バカとMMORPGと召喚獣!   作:ダーク・シリウス

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報告会

ホームに戻るや否や、今回の成果を確認した。

 

スキル【七福神】 火・水・木・風・土・光・闇の与ダメージと耐性が50%となる。また、MPを消費することで以下のスキルが使用可能になる。

 

闇神:【コスモス・クラスター】 MP依存の威力を放つ広範囲攻撃。

 

戦神:【火炎焱燚】 時間経過で【STR】が1%上昇するスキル。最大が100%で、HPが半分以下になると-1%減少し、最大が-100%。

 

海神:【ラグナログ】 1日に1度だけそのエリアの全てのプレイヤーやモンスターを即死させる水を召喚するスキル。

 

樹母神:【樹海降臨】 1日に1度だけそのエリアが森と化してレベル1、HPが10の100匹の樹木モンスターが現れる。能力はプレイヤーと装備品のステータスに準ずるが、スキルは一切持たない。

 

天神:【天の鎖】 一定時間特定のモンスター、プレイヤーのスキルを封じ込む。再使用可能になるまで30分。

 

地神:【天地転変】 被ダメージが回復、回復がダメージとなる。

 

光神:【光の断裁】 一度の攻撃でHPが1割になる攻撃を与えたプレイヤーにランダムで即死・呪い・デバフ・回復不可・スキル不可・装備不可のどれか一つ選ばれて受ける。

 

 

スキル【天上天下唯我独尊】

 

1日に1度だけ自分のステータスを味方全員に付与する。持続効果は3分間。

 

 

 

称号【英雄】

 

全てのNPCの好感度が100になり会話時に高補正が加わる。

 

常時取得する経験値が5倍

 

レベルアップ時ステータスポイントの取得量増加が常時5倍

 

HP・MP【STR】【VIT】【AGI】【DEX】【INT】が常時5倍になる

 

 

 

「・・・・・」

 

「いや、無言で寝転がらないで教えてくれない? ほら、イズさんの膝から起き上がる」

 

「私は別に構わないわよ?」

 

「こっちは構うけどねー」

 

隣にいたイズの膝に倒れて枕代わりになってもらいたいのに、イッチョウとフレデリカがそれを許してもらえず起こされた。祝勝会兼報告会をするため広間に腰を落とすことにした俺達は、俺から言うことになったけど、何度見ても改めて見てもこれはさぁ~・・・・・。

 

「ハーデス、私達に隠したいスキルなの?」

 

「いや、人権過ぎるスキルと称号で思わず眩暈がしたんだ。ぶっちゃけ【勇者】のスキルと称号の効果を越えている」

 

「待って【勇者】称号ってステータスのポイントでの増加が3倍になのにそれ以上って・・・・・」

 

いやまさか・・・みたいな顔をする殆んどの皆の表情から察するに何となく俺の言いたいことを悟っただろう。なら、実際に口にしてやろうじゃないか。

 

「まずは称号なー。称号【英雄】の効果は称号【出遅れた者】と【勇者】の効果より3倍から5倍に増えた。そんで常時ステータスが5倍になる。取得する経験値も5倍だぞ」

 

「はぁッ!? なんだそのチートみたいな効果は!!」

 

「確かにそんなモンを初めて見てしまったら眩暈がするのも仕方がないな・・・・・」

 

「ちょっと待って? その【英雄】と【勇者】の称号がどっちもあるなら、8倍になるんじゃないの?」

 

・・・・・・お気づきになられましたか。

 

「・・・・・お気づきになられましたか。【勇者】の称号が消えずに残っているからそれの効果も持続している模様です」

 

シーン・・・・・とお通や状態になった居間。これ、俺のせいじゃないよな?

