。」
シルビアさんは呆れた顔をしていた。
_________1991年7月31日
今日はハリーポッターの誕生日だ。
ハリーは今日、人生で最高の日になるだろう。
レオナルド「プリム!おいで」
レオナルドさんに呼ばれ部屋を出る。
プリム「父上、どうしましたか?」
レオナルド「ふふ、今までで最高の家を作ったよ。見てくれ!」
プリム「…」
シルビア「もう、なんの騒ぎなの…」
プリム「母上…これ、父上が…」
シルビア「…」
レオナルドさんは、マルフォイ家を見てから感化され、家を大きくし始めた。コテージが付いたり、ダンスホールの広間…もうこれは、レオナルドさんの性分なのだろう。
だが、見せられたのは、2棟目の建物。
シルビア「レオナルド…家を大きくしたのはいいけど、2棟も家を作ってどうするの!」
レオナルド「え?…立派だろう?君の研究室も大きくとったし、僕の魔法薬も沢山あるからね、もちろんこれから増えるし、それと魔法の練習部屋も作ったよ、プリムは魔法の練習をしているみたいだからね?」
プリム「父上…これは、やりすぎじゃ」
レオナルド「え?…やりすぎた?」
シルビア「クロウリー家の尽きない財産はあなたが使ってくださるから、心配ないわね!」
呆れているシルビアさんをレオナルドさんが宥めてる。まぁ、これはレオナルドさんが悪いかな。
プリム「ん?…練習部屋?」
というか魔法の練習バレてたのか。
まぁ、そうか。レオナルドさんが使った魔法になるんだもんな。身に覚えのない魔法が使ったことになってたら気付く。
プリム「父上、練習部屋を作ってくださったのですか?」
レオナルド「ああ!おいで、きっとプリムも気にいるよ」
部屋に案内され入ると、競技場みたいな広間と別室には魔法に関する本や薬瓶。
プリム「これ、結界術…」
床には魔法陣が書いてあった。
レオナルド「ああ、プリムから聞いて研究したんだ。プリムが魔法を使っても壊れないよ。」
プリム「すごい…父上ありがとうございます!」
レオナルド「プリムなら気に入ってくれると思ったよ!な?シルビア」
シルビア「…プリムが気に入ったなら、仕方ないわ。管理はレオナルドがしてくださいね!」
プリム「…父上、ひとつやってみたいことがあるのですが。」
レオナルド「どんなことだい?」
プリム「此方の離れに結界術をかけてもいいですか?…私が研究して、目眩しの術を施した結界なのですが。」
レオナルド「ほぅ…とても興味深いね。まぁ、家はもう1つあるんだ。幸運なことにね。」
プリム「ただ少し、難点がありまして…結界をかけた建物に関して建物について知らないものに口外すると苦しみながら息絶えます。」
レオナルド「そ…それはつまり、闇の魔術も加えたのかな?」
プリム「はい、強力になりましたが、同時に危険になりました。でも、この離れを使うのは私達だけでしょう?問題ありません。」
レオナルド「いや…しかし、危険だ。駄目だ、プリム。」
シルビア「そうよ、思わず話してしまったら死ぬなんて。」
プリム「でも、もし危険が迫ったとき強力な隠れ家になりますよ?」
レオナルド「…必要がないとわかれば、すぐに解くと約束できるかい?」
プリム「はい、もちろんです。」
シルビア「レオナルド!私達が危険になるのよ?」
レオナルド「でも、闇から守ってくれる。最強の隠れ家になる。」
シルビア「…闇の帝王は滅びたわ。」
生き残った男の子が第二の帝王になるかもしれない。と私には聞こえないように2人で話し合っている。
レオナルド「プリム…結界をかけてもいいよ。ただし、必要がなければすぐに解く。いいね?」
プリム「はい、父上」
シルビア「ああ…私しばらく人と話せないわ。」
式神を出し、屋根の上に魔法陣を書いた。
プリム「これで、みんなを守ってあげられる。」
危険な魔法を使ったのに、嬉しくて口元がにやけた。
プリム「これで、この離れは誰にも見つからないです。私が術者なので私が許した人のみ入れます。…どうぞ。」
玄関を開けて2人が入る。
シルビア「マルフォイ家より危険な場所になったわね、ここ。」
レオナルド「でも、闇の代物は置いてないぞ?…建物そのものに闇の魔術をかけてしまったが。」
