「ここまでくればいいかな」
ペイン達と別れ一人、南極大陸に来た。座標転移門にこのエリアの座標を登録したからこれで何時でも行けるな。さてさて、進化したスキルはどんな感じだかねぇ・・・・・。
「【
スキルを発動すると俺の視点がどんどん高くなり、しばらくすると自分の体がどうなったのか気が付いた。自分、巨大なリヴァイアサンの姿になっているではないですか。
「はっはっはー・・・・・うん、なるほどな」
納得したところで次だ。【毒竜】みたくスキルが三つも内包されている。一つはこれ、もう一つは【海竜人】。性転換する【皇蛇】とほぼ変わらないない。名前が変わった程度にすぎないな。最後は【雷雨】。半径20m以内の対象のAGIを30%減少し、ダメージを与えつつランダムで麻痺状態になるスキル。再使用時間は2分。
「せっかくこの姿になったんだから泳ぎつつ戦ってみるか」
地を這う大蛇、空を駆ける龍。海を遊泳する海竜。悪くない! スクショも映えるというもの!
ヴォォォォォオオオオオオオオオン!!
「あ、いつぞやの聖属性のクジラー!! 新しいスキルの最初の相手にとって不足はない!!」
空から現れるクジラとの戦いに臨み、俺も空を駆ける。勝てない相手だろうと今度は逃げずに戦ってやらぁー!!
「なぁ、あれってリヴァイアサンだよな。クジラに巻き付いているぞ」
「あ、これスクショのチャンスじゃね? とある有名なプレイヤーのスキルもしれないが、世にも珍しい空飛ぶ大型モンスター同士の戦いはこれが最初で最後かもしれないぞ」
「・・・撮りつつ生配信しなくちゃ」
「・・・掲示板の皆にも教えつつ自慢しなくちゃ」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
イベント当日。
リアルの方でフレデリカが家に引っ越してきた以外は何事もないままこの日が来た。スクショをするプレイヤーとアイテムコンテストをするプレイヤーと別れてのイベントだ。【蒼龍の聖剣】メンバーは同じホームで運営からの告知を確認していた。
「スクショコンテストの方は追加されてるな。貢献度ってのがあるぞ」
「相手に撮られると情報ポイントが入るらしいね。雀の涙程度の1ポイントだけど」
「1ポイントの差で勝敗が決まることもある。バカにできないぞこの1ポイント」
「このポイントを集めたら色々交換できるみたいだよ」
「装備とアイテム、スキルスクロールに秘伝書とそれにモンスターの卵やメダルもあるね」
「ハーデス。今回ばかりは何億枚も集めることできないな」
「残念だけど代わりにポイントで集めてみる」
出来るのかよ。と言いたげな仲間達を無視して期間を確認する。
「ゲーム内で3日」
「戦闘が出来るみたいだから気を付けないとねー」
「プレイヤー相手だったらなおさらだ。襲ってくるとは思えないが第2陣のプレイヤー、イカル達が気を付けるように」
「はい!」
「ま、襲ってきたら倒すまでだよ」
「頑張るぞー!」
「「頑張ります!」」
「無茶しない程度にはね」
メンバー同士で話し合っているうちにイベントの時間となり、皆はホームを後にする。俺は日本家屋の庭や畑、オルト達を撮りまくった。まず最初は俺しか撮れないスクショを提供することだ。
各精霊達の敬礼のポーズをスクショしてみては提供すると、ランク3の判定をもらった。初見のものはランクが高いのか?
