他の三つの未攻略の第11エリアへの道を阻むレイドボスを倒し退けた【蒼龍の聖剣】。その動画も公開して他のプレイヤー達もこぞって第11エリアへ進むために連日連夜、レイドボスを挑む日課になっている現在。俺は水晶蠍と戯れながら消費したレベルを上げ直していた。【勇者】(剣士)のスキル奥義は強力だがデメリットも高いんだよ。おいそれと使えないよまったく。
「おし、レベルが戻った!!」
いい狩場から後にし、ついでにドワーフ王に顔を出した時だった。
「おお、ドワーフの心の友よ!! 丁度お前さんに渡したいものがある」
「うん? 渡したいもの?」
「以前、ドリモールが使っていた石のことだ。それと同じ物が手に入ったそうで、お前さんに渡してほしいと預かっている」
っ!?
「これがそうだ」
ドワーフ王から受け取った何の変哲もない石。鑑定すると『翻訳石』というアイテム名が表示された。どんな言葉でも統一言語に聞こえるようになる希少な石でレア度は★10、品質は9だ。
「ありがとう。まさか本当に見つけてくれるとは」
「ドワーフの心の友のおかげで鉱山の問題が解決できたのだ。まだまだ礼は返せておらんからこれからも頼ってくれ」
「ああ、そうさせてもらう。そうだ、ついでにこういうのは見たことあるか?」
呪いの魔剣グラムを見せた途端。愕然とする彼は口唇を震わせた。
「お、お前さん・・・・・そいつはどこで手に入れた。呪われておるではないかっ!?」
「邪龍を倒したせいで呪われた剣になってしまったそうだ。邪龍は本当に存在しているのか?」
「・・・・・話を聞いた程度で姿は見たことないが、普段は冥界に棲息しておる。が、一匹だけでも人間界にやってくると世界に悪影響を及ぼす災いの龍だとか」
どう悪影響を及ぼす? と訊くとそれは凄まじいと答えられた。
「草木が腐り、土が死に、飛ぶだけで全ての生命を奪う風を起こし、邪龍がいた場所が向こう1000年はその土地に近づけなくなってしまうらしい」
「そいつは・・・聞いただけでも笑えないな」
「ああそうだとも。だからおそらくその呪いの剣は、太古の時代に人間界でその猛威を振る舞った邪龍を倒した者の剣で間違いない。神匠になった兄者ではなくとも解かる。龍殺しの効果があるのじゃろう?」
あると肯定するとエレンは畏怖する目で魔剣を見つめる。
「その効果はドラゴンにとって絶大。しかし、それに伴って所有者の命を蝕む呪いも掛かっている。そんな剣はこの世にあってはならん。破壊するべきじゃ。しかし・・・・・それも適わんな。ともなれば浄化をする他ない」
「呪いを? どうやってだ」
「協会におる聖女の力が必要になるな。彼女は神の子とまで称されるほどの癒しの力がある。どんな呪いでも浄化すると噂に聞くが、実際のところ本当かどうかわからぬ」
聖女ね・・・・・。と言うか協会自体、俺は近づくことが出来ないんじゃないか? 遺憾ながら異端者扱いされてる見出し。
「邪龍の恨みを宿す以外、呪いと化することってあるのか?」
「アンデットの素材のみを使えば呪いの物となるが、そんな物を作る者がいるとすれば呪術師か黒魔術師ぐらいだ。言っておくが、呪いの武器や防具が欲しいと言う輩がおるなら全ての鍛冶師が黙っとらんでな。お前さんも含めて変な気は起こすなよ」