プリム「大丈夫ですよ、口外しなければ危険ではないです。」
シルビア「…あ!そうだわ、プリム。明日学用品を買いに行きましょう。家ももう完成したでしょう?ねぇ、レオ?」
レオナルド「ああ…これだけ豪華にすればクロウリー家の上に立つものはいないだろう。」
プリム「父上…あまりプライドが高いと世の中渡りづらいですよ。」
シルビア「プリム!あなたもあなたで、引き篭もって研究ばかりしては駄目よ!」
プリム「は…はい」
シルビア「はぁ…2人とも世話がやけるわ…さ!明日はダイアゴン横丁に行きますよ!」
…明日は8月1日じゃないか?ハリーポッターの買い物の日とかぶったな…会わないようにしなきゃ。
___________ 1991年8月1日 ダイアゴン横丁
“1年生は以下のものを準備すること。
制服
普段着のローブ三着(黒)
普段着の三角帽(黒)一個 昼用
安全手袋(ドラゴンの革またはそれに類するもの)一組
冬用マント一着(黒、銀ボタン)
衣類には名前をつけておくこと
教科書
全生徒は次の教科書を各一冊準備すること
「基本呪文集(一学年用)」 ミランダ・ゴスホーク著
「魔法史」 バチルダ・バグショット著
「魔法論」 アドルバード・ワフリング著
「変身術入門」 エメリック・スィッチ著
「薬草ときのこ千種」 フィリダ・スポア著
「魔法薬調合法」 アージニウス・ジガー著
「幻の動物とその生息地」 ニュート・スキャマンダー著
「闇の力―護身術入門」 クエンティン・トリンブル著
その他学用品
杖(一)
大鍋(錫製、標準、2型)
ガラス製またはクリスタル製の薬瓶(一組)
望遠鏡(一)
真鍮製はかり(一組)
ふくろう、または猫、またはヒキガエルを持ってきてもよい
一年生は個人用箒の持参は許されないことを、保護者はご確認ください。”
…多いな。えっと、教科書は全部家にあるな。杖以外の学用品も…あるな。
プリム「制服と、杖が必要みたいですね。他は教科書等準備しなきゃいけないみたいですが、全部家にあります。」
レオナルド「どれどれ…うん、そうみたいだね。ん?杖は日本で買っただろ?」
プリム「あー…ちょっと調子が悪いので、見てもらった方がいいかもしれません。」
レオナルド「なに!?調子が悪いまま使っていたのかい?そういうことは早く言いなさい。」
そういうとオリバンダーの店に引っ張られる。
プリム「あ、父上ちょっと待って…」
シルビアさんは動物をキラキラした眼差しで眺めている。
ハリーと鉢合わせるとまずい!ゆっくり慎重に行きたいのに!…
カランカランとドアの鈴がなる。
レオナルド「失礼。…店主殿。娘の杖を見て頂きたいのだが。」
ああ…来てしまった。
恐る恐る辺りを見渡す。
プリム「よかった…まだいないみたいね。」
オリバンダー「ポッターさんは、まだ来られませんよ、お嬢さん。」
プリム「っ!…」
…あー、そうか。オリバンダーさんは不思議なキャラだったな。
レオナルド「…プリム?杖をお見せなさい。」
プリム「あ…はい、父上」
使っていた杖をカウンターの上に乗せる。
オリバンダー「…ふむ、長さは25センチ。金木犀の木でできている。芯は天狗の羽。これは…日本で買ったものかな?」
プリム「はい。ですが、自分の力を上手く出せなくて。」
オリバンダー「…どんな杖をお望みかな?この杖は君に忠誠を誓っている。…自信は失っているようじゃが。使えないわけではない。」
プリム「あー…まぁ、確かに使えないわけではないです。ただちょっと、自分がしたいように出来ないというか。理解していないというか。」
オリバンダー「あぁ…ではこれは、いかがかな?マツの木にユニコーンの毛、長さは25センチ」
渡された杖を使って近くの本に浮遊呪文をかける。
ペラペラとページがめくれ千切れるようにページが舞い散る。
オリバンダー「あー、いかんいかん、これは合わなかったようだ。」
オリバンダーさんは奥の棚へ行き、別の杖を持ってくる。
オリバンダー「それでは…こちらかな?ブナの木にドラゴンの心臓の琴線、長さは28センチ」
もう一度同じように振るうが、今度は本が弾け飛んでしまった。
オリバンダー「これもだめじゃな、はぁ…難しいお嬢さんだ。」