 

「ま、まぁ? レベル上限が500も解放されたんだからそれ相応のモンスターが新大陸にいるのなら8倍でも足りないかもしれないぞ? 実際、天界にいたモンスターのレベルが500だったし」

 

「うわ、どんだけ新大陸で待ち構えているのさ。そんなレベルのモンスターがさ」

 

「つーか、【英雄】の称号を次に取れるのはお前だろフレデリカ」

 

「青龍を倒せばね。俺は白虎と玄武」

 

「俺とドラグは白虎と玄武と青竜を残すのみ」

 

「私とセレーネも白虎と青竜だけよね」

 

「うん、だけど【英雄】の称号は特別欲しいわけじゃないからいらないかな。勇者の称号とスキル、それに【七天八祝】の称号が手に入ったしね」

 

鍛冶師の二人が白虎の相手だと厳しいな。速いし攻撃力高いし、止まれば硬くなるの三拍子があるからな。

 

「第二陣のイカル達も朱雀以外の四神となるけど、第二陣の全プレイヤーの中じゃ随分と先走ったな。いい意味で出しゃばったともいえる。イカルに至っては【勇者】の称号が手に入ったことだし【英雄】になる前の俺と同じになった」

 

「ハーデスさんのおかげです! ありがとうございました!」

 

「これでもまだハーデスを追い越せた気もならないけどね」

 

「「私達ももっと頑張ります!」」

 

「私もー!」

 

うん、元気ある返事だな。若い子はいつも元気でありますなぁ~・・・・・。

 

「さて、ハーデス君。【勇者】スキルより凄いスキルを手に入ったみたいだけど、それも教えてくれる?」

 

「急かすなイッチョウ君。当然教えるさ。スキルの名前は【七福神】で―――」

 

数分ほどかけて教えた結果。ほぼ全員が思考を停止しかけたのは言うまでもない。

 

「人権過ぎるよん!」

 

「【樹海降臨】なんてハーデスが100人も増えるようなもんじゃねぇかっ!!」

 

「【天地転変】に至っては防御力極振りのお前にはお誂え向きじゃないか。もう誰もお前に勝てないだろ」

 

「いや、ハーデスに回復魔法でダメージを与えることさえわかれば、倒せることができる筈だ。しっかり弱点もあるんだからハーデスの一強にはならないよ」

 

「気付く人いるのー?」

 

「敵だったら最悪でしょうけど、味方なら心強いわ味方なら」

 

「イズ、どうして二回も言うの?」

 

気を取り直して次!!

 

「最後は【天上天下唯我独尊】。俺のステータスを味方に付与する。それだけ。でも持続効果は3分間で再使用可能時間は30分だからな」

 

「皆って、全員ってこと?」

 

「ハーデス君が極振りした防御力が私達も同じになるってことなら・・・・・」

 

「ドラグがダメージ気にせずに大暴れできちゃうねー」

 

「おおー、そうなるのか? そりゃあいいスキルじゃねぇか」

 

「それは攻撃力極振りのユイとマイも言えるよね」

 

「「凄いです!?」」

 

鉄壁の要塞と死を振りまく破砕鎚が揃ったプレイヤー・・・・・恐怖と絶望ものではありませんか?

 

「これで最後だ。それじゃ今度は俺を含めて皆も手に入ったスキルを教え合おうじゃんか」

 

朱雀戦で手に入っただろうスキルを皆一人ずつ教え合う時間になった。

 

「はい、まずはイカルから!」

 

「わ、私からですか!? え、えっと・・・【バーン・ガード】です。効果は私に触れたプレイヤーを燃やしてHPと装備の耐久値を減します」

 

「うわ、魔法とか遠距離からじゃないと自ら死に飛び込むようなスキルだね」

 

「そう言うイッチョウは?」

 

「私? 私はね【青炎の鳥】だよ。テイムモンスターじゃないけど、【青炎の鳥】を使役することができて召喚したプレイヤーのサポートもしてくれるんだよん」

 

「へぇ、どうサポートしてくれるのか見てみたいかな。いっつもドラグをサポートしないといけない私的には気になるよ。ってことで、次はドラグだよ」

 

「何でそんな流れで決まるんだよ。あー俺は【爆炎】だ。武器に付与して攻撃と防御時に相手を爆発させるもんだ。特に特徴的なのは武器以外にも他の攻撃スキルにも付与するってんだから面白れぇ」

 

「あ、個人的にそれいいなー。ドレッドはどうだ?」

 