「これは偶然的に手に入ったものだから、それ以外の方法で手に入れようとは思わないよ。神匠の友達に誓って」
「信じるぞドワーフの心の友よ」
・・・・・と、そう言ってみたけど。きっと後で誰かが気付いて作ってしまいそうだな。
そう思いながらマイホームに帰宅した。
「「お帰りなさい」」
速攻で鍛冶師二人に捕まった。さて、理由は何なのか判らない俺に説明を求める。
「非常に気になる武器を持っているらしいじゃない。ちょっと見せてくれない?」
「呪われてる武器ってハーデスしか持ってないから」
「あ、はい。じゃあ居間で」
見せる事しかできないがそれでも満足な様子の二人。テーブルに置くとすぐに顔を落とし、阻まれた鑑定に興味を持って観察している最中に話しかけて来たアカーシャとラプラスも加わって来た。
「ほう、呪いの魔剣とは珍しいものを持っている。この世界に存在していたのか」
「冥界に棲息している邪龍を倒したからだって聞いたけど、邪龍はいるんだな」
「いるとも。私の時もそうだが、悪魔族にとって邪龍は嫌われ者だ。何度も悪魔の住む町や都市、国などに襲ってくるのだからな」
「古代の時代にその邪龍が人間界に現れたって話は?」
「うーむ・・・・・それは私が魔王であった時のことではないな。つまり私が生まれる前の話になるだろう」
ラプラスの時代じゃないなら本当に相当前の話だな。それこそ1000年前になるぞ。
「・・・・・あの」
おずおず、と小さくアカーシャが挙手した。
「その話、冥界でお伽話になってるの」
「それを知っているってことは読んだことはあるんだ」
「悪魔なら誰でも一度は聞かされる話だから。嫌われ者の邪龍が勇者に倒された話だけれど」
・・・・・それ、この魔剣グラムと関りがあるんじゃないか?
「冥界に帰れば持って来る事はできるわ。どうする?」
「気になるからお願いする」
それに必要な指輪を渡してアカーシャだけ冥界に行かせた。待ってしばらくすると本を抱えて戻ってきた。
「初めまして~♪」
「・・・・・や、やぁ」
「「・・・・・え?」」
見知らぬ女性とピンク色のゴスロリ服とカチューシャを頭に付けた魔王と一緒に・・・・・。
「ブッ!? ハハハハハハッ!!! お、お前・・・・・ッッッ。なんだ、その恰好は!? アハハハハハハハッ!!! ヤ、ヤバい・・・・・・は、腹が痛いっ、ヒーハハハハハッッッ!!?」
ただ一人だけものすっごく爆笑して床に転げまわっていた。こんなラプラスは初めて見るが、俺達はそれどころじゃなかった。
「ハーデス、えっと、どちら様?」
「ゴスロリを着ている方はアカーシャの父親である魔王様だ」
「ま、魔王? ・・・・・本当?」
「俺も本当に疑うレベルの格好だよ・・・・・」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!! ―――ぶっ!?」
「マスター、話が進みませんのでもう笑わないでくださいませ」
「こっちもこっちで本当に魔王だった人なのか疑うなぁ~」
自分のドールに足で頬を踏まれる元魔王。ようやく笑い声が止まったので静かになったところで。
「アカーシャ、そちらの女性は?」
「現四魔の一角にして私の母です」
「ルシファーです。娘がお世話になっております」
レヴィアタンに続いて四魔の一角と出会うとは・・・しかも現魔王の妻でアカーシャの母親?
