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「死神の宴を始めるぞー! みんな集まれー!」
『ウェーイ!!』
『白銀さんオヒサー!』
『先日は凄かったですね!』
『うん、あれはNWO始まって以来の大事件であったな』
『女同士でニャンニャン、しかもNPCと出来る事実を知った俺達は衝撃的だったぜ』
『俺的にはバニーボンバーの方が記憶に残っているんだが・・・もう一度やってくれませんかねぇ?』
『やってくれるなら今度はメイド服で!』
『いやいやナース服!』
『いっそのこと水着で!』
「・・・・・(ニコォ)」
『Σ( ̄□ ̄|||)!? おいっ、白銀さんが笑っていない笑みを浮かべているからそれ以上言うな!!』
『こ、こえぇ・・・・・』
『す、すみませんでした!』
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
「二度と俺の前で言うなよ。・・・・・性転換した状態であんな恥ずかしい目に遭うなんて思いもしなかったんだからな。新鮮だったとは言えど」
『し、新鮮・・・・・』
『ぜ、是非とも感想を聞きたいけど・・・・・!!』
『き、気になって仕方がない!!』
『個人的に性転換の術を手に入れたいんだが、それを教えてくれますかね』
「性転換したい欲望の持ち主の気持ちは理解できないが、死に戻りしない限り幼女になれる薬ならいくつか手元にあるが」
『何で幼女、どうして幼女!?』
『しかも複数!!』
『構わん(ドドンッ!!)』
『ドドンッ!! じゃーないんだよ』
「じゃー、近日中に自動販売機に売り出すから買っておくれ」
『マジ物!? ちょっと、今から張り込んでおくか!』
『どんな幼女になるか皆で見せ合おうか!』
『体は幼女、頭脳は大人! その名も―――!!』
『言わせるかぁああああー!!!』
「和気藹々として来た所で、今日は皆と久しぶりに南極を見て歩き回ろうと思うがいいかー?」
『南極かー。そう言えば農業地区のところにGを払えばどこにでも行ける不思議な神社が置かれるようになったね』
『あれ、白銀さんが置いたって話だぞ』
『そうなの?』
「そうだぞー。そのおかげで長い船旅をせずに南極に行けたプレイヤーも多いみたいだしな」
『はい、その一人です! ありがとうございました! タマアザラシちゃんをゲットできた!』
『俺もー。釣りしたら新種の魚が釣れて楽しいー』
『北海道の田舎出身なので、南極の町を見ると懐かしみがじわっと来る』
『禿同』
「南極を堪能しているようで何よりだよ。さて、のんびりと出歩くが、常闇の町みたいに何かクエストの情報とかないか?」
『常闇の町みたいにか。そう言えば、あのべらぼうに強い鬼。弱体化する方法が判明して前より弱くなったそうで倒しやすくなったそうだよ』
『まさか、弱体化にする方法が存在していたとは思いもしなかったよ。おかげで俺も倒せたけど!』
『はい、俺もー!』
『雪ん子ちゃんを保護したぞー!』
「うわ、それは地味に知らなかった。鬼を倒せたプレイヤー一同、おめでとう。じゃあ、その調子で俺が知らない何か知っていることがあったら教えてくれると嬉しいな。何でも挙げていいぞ」
『じゃあ、食糧不足の調達クエストは?』
『お使いクエスト』
『狩猟フォー!!』
『キツネ狩り』
「・・・・・キツネ狩り?」
『お? これは知らない反応でいらっしゃる』
『というか、深く触れなかっただけだから白銀さんも見たことある場所で受けられるクエストだよ』
『そうそう! 雪山の方の日本家屋で受けられるよ!』
『キツネがたくさんいるよ!』
「ほー、それは俺も知らないクエストだ。よし、俺もそのクエストをやろっと。あわよくばテイムしたい。・・・・・できるよな?」
『これ、教えちゃう?』
『いや、ここは敢えて沈黙で見守ろう。もしかしたらサスシロ案件が見られるかもしれない』
『なるほど、一理ある』
『ということで白銀さん。自力でクエストを攻略しちゃってください!』
「ふむ、そう言うことならそうしよう。でもその前に教えてくれたクエストを一通りやってみようかな。あとサスシロはやめぃ」
さてここで何時もの姿になろうか。
「発動【幼齢期】!!」
