NPCに拠点から追い出されたというプレイヤーがぽつぽつと第三の拠点にやってくる姿が見えるようになった。第二の拠点を成功して次の拠点へ移動するプレイヤーの人数が減れば、拠点に暮らしていたNPCが自動的に戻ってその日の内に居残っているプレイヤーを追い出したのであればギリギリだろうな。
「おーい白銀さーん」
町中を歩いてると、見知らぬプレイヤーに話しかけられる。俺と同じ大盾使いのプレイヤーだ。
「なんだ?」
「他のプレイヤーから聞いたんだけど、明日は仮にレイドボスだったら125人のプレイヤーの編成はどうするんだ?」
「何も考えてないぞ。人数が揃っている前提の話なんだからな。それにどんなレイドボスと戦うのかもわからないし、このサーバーにいるプレイヤーの職業も均等化されていないだろうしさ」
「じゃあ、当たって砕ける的な感じか?」
「俺は砕かれるつもりはないが、一度限りの戦いではないなら、情報を得た二度目の戦い以降が本番だ。だから俺は最初の防衛戦で情報収集と情報交換が目的にするつもりだ。そのまま勝てるなら勝つつもりでもあるがな」
感心したプレイヤーと俺は別れ、かまくらがたくさん並んでる大通りを歩くプレイヤー、今からかまくらを作ってるプレイヤー達とすれ違いながら、俺達のかまくらに戻って中に入った。
「お帰り。他のプレイヤーはどう?」
「明日に備えている感じだな。そっちは?」
「第11サーバー用の掲示板で明日のプレイヤーの配置と明日に備えてもう眠ってもらうよう呼び掛けてるよ」
「あとですね。他のサーバーも三つ目の拠点に着いたり、二つ目の拠点の防衛が終わったってありました。そのサーバーのタイムリミットはここより長いそうですよ?」
おそらく第ニの拠点の防衛を終えた瞬間からタイムリミットが動いてるのではないかと考察されているそうだ。
「そうか。それなら俺達のサーバーが一番乗りだったりするかな?」
「そう思いたいね。何よりあの“砕氷のツルハシ”』を手に入れるためにも!」
「ふふふ、そうね。ペイン達やイッチョウちゃん達も負けていないでしょうから、頑張らないと」
「はい! 頑張りましょう!」
イズ達の意気込みを聞き、俺も同感だと頷いた。
「それじゃ、もう早いけど明日の防衛戦が始まる一時間前に設定して寝ようか」
「そうね」
「うん」
「はいっ」
もう何もすることもやることもないから、さっさと寝て明日に臨んだ方がいい。セレーネが掲示板で呼び掛けたなら、明日になったら皆は門の前で指定した人数で集まってくれるはずだ。
「因みにだが。“不壊のツルハシ”に続いて“砕氷のツルハシ”が出た今、次はどんなツルハシが出ると思うセレーネさんや」
「うーん・・・・・オリハルコンのツルハシは作ろうとすれば作れるから・・・・・ダイヤモンドのツルハシ?」
「宝石を扱うNPCやプレイヤーが悲鳴を上げそうなツルハシでありますなー。イズは?」
「そうね。海中の中でも地上と変わらず、水の抵抗を受けつけない発掘が出来るようなツルハシじゃないかしら」
「ふむ、名前を付けるなら“海抜のツルハシ”か? イカルもどんなツルハシが出ると思うか?」
「えーと・・・・・あ、エスクがよく使っているクワみたいなツルハシだと思います」
あれか。クワなのにツルハシに負けない採掘を発揮するよな。しかし発想は面白い。今の世の中には多機能のツルハシがあるから・・・・・あっ、万能ツルハシが出てきそうだな?
