ヤーナム産ロクデナシ共、日本へ渡る   作:そら豆

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その頃、何度目かの獣狩りの夜の教室棟に居る狩人様「本当に恨んではいないんだ!けど、小憎らしくは思うよ。それでも君の事は嫌いになれないんだよな!何故か!!てめぇこの野郎とは思うけど、不思議と心の底からは憎めないんだよ!何でだろうな!そして別次元の『首輪のついた獣』が『え?ノーカウント?面白いから殺せぇ!』って語り掛けるんだ!だから死ねどす!!!!!!」


実は私狩人よりも、汚染物質撒き散らす傭兵やってた時間が長い人なんです。
蜘蛛のパッチに背後から蹴り落された事よりも、「ノーカウント」発言にあ!殺さなきゃ!ってなりました。

休憩時間とかにスマホでちまちましてたら年末前にもう一回書けました。相変わらず進みは遅いですが。


医療者の個人的雑記帳

時々聖堂街で見かけ、隠し街で知り合った子と日本にやってきました

誰に見せ議論する為の資料でも、提出を促される文面でもないので、思い付くままに書き連ねる、手帳にしようと思います

私個人の雑記帳ですので、他の方が読むことを想定して書いていません。そっと閉じてください

 

追記

思い付いたままにと言っても、明日の自分が読める字でお願いします

■番目の文字は本当に酷かったです 流石に驚きました

たのしかったのはわかりますけど

 

 

 

 

雑記NO,■■

 

興味深いものを発見 糸の先を辿る

またあの子は煩く言いそうなのでこっそりやってきました

 

水銀を媒介にする事無く それそのものを手繰り 屍を動かす人物は知って居ますが 肉も血も詰まった重い生体を動かすのはどうなのでしょう とても非効率では?

 

完全に一体づつ手動で動かしている様子 処理能力は高いのだろうか

私に気づく様子はない 秘薬を使い横に座っているだけだからだろう

決して目が良いというわけでは無さそうだ 情動の振れ幅が大きい 別段視点が高い訳でもない

みよう見まねで私も水銀で糸を作ってみましたが、自然な挙動で動かすのは難しいです。これは単に私が不器用なせいでしょうか?

 

血に乾き襲っている様には見えない 獣らしくない 思惑でもあるのだろうか 何か隠したい物でも有るのだろうか 自身の成果物をお持ち出されたくない様に?

 

聖歌の鐘や先触れを持ち出された事は、ほんの少しむっとしました。でも秘された物を暴きたく成るのは理解できます。しかし美しいあの娘をいじめたことは明確に怒っています。おこっていますか? おびえですか?

 

彼女自体は興味深いものでもない 見て居てもおもしろくはない 気になった物も神秘の気配は無い 残念

 

 

 

 

雑記NO,■■

 

蜘蛛は好きでも嫌いでも無いです

墓暴きの方達は とても蜘蛛が嫌いな様子でした なんでしたっけ?赤いの?

 

空の開けた場 縄張りのように糸が張り巡らされている 人どころか小さな小屋まで固定されている

どんな強度なのでしょうか?あまり器用な方では無いので、メスを投げるのは止めておきます

 

鬼を探しに来たので獣除けの香を焚いて居ないのですが、少し後悔しています。儀式用の材料を盛大に溢して片付けなかったらこんな感じでしょうか?病に侵され壊死した臓器の標本を固定液に漬けている時の気分です。有体に言えばくさいです。

 

このスペースの主らしきものを発見 情けのない進化というものだろうか 脳が人のままで在るならビルゲンワースの先人方よりはましだろうか

利便性が人間よりも高ければ、私は形は何でも良いと思いますけど。それでも今の私では人の形よりも効率的なものは思いつきません。きっと私が人でしかないからでしょう。悲しいことに

 

観察するにどうやら毒の類らしい 吊るされた方達の状態を確認 人体の変容を観察

 

装束や携行品から鬼狩の方らしき人間が最も新しく吊るされた様なので、その人物を基準に記録を取って行こうかと思います。本当は一番最初から変化を観察出来れば良いのですが、その毒を持つ生物が見当たらないので仕方ありません。

サンプルとして採取出来れば良いのですが、この巣の主らしき人の頭部を持った大きな蜘蛛は小屋の中へ入ってしまいました。高さが有るので、一人で侵入は難しそうです。

 

主観的観察記録別頁

 

秘薬を使いじっと座り込んで記録して居ても、地を這う小さな蜘蛛の密度が高いので偶然接触する可能性も高いです。

小柄な星の子よりも更に小さい 人の頭部を持つ蜘蛛と接触

大きさのままの力なのか簡単に捕獲 解剖

不器用なのが悔やまれます。これでも、先輩方に見てもらいながら沢山練習した筈なんですが…。

 

僅かな人間との類似 脳の萎縮 臓器の簡略化 体内に毒物を生成

どうやらあの大きな蜘蛛が産んだのではなく、人が変化した可能性が高いです。出来れば各段階での内部も観察できればいいのですが…。

愚昧で意思薄弱とした存在ですが、完全に作り替わると言うのは興味深いです。

 