「勇者だった今の魔王と対立していた悪魔が四魔の一人だったのか」
「うふふ、あの頃は本当に運命的な出会いをしましたわ。男の子とは思えない可愛らしい勇者が目の前にした時、戦よりも恋の方が熱く燃え上がりましたから♪ あの手この手を尽くして・・・・・うふふ」
「・・・・・」
顔を赤らめる魔王。そうかこの勇者・・・・・。
「ベッドの上での寝技で魔王に堕ちてしまったんだな。淫欲の魔王様よ」
「ち、ちが・・・・・っ!? いや、無防備な時に襲われはしたけれど、敵味方の時は守ったよ貞操!!」
「今じゃどちらかと言うと彼の方が攻めて来て・・・・・・キャッ」
「・・・・・やっぱり淫魔王か」
「そ、そういうお前だって知っているぞ!? 妻を三人も娶っているじゃないか!! とっかえひっかえして随分と色欲を貪ってることもな!! この女に性転換できる勇者め!!」
「そこまでしていないわっ!!! というかプライバシー侵害だよなそれっ!!」
女装魔王と額を押し付け合いガン睨みすると、ルシファーが肩に手を置いてきた。
「彼からその話を聞いて今日の為に用意しました」
「・・・・・何をだ?」
「丹精込めて作った可愛らしい服です♪」
一体いつの間に持っていたのか・・・・・手の込んだ装飾のドレスを見せつけて来る。
「あ、可愛い」
「冥界で作った服、興味ある」
「あら、このドレスの良さが判る? じゃあ一緒にお話でもしましょ? 女性の勇者と趣味を語れるなんて初めてだわ」
イズとセレーネの慧眼にルシファーが好感を抱いたようで、三人で和気藹々と語り始め出した。
「・・・・・人類の敵なのか疑うんだが?」
「一応、そうしているつもりなんだよ・・・・・。でも、彼女みたいな悪魔はいるんだよ魔王軍に。趣味に走る悪魔とか」
なるほど。良くも悪くもそう言う類の悪魔がいるのか。ちょいと親近感が湧いてきたところでアカーシャから受け取った本の中身を読む。タイトル名は『お人好しの勇者の成れの果て』。
内容は魔王討伐の為に人間界と冥界を繋ぐゲートを発見した神聖国の協会が、勇者を単独で送ったことから始まる。
未開の地と世界に送り出された勇者は人類の天敵あるはずの悪魔族を殲滅せず、最初に立ち寄った村を襲う巨大で恐ろしい数多の龍を単身で倒し退け、村を守ったことから村の悪魔達に感謝された。しかし、勇者である自分は魔王を倒す宿命と義務がある。悪魔も例外ではない。しかし力なき悪魔族も殲滅して本当に平和になるのか? 人も悪魔も種族が違うだけで心と言葉が交わすことはできるのでは? そう思った勇者は魔王がいる王都に向かい、直接魔王と会った。
『問おう魔王よ。なぜ人類の敵となる?』
『それが世界が求めているからだ。善と悪の果てしない戦いを』
『世界が求めている?』
『逆に問おう勇者よ。悪を根絶して世界は本当に真の平和を得られるか?』
『・・・・・』
『大きな闇や悪は取り除けよう。しかしながら、国の規模による人間同士の戦争はお互い正義の主張をぶつけ合っていつも起こす。いつも流さなくていい血を流し、落とさないでいい人間の命を落とす。魔王が居ようと居まいが関係なしにな』
『では、お前達は一体何なのだ』
『神々に創造された必要悪。世界の一番の被害者よ。―――勇者だった私が魔王になってそのことに気付いた時は、この世界に絶望したものだ』
『なっ・・・・・!?』
『勇者よ。冥界に来てすぐ、なぜ民を殺さず邪龍を倒した? どちらも人類の敵であろうに』
『そ、それは・・・っ』
『ふっ、力なき者にはその勇者の剣が振るえんか。随分とお人好しの勇者であるな。故に断言しよう。お前は神聖国と教会によって勇者の称号と地位を剥奪され、人間界の全ての敵とみなされてしまうぞ』
『なぜだっ!?』
『一人も悪魔を殺さず、私とも戦わず殺さず人間界に帰還すれば魔王を倒せない勇者は用済みとなる。次の勇者の誕生には既に存在する勇者が邪魔なのだ。勇者は世界にただ一人のみ。私の言っていることはわかるか?』
『―――――』
『その表情を察するに理解したようだな。そう・・・・・勇者は死なない限り新たなる勇者が誕生しない。神聖国と協会は新しい勇者に鞍替えするべく、お前をあらゆる方法で殺しにかかるであろう。それが世界の法則であり、魔王が滅んでもまた次の魔王が誕生することも神々が定めた運命なのだ』
話し合いを経て、世界の真実を知ってしまった勇者はとてもではないが戦う意思を無くしてしまい、「せめて邪龍の首だけ持って行け。奴らは邪龍の恐ろしさを知ったばかりだからな。しばらく誤魔化せるだろう」
