さぁ~て・・・・・この【同化】で遊ぶか。最初は誰にしてみようか迷うところ。
「う~ん・・・やっぱりここは、って誰だ?」
フレンドコールを受けて通信状態にしたら珍しくイカルだった。
「イカル。どうした?」
『ハーデスさん、オルトくんをエスクと一緒に撮らせていただけませんか?』
「スクショコンテスト向けにか?」
『はいそうです!』
ふむ、ノーム同士のスクショは今頃撮られているだろうがそれはそれだろう。本人は純粋に撮りたがっているだけだろうしな。
「いいぞ、遠慮なく撮ってくれ」
『ありがとうございます!』
「失礼しまーす!!」
「ってホームの前にいたのかい!!」
聞えて来る少女の声に思わず突っ込んでしまった。少し時間の猶予が生まれるかと思ったら、それすら待ち遠しい本人の行動力に脱帽した。少ししてイカル&エスクとキツネリスのキキが畑に入って来た。
「おーいオルト」
「ムー?」
俺の呼び声に応じるオルト。エスクと挨拶をする瞬間をイカルはすでに撮り始めている。許可はもうしてあるから好きなだけ撮るがいい。その間に俺は・・・・・。
「クママ、ちょっと来てくれるかー」
「クマー?」
黄色い大きな熊が傍に寄って来てくれた。
「ちょっと試したいことがあるから協力してくれ」
「クマ」
了承してくれたクママが頷いたので早速【同化】のスキルを使ってみようかな。えーと・・・指定する従魔と触れ合った状態でか。
「いくぞー【同化】」
クママの手と重ねた状態でスキル発動。おお? この感じは【覇獣】と同じ感覚だ。ふむ・・・身体はクママそのもので、プレイヤーの体格に合わせるのか。
「え・・・ハーデスさん?」
「イカル、どうだ?」
目を丸くして唖然としているイカル。彼女の視点からして俺はどんな感じでクママになったのか訊こうじゃないか。
「えええ!? ハーデスさん? 声が違いますしどうして従魔になっているんですか!?」
「あ、本当だ。自分の声じゃなくなってる。クママの声音で喋るのか。他の従魔達もそうならこれは面白いスキルだ」
「スキルなんですか!?」
「【同化】って名前のスキルだ。効果はテイムした自分の従魔と合体する形でこんな風に同化するみたいなんだ。それに同化した従魔のスキルも使える」
「そうなんですか!?」
そうなんですよ驚きっぱなしのイカル君。これ、本当に面白いスキルだわ。テイマーとサモナー専用のスキルだって言っても過言じゃないだろう。もしかするとそれらの職業をランクアップした先で覚えられるのかな?
「恐怖の大魔王クママの爆誕・・・・・いや、ないわー」
「じゃ、じゃあオルト君も出来るんですよね?」
「できる筈だ。どうなるかやってみようか。―――【解除】」
無事にクママと分離することができた。クママも何ともなさそうにしているし支障はないと判断。次にオルトと【同化】を試みたら・・・・・。
「ムー・・・・・体が大きいオルトになるのか」
「おおおー!!!」
イカルさん、興奮していらっしゃる。可愛いオルトが成長したらイケメンのオルトになっちゃったよ。
「はっ!? ハーデスさん、エスクの後ろに立って抱えてくれますか!」
「なるほど。エスクのお兄さんみたいに撮るのか。そういうことなら他のノーム達も呼んで撮ってみるか?」
「お願いします!!」
ということでユニークノームのみの撮影会が始まった撮影者はもちろんイカル。凄く興奮しながら撮る彼女を見ながらふと思い至った。ノーム好きのプレイヤーもこの場にいたら人間性を失うのではないかと。
「あい!」
「―――――」
あ、マモリ・・・・・まて、まさか同意していないのに生配信しているのか!? ・・・・・いや、今は別にいいか。困ることないし好きにさせよう。
数分後―――。
「ありがとうございましたハーデスさん!」
「どういたしまして。もう満足した?」
「はい! ログアウトしたら宝物に保存します!」
あんなポーズやこんなポーズをさせられつつ撮られた数は50も超えた気がする。満足したイカルは掻いてもいない汗を拭うように腕を動かす。
「そうか。それじゃ今度は俺に付き合ってくれるか?」
「勿論いいですよ。何をするんですか?」
「ふっふっふ。実はな【同調リンク】というスキルが手に入ったんだ。効果は互いのステータスの共有だ。ほら、第二陣のプレイヤーに対するメダル争奪戦のイベントがあっただろ? あの時と同じ俺のスキルがイカルにも使えるようになるんだ」
「本当ですか! あっ、私もエスクの姿になれる【同化】のスキルが使える!?」
「察しがいいなイカル。その通りだ。ということで【同調リンク】対象はイカルにしてっと。イカル、確認してくれ」
「はい! えっと・・・あ、ハーデスさんのスキルがまた私のステータスに入ってます!」
よし、ゲーム内で一日に一回しか使えないからな。その上、俺のスキル構成は極振りのプレイヤーしか発揮できないのもある。また俺のスキルが他人にも使える日の機会が来るとは思いもしなかったな。