「俺は【陽炎】だ。忍者の分身体が俺の代わりに身代わりになってもらうスキルだと思ってくれ」

 

「はい、次は私! 私は炎の巨人に変身する【炎の魔人】!」

 

「俺以外の変身スキルを持つプレイヤーが増えて地味に嬉しいや」

 

「メイプルがハーデスに染まっちゃった・・・?」

 

「サリーちゃん。まだ初期段階だと思うから安心して」

 

「失礼なことを言う二人には後で幼女になる薬を飲ましてやるとして、ユイとマイは?」

 

「私達はえっと・・・・・」

 

「ちょっとわからない四つの漢字の名前なんですけど、セレーネさん何て読みますか?」

 

「どれ? うん、これは【火砕旋風】って読むの。効果は・・・攻撃と同時に炎の竜巻が発生するみたいね。でもユイちゃんとマイちゃんの場合は8本の鎚、二人で16本の鎚を持てるから炎の竜巻がその場で16個も発生するみたい。おまけにスリップダメージもある」

 

「・・・・・ち、近づけないじゃないかそれ」

 

「でも困難じゃない方? もし【INT】が必要うなら【ⅠNT】0だしダメージはないんじゃない?」

 

「そうも言えないぞ。不足している【INT】は装飾品で解決できる。しかも限られた空間の中だった場合は相手側も逃げ場もない。ハイお次はフレデリカ」

 

「はーい。私のは【フレア・クラスター】。シンプルな広範囲攻撃だよ。でも消さない限り広範囲に燃え続けるスリップダメージ付きだから、置き土産の罠としても使えるね。しかも【INT】依存のスキルだからダメージも高いよ?」

 

「次は私達でいいかしら?」

 

「いいぞ。鍛冶師が手に入るスキルは何か想像できないから気になった」

 

「ふふふ、得した気分だわ。スキルは【クラスター】。爆発系のアイテムの威力と範囲の向上と【VIT】を貫通するだけじゃなくて相手の装備を破壊できちゃうの」

 

「えっと私のは【火縄銃】。MPを消費して相手を撃つんだけど、これガンナーの職業をメインかサブに設定しないとダメみたい」

 

「使え物になるか?」

 

「単発だけど装填はMPを消費して自動だから手間は掛からないし、ダメージはこれから試してみるよ」

 

「セレーネと相性が良いと願うよ。それじゃサリーは?」

 

「【緋色の舞姫】。効果は決まった踊りをしたら味方全員に一時的な【STR】と【AGI】の増加のバフが付与されるって、私だけ恥かしいスキルだから絶対に使わないからね」

 

「何言ってんだ。味方の強化になるなら使ってくれなきゃ困るぞ。さて次は皆お待ちかねのペインさんの番だ!」

 

「俺の次はハーデスだけど、この際一緒に公開しないか?」

 

「それもそうか。じゃあ、俺も言わせてもらうけどペインからな」

 

「わかった。手に入ったスキルは【戦神の剣舞】。HPがある複数の炎の剣を操作して相手と戦う攻防一体のスキルだ」

 

「俺は【フレア・バーン】。カウンター系のスキルで被ダメージ分の威力と攻撃の範囲が広がる。HP1000の場合は直径10Mになる。まー1万も被ダメージを受ければ100Mになれるよう頑張るよ」

 

なんたって今ならHP5000だもんな。ちょっとやそっとの攻撃じゃあHPを1割にする事は出来ない。

 

「私達のスキルがこれなら【炎帝ノ国】の方もかなり強化されたんじゃない?」

 

「そうだね。私達より人数はあっちの方が多かったから次の対戦イベントの時は苦戦を強いられるかも」

 

「倒し甲斐があるじゃないか」

 

「ペインに同意見だな。それにここにいる俺達だけが強化したわけじゃないんだろ?」

 

イッチョウに向かって訊けば肯定と首を縦に振った。

 

「うん。そうだね。主にテイマー限定だけど。細工師のプレイヤーを全員、ハーデス君の言われた通りギルドに加入させておいたよ」

 

「サンキュー。従魔関連でこっちも凄いことになっちゃったけどなぁ・・・・・」

 

畑の方へ見やれば神化を促された6の精霊と3の樹精達が姿が変化しても変わらない日常を繰り返している。全員それぞれ様々な色の後光を背負って和気藹々としている。

 

しかも変化はそれだけではない。

 

「おーいオルト」

 

相棒を呼んだ。普段はムー? と言ってくるのに神化したオルトは。

 

「御主人、どうしたー?」

 

な、なんと・・・人語を操ることが可能になったのだ!! いや、長も喋れるんだから長よりも神化するオルトが喋れない筈がない可能性は捨てきれなかったが・・・・・!!

