始まりの町に戻ってパーティを解散。従魔ギルドに顔を出して牧場からルフレを迎えた。身長は130くらいで、ゆぐゆぐと同じくらいだ。中学生くらいに見えるな。ひまわりの様な明るい笑顔でニコニコと俺を見つめている。
名前:ルフレ 種族:ウンディーネ レベル1
契約者:死神ハーデス
HP:40/40 MP:58/58
【STR 7】
【VIT 7】
【AGI 10】
【DEX 16】
【INT 16】
スキル:【
装備:【水霊の杖】【水霊の羽衣】【水霊の髪飾り】
名前はルフレ。やはりユニーク個体だった。というか、醸造があるんだけど。料理も。これは今後すっごく役立ってくれそうだ。
「なあ、ルフレ」
「フ?」
「お前の水魔法、戦闘に使えるか? 攻撃魔法を撃てるかってことなんだが」
「フムー・・・・・」
「あ、やっぱ無理なのか」
「フム」
オルトと一緒で生産特化型でした!まあ、そうだとは思ったけどさ!杖を持ってるし、オルトと並んで俺と一緒にこれから頑張ってもらえばいいか。従魔ギルドから出ると向けられる奇異な視線を気にせず畑に戻ってオルト達を呼び集めた。
「よし、皆。新しい仲間になるルフレだ自己紹介しろ」
「ムーッムムー!」
「キュイキュイ!」
「―――♪」
「フム~♪」
「ヒムヒム!」
また賑やかになったな。にしても、また可愛いタイプ。なんであれこれは完全に可愛い子を狙って集めてる軟派野郎だって思われ兼ねないぞ。んー、狙ってるわけじゃないんだけどな。ま、いいや。兎に角―――。
「ヘパーイストス。集めて来たぞ」
「おお、待ってたぜ!」
属性結晶と鉱石を納品すると俺の目の前にクエストの達成のパネルが浮かび上がった。こっちもこっちでようやく終わったな。報酬金として40000Gも得たし達成感はある。さて次はーと
「ヘルメス、約束の結晶だ」
「おおー!ありがとう、ハーデス君。じゃあ、いよいよ精霊の里の情報を売ってくれるんだね?」
「ああ、勿論だけど長話になるだろうから俺の畑の中でいいか?」
「君の畑だね。興味はあったからいいよ」
ヘルメスの下へ訪れる。四つの里の情報は多い故に人がいない上に許可なしで入れない場所と言えば俺の畑しかない。彼女を連れて農業地区へと足を運ぶ。
「ここが俺の畑だ」
「す、すごっ・・・・・」
買った畑のマスをフルに使って栽培、育樹している果樹や野菜やハーブの光景が目の前に広がっている。
「ムムムー!」
「フマー!」
「―――♪」
「ヒムヒムー!」
「フムー!」
我がテイムモンスター達が畑の中で追いかけっこをしている。遊ぶのはいいけど畑を滅茶苦茶にしないでくれよ?そしてミーニィ、人の頭に乗っかって落ち着くのは何故だ。畑の中で歩くヘルメスは、俺が一番見せたい畑に疑問を持ってくれた。
「色々と言いたいことが山ほどあるけど、一先ずあの畑一面の水溜まりは何?」
「水田だぞ」
「水田?まさか、お米が手に入ったの!?」
その通り!これで米作りが出来る―――!
「今から栽培するつもりだから見学する?」
「え、ええ、見させてもらえるなら見たいわ」
「それじゃ始めさせてもらう。オルト!籾を株化にしてくれるか」
「ムム!」
呼ばれたオルトは満面の笑みで、胸をドンと叩いた。いけるらしい。俺は取りあえずインベントリから籾を1つ取り出してみる。すると、1粒ではなく、お碗に盛りつけられた籾1山が出現した。
これだけあれば、水耕プール全部に植えるだけの分量は楽に確保できそうだが・・・・・。
「それで、どうする? やっぱり籾をどこかで苗にしなきゃダメか?」
「ム?」
俺が見ている横で、オルトがお碗に盛られた状態の籾を受け取ると、そのまま株分を使用した。籾がポンと音を立てて、お碗ごと姿を変える。
「え? いきなり苗に変化したんだけど・・・・・。しかも2つだけ?」
あれだけ大量にあった籾からは、2つの苗しか生み出されなかった。
どうやら普通の作物と同じ考え方はできないらしい。オルトが株分した籾は、稲1本から採取された分である。稲1つからお碗一杯分の籾がとれるのだ。それを株分した結果、苗が2つできた。つまり、籾は1粒ではなく、1本の稲から採取された1山を1セットと考えるらしい。
「で、これをどうすりゃいい?」
「ムム!」
やはり畑では無理か。「こっちに来い」という感じで手招きするオルトに連れていかれたのは、予想通り水耕プールであった。
「やっぱ稲を育てるには水田だよな~」
「ム!」
「サイナ、手伝ってくれ」
「かしこまりました」
同意するようにうなずくサイナと、俺は濡れることも構わずジャブジャブと水耕プールに入っていく。このためだけにメインにチェンジしてファーマーのポイントを農耕に振って取得した水耕をサイナに譲渡したんだ。育樹のスキルも当然譲渡した結果、かなりのポイントを使い果たしたが問題ない。ファーマーでも水耕、育樹のスキルが共有されてるからな。他のところにもポイントを振れる余裕があるのだ。
そして、俺達がその苗を田植えの如く、水耕プールにぶっ差していった。
「後は普通の作物みたいに、待てばいいのか?」
「ム」
「水やりはどうなる? 肥料は?」
「ム。ムム」
さすがに水耕プールなだけあり、水やりは必要ないか。ただ、肥料や草むしりは普通の畑と同じみたいだった。
「少し勿体ないけど、水草は全部抜いちゃおう。で、早速ここ水田にするぞ」
「ム!」
「まあ、その前に実験だけどな」
「ムー?」
まずは、株分時に使う籾の量を減らしてみよう。
「半分だとどうだ?」
「ムムーム」
「おわ!失敗か」
「ムー」
大事な籾がゴミに変わってしまった!やはりお椀一杯分の籾が必要であるらしい。その後、数度試してみた結果、1割程度までは減らしてもいいということがわかった。ただ、残した分は株分した瞬間に消滅してしまったので、株分に使う籾を減らすことに意味はないだろう。
「じゃあ、逆に増やしたらどうだ?」
2つ分の籾を一気に株分したら、品質の高い苗になったりしないだろうか?