地面に着くまで長い髪の半分が金と銀、真紅と蒼色の瞳のオッドアイ、そんな幼女が視聴者の前でなったら。
『よ、幼女だぁあああああああ!!』
『うわ、新鮮だ。しかも可愛い』
『幼女になれる薬を飲んだらこうなっちゃうのか・・・・・?』
『堕天使エロメイドだけでなく、幼女にもなれるなんて幅が広過ぎだよアンタァー!!』
『もこもこな防寒着を着た白銀さんも可愛いじゃないか』
『涙目で「お兄ちゃん、だっこして」っと言って欲しいですっ!!』
「・・・・・お兄ちゃん、お姉ちゃん、寒いからだっこして?(涙目)」
『ぐはぁああああああ!!?』
『ぐっはぁあああー!!?』
『がっはっ!!!』
『っ~~~(ダンダンダン!!)』
『か、可愛すぎるっ(ゴロゴロゴロッ)』
『あざとさが一切ない、純粋無垢な涙目の上目遣い・・・最強かっ!!!』
『こんな可愛い妹が欲しかった! もしくは近所の家族の友人の子供!』
『わかる! 後者は「お兄ちゃん!」って懐いてもらえるとスゲー幸せ!! 血の繋がりはないから「将来お兄ちゃんと結婚したーい」とか言われたら・・・・・!』
『うんもぅ、全力で守りたい庇護欲が限界突破だよー!!』
・・・・・すんげーお祭り騒ぎだな視聴者側は―――。
「ハーデスさん!!」
「ん? この声イカ(ダキッ!!)ルッ!?」
「可愛い、可愛いですハーデスさん!!」
『金髪の女の子から急に抱きつかれた!! どちら様?』
『第二の白銀さんだ!! 魔王じゃない方な!!』
『可愛い女の子に抱きつかれる幼女の絵、エエで・・・・・』
『え、第二ってこの子も極振り特化の成功者ってこと? 裏山』
『白銀さんの教えを受けたら成功はあり得るだろ』
『なお、性転換した白銀のお姉ちゃんが一番好きな子です』
『ちょっと、その動画ってある? 見てみたい』
『何やってんだこの人はと主を見るノームの目がwww』
急に抱きついてきたイカルが離れてもらうまで少し時間が掛かり、どうしてここにいるんだと聞くのも野暮なので、一緒に行動をする事にした。最初はお使いクエストをすると。何時も届け先のNPCのおばちゃんのところに行くと。
「おばちゃーん、お届け物ー」
「あらー、久しぶりねお嬢ちゃん。お隣の子は新しいお友達かい?」
「イカルです。よろしくお願いします」
「はい、こちらこそ。それはそうとお友達の子が何も着ていないじゃないかい。ちょっと私のお古で悪いけどこれを着なさい」
くまみたいな体型のイカルが耐寒性と氷結耐性、スリップダメージの現象効果がある温かい帽子とマフラーに手袋、セーターをもらった。
「ありがとうございます!」
「どういたしまして。ああ、そうそう。またお使いをしてくれるならね? これ、余り物のおしるこを町長のところにと置けてくれると助かるよ」
「うん、届けて来るねー。終わったら教えに来るから―」
「気を付けて行くんだよー」
『・・・・・なぁ、NPCから温かい衣類を貰ったプレイヤーっているか?』
『いや、したことあるけどないな』
『私もよ』
『もしや、何度もお使いをして好感度を上げたらそうなるのか? もしくは幼い子供限定か?』
『だったら幼女になれる薬が必須ではありません?』
『手に入れたらさっそく試してみよっと』
「町長さーん、いるー?」
NPCおばちゃんから受け取ったおしるこを持って町長の家に訪ね扉を叩く。勝手に開いた扉の向こうから杖で身体を支える初老の男性が立っていた。
「誰かと思えば、お嬢ちゃんか。今日はお友達もか」
「うん、そうだよ。はいこれ、くまのおばちゃんが町長におしるこだって」
「ああ、今日はキミ達が届けてくれたのか。ありがとうね」
これでクエスト完了なのだが、町長から報酬が貰えた。
「はい、たくさん作って余ってしまったからお嬢ちゃん達もおもち×100をあげよう」
「わ、こんなにたくさん! ありがとうございます!」
「ありがとう町長さん。あと教えて欲しいんだけど、この辺りにキツネっていない?」
「キツネか・・・・・たまに雪山から降りて町の食糧を盗み食いするものでな。狩猟の者達が狩りに出るから狩猟の者達に訊くと言い」
教えてくれた町長に頭を下げて届け物を終えたことを教えにくまのおばちゃんのところへ戻り。
「おばちゃん、届けたよー。お礼におもちをたくさんもらっちゃった!」
「あらあら、よかったじゃないか。でも、おもちだけってのが味気がないし勿体ないね。ちょっと待ってな」