プリム「父上…時間がかかるみたいですから、母上と待っていてください。制服も自分で買います。」
レオナルド「そうかい?なにかあったらすぐに呼ぶんだよ?…足りないといけないから持っていなさい。」
レオナルドさんが自分のポケットに金貨を入れる音がした。…こういうのは人前では困る。
オリバンダーさんは奥で、あれでもないこれでもないと、ガサゴソしていた。
見られていなくてちょっと安心した。
オリバンダー「は!…これなら、きっと合うかもしれん」
埃をかぶったオリバンダーさんから杖を受け取る。…しっくりくる感覚だ。
“Reparo”(直れ)
本に魔法をかけると、破れた本は新品のように直った。
オリバンダー「…これはこれは。その杖は少し他と違っている。扱いには気をつけるのだよ。」
プリム「何が違うんですか?」
オリバンダー「その杖は先端がアカシア、柄の部分はスギの木を使っている。芯はユニコーンの毛、長さは25センチ。アカシアの木を使っているのはその杖だけじゃ、選ばれる魔法使いは少ないからの。…君はきっと優秀な魔法使いになれるだろう。」
カランカランと鈴の音がなる。
次のお客さんがきたのだろう。
プリム「あ、これで足りますか?」
7ガリオンをカウンターに置く。
オリバンダー「ああ、ちょうどだ。また合わなくなったら来ておくれ。」
杖を受け取り店を後にした。
次のお客さんは女の子だった。
顔見知りじゃないから、マグル生まれかもしれない。綺麗なブロンドだ。
さてと、次は制服ね。ハリーとドラコが確かここで初めて会うのよね。…でも、だいぶ時間は経ってるから、鉢合わせはないかな。
窓から中の様子を見た。誰かいる。それはそうか。
ゆっくり店に入った。
誰かが採寸している。男の子だ。
ブレーズ「そんなに見つめるほど、僕の顔は綺麗か?プリム」
プリム「っ!ブレーズ…あなただったのね。」
ブレーズ「僕に似てるやつにでもあったのか?」
プリム「いえ…ちょっと、会いたくない人がいたのよ」
仕立て屋「おや、お嬢さんも新入生だね?女の子はこっちだよ。おいでな。」
店の奥に入って採寸される。
ほぅ、女の子だと話と違うのか。知らなかったな、ハリーのことしかわからないのも不便かもな。
ブレーズは先に出てしまった。
男の子は早く終わっていいな。
ちょうど測り終わり全て揃った頃、次に来た子はハーマイオニーだった。
ハーマイオニー「こんにちは、私ハーマイオニー·グレンジャー。あなたも新入生?」
プリム「ええ。私はプリム·クロウリー。よろしくね。」
ハーマイオニーはハリーとまだ会わないから、物語に影響はないだろう。たぶん。
ハーマイオニー「あなたはもう魔法を試したりした?私、魔法使いの生まれじゃないから、自分が魔法使いだって知ったら嬉しくて、教科書を何度も読んで暗記したわ。もう簡単な呪文はできるようになったから、みんなに追いつければいいんだけど。」
なるほどな。息継ぎをしないで話すって本当だったのか。これがマシンガントークだな。
プリム「私は魔法使いの生まれだから、基本的な呪文はできるわ。…それと、魔法使いの生まれじゃないってことはあまり人に話さない方がいいかも。純血主義者の耳に入ったら目をつけられるよ。」
ハーマイオニー「そうなの?…知らなかった。私、魔法の世界のこともっと勉強しなきゃいけないわ。…無知は罪よね。純血主義ってプリムもそうなの?」
プリム「…純血主義なんて古い考えだ。生まれについてこだわっていたら、優秀な魔法使いは生まれないと思う。確かに純血であれば魔法の力は強いけど、魔法の世界の発展には広い視野を持つべきだと私は思うよ。」
ハーマイオニー「そうね、プリムって物事を深く考えているのね?自分の意見をはっきり言えるのは素晴らしいことだわ。」
プリム「ありがとう、ハーマイオニー。では、またホグワーツでね。」
仕立てた制服の代金を支払い店を出た。
プリム「父上、母上…お待たせしました。」
レオナルド「プリム!ちゃんと買えたかい?」
プリム「はい、父上。」
シルビア「プリム、入学祝いにね、フクロウか猫かヒキガエルを買ってあげましょうってレオと話してたの。…気に入った子いるかしら?」
