バカとMMORPGと召喚獣!   作:ダーク・シリウス

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情報収集

 

 

その日疲れたので一足早くログアウトした。明日も学校だから丁度いい時間だろう。続きは火曜日―――神獣探しが始まる。寅 午 戌、どんな姿でどんな力を有しているんだろうかな

 

翌日―――ログイン。

 

 

幼女のままログインした。ギルド用の掲示板で見ると火曜日に現れるかもしれない神獣探しはどうやら俺の予測通りの結果となっていた。

 

 

【蒼龍の聖剣】調査兵団PART1【神獣探し】

 

 

 

211:メタルスライム

 

偶数のエリアか奇数のエリアにいるかと挙がった話だが、奇数エリアの町中で神獣が住んでいるとわかりやすい建物があると聞いて行ってみたら本当にあった

 

 

212:ふーか

 

看板に寅と牛と戌って書かれてあるから本当に

 

 

213:ウルスラ

 

知人に訊いたんだけど外国人達の目の認識だと日本語を英語に翻訳されているみたいよ

 

 

214:佐々木痔郎

 

地味に凄いな。外国人プレイヤーは見掛けるけど不便なく会話も成り立っているみたいだし

 

 

215:赤星ニャー

 

ある意味このゲームの中で世界が一つになっていると言っても過言じゃないニャー

 

 

216:タゴサック

 

第二の世界でもあるからそうだろうよ

 

 

217:エネルジー

 

神獣の建物って中華風ですよねー。中に入ったら中華料理食べれたり?

 

 

218:オイレンシュピーゲル

 

中に入ってみたけど一切料理店でもなく食堂店でもなく、受付の寅と牛と戌のNPCがいただけ。女の子に擬人化しているかと思ったら、ただの人型もどきだったしー!!

 

 

219:スケガワ

 

無念・・・・・(血涙)!!

 

 

220:アメリア

 

ある意味であれでよかったかもねー。変態達が間違って誘惑に負けて眷族になることを先走ったら迷惑だったもん

 

 

221:ウサミ

 

でも、受付の人に神獣の力って何ですかーって訊いたら「眷族になられた方限定のみお答えします」って言われちゃったよ?

 

 

222:ネネネ

 

始めから選り好みが出来なくしているね

 

 

223:プリム

 

眷族になった人に訊いてみる―? なんか頭の上に寅と牛と戌って浮かんでいるよ?

 

 

224:チチチ

 

思いっきりどこの眷族になったか分かりやすく区別されているな。悪い意味で差別化しているともいえる

 

 

225:つるべ

 

眷族になったら二倍の速さで強くなれるって言うが、差別化って言うほどか?

 

 

226:石田

 

強い奴が弱い奴を見下すってよくあることだから間違いないだろ。仲間内でもそうだろうし

 

 

227:チョレギ

 

【蒼龍の聖剣】はそんなの無縁であるから問題ないな

 

 

228:ダイチ

 

うちらは生産職が殆どだから基本的にのほほんとしている。ガチ勢で強さを求めるなら別のギルドに行けばいいだけだ

 

 

229:メタルスライム

 

そう言うギルドは存在しているのか? 佐々木痔郎、知っているか

 

 

230:佐々木痔郎

 

どーだろうな。ギルド対抗戦で上位10位まで勝ち残ったギルドが今のところこのゲームに君臨している有名なギルドだし、その中からガチ勢な集まりのプレイヤーがいるって【炎帝ノ国】ぐらいだぞ? 他にも知られていないだけで実際はいるだろうけど

 

 

231:ノーフ

 

俺等を目の敵にするプレイヤーもいなくはないだろうしな

 

 

232:オカーン

 

そう言うプレイヤーは何時ぞやの公開処刑で浮上したしな

 

 

233:イカル

 

今でも許しません!

 

 

234:オイレンシュピーゲル

 

テイマーを馬鹿にする奴もだ!

 

 

235:赤星ニャー

 

同意ニャー!