「ムムーム」
「ダメか」
まあ、ゴミにならなかっただけ、こっちの結果の方がマシだろう。株分時の籾の量を増やした場合は、多い分が株分時に消費されずに残るらしい。
その後、複数の籾を混ぜて株分してみたが、一定量の籾があれば株分が可能であるらしい。それから水田一杯に籾を差して収穫の準備は完了した。
「見ていてどうだった?」
「これは確実に売れる情報ね。米を栽培するには水耕スキルが必須だし、取得したいファーマーがきっと現れるわ」
「うちのオルトは水耕スキル持ってないんだよな。水耕スキル持ちの進化先にするか、新しいノームを増やすかか?」
「現時点でそうするべき選択ね。にしてもガラス張りの温室も初めて見たわ。あれはどこの精霊の里で?」
「火精霊の里で買える。あれ以外にも炬燵や窯、炉に床暖房のホームオブジェクトも売ってた」
「へぇ面白い!まだプレイヤー専用のホームは実装されていないから買うプレイヤーはいないけど有益な情報なのは間違いないわ。他には?」
「そうだな―――」
軽く小一時間も過ぎた。今まで見てきた、体験や経験したありとあらゆる情報を提供したり質問に答えたりとアイネ達のステータスを観覧させて教えたりと時間はかかった。
「とまぁ、こんな感じだ」
「他にない?」
「ないぞ」
「そう・・・・・」
「どうした?」
それがね・・・・・と深刻な面持ちでヘルメスは告げた。
「手持ちが今10万Gしかないの」
「うん?10万?」
しかないってことは10万以上の価値のある情報ってことか。
「正直、君の持ってきてくれた情報は確実に売れるわ。今の手持ちじゃ全然足りないの。だからすぐにギルドでお金を下ろしてこなくちゃ・・・・・。いえ、その前に未払いのが・・・・・検証もしないと・・・・・。でも、かなり待たせることに。いえ、ならいっそのこと・・・・・」
ヘルメスが何やら考え込んでしまった。深刻な顔でブツブツと呟いている。どうやら、検証をしないといけないらしい。いや、それは確かにそうだよな。これだけの重大な情報だから。
「ねぇ、私から何か情報を買わない?」
「相殺して支払う額を減らすってことか」
「ええ、そうよ」
「うーん・・・・・じゃあ生産に関する情報を全て記録に残るメッセージで送ってもらえるか?」
意外そうに目を丸くするヘルメス。
「どうしてメッセージ?」
「情報量が多いのと一気に言われても頭に噛みしめれないのとゆっくりと知りたいからだ」
「あ、それもそうね。でも、それだけじゃあ大して相殺できないわね」
「取り敢えずその情報は買わせてもらうからな。それ以外なら、第2と第3エリアの町に関する情報もくれ」
「それもメッセージにね?いいわよ。他は?」
「そのエリアで手に入る物全般とスキル取得できる方法にNPCの情報かな」
どうだ?と訊いてみれば深刻な表情が幾分か和らいで頷いた。
「時間はかかるけれど、任せて。でもね・・・・・それでもまだ支払いを待って欲しいのだけれど」
「それでもまだってどのぐらいで売れたんだ?」
「えっと600万以上」
・・・・・凄すぎるだろ。
「金は急いで欲しいわけじゃないから気長に待たせてもらう」
「本来、未払いを待ってもらうなんて情報屋として失格なのだけれど・・・・・ごめんね」
「とっくの昔から俺が四の精霊に関する情報を集めることを知ってて用意しなかった時点で失格だけど、気にするな」
急に胸元を手で押さえて落ち込むヘルメス。ぐうの音も出ないんだろうな。
「そう言えば、任せた動画の評価はどんなもんだ?」
「上々よ。教えてくれた精霊の祭壇に入る方法を教えたら知ったプレイヤー達はゴミ拾いをし始めたわ。ランキングも上位だったわ」
「動画のランキング?」
「知らないの?」
プレイヤーが撮影した動画やスクショは、ゲーム内で公開することができる。公式動画などと同じように、ゲーム内、外で見ることができるらしい。そして視聴者数で順位が決められるそうだ。
ランキング上位者には、ゲーム内のガチャでしか入手できない通貨やポーション類など、わずかながら報酬も出るらしい。まあ、本当にわずかで、序盤で狩りをするのと大差はない程度の儲けしかないそうだが。それでも、ただ動画をアップするだけよりはモチベーションも上がる。
このランキング機能により、格好いい映像や可愛い画像を撮影して、公開するプレイヤーも増えたらしい。
人気の動画は、上級プレイヤーによるテクニック解説や、激しい戦闘動画。あとはモフモフ動画なども人気が高いという。
「へぇ、そんな機能があったのか」
「そうよ。だから見ていて楽しいし実になる動画もあったりして色々な発見が見つかるのよ」
「じゃあ、精霊の里の動画もアップしたらランキングに入るかな」
「間違いなく入るわね。今度も私がアップしようか?」
俺がしてみたいと伝える。ヘルメスから動画のアップの仕方を教えてもらうと、早速今までの四つの精霊の里の動画を上げた結果―――。
「そう言えば掲示板読んでる?」
「掲示板?いや、たまにだ」
「ファーマーのプレイヤーやテイマーたちの掲示板じゃあ、ちょくちょく君の話題が出てる時もあるんだよ?」
「そうなのか。テイマーもかぁ」
【テイマー】ここはNWOのテイマーたちが集うスレです【集まれPart15】
新たなテイムモンスの情報から、自分のモンス自慢まで、みんな集まれ!