プリム「え、いいんですか?」
シルビア「もちろんよ!ね?レオ」
レオナルド「ああ、でもヒキガエルはあまりお勧めしないな。今は流行りじゃない。」
プリム「…んー、アルファがいるから、フクロウはもういいかな。」
シルビア「じゃあ、やっぱり猫ね?もふもふでかわいいし」
シルビアさんはもふもふした可愛い動物が好きだ。ニフラーはシルビアさんのお気に入りだ。
プリム「猫…」
いろんな種類がいる。綺麗系、短足の可愛い猫、鼻が潰れたブサイクな猫。ニールズのハーフもいる。
明らかに肥満体な猫が目に入る。ニールズの血が入った猫みたいだ。
プリム「あなた、運動不足よ?そこの猫さん」
猫「!魔女が俺に話しかけてきた…何者だお前」
プリム「ただの魔女よ。動物と話せるの。」
猫「動物と話せるのはただの魔女じゃないね。」
プリム「あら?頭がいいわね。やっぱりあなたにするわ。名前はあるの?」
猫「ないさ、お前の名前は?」
プリム「プリムよ。じゃあ…シャルマン。あなたはシャルマンよ?いい?」
シャルマン「洒落た名前だな。気に入った。」
プリム「父上、母上…この子にします。」
レオナルド「…いいのかい?少々大きいみたいだが」
シルビア「あら?かわいいじゃない、ムチムチしてるわ。」
プリム「名前も決めました、シャルマンです。」
レオナルド「…プリムがいいなら、この子にしようか。」
鳥は散々触れ合ってきたが、猫は初めて飼う。胸が高なった。
シルビア/レオナルド「入学おめでとうプリム」
プリム「ありがとうございます、父上、母上。」
シャルマンを抱き上げた。
プリム「お、重い。…ごめん、シャルマン自分で歩いて。」
シャルマン「…貧弱なやつめ。もっと筋肉つけたらどうだ?」
プリム「シャルマンに言われたくないね。」
帰宅してから、手紙を書いた。
“親愛なる五領恭史郎殿、賀茂明星殿
学校生活はいかがお過ごしですか。
こちらはイギリスのホグワーツに入学が決まりました。
日本とはまた違う環境になりますので、不安なことが沢山あります。優秀な魔法使いになれるかな…
2人のような友達ができるように頑張ります。
プリム”
式札に血を垂らす。
プリム「我に従い、我に仕えよ」
カァ!!
黒いカラスを出して、手紙を渡す。
プリム「日本の五領恭史郎か、賀茂明星に手紙を届けて。返事があれば私のもとへ届けて。」
カァ!!と一声鳴くと飛びたった。
次の日の夜遅く、ふと思い出しベッドから起き上がった。
ビーテとシャルマンが驚いてしまった。
…ごめんって
プリム「自殺できないことまだ試してないや。忘れてた。」
シャルマンに話しかけるように言った。
独り言だったけど。
シャルマン「…自殺?」
プリム「わたし自殺では死なないの。」
シャルマン「そんな馬鹿な話あるか」
プリム「まぁ、大天使様が嘘つきでなければね。」
シャルマンは興味が無さそうに廊下に出てしまった。
…見つかっても面倒くさくない自殺方法を考えていると、窓には式神が来ていた。返事がきたんだろう。
手紙を受け取ると式札に戻った。
“親愛なるプリム殿
ホグワーツ入学おめでとうプリム。
プリムは会話の能力が低いから、読書よりも、人と話すことが大事だよ。君は十分優秀だから、それができれば友達は沢山できるよ。こちらは、プリムがいないので寂しいですが僕は箒を頑張ってるし、賀茂は僕に勉強を教えてくれてる。あいつプリムより口うるさいんだ。プリムもホグワーツで頑張ってね。
恭史郎”
…会話力…恭史郎そんなことを思っていたのか。でも確かにそうだ。…言葉数を増やすと感情が出てしまいそうで話せない。その点、2人は話しかけてくれるから嬉しかった。…甘えてはいけないな、うん
感情…?
あれ……ホグワーツ行くのに、閉心術習得してないじゃないか!!
そんなのダンブルドアに、わたし転生してきたから、これから起こることわかるし、分霊箱の場所もわかるよ!って言ってしまうようなものだ!!
プリム「わたし、恭史郎居ないとだめだめなんじゃ…」
絶対記憶力って覚えてるだけで、記憶掘り起こすのはちょっと別枠な作業だからな。なんか先が不安しかない。
9月までに全てやるべきことはできるだろうか…今日も寝てられんな…