「サイナはどう思うよ?」
「どんな環境にも使えどんな場所にも採掘できる万能のツルハシがあるかと思います」
「「欲しいっ」」
さすが相棒。俺と同じ考えを持っていたとは。
三日目―――。
いよいよタイムリミットが終わる。起きているプレイヤーは四つの門に125人ずつ集結しているが、結局第三の拠点に500人全員集まらず仕舞いになった。残り十数人も残したままタイムが全部0と表示されると―――拠点にどこからか聞こえる女の声。
『遠い異邦の地からわざわざこの地の人間共を守らんとやってくるとは物好きな輩であるな。貴様等のここまで我が軍勢を退いた力は素直に認めてやらんことはないが・・・・・それもここまでだ』
今日まで開きっぱなしだった門の向こう側に大量のな雪煙が発生した。その中で巨大な影が蠢き、雪煙から出てきた陰の正体は―――。
『我が下僕にして氷の四皇の前では全て無に帰する故に』
巨大な銀色のワシが危険な赤い目を煌めかせ、大きく翼を広げて高らかに鳴いた。
『我が四皇からその国を守ってみせろ異邦の輩共』
『レイドクエスト 勝利条件 レイドボスの撃破 敗北条件 拠点の耐久値が4割まで減少』
勝敗のルールのパネルが表示された。敗北条件を見た瞬間に後ろへ振り向き、上空に拠点の耐久値を示す数値が表示されているので視線が上に向く。他に開きっぱなしだった門が一人で閉じた。
「イズの予想が当たったね」
「嬉しくないわねー」
「しかも鳥のモンスター。空から攻撃して来るよなー」
「来ますよ!」
翼を羽ばたかせて一度空高く飛ぶ鳥―――銀翼の鳥。雪の大地から巨大な氷柱が顔出して、そこに降り立つ銀翼の鳥の止まり木と化した。
「高みの見物から攻撃してくるなら、遠距離攻撃が来るぞ!」
無数の氷の槍を作り、プレイヤーに放つ。迫って来る氷の槍に100人程度の俺達は成す術もなく貫かれるだろうが、そんな運命を乗り越えてみせる。
「【勇者】【神ノ鏡盾】!」
思いっきり上に放り投げた大盾が氷の槍を全て吸収して銀翼の鳥の攻撃を無効化した。次に―――これだ!
「セレーネ、サイナ!」
「え、どうして水瓏を・・・・・あ、わかった!」
「かしこまりました」
この場に出した水晶の艦の意図を察した二人が船に乗り込む。
「【同調リンク】! イカル【色彩化粧】【飛翔】!」
「わかりました! 【色彩化粧】【飛翔】!」
その間に俺達は姿を消して銀翼の鳥へ接近を試みる。イカルのMPは俺より少ないからすぐに【飛翔】の効果は無くなる。手を繋いで引っ張る形で一緒に飛び、他のプレイヤーに氷の槍を放つに夢中な銀翼の鳥の真上から攻めに掛かった。
「翼を噛むぞ、絶対に放すな!」
「はい!」
「「【覇獣】!」」
二人してベヒモスに変身すると、俺達に気付く銀翼の鳥が止まり木から離れようとする姿勢の一瞬より早く両翼に食らい付き、飛べないようしがみついていると、水瓏から発砲音が聞こえた。鉄の砲弾ではなく、水晶の塊が狙いたがわず銀翼の鳥の胸部や翼を貫き、魔力を吸収して大きくなっていく。さらに水晶の砲弾は止まり木にも当たって砕けて地面に倒れる。それに伴い銀翼の鳥と一緒に俺達も落ちる。
「このまま地面に落とす!」
「わかりました!」
ドッスウゥウウウウウンッ!!