・他のテイマーさんの子たちを貶める様な発言は禁止です。
・スクショ歓迎。
・でも連続投下は控えめにね。
・常識をもって書き込みましょう
444:ぶっころりー
どこにいるんだ、あのプリティーな妖精ちゃんはー!?第2エリアを虱潰しに探しても見つからん!
445:めぐめぐ
ノームちゃんも見当たらない!どこ、どこにいるの!
446:プラプラ
βでは第3エリアの筈だが見つからないもんだな。正式サービスしてから出現場所が変わった?
447:ネトラ
あり得る話だけど第3エリア止まりだからそれ以上は探しようはないよね。というか、前には進めないけど横はどこまで広がっているんだってぐらい広い。一向に壁に当たらない。運営、どれだけ広くしたの?
448:ソラ
βテスターでもノームだけしか発見しなかったし、他の精霊を把握できたわけじゃないから探しようがないよね。
449:ヒット
しかも四つの精霊門を開けたプレイヤーが独占してる状態だからな。今日だって精霊門を開いたプレイヤーのアナウンスが流れたわけだし。正直ズルいと思う!せめて動画だけでも上げてほしいもんだよ!
おおう、阿鼻叫喚?的な感じになってる。というかズルいとか言われたよ。別に独占する気はないんだがな。
512:ライトオン
ちょ、動画を見てよ!友人から教えられたけど、精霊門を開ける瞬間からノームたちの隠れ里と思しき中の動画がアップされてる!
513:めぐめぐ
本当!?
514:ソラ
今確認中・・・・・本当だ、『ノームの里』『シルフの里』『ウンディーネの里』『サラマンダーの里(※燃焼状態のノームが映ります。心に余裕がない人は見ないでください)』って動画が投稿されてる。なに、サラマンダーの里の動画は?ノームが燃える?
515:めぐめぐ
いやぁああああああっ!!!ノームちゃんが、ノームちゃんが火達磨になってるぅううううううっ!!!!!
516:プラプラ
ああ・・・そういう。
517:ヒット
ちゃんと注意事項を書く当たり、投稿したプレイヤーも映ってる動画のように驚いたからだよな。人によってはショッキングだろう
518:ネトラ
でもこれ、結構有益な情報には変わらないよ。隠し宝箱からモンスターの戦闘スタイルがバッチリ映っているんだから。しかも里の中には見たことのないアイテムやダンジョンの中にある素材が!
519:ぶっころりー
精霊ちゃんの里に行くためには属性結晶が必要なようだ!でも、肝心の里はどこにあるんだよ~!
520:ライトオン
いや、最初のところを見直せ。綺麗な泉と二本の大きな松明、穴の開いた大岩、ストーンサークル・・・・・見覚えがあるんだが。
521:ヒット
俺もある。不思議オブジェクトが存在するエリアと言えば・・・第2エリア?
522:めぐめぐ
ストーンサークルは北の獣牙の森だったよね!?イベントを参加するから手に入れた今なら・・・・・・!
523:ネトラ
でも、何で動画を投稿したんだろ?
524:ぶっころりー
記念かなんかじゃないのか?くそー!テイム成功した瞬間のシルフちゃん可愛すぎる!待っててシルフちゃーん!!
525:プラプラ
投稿したプレイヤーの名前は死神ハーデスって件について
526:ライトオン
ネタキャラかよ。怖すぎるんだけど
失敬な、別に魂を獲るわけじゃないんだぞ。でも、見ていて面白いな。俺もちょっと交ざってみよう。
541:死神ハーデス
どーも、冥府から召喚されました死神ハーデスです。
542:ソラ
本人がキター!?超ビックリしたんだけど!!!