「それじゃ、私もエスクと同化してみますね? ―――【同化】」
「・・・・・お、へぇ? これは珍しいな」
エスクは生物的には男だ。女のイカルが男のエスクとどうなるか気になったが・・・・・。
「ハーデスさん、どうですか?」
「イカルお前、女版のノームになってるぞ」
「へ?」
自分の姿が見れないから解からないだろう。日本家屋の部屋にある鏡まで連れて自分の姿を確認してもらったところ。
「あれ、エスクの顏じゃない!」
「イカルの顏でもないがな。なるほど、最初からこういう仕様なのならかなり珍しいぞ今のイカルの姿」
逆に俺が女型のゆぐゆぐ達と同化したら・・・・・いや、変わらないかもしれないなこれ。
「よし、その状態でオルト達と撮らせてくれ」
「わかりました! あの、その後お姉ちゃんになってくれますか?」
「うん? 別にいいぞ」
久々だから構わないと軽く了承した時、部屋を通り過ぎたラプラスが戻って来ては、今の俺達を興味深げに眼差しを送る。
「ほう・・・異邦人はモンスターと融合・・・いや、同化することも出来るのか。生まれて初めて見るケースだ」
「そうなのか。因みに錬金術でモンスターと同化する薬ができそう?」
「考えたことがない案件だ。試したことはないから何とも言えないな。だが、最近暇だったから試してみよう。モンスターと同化・・・・・ふむ、お互いを強く結べる素材があれば開発できそうだ」
「互いを結ぶ素材?」
「そうだ。それを証明できる素材があれば教えてくれ」
そう言うラプラスと話し合っただけなのにクエストが発生した。プレイヤーとモンスターが互いを結ぶ素材・・・・・あーなるほど。
「ラプラス。多分これが使えると思う」
従魔の心。オルト、ヒムカ、アイネ、ルフレ以外の同ユニークモンスター達から得た物だ。これだろうきっと。従魔と強く結ばれている証の素材ってのは。
「なんだ、もう持っていたのか。ではそれを預からせてくれ。必ず作り上げてみせよう」
頼んだーとラプラスに期待する。それから俺はイカルとオルトのツーショットを撮り、最後はノーム全員で撮った。
「それじゃ久々にやろうか。【海竜人】」
「あれ? 何時ものお姉ちゃんと違いますね」
「いつものスキルとは別になったんだ。うーん、初めて見たけど少し違ってる」
異形の要素が無くなって完全に人型。代わりに透明な水色の羽衣と局部以外は見えない透明のドレス衣装に変わっている。イカルも【海竜人】で別の姿に変身した。
「イカルとお揃いの姿でいるのは久しぶりね」
「はい! お姉ちゃん今日も綺麗です!」
「ふふ、ありがとうイカル。ほら、膝枕してあげるわ」
「わーい!」
膝を折って正座する俺の脚にイカルが頭を乗せる。マモリは俺達の様子を撮影し続けているが、どんな反応をしているのか視聴者は。
「えへへ~お姉ちゃん・・・・・」
(う~ん、レベル上げは次の機会にするかな)
【百合】尊い光景を見守るスレPART1【花園】
・急遽発覚した百合の花園の感想を語るスレです
・花園の蝶々は静かに見守りましょう
・相手を貶す行為は禁止です
21:私は蝶々です
何時までも見れます。この素晴らしき美しい光景はスクショして永久保存をするべき案件。
22:私は蝶々です
こんな癒しを待っていたんだ俺は!! ああ、荒れていた心が癒される~!!
23:私は蝶々です
ゲームの世界だろうとこんな堂々と動画にしているが、本人達は気付いているのか?
24:私は蝶々です
白銀さんは気付いているっぽい。でも、放置している感じかな
25:私は蝶々です
もう一人の方は完全に気付いていない。お姉ちゃんに甘えることに夢中だから。だが、それがいい
26:私は蝶々です
どっちも美女美少女でスケスケ衣装を着ている上にこの百合の展開・・・・・天国では?
27:私は蝶々です
いいなぁ~。私もあんな妹が欲しかった~
28:私は蝶々です
凄い幸せそうな顔をしちゃって・・・・・私もお姉ちゃんと呼ばれたい!
29:私は蝶々です
片方、中身は男であることを忘れずに
30:私は蝶々です
それを言ったら百合の花園が崩壊するだろうがぁああああああああ!?
31:私は蝶々です
≫29:お前誰も敢えて言わなかったことを言うなんて、さては花園に住む害虫だな?
32:私は蝶々です
≫29:害虫は駆除するべきです! Gだったら命ぁ潰すよ!
33:私は蝶々です
≫29:俺達の癒しの気分を台無しにしないでくれますー?
34:私は蝶々です
まぁ、気持ちは分かるがそんなことよりこっちを見ろ。百合が増えるようだ
35:私は蝶々です
おおっ、ゆぐゆぐちゃん達が集まって来て・・・あれ、どこに行くんだ?
36:私は蝶々です
あ、日本家屋から別のマイホームに移ったのか。ここは・・・・・旅館?