 

 

236:タゴサック

 

おーい、話が逸れてるぞー。結局発見した神獣の力は眷族にならない限り不明のまま。他の曜日に出現する十二支の神獣達も同じなら探しても意味がないと思うがどうするよ。眷族になるかならないかハーデスも決めかねる案件だこりゃ

 

 

237:テリル

 

戦闘力が減るのも嫌だし、生産力を代償に強くもなりたくないから眷族になりたくないって奴は一定数いるだろ。俺もその一人だけど

 

 

238:イカル

 

見た目で分からないんですかー?

 

 

239:ジュエル

 

見た目で判断しちゃいかんのよ。可愛い動物は実のところ凶暴ってこともあるし逆もそうだ

 

 

240:宝石姫

 

でも判りやすい寅って絶対に戦闘特化よね牛は生産特化で、戌は・・・・・なんだろ

 

 

241:ノーフ

 

狩猟が得意だったり嗅覚で物を探す探索が得意な犬もいるから、サポート系じゃないかって思ってる

 

 

242:チョレギ

 

牛って戦闘力がなさそうだから逆に戦闘力を下げられそうだよな。寅はその逆かも

 

 

243:佐々木痔郎

 

取り敢えず、今回の神獣の居場所と姿は見聞できた。残りの神獣も出来る限り調べて白銀さんに判断してもらうでいいだろ

 

 

244:タゴサック

 

案外無難な十二支の動物を選びそうだがな。兎とか

 

 

245:アメリア

 

兎・・・どんな姿をしているんだろう。可愛らしい姿だったらいいけどな

 

 

246:スケガワ

 

意外と傷ありの極道かヤクザ風だったりして

 

 

247:アメリア

 

≫246 酷い最低! 私のウサぴょんを穢さないでよこの変態鍛冶師!

 

 

248:スケガワ

 

オープンスケベなので痛くもかゆくもない罵倒だぜ!!

 

 

249:イカル

 

あの、変態はダメだと思います。他の人に嫌われちゃいますよ?

 

 

250:スケガワ

 

ガハァッ!!?

 

 

251:オイレンシュピーゲル

 

グハッ!!

 

 

252:佐々木痔郎

 

おまけ付きも含めて二コマで滅されたか

 

 

252:メタルスライム

 

純粋な少女の浄化で来世は清い心を持って生まれてくれればいいがな。・・・・・タゴサックとノーフ。この掲示板で聞くのは違うこと承知で、ヤマタノオロチの件で話をしたい。あれはどうやって戦えたんだ?

 

 

253:ノーフ

 

最初は神社に米を奉納すれば神酒ってアイテムが手に入るぞ。そしたら別のプレイヤーに神酒を奉納すれば戦闘が可能になった

 

 

254:タゴサック

 

あのモンスターと戦うならハーデスと酒造プレイヤーの協力が必須だ。戦闘フィールドでヤマタノオロチを眠らせるために酒を造らないといけないんだからな。そうしない限りはハーデスとペインでも絶対に勝てないHPがない破壊不能の動くモンスターのままだぞ

 

 

255:イカル

 

凄く大変でした!!

 

 

256:メタルスライム

 

そうだったのか。教えてくれてありがとう。酒造プレイヤーか・・・うちのギルドにもいないよな?

 

 

257:ノーフ

 

一時期、大麦とか米欲しさに接触したことがあったけど、ギルドの勧誘の際は断れたんだよ。あそこギルドとして設立しちゃってて、リアルでも同じ仕事をしているんじゃないかってぐらい職人気質だし

 

 

258:タゴサック

 

フレンド登録にも受けなかったほどだ。あそこは頑固者の集まりっぽいから売買の話以外は融通が利かんぞ

 

 

259:宝石姫

 

へぇ、そう言うプレイヤーもいるんだ? 初めて知ったー

 

 

260:アメリア

 

じゃあ、その神酒を交渉材料に使ってギルドに入ってくれない? もしくは合同で一緒に戦うとか

 

 

261:オカーン

 

そう言う交渉は白銀さんの得意分野じゃーん。ワンチャンいけるんじゃない?