543:死神ハーデス
初めて動画を投稿した後、どんな反応をしているか初めて掲示板を見ていたら楽しそうで初めて来た。
544:ライトオン
そういうプレイヤーもいるから珍しくはないが、件の方が掲示板に来てくれて感謝感謝
545:死神ハーデス
動画を見てくれたみたいだから精霊の里に入る方法は分かってくれたようだけど、ただ結晶を捧げるだけじゃダメなんだよコレ。ノームが好きな人、今ノームの里に行っても入れないから
546:めぐめぐ
なん・・・・・だと?
547:死神ハーデス
その詳細―――欲しければくれてやる。探せ、始まりの町の某情報屋に全て置いてきた!
548:プラプラ
・・・・・用事思い出したんで抜ける。
549:ソラ
友人と会いに行ってくる。
550:ネトラ
まてぇー!某情報屋ぁ~!
551:ライトオン
情報提供感謝感謝。
552:めぐめぐ
待ちなさい!最初にノームちゃん達に出迎えられるのは私よ!
553:ぶっころりー
ちくしょ~!?間に合うか!?いや、限界突破して必ず手に入れる~!
554:ヒット
はっはー!皆残念だったな!!!俺が一番に到着した!でも、情報屋がいねぇー!?
「というわけで戻った方がいいぞ?」
「そうさせてもらうね。じゃ、メッセージは楽しみにしててね」
しばらくは情報を買うプレイヤーが押し掛けてくるだろうな。さて、俺は―――テイマーのレベル上げをしようじゃないか。その為に一旦ログアウトして、経験値増加とスキル習熟度増加の課金アイテムを購入した。
経験値とスキル熟練度のスクロールも使い初心に帰るために―――毒竜の迷宮に向かった。ただし単に倒す作業を繰り返すのはつまらないからタイムトライアルをしてみようと考えた。洞窟内のモンスターとの接触をしつつ、ボス部屋まで初めて来た時の感慨深く思い出しながら三頭竜と対峙した。
「よう、久しぶりだな。そしてじゃあな。―――【悪食】!」
一撃必殺狙いで【悪食】を行使する。最初の一回でクリアしたのは二分台。まだまだ縮められる部分が有ると感じた。タイムトライアルを挑戦するならば俺の気が済む、限界まで試してみたくなるのは必然的で町へ戻る魔方陣とダンジョンの入り口前に戻る魔方陣が浮かび上がる二つの内の一つ、ダンジョン入り口に戻る方を選んで再挑戦を臨んだ。今度は極力モンスターの接触をせずに移動する。そして倒すと二分五十秒。
三回目は工夫してみた。【八艘飛び】でモンスター達を無視してボス部屋へ突入する。毒の沼から姿を現す
今度の移動方法は【機械創造神】で実行することにしてみた。MP消費して背中にロケットブースターを創り装備した俺は全力で駆けて一撃で倒しす意識をして繰り返して数度もすればレベルが21も上がった!経験値上昇のアイテムの効果凄いなー。ポイントはもう180。―――これで従魔Ⅹと使役Ⅹのレベルも上げよう。テイムもな。
死神・ハーデス
職業テイマー
LV21
HP 12/12〈+100〉
MP 19/19〈+200〉
【STR 40〈+127〉】
【AGI 40〈+6〉】
【AGI 120〈+120〉】
【DEX 50〈+120〉】
【INT 50〈+100〉】
装備
頭 【空欄】
体 【空欄】
右手 【初心者の鞭】
左手【空欄】
足 【空欄】
靴 【空欄】
装飾品 【フォレストクインビーの指輪】【古の鍛冶師の指輪】【
称号:万に通じる者 不殺の冒険者 出遅れた者 白銀の先駆者 毒竜の迷宮踏破 大樹の精霊の加護 ユニークモンスターマニア 聖大樹の精霊の加護 三代目機械神
スキル【手加減】【テイムⅩⅩ】【使役ⅩⅩ】【獣魔術ⅩⅩ】【幸運】【逃げ足】【
そして更には新しいスキルも手に入った。
【侵略者】
このスキルの所有者のSTRを二倍にする。【VIT】【AGI】【INT】のステータスを上げるために必要なポイントが通常の三倍になる。
取得条件
一定時間内にボスを規定多数倒す。要求【STR】値100以上。
スキル使用条件
要求【STR】値100以上。
【破壊王】
両手の装備スロットを必要とする武器が片手で装備可能になる。
取得条件
規定時間以内にダンジョンをクリア。要求【STR】値100以上。
スキル使用条件
要求【STR】値100以上
アクセサリー系の装備でステータスを上げていたから手に入ったようなもんだな。ただし、指輪を外してみるとスキル欄のこの二つの色が黒くなって常時発動しなくなった。
「防御力に極振りする俺にとっては好都合だな。じゃなきゃ、ポイントが三倍だもん」
180ポイント分、これもVITに振れば全プレイヤーの中でトップクラスの防御力だと思う。そして外せば四桁が見える防御力の数値・・・・・。俺、かなりとんでもないプレイをしてるよな。
「この辺りにしておくか。にしても・・・・・」
毎度
水中探査で何となく調べてみると・・・・・。
「へ?」
―――――潜れる?しかも結構深い。隠しダンジョンなのか?絶対に誰も気づかないぞこんなの。しかも毒の沼なんだから誰も好き好んで近寄るわけがない。
「・・・・・行ってみるか」
水霊の里で手に入れた水中呼吸薬を使用して毒沼に潜水する。視界が全く見えない!視界というか目の前が紫ばかりで水中探査がなければスムーズに進めないし、【毒無効】を取得してなきゃ一分も経たずに死に戻りしてるぞこれ。さて、まだまだ続く毒の海の中で泳ぎ続けて10分ぐらいしたか、もう俺の視界は紫ばかりで視力がおかしくなりそうだって時に上に進める構造の道を示した3Dマップに従って泳ぐと巨大な空間に毒水から顔を出せた。
「何だここ?」
厳かな石造りの神殿、というかこの形状・・・・・
「ただのオブジェクトだけなのか?」
一向に変化が起きず辺りを見回しながら呆然と立ち尽くす。それともイベントを引き起こすキーをしていないか、持っていないか・・・・・?