「今のうちにHPを削れるだけ削れ!」
待機していたプレイヤーが、待ってました! とばかりに喚声を上げて銀翼の鳥に群がった。俺とイカルも翼の上に乗ったまま他のプレイヤーに当たらないよう攻撃を加えていく。その間に暴れる銀翼の鳥のHPはあっという間に三割も減った。でもその途端に銀翼の鳥を中心に氷雪の嵐が巻き起こって俺達は、その風の勢いに負けて銀翼の鳥から離されて散り散りに飛ばされた。嵐は止まないどころか、八つに分裂して拠点へと迫っていく。
「最初は俺達プレイヤーを相手にするけど、HPが一定に減ると拠点に攻撃するようになってんのか! あの嵐のどれかにボスがいる! 探し出せ! 早く見つけないと他の門のところで戦っている味方の負担になり兼ねないぞ!」
『おうっ!!!』
勿論だが俺とイカルも氷雪の嵐の一つに突っ込んで銀翼の鳥を探すが、見つからなかった。おまけに突っ込んだら当然のようにダメージを受けて、【AGI】の現象を引き起こす状態異常になった。元々【AGI】は0だから関係ないがな―――!
「あっ、いたぞー! 一番後ろの嵐の中に移動して隠れたー!」
「っ!」
誰かの声を聞いた瞬間にその嵐へ飛び込み、身を隠していた銀翼を噛みつきに行ったが、身体と翼に水晶を背負っていても軽い身のこなしで躱されて嵐の外へ出て行かれた。追いかけに俺も嵐から出ると、また別の嵐の中に隠れて行かれた! あの鳥め、拠点に嵐がぶつかるまで点々と嵐に移動して隠れて過ごすつもりだな!? もう拠点との距離はないっていうのに厄介な!
「―――【八門の遁甲】!」
と思っていた俺の視界に八つの巨大な門が空から落ちてきて、氷雪の嵐から拠点を守った光景に目を丸くした。あ、でも、音を立てて崩れそうになっているから急いだほうがいいっぽいな! 【覇獣】を解除する前に全員へ告げる。
「全員、拠点の防壁まで下がれ! 今すぐに広範囲攻撃のスキルを放つ! ―――【相乗効果】【大型化】【エクスプロージョン】【アルマゲドン】!」
「さ、下がれー!? 空から巨大隕石が落ちてくるぞー!」
複数の巨大隕石が氷雪の嵐に向かって空から落ちた。八つの嵐のどれかにいた銀翼の鳥も巻き込んだと思う。地面に直撃した瞬間に大爆発が八回も発生して巨大な門はそれで完全に崩壊した。同時に氷雪の嵐も霧散して銀翼の鳥の様子を窺うと―――マジか、アレを直撃したかわからないけどまだ倒れていないとか・・・・・!
ドォンッ!!!
盛大な発砲音。それが聞こえたと思えば銀翼の鳥にまた新たな水晶の砲弾が突き刺さって・・・・・って。
「ひゃあああああああああー!!?」
イカル!? 水晶の砲弾じゃなくてお前自身が砲弾かい! 朱雀戦でやったことを、自分からしに行くなんて!
「あ、【悪食】ィー!」
小さな少女が身体を張って大の字になりながら銀翼の鳥の片翼に穴を開けた。そのせいで空中にいられなくなった彼のレイドボスは地上に墜落した。
「今だ、やれー!」
『うぉおおー!!!』
片翼が無かろうとガドリングガンのごとく氷の槍を放ったり、口からレーザーを吐くなどしてプレイヤーに攻撃する銀翼の鳥であるが、水瓏の砲撃とイカルの行動を無駄にしないプレイヤーの必死な攻勢が実を結んで・・・・・。
俺達が担当する西方面の防衛は一切のダメージを与えず、多少の犠牲はあったもの光となって消失した銀翼の鳥を打ち勝つことができた。
「よっしゃー! 勝ったどー!」
「やったー!」
「うぉおおおおっ!!!」
歓声を上げる生き残ったプレイヤー達。あのー、水を差すようで悪いがまだ終わってないぞ。水瓏から出てきたセレーネとサイナに労いを掛けつつ艦をインベントリに仕舞う。
「全員、他のレイドボスに挑むぞー! もしも挑むことができなかったらそのまま休息だ。南門へ行くぞ!」
『了解!』
イベントが始まって三日目。連続でレイドボスに挑めるなら今日中に終えそうだが、そうでないなら残り三体のレイドボス相手に一日一体、計三日間も挑めるとしたらイベント期間の一週間までには間に合うな。
吹っ飛んでいったイカルも回収した後に生き残った、もしくは先に死に戻りしたプレイヤーと合流しながら南門に向かうがまだ戦闘中であることから外に出られなかった。もしかすると中に戻らず外から移動すればよかったのか?