 

 

262:タゴサック

 

その神酒を集めるために米を奉納しなくちゃならないから、ヤマタノオロチと戦いたい奴はまずそれを手に入れてからにしろよ

 

 

263:スケガワ

 

わかったぜ! ヤマタノオロチって蛇みたいなやつだから鱗の素材が手に入ったら・・・・・ぐふふ

 

 

264:佐々木痔郎

 

こいつ、浄化されず甦りやがった!! だけど分かった、神酒を手に入れたいプレイヤーは天空の城に集合! 

 

 

265:メタルスライム

 

酒造プレイヤーの交渉は? 不要なら身内だけで酒を作るのか?

 

 

266:タゴサック

 

自分達で作るなら大量の米と水を持参するようにな。現場には設備だけしかなかったし、達の場合はハーデスが持っていたからなんとか用意できたんだ

 

 

267:イワン

 

思ったけど、手に入れた神酒で直接飲ませることはできない?

 

 

268:ノーフ

 

それどころじゃなかったから試せなかった。8個分用意できたら、試してくれるか? 神酒、脇で抱える大きさの壺をだから投げれるだろう

 

 

269:チチチ

 

そのぐらいの大きさで酔わせるのに足りるかな。取り敢えず参加したいメンバーだけでなんとかやってみる。ダメだったらどうかご協力をお願いする。白銀さん、見てますか~?

 

 

270:死神・ハーデス

 

結果次第で蛇の蒲焼きを喰えるなら協力しようじゃないか

 

 

271:フレデリカ

 

ペインも参加するからよろしくねー

 

 

272:イカル

 

私もまた頑張ります!

 

 

273:佐々木痔郞

 

見ていたし!!

 

 

 

掲示板から目を反らし『八呑の指輪』を装着してに装飾アイテムを収納。宙に浮かぶ6つの手が確認できたので・・・・・捕食の森で性転換解除と『救いの手』をさらに確保に奔走したあと。

 

「ヘパーイストス、久し振り! 早速だけどこの素材から鎚を作ってくれるか?」

 

「久し振りに来たと思えば、またとんでもないモンの素材を持ち込んできやがったな。だが神匠の俺がお前の望みの武器を作ってやる」

 

続いてドワルティアの城にいるユーミルにも同じ頼みをすると快く引き受けてくれた。ヤマタノオロチの素材を見て目がキランと輝いたのを見えた気がしなくもない。

 

「・・・・・約束の物」

 

「おっ、これがそうか!」

 

ユーミルと交わした約束のアポイタカラの装備が俺の手の中に収まった。

 

 

『氷炎の冠盾』

 

【VIT+75】

 

【絶凍の巨人】

 

この装備者が【STR】と【AGI】が50ずつ上昇しHP1000のモンスターになる。ただし装備の能力値上昇や装備のスキルは使用不能となる。

 

 

まーた変身スキルが手に入っちゃったよ! 俺、どれだけ変身スキルに愛されてるんだよー!

 

「・・・・・また入手、保存用を頼む」

 

「ちゃっかりしてるな。あーそうそう、質問だけど酒は飲む方?」

 

「・・・・・酒を好まないドワーフはドワーフではない」

 

「ああ、そうなんだ。じゃあ、神酒・・・・・神の酒は興味あったりする?」

 

「神酒じゃと!?」

 

同じ場所にいるから聞こえたエレンが物凄い反応を示した。

 

「身内が手に入ってな。飲ませた神獣すら一口で酔って眠ってしまうほどだ。ドワーフはどうかなーっと」

 

「え、英雄よっ・・・・・その神酒を手元にあるのか? 無ければ是が非でも手に入れてくれぬか」

 

涎が垂れそうなぐらい物欲しそうに言うエレン。ユーミルも大変興味を持っておいでのようで見つめてくる。

 

「じゃあ、また身内が手に入ったらここにこさせてやるよ。中に入れてくれるか?」

 

「勿論じゃっ! 英雄の仲間ならば城の出入りと謁見ぐらい許してやる!」

 

「・・・・・工房はダメだ」

 

「お、それなら皆も喜んで持っていってくれそうだな。ありがとうエレン。近い内に神酒を用意するよ」

 