運営side
「プレイヤーが【毒竜の迷宮】の隠しステージに辿り着きました!」
「マジか!え、そこらか?あのクエストを発生させてないのか?」
「疑問はあとでだ。急いで始動させろ!」
「さて・・・・・どう戦う?相手は一人じゃあ絶対勝てないモンスターだぞ?」
辺りを見回していると、俺が出てきたところと正反対な場所の鉄格子の扉が勝手に開きだした。鈍重な足音が聞こえ出入り口の奥から出てきたのは・・・・・全長10メートルは優に超える巨大な獣と一言で足りる。首周りはライオンのような黒い鬣、鋭利で長い二本の角を頭部から生やし、前足には軽く振るえば人体を簡単に引き裂くことができる鋭利な爪、サーベルタイガーのように長い二本の牙と凶悪な歯を持つ漆黒の強靭な体と片目に切り傷がある隻眼の真紅の眼が俺を睨む。
「・・・・・ベヒーモス、や、ベヒモスって表示されてるな」
HPバーを確認すれば・・・・・おおぅ、長いな。でも、やるっきゃないだろう。ここは指輪を変えよう。フォレストクインビーの指輪をイズの指に変えてHPの増強を図る。
ゴアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!
大咆哮をあげるベヒモス。戦いの幕が上がったとばかり巨躯の体の動きとは思えない速度で突進してきて、前脚を振り上げて切り裂こうとするか叩きつけようとしてくる。【
「・・・・・装備が破壊されてるし、毒の耐性が高い?いや、状態異常の耐性が無効化しているのかもな」
推理が正しければ俺の十八番の状態異常攻撃は通じな相手になる。だとすれば・・・・・。
「面倒だなぁ」
そして参った。これはかなりの長期戦となるのは確実だ。
―――数時間後。
「これだけ粘ってまだ二割しか削れてないのかっ・・・・・」
機械神の攻撃が殆ど効いていない憎たらしいベヒモスを睥睨する。巨体を駆使した突進、爪での引っ掻きに離れすぎると手を振るって斬撃を飛ばしてくるし、口内から極太のビームを直進と横凪ぎの長距離攻撃。仕舞いには火炎も吐く。背後から攻めようとすると鞭のように振るう尾での攻撃が見舞われる。あと、時折咆哮をしてくる。
「俺より硬くしただろベヒモスを、運営め!【全武装展開】!【攻撃開始】!」
こっちに目掛けて放ってくるビームを駆けながらかわし、ベヒモスに向かって光り輝くレーザーが次々に打ち出される。百を超えるそれは流星群のように地面を穿ち、ベヒモスを焼き尽くす。しかし―――。
「おいおい、冗談だろこれが目眩まし程度って・・・・・・」
顔をブルンブルンと振るって何事もなかったような顔で強襲してくるベヒモスに辟易する。単に機械神の威力が弱いだけなんだろうとダメージがそんなに与えていない現実に落胆してしまう。
「STRとVITが異様に高くてその次にDEX、INT順に最後はAGIか?わからん。どっちみち俺のステータスよりは上か?」
巨大な体で迫ってくる迫力は凄まじいが観察をしていれば何とか避けれるぐらいはなる。
「んだけど、それじゃあ倒せないよな・・・・・」
鋼のように硬い身体の豪皮の前では爆裂魔法は通用しない。【悪食】もHPを削り切れない。どんだけ体力があるんだベヒモス。
口内で魔力を集束し始める相手に待ってやるお人好しはここにいない。誘爆させる試みで爆裂魔法をタイミングよく―――ここだ!
「【エクスプロージョン】!」
ゴアアアアアアアアアアアアッッッ!?