「じゃあゆぐゆぐ達可愛い樹精のスクショだったら?」
ランク5・・・・・。まだ極一部しかテイムしていない珍しい種族だからか? 今日はとにかく従魔のスクショに専念してみるか。
「あ、鳳凰。神獣の皆の写真を撮りたいから呼んでくれないか。虹のゼリーか虹の実をあげるからさ」
『わかったぞ資格ある者!』
『虹のゼリーは食べたい!』
巨大な火の鳥となって二手に別れて飛んでいった。食べ物で動く神獣って・・・・・。
数分後。
「よーしよし、これはいい。みんなありがとうな。約束のゼリーと虹の実を食べてくれ」
名付けて神獣祭! どの写真もランクは5だ。青竜と白虎の竜虎の対決の姿は中々の出来映え。こうなると三大天のベヒモス達が揃ったところも撮ってみたい。今ならジズの挑戦クエストで俺ともう一人が行けば叶いそうになるが。
『資格ある者よ。何やら思考の海に潜っている様だが相談ならば聞こう』
「いいのか? じゃあ、この大陸でここが絶景だと思う場所ってある? 写真を撮りたいんだ」
『絶景と思う場所か・・・・・どこだと思う』
『どこもかしこも似たようなところばかりだぜ?』
『白虎に同感だな。大地と水と森と砂に山しかないこの大陸だぞ』
『強いて言うならば大陸の向こう側、未知の大陸がいいのでは? 我々も踏み入れたことのない大陸です』
新大陸か。行けそうではあるがまだ行く気はしないから候補の一つに使用。
「そういえば、大昔に虹の実がたくさんあったらしいけどその場所は?」
『そこなら形骸化の状態で残っております。我等を祀っていた場所も保っております』
「お、古代の場所は興味ある。そこ案内できる?」
『古いモノにも興味があるのか資格ある者。ふむ、ならば途中で折れた巨大な蔓も興味あるか?』
「何それ知らない。巨大ってどのぐらいなわけ?」
『天を衝くほどの青竜の体が五倍ほど大きい蔓が成長していたが、落雷で折れてしまっているのだ』
そこまで長いとすれば・・・・・空に行けば何か見つかる? 興味深いことを訊いた。
「教えてくれてありがとう。まずは古代の場所に行ってみる」
『では送ってやろう。乗れ』
青竜が虹のゼリーを食べるために小さくしていた身体を元の大きさに戻し、空へと泳ぐように動く身体に失礼して乗せてもらった。地上にいるプレイヤー達が空を飛ぶ竜に驚きながらスクショしているな。
それもあっという間に俺を砂色の世界に入り砂漠エリアを飛ぶ青竜。砂漠の山を幾度も越え、大砂嵐に紛れたジズ並みの大きさの鳥モンスターに追い掛けられ、そして広大なオアシスと大森林が閉じ込められた場所を見つけると青竜は止まった。
『ここだ。前回よりも砂化が進んでいたか。この辺りは緑が溢れていたのだがな』
「そうだったのか。じゃあ、あのオアシスが名残か」
『そのとおりだ。そして、我等を祀っていた場所はあの中にある』
オアシスへ進む青竜によって、綺麗な大量の水のオアシスを囲む風に石段と祭壇のような巨大な台座を発見した。四つの台座のうちの三つは不思議なことに天へ伸びる光が柱のように立っていた。スクショっと。
「ここがそうなのか」
『今となってはただのオブジェとなってしまったが、三人の我々の力を借りた資格ある者達はここにきた』
四つの台座のうちまだ光の柱がない台座に下ろされた矢先に青いパネルが目の前に出てきた。
『現在のすべての職業のレベルとステータスをリセットすることで新たなエリアが解放されます。捧げますか?』
「・・・・・」
新しいエリアを解放? 三人の神獣使い達はここに来て捧げたのか? ・・・・・レベルよりスキルの方が大事だからな。また上げればいい。
「イエス」
次の瞬間。大盾使いレベルと数万のVITがユニーク装備と装飾アイテムを除いて1と0になった。数ヵ月分の努力と時間が一瞬にして消え去った気分を噛み締めていると、俺が立つ台座からも光の柱が立ち天へと昇っていった。
「これ、どうなる?」
『これから起きる事に身を任せろ』
その通りになるまで数秒後。目の前が突然真っ白に染まり、何も見えなくなったままワールドアナウンスが流れ出した。
『ニューワールド・オンラインをプレイされている全てのプレイヤーの皆様にお知らせ致します』
『プレイヤーが特殊エリアの一つを解放しました。そのエリアは徘徊するモンスターを倒すことで、様々なユニークのアイテムが手に入ります。なお、特殊エリアに進む条件はいずれかの四神の撃破とレベル100以上です。プレイヤーの皆さま引き続きニューワールド・オンラインをどうぞお楽しみください』
『聖教和国が「恐怖の大魔王」の弱体化を確認しました。この好機に聖教和国はこれより人間界の魔王を討滅することを世界に宣告されました。8月31日の午後22時までワールドクエスト、イベント〈恐怖の大魔王討伐〉が継続します』
『なお、【恐怖の大魔王】の称号を所有しているプレイヤーは自動的にイベント期間中は所属していたギルドから強制的に脱退されます』
『プレイヤーの勝利条件は「恐怖の大魔王」の撃破』
『※報酬は恐怖の大魔王の所持しているすべてが直接討伐に成功したプレイヤーに一部除き譲渡されます。またパーティで討伐した場合は分配されます』
『期間中に「恐怖の大魔王」の撃破が失敗した場合、冥界の魔王が全プレイヤーのレベルをリセットし聖教和国を滅ぼし第二の魔都になり、第二の魔都の存在により全てのモンスターが強化されます』
・・・・・なんですと?