採取した体液を静脈へ注射

針を刺した痛みしか感じません。生体組織へ触れただけでは特に変化はない様です。遅効毒よりも更に効果が弱い可能性があります。私の体感としての記録はこのままこちらへ雑記の形で綴ります。

若干の脈拍上昇 注射部位周辺の内出血を確認

指先の感覚が鈍い気もしますが、誤差程度でしょう。

脈拍の安定 以降変化なし 無毒化

やはり孤児院での教育のお陰でしょうか?指先の痺れ以降変化が無くなりました。私自身ではあまり参考になりません。

一般的な狩人の場合も反応が気に成るので、上手く採取出来ればいいんですが…。あの子に勝手に入れたら怒るでしょうか。

 

 

 

 

物質 曝露 約30分? 完全変容 後でもう一度日本語を確認

侵襲 反応 末端の痺れ及び痛み 眩暈及び吐き気 激痛を伴う変容

生成者から説明が出るならもっと早くして欲しかったです。

丁度いいので、新たにやって来た騒々しい子の経過を観察しようと思います。問題は、少し騒々しく駆け回るので、心拍が上昇し巡りが早く成り記録としての精度が落ちそうな事でしょうか。安静の為に縛り付けておくことが出来ないのは残念

 

 

━━━

 

 

「待ってください! 困ります! 途中で前提条件を変えないでください! ただでさえ酷いのに、記録の制度が落ちます!」

 

 いつからそこに居たのか、いや、むしろ唐突にそこへ出現したように怪しげな黒い人型がそこに立って居る。そして焦った様に声を上げ、宙ぶらりんに釣り下がる異形に抗議している。

 

 盛大に喚いて居た善逸も、嘲りも露わにぶら下がる奇怪な形状の鬼も虚無から突然発生したかのような、襤褸の外套を揺らし鉄兜とフードで容姿の見えない人型へ視線を向ける。

 

「ちょっともぉぉぉおおおおお! やめてくんない!? 今度は何!? どちらさま!? どっから出て来たの!? いつから居たの!? あれちゃんと人間!?」

 

 今度は間髪入れずに大音量で、木の上から叫ぶ善逸へ怪しげな黒い人影はそちらへも抗議の声を上げる。

 

「ああ! やめてください、やめてください! 大きな声をだして、呼吸数を増やさないでください。出来るだけ安静に、正確な記録を取らせてください!」

 

 別に彼の事を気遣った訳でも何でもない。単純に容態変化を観察したいだけの、人でなしな医療者は、己の記録の為だけにわらわらと木を這い上る害虫共を打ち払うべく駆け寄る。

 

 凍てつくような音がする。銀の星を砕いた様な霧が、蠢く気味の悪い蜘蛛を焼き崩す。熱を持たない筈の白銀のそれが、触れたモノを蝕む様に焦がす。

 

 不気味な得物。

 理解を拒み、解せない存在を拒み害する霧。そして歌声が聞こえる。男とも女ともつかない単一の或いは複数の、言語に成らない祈りの様な歌が響く。

 そして恩寵を求める祈りの向こうに、ナニカが見え隠れする。

 

 不可解で、不快で、うつくしい声がする。

 空の果て、とおい宇宙()から声が沸き上がる。

 決して人の理解出来ない言葉。高次元に響くそれ。

 

「……っ!? 声……?」

 

 理解してはいけないそれ、耳を傾けてはいけないそれ、人の脳が許容できないそれ。 

 

「君は凄いですね! 偉大な先人が、人に聞こえず理解出来ない次元に響く声を書き記す事で漸くその恩恵を受ける事が出来た、上位者の言葉が聞こえるんですか!? そうなんですね!?」

 

 圧し潰した様な言葉だった筈なのに、言葉を拾い上げた黒づくめの人影は賞賛の、むしろ喝采をあげる。左手に握った、不気味な装置を振りまわし纏わり付く人面蜘蛛を焼き殺しながら尚も讃え続ける。

 

「素晴らしい! とても! 君は何て『いい子』なんでしょう」

 

 喝采を受けた当人は、既にそんな物は聞いて居ない。いや、聞こえて居ない。

 情けない進化の先に堕落した者でも、傲慢に妄言を掲げる医療者でもない、『いい子』な彼は健全な精神を、汚染させぬ為の正しい反応を示していた。

 

 つまり、脳が何かを知ってしまう前に意識を手放していた。

 

 




善逸くんだけ一人でクトゥルフしてる…聞き耳成功で聞えちゃいけないモノを受信してしまいました。

どうでも良いですが推し企業は有澤重工。でも火薬庫の仕掛け武器はあまり使いません。かっこよくパイルを使いこなす狩人様になりたいです。
大砲とか教会砲って医療教会の工房製…って考えると、工房の人達定期的にノイローゼに成ってたのかな?って思います。有澤の社員さんや火薬庫の人達は自分達が楽しくて作ってんだろ。と思います。何を話して居るんだろ…。

そして何度目に成るか、このお話は盛大な妄想と考察などと言うのは気が引ける捏造に塗れています。
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