成功、そして口の中で溜めていた魔力が暴発してHPがガクッと二割も減った。ほほう・・・・・口の中か。
ある事を思いついたがこれで死に戻りするかもしれない。ま、検証は大事だろう。ベヒモスに近づく直前、ベヒモスが後ろの二本脚だけ立ち上がり出したと思えば、勢いよく倒れこむように前足を地面に叩きつけた。俺の足元にまで激しく揺れながら隆起する土の槍に俺は真上に打ち上げられた。―――まずっ!気付いた時には巨獣は瞋恚の炎を孕ませた目で牙を剥いて俺に迫ってきた。そして機械神をバラバラに引き裂き俺のHPバーを残り一割以下まで削って吹き飛ばした。
「がっはっっっ!?」
んの野郎っ!コロシアムの壁にぶつかる直前で壁に足から踏んで壁着する。ポーションを使いHPを全回復してベヒモスを睨みつける。
「上等だ。お前を倒す算段は考えた。この戦いを利用させてもらうぞ」
運営side
「また攻撃をわざと食らったな」
「狙いは何なんだ?」
「大方、装備の破壊成長で防御力を上げるつもりなんだろうが・・・・・」
「ベヒモスのステータスはプレイヤーのステータスの三倍になるように設定している。同時に攻撃時はプレイヤーの装備を一撃で破壊する風にしてある。破壊成長の特性を利用するのにうってつけの相手だろうと、ベヒモスの攻撃力を上回る防御力にしても意味はない」
「そうだよな。ベヒモスの攻撃は常に相手プレイヤーの三倍で装備破壊が付加されて・・・・・待て」
「どうした?」
「HPポーションがどのぐらいあるのか分からないが、このままだと・・・・・あのスキルが手に入ってしまうかもしれない
「あのスキル?」
「覚えてるか?【復讐者】だよ」
「・・・・・あっ!」
「いや待て。確かダメージが十万以上越えの上に一度目以降、死亡していない条件でって、取得できないようにした鬼畜な設定にしたよな? 流石に無理があるんじゃないか?」
「その前に【復讐者】の取得する条件と似た方法で【背水の陣】が取得できるぞ」
「【背水の陣】の効果は、HP一割以下の間は【STR】が三倍にするスキルだったよな。低火力の職業を選んだプレイヤーの起死回生の福音」
「まあ、そのスキルを取得しても【復讐者】を取得するとは考えにくいだろ」
「忘れてないか?ベヒモスは相手の全プレイヤーのステータス総合数値の三倍にしては、攻撃が当たる度に攻撃力が一%上昇する風に設定しちまってるよな」
「あっ・・・・・そういえば。じゃ、じゃあ攻撃力が上昇するベヒモスに呼応して破壊成長で防御力が増加していく死神ハーデス・・・・・どっちも増えていい感じに一割以下が続くってことになるわけだよな?」
「か、仮にダメージ十万までは無理があるよな?だってあのプレイヤーの防御力を考慮すれば、何百回以上もベヒモスの攻撃を耐えないといけないわけだし、ポーションだってそれぐらいの数を保有していないと」
「そう言っている間にダメージが一万も超えそうなんだが」
「というか、ベヒモスを単独で倒しちゃったらあの称号を取得するけど、その際の死神ハーデスの防御力ってどのぐらいになる?」
「・・・・・五桁はいくなぁ」
「――――まじめな話、そんなカッチカチのプレイヤーを倒せるスキルってあるか?」
「・・・・・ちょっと、その辺りを話し合おうか」
どうなってるんだ?何度も大盾と鎧をわざと砕き割らせて、引き裂かせてスキルと防御力を上昇させている筈なのに、ベヒモスの攻撃を殺いでいるどころか押されている?
「・・・・・攻撃力が上昇しているのか?」
だとすれば悠長にしてはいられないか。しょうがない、あと数回受けてから反撃するか・・・ん?
『スキル【背水の陣】を取得しました』
【背水の陣】
HP一割以下の間は【STR】を三倍にする。
取得条件
HP一割以下を百回かつ一度も死亡していないこと。
通知が来たと思えばコレか。百回ぐらい破壊成長で防御力上げてみたかっただけなんだがな。
「今度、イズにHP+の効果があるフル装備を作ってもらおう」
口を開けてビームを放とうとするベヒモスに爆裂魔法で阻害した後、【八艘飛び】で懐に飛び込んだ。そして自ら顔に飛び込んだ俺を見たベヒモスはその凶悪な牙が生え揃っている
運営side
「あ、喰われた。いや、わざと喰らった?」
「・・・・・嫌な予感がするのは俺だけか?いや、俺だけであって欲しいんだが」
「それは無理だと思うぞ。あんな事をしに行ったあのプレイヤーの喰われる瞬間を見たか?笑っていたぞ」
「おー、ベヒモスの食道の中か。滑り台みたいだな」
飲み込まれた俺は狭い空間をズルズルと移動していた。
「でもっ、せまっ、うおっ!?」
急に足場が無くなり、ドボンと液体の中に落ちる。
俺は溺れないように浮かんでいた何かに掴まる。
「うわぁ・・・ここって胃の中っていう扱いなのか?・・・っていうか鎧が溶けてきてる?破壊成長だけどこれどんな扱いなんだ?」
ちょっと焦る俺だったが、しばらくして自分自身が溶けないことに気付くと落ち着いて周囲を観察した。
このボスを作った際に運営は丸呑み攻撃を高威力攻撃に設定していた。
飲み込まれた後も大ダメージを受け続けて、更に最後には猛毒のプールに落ちるという仕様だった。
さらに時折胃が収縮することにより毒のプールを生き残ったとしても装備破壊の腐食毒により無防備な状態で圧殺されてしまう。
本来は足の遅い大盾が技術をもってして素早い敵が繰り出す丸呑みを回避しなければならないのだ。
それをハーデスは超高防御と【毒無効】、ユニーク装備の破壊成長により正面突破してしまった。
大盾が十五人分は死ぬであろうダメージを受けることもなく、落ちた先の毒のプールなどぬるま湯である。
最早、ちょっと冷めたお風呂である。
しかも、生き残ることなど想定されていないこの最終地点でハーデスは鎧を溶かされて更に強くなってしまう。
「くくく・・・・・さぁーて?身体の中から生きたまま喰われる気分を知るといいさベヒモス・・・・・ん?」
そう言うと死神ハーデスは蠢めく肉の壁に向かって毒のプールを泳いでいった最中、採取できる緑のマーカーを見つけた。こんなところに採取アイテム?と気になって近づくハーデス。そこには原形が保っている複数の装備類があった。
それからハーデスが食べられてから数時間。
巨獣のHPバーは減少を続けていた。
それに伴い行動パターンが変わり多様な攻撃が繰り出されるが、肝心の敵はどこにもいないのだ。
そう敵は体内にいるのである。
「【エクスプロージョン】!【悪食】!【全武装展開】!【攻撃開始】!【エクスプロージョン】!【悪食】!【エクスプロージョン】!」
ゴアアアアアアアアアアアアアアッッッ!?グオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!?