という魔王の助言の言う通りに数多の邪龍の首を持って人間界に帰還した勇者は、「ゲート付近にこの数倍の邪龍が迫っていた。魔王討伐どころではなかった」と報告し、神聖国と協会は邪龍を倒せるのも勇者だけなので、冥界側に駐屯させて邪龍の人間界への進出阻止を世界にたった一人だけしかいない勇者に命じさせた。
その後、嘘から出た実として一度だけ邪龍が人間界に繋がるゲートから現れた。神聖国と協会は勇者の言葉を信じたので、勇者の一生を人類の希望と平和の盾にし、二度と人間界への帰還を許さなかった。冥界で暮らすことになった勇者はお人好しにも邪龍を幾度も倒し、困っている悪魔を助け、悪魔族の女性と結婚して子を儲け、幸せな残りの余生を過ごしたことなど神聖国と協会は知る由もない。
「・・・・・」
お伽話の枠を超えてる内容だった。というか、勇者の血が悪魔族にも流れているのかよ。
「魔王、この本に綴られている内容がもしも本当ならお前等は・・・・・」
「皆まで言わなくていいよ。それが僕たち魔王と悪魔の歴史だ。初代魔王は純粋な悪魔だったらしいけれど、勇者に討伐され死に際で勇者に呪いを掛けたんだ」
「どんな呪いだ?」
「【反転再誕】という呪いだ。勇者が魔王になる呪いだよ」
―――あのスキル、そういう意味合いが込めてあったのかよ!!
「そのおかげで代々勇者は魔王になってしまう傾向が多くある。僕もその一人だし、キミもその一人になる可能性がある」
朗らかに言ってくれるよこの魔王様は。
「魔王、ゲートって一つしかないようだけど。幹部達はどこから人間界に来てるんだ?」
「うーん、それは獣魔国の問題を解決してから教えてあげよう」
「ああ、その国の地下にゲートはあるんだな」
「想像に任せるよ」
肯定も否定もしない辺り、怪しいんだよな。けどま、そろそろ獣魔国に行くとするかな。
「だけどそうか、この呪われている魔剣は絵本に登場した古代の勇者の剣の物だったんだね」
「勇者の装備は無いのか?」
「あるよ。不思議なことに剣以外なかった呪われてる装備がね。何故この剣だけが人間界にあったのか僕も分からないけど、勇者の手元にあるのは何かの因果を感じる」
魔王は少し考える仕草をした後に、娘と妻を置いて冥界へ戻ってしまった。
「・・・勇者。お釈迦に出ていた勇者の武器がこれなのか?」
「邪龍の恨みと呪いが宿っているからな。冥界しかいない邪龍を何度も倒したのは、この本に登場している勇者の剣だ。恐らく間違いないよ」
「わぁ・・・!!」
感無量。お釈迦ではなく本当に実在していた実話だったことに感動したアカーシャ。俺も少なからずこの出会いにありがたさを覚えた。
「ただいま」
お帰りと言ってやればハーヴァまで一緒に付いてきた。何やら押す台車に禍々しい装備が運ばれてくるのだが・・・・・。
「それがそうなのか?」
「ああその通り。代々の魔王が知っていても敢えて触れもしなかった代物だ」
そう言うラプラスがいう物だから間違いないんだろうな。でも、うん。外見上はグラムと同じ呪われ方をしているから間違いない。
「・・・・・うん、鑑定が弾かれた。装備しないと見れない感じなのはグラムと同じだ」
「何なら直に調べてほしい。なんせ幹部の悪魔達でもこの装備を着たがらないからね」
「え、そうなのか?」
「邪龍の呪いとは相当厄介なものだ。装着しただけで装備者を呪い殺すなら誰でも嫌に決まている。僕もそうさ」
まぁ、そりゃあそうでもあるか。それじゃあ試しに装着してみるか。【クイックチェンジ】で全部装備して・・・・・。
「・・・・・思いっきり勇者とは思えない風貌ですけど魔王さん」
「うん、もう呪われた暗黒騎士だね」
「ほう・・・・・素晴らしいです」
「格好いい・・・・・」
魔王以下の二人は何を感動しているんでしょうかねー? もう、赤黒くて禍々しいオーラが滲み出て揺らいでいる上、縦に開いてる鋭い一つ目の目玉がある胸部の鎧と大盾・・・ああ、説明してなかったがグラムにも目があるぞ。にしても装備してようやくわかったステータスがこれとは・・・・・。
『呪われた聖鎧』
【MP+200】
【解放】
【解放】
HPとMP1000を消費してHP1000の三頭の龍を召喚。最封印後、プレイヤーは三日間ステータスが0となる(装飾アイテムによる増加も含む)。
『呪われた聖盾』
【MP+120】
【HP+70】
【呪壊】
【呪壊】
HP100を消費する代わりにプレイヤーとモンスターにランダムの呪いをかける。
うーん、リスクが高いスキルだな・・・・・。【解放】なんて三日間もステータスが0になるなんて、ゲームが出来なくなるぞ。別に戦えなくはないけどさ?