なんかとんでもないアナウンスが聞こえた、と真っ白な世界にいながらそう思っていると三つの人の形をした輪郭が目の前で浮かび上がった。透明人間と言えばしっくりくるだろう。
《―――》
《―――?》
《―――》
「・・・・・?」
体を動かして何やら話しあっている? みたいな透明人間達の言っていることがまったくわからない。俺を囲んでじろじろと品定めする感じで顔を近づけてきたり・・・・・。
《―――》
《―――》
《―――》
あ、なんか同時に頷き合った三人がこっちに手を突き出して来た。攻撃とかじゃないよな?
『神獣使いの指輪』
『真テイマーの宝玉×1』
『スキル【同化】』
こっちか! 歴代の神獣使いから贈り物を貰っちゃったか! 先輩方ありがとうございまーす!! と心込めて感謝のお辞儀をすると透明人間達が俺に手を振りながら、頑張れよと風に親指を立てながら、腕を組んで頷きながら完全に白い世界に溶け込むようにして消失した。
『資格ある者よ。聞こえているか。資格ある者よ』
「―――お?」
いつの間にか現実世界、呼び掛けてくれた青竜が目の前にいた。
『しばらく見守っていたが、意識が無かったので呼び掛けた。何があった?』
「先代の神獣使い達と会った。人型の輪郭しか見れない透明人間だったけどな」
『そうだったか。彼等はここに四人目の神獣使いの者が来ることを待っていたのか。だが、今は話し合っている場合ではないぞ』
それはどうして・・・・・。ああ、わかった。砂漠の世界だったのにステージが様変わりしていて、夜天の空の下にいる。砂漠はどこにもなく万華鏡の中を覗き込んだような空間と草木がない荒れ果てた大地っぽいところにいる。そして何よりは・・・・・。
『カロロロロロ!!』
『グォォォ・・・・・』
『ギャアギャギャギャ!』
『ブウウウウウウ』
なんか、ベヒモス達より強いぞと風なモンスター達が俺達を囲んでいらっしゃるではありませんか。あ、そこにいるのはフェンリル・・・の原初の方ですか?
『こ奴らは・・・・・一匹でも人間界に放り込めばはすぐに滅ぶ力を秘めているな。私の姿を見ても臆さないとは、相当であるぞ』
「めっちゃダメじゃん! なんでそんなモンスターの巣窟に俺達がいるの!?」
『どうやらあの場所から転移されたらしい。神獣使い達はあの祭壇を介してここに来ていたようだな。我々四神ですら知らぬ領域・・・・・新大陸とは異なる場所に』
新大陸じゃない場所!? って・・・何か横に石碑がある。これは・・・・・?
―――世界は広い! モンスターを愛する同士よ! もっと視野を広げ!
―――全てのモンスターをテイムする者よ! ここからが真のテイマーのスタート地点だ!
―――テイマーを極めんし者よ! まだ見ぬモンスターを求め、渇望せよ!