その後―――。
西門以外の門でレイドボスと戦ったプレイヤー達は負けた。正確に言うと城壁や門に触れると第一、第二の拠点のように戦場から脱出できるらしい。それをしたプレイヤー達は拠点のゲージをそれぞれ一割ほど減らして脱出した模様。つまり残り七割はあるが、実質三割ってとこか。
そして、どーやらレイドボスと戦えるのは予想通りの一日一回だけたった。
「次は150を2つ、200をひとつにして挑むか。とは言っても200人はいないがな」
「遅れてしまったプレイヤーってどうなったのかしらね?」
「・・・・・んと、掲示板だとね。やっと着いたみたいだけど門が閉じてて入れないって騒いでるよ? でも、西門だけ開きっぱなしのままだからそこから入れって誘導してる」
「どうして開いたままなんですか?」
もう戦う必要が無くなったからじゃないかなー?
「出遅れのプレイヤーも合流して来たなら、これでフルメンバーになったことだ。明日も頑張ろう皆」
「「「うんっ!」」」
「ところでイカル。あの巨大な門が【八門の遁甲】なのはわかったが、効果は何だ?」
「1000ダメージを吸収するまで残るんです」
1000か。ちょっと少ないな・・・・・ユイとマイの攻撃力の前じゃああっという間に壊されるだろうに。
「というと全部で8000ものダメージをあの門が吸収できるのね? しかも残り続けるなら相手を妨害できるわ」
「んー、なら相手の【STR】を下げるスキルかデバフアイテムが作れたら【八門の遁甲】は強くなれるな。レイドボスもデバフって通じるんだっけ?」
「確率は低いけれど状態異常になるよ」
なら、イカルの盾が活躍しそうだな。
「ハーデス、他のレイドボスのことだけど掲示板でも話題になったよ」
「お、じゃあ皆で見てみようか」
【南極】エルフイベントのリベンジを語るスレ10【防衛隊】
110:防衛隊員
大体纏まったな。北門では山並みの巨大なマンモス。東門ではチョウチンアンコウとオオサンショウウオが合体したようなモンスター。南門は空飛ぶクジラ。西門は銀色のワシ(撃破済)
111:防衛隊員
レイドボス戦でも戦場から脱出できるようになってたのは本当にありがたかった。できなかったら全滅してた
112:防衛隊員
リヴァイアサンのレイド戦を思い出す・・・・・!!
113:防衛隊員
東門で戦ったプレイヤーとして言わせてもらうけど、潜った地面から大口を開けて飛び出してくるあのホラーは溜まったもんじゃないぞ
114:防衛隊員
≫112 禿同
115:防衛隊員
マンモスも硬すぎるんだよォ~!!!
116:防衛隊員
空にいるボスとどう戦えと・・・・・!!
117:防衛隊員
西も同様だったけど、白銀さんパーティーが一番活躍してくれたおかげで勝てましたわー
118:防衛隊員
でも、結構シビアなレイド戦だぞ。全員が脱出するとペナルティみたく拠点の耐久値が一割減るみたいだ。防衛する拠点に一切見向きもせず俺達プレイヤーばかり攻撃するから耐久値は減っていなかったのにさ
119:防衛隊員
≫117 なるほど、案山子のように突っ立ってるしかできなかったわけか
120:防衛隊員
え、そうなのかよ?