 

「や、畑の作物の具合はどうなのかと思ってな」

 

「今日も質がよく育っているよ。収穫した方がいいか?」

 

「そうだな。よろしく頼む」

 

「任せろ!」

 

力強く拳を胸に当てて畑の方へ戻るオルトを見送る俺は寂し気になる。

 

「・・・・・いつものムーって声が聞こえなくなっちゃって、ちょっと寂しいです」

 

「エスクもあんな風になるのかな・・・・・」

 

切ない俺を見て同じ初期からユニークのノームを相棒とするイカルも一抹の寂しさを抱く。

 

「でも、従魔と意思疎通ができるって凄いことだよ? どんなこと思っているのか分かるようになるんだからさ。ムーってだけじゃ全然わからないと気があるでしょ?」

 

「「・・・・・ムー」」

 

「え、どうして不貞腐れるの? イカルちゃんまで頬を膨らませて」

 

初期から従魔を相棒にしていないプレイヤーだからこの気持ちがわからんことです!!

 

「・・・・・そう言えば、獣魔国でのイベント時に必要だったテイムモンスター、最近見ていないんだがあれから育てているんだよな?」

 

ふと、思い出したことを口にすると、なんかイッチョウ達がギクリとみたいな不自然な体の硬直を示した。まさか、と俺は半目で睨む。

 

「まさかお前ら、男と女と交際して付き合っていたのに、本当は遊びのつもりだったからってもう捨てたんじゃないだろうな」

 

「え、そうなんですかっ!?」

 

「本当だったら、最低な話だね」

 

驚くメイプルとちょっと目が厳しいサリー、他の少女や女性達からも何か言いたげな感じにドラグとドレッドが慌てだした。

 

「うぉい!? 変な誤解をさせる事を言うなよ!!」

 

「捨てたのは人間の男女じゃなくてモンスターだろう!! ・・・・・あ」

 

ほほう・・・・・捨てたのかー、そうなんですかー。俺はにこりと笑んだ。

 

「ま、後の管理はお前達の自由だから? とやかくは言うことも責めることも非難することもしないが? でも、ちょっとも育てずどーやらすぐにポイ捨てするぐらいお気に召さなかったようだな? その辺のノーマルなリスじゃなくて、探すのが一苦労だったユニークのリスだったんだけど、ごめんなー?」

 

「ハーデス君、言葉に棘がある気がして・・・イカルちゃん、その泣きそうな顔をしないで、胸が痛い、心が痛いから・・・・・」

 

あーあー、俺は知らん。そっぽ向く俺は腰を上げて居間から畑へ赴き、そこにいる麒麟達訊ねた。

 

「質問なんだけど、世界の裏側にまで一度足を踏み入れたことがある場所、そこへ自由に行き来できるようお願いしたらできるか?」

 

『不可能ではないが、何度も行き来するならば創造した道具で自由に行き来してもらうことになる。それがお前の願いでよいのか?』

 

「可能だったらその道具をたくさん創造してほしい」

 

『本当にそれがお前の願いならば叶えよう』

 

できちゃうのか。それじゃあお願いと頼むと鳳凰の協力も得て神獣達が力を合わせて道具を創造してくれた。

 

 

『世界の神社』

 

好きなエリアに設置することが可能。ただし、設置した以降は2度と回収できなくなる。Gを消費して全てのプレイヤーが訪れたことがあるエリアヘ移動できるが、一方通行になる。使用する場合は2つ以上が必要。

 