運営side
「あああっ!?あああっ!?こいつ、また仕出かしやがったあーっ!」
「こんな筈じゃなかったのにぃーっ!」
「ベヒモスは絶対に一人では倒されないように設定したレジェンドでレイドモンスターなんだぞっ!?こんな方法で一人相手に倒されるなんてー!」
「しかも補食行動が仇になってしまったなぁ・・・。【毒無効】を取得した防御力特化のプレイヤーなんている筈がないと思って設定したのがいけなかったんだ」
「というかそもそも、ベヒモスの討伐クエストの発生を全部スルーしてるし!誰もあんな俺達の悪戯で設定した場所から行くことすら考えないだろう普通は!」
「奴に常識は通用しないんだ・・・・・きっと」
ベヒモスに喰われて一夜明けた。最後はHPドレイン、胃の中で至るところでかじりついてると遂に巨獣の命を喰らい尽くした。それと共にベヒモスの体がポリゴンの光に変わり爆散し、俺は地面に落ちる。
「長い戦いだったぁー!」
達成感を感じてると通知が届いた。そしてレベルも上がるわ複数の黒い宝箱もあるわで一気に来られた。
「レベルが・・・うわっ、結構上がってる。経験値増加の課金アイテム使用を加味してもベヒモス、かなりの強敵だったってことか?・・・・・運営の皆さん、なんかごめんなさい」
見ているかもしれない運営に土下座をする。あんな手段で勝たられるとは思わなかっただろうから。
不意にアナウンスが流れだした。
カラーン、カラーンと荘厳な鐘の音が鳴り響く。ログインしている全プレイヤーの殆んどが何事かと目を丸くする中、サービス開始初期からプレイしている者達は初めて聞くアナウンスに思わず動きを停めて耳を傾けた。
『ニューワールド・オンラインをプレイされている全てのプレイヤーの皆様にお知らせ致します』
「なんだ?」
「イベントに関する事じゃないか?」
「あー、それか」
殆どのプレイヤーが先日実施されたイベントになんらかの不備があったのではと予想する中、告げられた内容は全てのプレイヤーを驚愕させるものであった。
『現時刻を持ちまして、レジェンドレイドモンスター「大陸の覇獣ベヒモス」の討伐を確認いたしました。討伐者はプレイヤー名「死神ハーデス」です。さらにレジェンドレイドモンスターの討伐に伴い、一部システムと第4エリアを開放します』
「はぁぁぁ!?」
「ちょっ、えっ、ベヒモス!?レッサーベヒモスじゃないのか!? 一人で倒したってマジか!」
「白銀さん、あんたどんなプレイしてるんですかぁっ!?」
「第4エリアが解放された!ようやく先に進めれるぜ!」
「あらら、まだ起きていないと思ったら王様すんごく目立っちゃうことしちゃってまぁ・・・・・」
『おめでとうございます。レジェンドレイドモンスター【
称号:勇者
効果:HP MP【STR】【VIT】【AGI】【DEX】【INT】のポイントでの増加を三倍。
取得した称号は見なかったことにしたかったが、ここでまた運営からのお知らせが続いた。
『おめでとうございます。全プレイヤー中、最速で所持称号が10種類を達成しました。『最速の称号コレクター』の称号が授与されます』
「ああ、そういえば今ので10種類目だったか。それでまた称号がもらえるとはな」
称号:最速の称号コレクター
効果:賞金10万G獲得。ボーナスポイント4点獲得。ランダムスキルスクロール1つ授与。敏捷増強薬(50)+1。
これで称号は11個だな。改めて宝箱に手を出す。複数ある宝箱の一つを開けてみると、莫大なGの塊から放つ輝きに顔が照らされた。もう一つも同じでその合計金額二千万G。これ集団で勝ったプレイヤーに分割する筈だったGだろ絶対。お次の宝箱にはベヒモスの素材一式だった。最後の宝箱はというと・・・・・。
『ベヒモスの魂魄』
肉体が失えどベヒモスの強靭な生命力は未だ残って消え失せずにいる。
と表示された黒いオーラを滲ませてる魂魄。そのアイテムは触れようとする前にベヒモスの魂魄は地中に沈んでしまい―――。
『レッサーベヒモスと挑戦しますか?』
というアナウンスが流れた。え、レッサーのベヒモスと戦えるのか?取り敢えずNOで。ついでに新しく取得したスキルはと。
【生命簒奪】
相手の武器や魔法による攻撃など触れたものをHPに変換するスキル。容量オーバーのHPは蓄積される。
【アルマゲドンⅠ】
使用者以外の全てのモンスターとプレイヤーに上空から巨大流星群を叩き落すスキル、使用回数は一日一回。数と威力はスキルレベルに依存する。
【
使用者自身が「ベヒモス」に変身し、MPを消費することでベヒモスの力を意のままに扱うことができ、HPが1000になる。ただし装備の能力値上昇や装備のスキルは使用不能となる。
取得条件
ベヒモスを単独でHPドレインによって倒すこと。
・・・・・つまりこれ、強くない?という感想だった。ベヒモスは鎧のスキルスロットに付けよう。
それにしても戦場と化していた
「何だこれ?鑑定だ」
『魔鉱石』
魔力の濃度が高い場所にある鉱石が永い年月を経て魔力を取り込んで変異した石。極めて希少で魔法の装備や道具の生産の材料に必要。
「・・・・・」
オルト召喚! ミスリルのピッケルさん出番だ!