家の中に戻るくまのおばちゃんを待つと、俺達の目の前でずどん! と擬音が聞こえそうな寸胴鍋を持ってきて置いた。
「いつもお届け物やお使いをしてくれたお嬢ちゃんに大盤振る舞いだ。これ全部持ってお行き!」
「こ、こんなに・・・・・?」
「凄い、たくさん・・・・・食べきれないよ?」
「はっはっはっ! 他のお友達と一緒に食べればいいさ! はい、そっちのお嬢ちゃんにはあんこだよよ!」
「ふぇ~!?」
『なんだこれ、なんだこれ?』
『南極でおもちとあんことおしるこは売っていなかったんだが・・・・・』
『そもそも農作物は素寒貧で育ちにくいはずなのでは?』
『これ、もしかしてあのクエストと繋がっているんじゃないのか?』
『え、マジで?』
どーやら新発見をしてしまったらしい俺達は、次に狩猟のNPCに訪ねた。町はずれの外、町の出入り口の大き目な建物に入り、狩猟した動物の剥製が幾つも壁に掛けられていて猟銃を整備しているたくさんの髭を生やした強面のおじさんにキツネの居場所を訊いた。
「キツネがいる雪山の場所を教えて欲しい?」
「うん、キツネと遊びたいから会いたいの」
「俺達にとってキツネが害獣だから見掛け次第駆除しなくちゃならねぇんだ。そんな気持ちでキツネの居場所を教えるわけには・・・・・」
「町の作物を盗み食いするからでしょ? 町長に聞いたよー」
「だったら尚更教えるわけにはいかない。奴らは人をおちょくってからかうだけからかって姿を暗ますんだ。しかもキツネの親玉の九尾の狐はかなり強ぇんだ。お嬢ちゃん達を危ない目に遭わせたくねぇ」
「九尾?」
『この流れ、俺は知らんぞ』
『ということは、俺達は途中からブッチしてクエストをしちゃった流れか』
『もしかするとこの二人なら・・・・・?』
「九尾ってのは九本の尻尾を生やした大型の狐だ。一見美しい姿をしているが、かなり強い。仲間も俺を除いて大怪我をして療養中だ。だからお嬢ちゃん達も怪我を負ったら大変だから・・・・・」
「じゃあ、私達がキツネさん達に盗み食いはもうダメってお願いしに行くよ」
「・・・・・なに?」
「だって、おじさん達は駆除するために雪山に行っているからキツネさん達はおじさん達を追い払っていると思うの。だからお願いをしに雪山に行ったら追い払わずに行けると思うの」
「私もそう思います! だからあの、雪山の場所を教えてくれませんか? お願いします!」
イカルが頭を下げるので俺は土下座をする。
『強面のNPCが凄く戸惑っている』
『可愛い女の子と幼女に頭を下げさせて土下座をさせるNPCがいるって?』
『許せませんなー!!!』
『これでも駄目だったらケジメ案件でしょ』
『実際そうだったらあの髭を剃って来る』
『何で剃るんだよ』
『ハート型に剃るためだ』
『すげー嫌な剃り跡をするんじゃないよ!!』
「・・・・・顔を上げろ嬢ちゃん達」
「「・・・・・?」」
「そこまでするほど、キツネ達に会いたい気持ちは本気で本物なのが伝わった。しょうがねぇ、場所を教えてやる。そこまで行くためのソリも貸してやる」
「「・・・・・!!」」
『笑顔が眩しい!!』
『うわー、凄く嬉しそうな顔をしちゃってー』
『おいこらNPC! 俺と場所を代われ! 俺がその笑顔を向けられる人になるんだ!!』
『ちょっと、現地に行ってくる! 見逃しちゃいけないだろこれは!』
『そうだな。ここで観ているよりは近場で見る方が楽しさ倍増だろ』
説得が出来ておじさんが用意してくれたソリとは、何頭のハスキーがソリを引くソレだった。おお、犬をもふれる日が来るとは感激だよ!!
『ちょっと待って、そんなのあんのか!?』
『うわ、俺も乗ってみたい!』
『でも、大丈夫か? リアルじゃあおバカな犬って定番で・・・・・』
「こいつらが引くソリに乗って行け。何時も行く雪山に連れて行ってくれるだろう」
「「ありがとうございます! 行ってきまーす!!」」
「行動力が早い嬢ちゃん達だな」
お礼を言ってソリに乗り、手綱を持ってハスキー達に走ってもらう。おおー、フェル程ではないが速いなー。
「あはは、きもちー!!」
「は、速いー!」
『楽しそうでいいなー!!』
『足の速いモンスを集めて、木工プレイヤーにソリを製作してもらったら俺もやってみよ』
『イカルちゃんは絶叫系が少し苦手か』