「・・・・・」
先代の神獣使いの遺した文字だろう。ここがのどこなのか後で調べるとして今はこの場を乗り切る必要がある。
「旧大陸に戻る事って出来る?」
『後ろを見るがいい。転移魔方陣が未だ光を放っている。あの中に飛び込めば戻れるかもしれないが・・・・・お前は尻尾を巻いて帰るのが望みか』
「挑発をどうもありがとう。弱体化したとはいえ、戦えないわけではない。一匹ぐらいはテイムしてやる!」
『ふっ、流石は私の本気を受けてなお打倒した資格ある者。その心意気に称賛して一時の間だけ私の全ての力を貸そう』
全身が青く発光して光の奔流と化した青竜が俺の全身を包み、新たな姿と力を与えてくれた。
『ここは人間界ではない未知の世界の領域。旧大陸を守護する四神としての役割や義務を全うしなくても問題ないならば、私は個の存在として思う存分に暴れさせてもらおう』
「だったら楽しまなきゃ損ってもんだな」
さーて、どいつをテイムしてやろうかなー?
・・・・・。・・・・・。・・・・・。
・・・・・。・・・・・。
・・・・・。
青竜と力を合わせて俺が見初めたモンスターを九死に一生を得た気分で『真テイマーの宝玉』を使ってテイムに成功できた。このアイテム、どんなモンスターにも使用すれば必ずテイムできる物だったからステータスが初期化する前俺よりも強いモンスターを捕まえることができた。お披露目が楽しみだなーと思いつつ先代の神獣使い達から得たアイテムとスキルの詳細を確認だ!
『神獣使いの指輪』
神獣使い専用の指輪。装着の間は経験値が得られない代わりに所有者はモンスターのみダメージを受けつけないかつ、以下のスキルが包容されている。
【破輪】MPを消費してレベル以下のモンスターを破壊する
【再輪】MPを消費して倒したモンスターのドロップアイテムを介して再生する
スキル【同化】
テイムした従魔と同化することが可能になる。同化の状態は従魔の全ての力が引き継ぐ。
「・・・・・・」
マジですか・・・・・? これ・・・・・凄くイイじゃん!! でも喜んでばかりはいられない。はぁ・・・・・どこかでやり過ごさないといけなくなるのかよ。
死神・ハーデス
LV1
HP 40/40〈+1000〉
MP 12/12〈+400〉
【STR 0〈+150〉】
【VIT 0〈+425〉】
【AGI 0〈+150〉】
【DEX 0〈+150〉】
【INT 0〈+250〉】
装備
頭 【天外突破】
体 【黒陽ノ鎧・Ⅹ:
右手 【日食・Ⅹ:
左手【暁の境界・Ⅹ:ブラックホール】
足 【黒陽ノ鎧・Ⅹ:
靴 【黒陽ノ鎧・Ⅹ:
装飾品 【真祖の指輪】【三天破】【
称号:万に通じる者 不殺の冒険者 出遅れた者 白銀の先駆者 毒竜の迷宮踏破 大樹の精霊の加護 幸運の者 ユニークモンスターマニア 三代目機械神 聖大樹の精霊の加護 最速の称号コレクター 勇者 魔王の戦友 絆の勇士 村の救援者 幻獣種に認められし者 血塗れた残虐の勇者 エルフの良き隣人 世界樹の守護者 世界樹の加護 英雄色を好む 最速の称号コレクターⅡ ドワーフの心の友 神獣に認められし者 地獄と縁る者 マスコットの支援者 妖怪マスコットの保護者 宵越しの金は持たない ドワーフの協力者 神話に触れし者 ミリオンダラー 最速の称号コレクターⅢ ミリオネア トリオネア ガジリオネア 空と海と大地の救済者 億万長者 カジノの神様 富豪 大富豪 富裕層 資産家 大資産家 最速の称号コレクターⅣ 土精霊の加護 砂漠の義勇兵 恐怖の大魔王 南極大陸の観察者 ダイビングマスター 最速の称号コレクターⅤ 大きさを望む者 嵌る者
スキル
【絶対防御】【手加減】【逃げ足】【体捌き】【瞑想】【挑発】【極悪非道】【シールドアタック】【