そんなアイテムが×100。最大50ヵ所は設置できる訳だがGを消費しなくちゃいけないのは神社ならではか。というかこの鳥居の下の社・・・・・桜の木の下に設置した社と同じじゃないか。まぁ、あんまり大きい神社だったら町中のどこかに設置する場所なんてないだろうから、お手頃サイズなのかもしれない。

 

『これでどうだ』

 

「大満足だ。でも、この世界の通貨を払うことになってんだけど、貯まらないのか? サイズが小さいぞ」

 

『問題ない。貯まらることはなく世界へ分散される』

 

「世界って新大陸も? 同じ通貨なのか」

 

『通貨のことは分からぬが、違うのであれば現地で調達すればよい話だ』

 

それもそうだな。よし、善は急げだ。居間にいる皆のところへと戻って一言述べる。

 

「今日はもう解散にしよう。俺はこれから色んなエリアに行ってやりたいことができたから」

 

「え、何をするつもりなの?」

 

「麒麟達に金を払えばプレイヤーが訪れたことがあるエリアへ行き来できる神社をたくさん創造してもらった。それを設置しに行く」

 

「それ、転移陣と同じだよね? それを造って貰ったって意味があるの?」

 

「全てのプレイヤーが足を運んだことがあるエリアに行けるらしい。つまりは南極にも神社で金を払えば行けるぞ」

 

「あ、それは凄く便利! でも、払ったお金ってどうなるの?」

 

「麒麟達曰く、世界に分散されるそうだぞ。モンスターを倒せばGも手に入るようになるんじゃないか?」

 

今更ながらこのゲームの通貨であるGを稼ぐにはクエストやモンスターからドロップするアイテムを売って得るしかない。

 

「と言うことでこれからこれを設置したら南極に行ってくる。そのまま居座るから」

 

「居座るって、南極で何かするの?」

 

「ユーミルがアポイタカラを欲しがったからちょっと採掘をしに」

 

イズとセレーネが立ち上がって一緒に行くという眼差しを向けて来る。なので二人も同行することになったわけで―――。

 

「人通りが多い場所に設置するのは大いに邪魔になるが、」

 

広場から近くて、冒険者ギルド、農業ギルド両方に行きやすい農業地区の出入り口の横に設置した時、ファーマープレイヤーが横に通り過ぎて、こっちを見て戻って来た。

 

「白銀さん、それはなんだ?」

 

「金を払えば全てのプレイヤーが行ったことがあるエリアへ転移することができる神社だ」

 

「・・・・・? それって各エリアに移動できる転移陣と同じだよな? 何か特別な場所に移動できたりするのか?」

 

「全てのプレイヤーが行ったことがあるエリアに転移できるってことは、これから誰かがたどり着く新大陸へ何も苦労せずとも、この神社を介して行くこともできるようになるってことだぞ? 南極もそうだ」

 

「ま、マジで!?」

 

大マジだ。それじゃ目の前でやってみせようじゃないか。賽銭箱にGを支払うと目の前で俺が行ったことがあるエリアの名前の欄がずらりと並ぶパネルが表示された。その内の一つの南極を選ぶと鳥居が光り輝き、その下にいた俺達が光に包まれて―――気づいたら白銀の世界の町の前に立っていた。

 

「よっし、検証終わり! 船で行かずともこうすれば時間の短縮に繋がる! まだ見ぬ海の彼方にあるだろう場所には必要だけども!」

 

「もっと活用してもらえると嬉しいわ」

 

「そうだね。それじゃあアポイタカラを採掘しよっか」

 

セレーネさんから掘る気満々な気持ちが伝わってくる。

 

「インゴットにしたいから最初は俺に譲ってくれるとありがたい」

 

「いいわよ。とことん探して採掘しましょうか」

 

「どんな武器にしようかなぁ~」

 

不壊のツルハシを片手に寒くて冷たい南極の海へ躊躇なく俺達は潜水した。

 

 

後日―――。

 

 

「ユーミルさんや。約束のアポイタカラとそのインゴットだ」

 

「・・・・・感謝する、ドワーフの心の友の英雄よ」

 

あ、本当に補正が入っている! 英雄は気恥ずかしいから心の友だけにしてほしいかな!

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