37:私は蝶々です
え、待って。旅館と言えば温泉だよね? ま、ままままままさか・・・・・?
38:私は蝶々です
い、いやいやそんなことあるは―――
39:私は蝶々です
ほわぁ~~~!?
40:私は蝶々です
うぇえええええええええええええええっ!?
41:私は蝶々です
ぼ、ぼいん・・・・ばるん・・・・・ぷるん・・・・・
42:私は蝶々です
ゆ、百合の赤裸々が目の前に・・・・・
43:私は蝶々です
タオルを巻いているとはいえ、隠されているとはいえ・・・この光景を動画に撮っていいのかぁ!?
44:私は蝶々です
あ、ありがとうございまぁーす!!!!!
45:私は蝶々です
そ、そうか!!? 俺も女に性転換すれば百合になれるんだな!!
46:私は蝶々です
≫45:お前・・・・・天才か!!
47:私は蝶々です
≫45:いや、御見それしました! ―――で、その手段があるといいな?
48:私は蝶々です
えっと、私のフレが【蒼龍の聖剣】にいてですね? 性転換が可能なアイテムを手に入れたと自慢された経験があります
49:私は蝶々です
【蒼龍の聖剣】の男プレイヤーほぼ全員が(漢女の)百合になれるだと!?
50:私は蝶々です
【蒼龍の聖剣】は実は(漢女の)百合の花園のギルドだった!?
51:私は蝶々です
やっぱり羨ましィー!!! (漢女の百合の花園は焼却処分すべきか!?)
52:私は蝶々です
おいこら!? 俺は【蒼龍の聖剣】のメンバーだがその認識はやめろっ!! 白銀さんが困るだろう!?
53:私は蝶々です
本当にメンバーの人かどうか私達はどっちでもいいんですけど、まぁ、確かにそう・・・あ
54:私は蝶々です
え・・・・・バスタオルって、取れる・・・・・?
55:私は蝶々です
み、みえ・・・・・みえ・・・・・!?
56:私は蝶々です
な―――――い!!! マモリたん! カメラを動かさないで! ってこっちも凄い光景ぃー!!
57:私は蝶々です
クリスちゃんの可愛いお顔とふ、深い谷間がですね・・・・・?
58:私は蝶々です
やばい・・・・・鼻血が出そう・・・・・
59:私は蝶々です
白銀さん、お色気と入浴シーンを見せてくれてありがとうございます・・・・・
60:私は蝶々です
今回も動画ランキングは座敷童の一位で確実だな・・・・・あ、動画が終わった
【テイマー】ここはNWOのテイマーたちが集うスレです【集まれPART35】
新たなテイムモンスの情報から、自分のモンス自慢まで、みんな集まれ!
・他のテイマーさんの子たちを貶める様な発言は禁止です。
・スクショ歓迎。
・でも連続投下は控えめにね。
・常識をもって書き込みましょう
59:オイレンシュピーゲル
なん・・・・だと!? おい皆、白銀さんが爆弾映像を投稿した!
60:アメリア
え、なになに?
61:イワン
いつものサスシロなのは理解した。今度は何だ?
62:エリンギ
また新しいモンスターをテイムしたのならばそこまで驚くことじゃないけど
63:ウルスラ
魔獣に長靴をはいた猫から短期間のサスシロなのにまた?
64:赤星ニャー
気になりますにゃー。オイレン、詳しく言ってくれ。
65:オイレンシュピーゲル
え、えっとだな! ありのままを説明するぜ!? 白銀さん、クママとノームと別々に合体したんだ!
66:エリンギ
合体? 従魔と合体だと? どんな風にだ?
67:オイレンシュピーゲル
ベースはどうやら従魔の方で体格はプレイヤーみたいだ。あー、皆が判り易く説明すると白銀さんがベヒモスになれるスキルを使った感じで従魔の姿になったんだよ!
68:アメリア
それってつまり、白銀さん自身がクママちゃんに変身できるスキルを手に入ったってこと!?
69:赤星ニャー
待って? それって自分の従魔と合体した状態で戦闘できるって感じ?
70:イワン
なんだと? だとしたらテイマー自身もかなり強化されるぞそれ!
71:エリンギ
テイマー界に新たな革命を起こすスキルに違いない!
72:オイレンシュピーゲル
だ、だよな? 美少女型のモンスターたちと温泉入っているけど、白銀さんどこでそんなスキルを手に入れたのか非常に気になる!
73:アメリア
私もその動画を今見ました。本当に白銀さんがクママちゃんと合体していて、身長が高くなってた!!
74:ウルスラ
【同化】ってスキルみたいだけど、手に入るなら私も欲しい!
75:赤星ニャー
モンスター関係の中で今日ほど驚いたことはないにゃー。
76:オイレンシュピーゲル
あと地味にスルーしたけど。白銀さん【同調リンク】ってスキルを使ってて、自分のスキルをイカルちゃんにも使えるようにしてた。これあれだよな。第二陣のプレイヤーに対するイベントの時と同じだ
77:イワン
第一陣のプレイヤーと同じスキルが使うことができるあの設定が?
78:アメリア
白銀さん、もう色々と凄すぎるー!!