「呪いって解呪する方法とかある?」
「ないことはないな。一つは協会の聖女に呪いを浄化してもらう事。まぁ、お前だけこの方法はほぼ不可能だろうな。勇者でありながら魔王と交流しているのだから、神聖国と協会に目の敵にされている」
「はた迷惑な事で極めて遺憾だ。他は?」
「邪龍と対なる存在、聖龍を見つける事だろう」
聖龍?
「僕も勇者時代に耳にした程度で本当に実在しているかは不明だ。でも、風の噂でもそんな龍の名が聞こえるんだからきっと存在していると思っているよ僕は」
「そうか。なら俺も探してみようかな」
「見つけたら教えてくれ。土産話として聞かせてくれよ」
「ああ、わかった。見つけたら話してやるよ」
そんで、あっちは終わったのかな? イズ達の方を見るとまだ話をしていて盛り上がっていた。もうしばらくは続きそうだな。
「・・・・・泊って行くか?」
「ははは、勇者が魔王に宿泊の誘いをするなんて前代未聞だよ。でも、たまにはそう言うのも悪くはないかな? ハーヴァ、時間になったら冥界の料理を用意してくれるかい」
「はっ、かしこまりました」
提案に乗った魔王によって、その日は日本家屋内で極めて異質的なことに魔王一家と勇者組の夕餉をしたのだった。冥界の料理、初めて食べたけど意外と美味すぎた。どんな食材で使っているのか気になる。
「―――そう言えば先輩。特殊職業ってなんだ? 」
一緒に部屋で寝ることになった魔王に尋ねた。スルーしていたが覚えのない転職の道に疑問を抱いた。俺の隣で今寝転がろうとしていた魔王は、胡坐を掻いて説明してくれた。
「僕は魔王。だがそれは職業ではなく称号という肩書を得た存在だ。勇者も例外じゃない」
「うん」
「勇者だった僕は剣聖のさらに上の剣神という頂を目指していた剣聖だった。しかし一度魔王になると、魔王に相応しい職業に転職できる。過去に魔王になった勇者が新たに得た力は、二つ」
二本の指を立てて言う魔王から口にしたその職業は・・・・・。
「一つは【闇の教皇】。これは神獣使いみたいなものかな? これは仲間を強化してくれる効果があるんだ。逆にその配下の数が多ければ僕自身も強化される優れものだよ」
「最後は【陰の君主】。こいつは今まで倒して来た人類とモンスターを闇影の兵士として召喚・使役できる。でも、一度召喚するか兵士が倒されると再度と召喚出来ない一度きりのだから、また召喚するためにストックの確保・・・モンスターを倒さないといけなくなるよ」
それでもその兵士の強さは召喚者の強さに反映するというのだから・・・? ほほう・・・・・。【闇の教皇】のスキルと合わされば強そうだな。
「【陰の君主】って専門の武器はあるか?」
「ないよ。だから倒した敵をスキルで召喚できるように集めるんだ。キミなら楽勝のはずだよ」