「頼んだぞ、ドワーフの心の友、英雄よ!」

 

「・・・・・頼んだ」

 

さてお次は・・・・・。

 

「おーいヘルメスさんやー」

 

「き、来たわねぇっ!?」

 

何、その子猫の威嚇みたいに身構えちゃって。

 

「今回は情報を買いに来たんだ。売らんぞ」

 

「何を求めるの?」

 

「南極に新しく出現したって言うデュラハンのこと。挑戦する前に情報収集したくて」

 

そういうことね、とヘルメスは警戒を解いて座り直す。

 

「あなたが九尾のキツネのクエストをクリアしたその日に出現したのよ。デュラハンと戦闘の際にはクエストが発生するわ。名前は『白雪の悲哀』。まずデュラハンと戦うことから始まるみたいなんだけど、ウェディングドレスを着た骸骨を3分間も守らなきゃいけないわ」

 

「敗北条件は?」

 

「プレイヤーが倒される、それだけよ」

 

「デュラハンの攻撃パターンは?」

 

「骨の馬に乗ったまま長剣での攻撃を仕掛けてくるわ。でも、斬撃を飛ばしてきたり、馬が突進してきたり、雪上をモノともしない高速移動で駆け回ってプレイヤーを翻弄する」

 

なるほど。プレイヤーは雪上では思うように動けないと。

 

「そのドレスを着た骸骨を直接破壊されたことって?」

 

「今のところ無いのよね。そもそも、デュラハンはHPがないのよ。だがら挑んだ皆はやられちゃって・・・・・ハーデス、大丈夫? 物凄い疲れた表情を浮かべ出して」

 

そりゃあ浮かべたくもなるわな。

 

「・・・・・ヤマタノオロチもHPがない状態での戦闘だったから、またかよって・・・・・」

 

「それ、詳しく教えてくれない?」

 

「あー・・・・・メンバーに聞いてからな。今日か近日中に挑むらしいから。それと、教会の棺桶の美女の方は?」

 

さらなる情報を求めたが、首を横に振られた。

 

「そこにある以外ただのオブジェクトのように、何にも解らないわ。開けることすらできないみたいよ」

 

「裸の美女が眠ってるらしいからな。開けられたら駄目だろ」

 

「それもそうね。他に聞きたいことは?」

 

他・・・・・そうだな。

 

「北の港の進展具合はどうよ」

 

「ぼちぼちよ。発見されるクエストも増えてきたし、閑古鳥が鳴いてた港も活気付けてきているわ」

 

「そっか。近い内に俺も行こうかな。情報ありがとう、おいくら?」

 

「じゃあハーデスが抱えてる情報の1つで手を打ってあげるわ」

 

金銭ではなく俺から情報をむしり取るとは・・・・・。

 

「ほぅ、頭を使うじゃないか。懐を守れる上に俺から得た情報で利益が得られる策を考えるとは。お主、悪よのぉ~?」

 

「いえいえ、何度も爆弾情報で高い支払いや破産をされた身として、これが精一杯の浅知恵ですよお代管様」

 

ふっふっふ・・・・・と、時代劇あるあるな芝居をする俺達。回りから変な目で見られても一切気にしないからな。

 

「じゃあ、俺のスキルの1つを披露しようか。その名も【勇者】だ」

 

「おおー! 【勇者】のスキルは気になっていたから嬉しいわー!!」

 

30分後、満足そうな顔を浮かべるヘルメスを見ることになった。

 

「大変興味深いスキルだったわー。面白いスキルじゃない。各職業ごと違う奥義が使えるって。もしかしたらこれからレジェンドレイドモンスターの攻略が盛んになるかもね」

 

「個人的には厄介で仕方がないがな。俺、魔王だし」

 

「確かに魔王に対する一撃の重みが凄まじい物よね。でもなるほどー、一人だけ最強で一強ってことがないのねこのゲームは」

 

「極めれば皆も強くなれる要素は確かにある。何事にも弱点や不都合が存在しているのがゲームなんだよな」

 

故にゲームは楽しいのだ!

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