「オラオラオラオラオラー!!!」
一心不乱にピッケルを振り下ろし魔鉱石を削ってインベントリに収納し続ける!その最中、メールが来てるけど今は忙しい!すると今度はフレンドコールが来た。イッチョウとイズか。
「何だ、今忙しいんだけど!」
「え、何してるのハーデス君」
「見えるか?ベヒモスがいた洞穴に採掘ポイントが沢山だ」
「レイドボスがいた場所に採掘・・・・・?凄く気になるけど何が手に入るの?」
「魔鉱石という初見の鉱石だ。魔法の装備や道具の生産に必要なとても希少なもんらしいぞ」
虹色に輝く魔鉱石を見せると画面いっぱいに顔をドアップしてくる。
「キャー!何それ何それーっ!!?どこで手に入る鉱石なの場所はどこ!?今すぐ私も行くわよ!!」
「いや、多分今すぐは無理だぞ。俺がここまで来れたのは、毒竜の迷宮のヒドラのいるエリアの毒沼に潜水しなきゃいけなかったんだ。その際、10回連続周回してからだし。毒無効化スキル必要だぞ」
「毒無効化ね!それなら今日中に取得して見せるわ!泳ぎに関するスキルもレベルは低いけど取得してあるから何とかなる!」
イズとの通信が閉じた。毒無効化を取得する気だろうなぁ・・・・・。ずっと黙っていたイッチョウが口を開く。
「で、どーしたらベヒモスと戦うことになっちゃったんですかねー?」
「いや、毎度毎度毒沼から出てくるヒドラに興味あってだな。俺も潜れないかなーって半分試したら潜れることが分かって、30分ほど泳いだらベヒモスがいる洞窟に辿り着いてしまったんだよ」
「はぁ~・・・・・ハーデス君の行動が読めないのは好奇心が人一倍だからなのかな。因みにどうやって倒したの?レイドボスは一人で倒せるようなモンスターじゃないよ」
「捕食されて毒液の胃の中に放り込まれたんで体の中から好き放題やりたい放題攻撃した」
「・・・・・」
こいつ、すんごく呆れた顔をしてやがる!だってしょうがないだろ!?それしかやることが無かったんだからさ!それが狙いで自分から喰われに行った事実もあるけれどさ!
「これから始まるイベントでもそんな方法をしないでよ」
「捕食行動するモンスター以外しねぇよ。その上、俺のVITより数倍上なモンスターは特にだ」
「それは・・・・・かなり倒し辛かったんですねぇ。それと現在、朝の7時ですよー。そろそろログアウトしてください」
「・・・・・だよな。倒すのに時間が掛かり過ぎたと思ってたよ。しょうがない。続きは帰ってからか」
でもログアウトする前にポイントを振るか。Lv24から38まで一気に上がって120ポイントも手に入ったが、勇者の称号の効果でVITにポイントで増える倍数が3になるわけで、120×3=360・・・・・勇者の称号を取得する前の390と足して750と破壊成長で増えた装備のVIT×VIT4倍で一気に・・・・・。
死神・ハーデス
LV38
HP 40/40〈+300〉
MP 12/12〈+200〉
【STR 0〈+129〉】
【VIT 750〈+1650〉】
【AGI 0〈+120〉】
【DEX 0〈+120〉】
【INT 0〈+100〉】
装備
頭 【空欄】
体 【黒薔薇ノ鎧:
右手 【新月:
左手【闇夜ノ写】
足 【黒薔薇ノ鎧:
靴 【黒薔薇ノ鎧:
装飾品 【生命の指輪・Ⅷ】【古の鍛冶師の指輪】【
称号:万に通じる者 不殺の冒険者 出遅れた者 白銀の先駆者 毒竜の迷宮踏破 大樹の精霊の加護 ユニークモンスターマニア 三代目機械神 聖大樹の精霊の加護 勇者 最速の称号コレクター
スキル
【絶対防御】【手加減】【体捌き】【瞑想】【挑発】【極悪非道】【シールドアタック】【
あ・・・・・防御力1万超えそう。