121:防衛隊員
だったら明日から脱出するのは禁止だからな! 敗北条件は防衛拠点の耐久値を四割減ることなんだぞ。仮に白銀さんがまた明日レイドボスに勝っても、残りの二体のレイドボスとの戦いを放棄して脱出したら二割減って、残りは一割しかなくなるんだからな!
122:防衛隊員
はぁー??? 俺達もちゃんと戦いましたしー。そもそもレイドボスに負けたどころか知らずに一割も耐久値を減らした≫119 の戦犯者に言われたくありませんけどー???
123:防衛隊員
試合に勝っても勝負に負けた感じですなこれはー。俺達が白銀さんの頑張りを無下にして足を引っ張っているってことになってる。だから今回勝った気がしないぞ。なんせ一勝三敗の結果なんだからな
124:防衛隊員
≫119 ≫122 喧嘩すんなよー
125:防衛隊員
も、申し訳ねぇ・・・・・!! 明日からは玉砕覚悟、死に戻り前提で戦うよ!!
126:防衛隊員
できれば明日は同じボスのところに来てほしい気持ちはある
127:防衛隊員
でもなぁ、装備の耐久値も心許ないんだよな~
128:防衛隊員
そうだな。俺達も頑張るけど白銀さんしか倒せないぞあんな空飛んでいるクジラ
129:防衛隊員
≫127 俺もだ。もう三割しかない
130:防衛隊員
修理してくれる鍛冶師はいないかなーチラ|д゚)
131:防衛隊員
職業:鍛冶師のナンバーワンとナンバーツーが丁度同じサーバーにいてラッキーだなー
132:防衛隊員
金ならいくらでも払う! という精神でこれからお願いしに行く。先に行くぜブラザー!
「・・・・・イズとセレーネ。修理のお時間が確定みたいだぞ」
「セレーネ・・・・・逃げられないわよこれ」
「わ、私たち以外にも鍛冶師のプレイヤーもいないかな・・・・・?」
職業ランクが1、2という理由で不運にも目立ってしまったのが仇になった。
「明日も戦えるぐらいの修復でダメなのか? 八割程度で」
「それなら、少しだけ終わるのは速まるけれど」
「絶え間なく修理の依頼をされるのが大変だよ・・・・・」
あー、そっちか。でも、そっちなら何とかなる。規制をすればいいだけだからな。その辺りのことを二人と相談し合って・・・・・あ、そうだ。
「何かあったような」
「ハーデス、何それ?」
「宝玉?」
ドラゴンの手が金色に輝く宝玉を掴んでるアイテム『ドラゴン族の財宝』を手に持つ俺に興味を示す自然な反応なイズとセレーネ、イカルも見上げて見つめてくる。
「ドワルティアの火山の隠し通路を見つけてな。その先に赤いドラゴンがいて大量の宝石肉と交換して手に入った」
「赤いドラゴン? そんなモンスターがいたのね。まだいるのかしら」
「そのアイテムでなにをするの?」
「大量のGと引き換えにランク付けされたアイテムや装備が手に入る。前、装備の耐久値に関するアイテムを見た気がしてな」
それを今から探す。と言いながら【神匠の黒い衣】で召喚した『古匠の工房』の中で椅子に腰を落とし、『ドラゴン族の財宝』の装備&アイテム覧から俺の隣や後ろに立って一緒に眺める三人を他所に記憶を辿って探すと・・・・・お、あったあった。
「これだ」
「『瞬間再生の秘薬』?」
「これを掛けたら全損した武器や防具、アイテムでもたちまち耐久値が元に戻る・・・え、すごい」
「お値段は・・・・・1、1000万ですっ!?」
500人全員分も買うとすると50億は軽く超えるんだよなー。
「でもこれは効率悪いからこっちだな。全装備の耐久値を80%回復する上に一定時間【自己修復】の恩恵が得られる秘薬で一つ100万がいい」
「確かにこれなら、楽になるわ!」
「ハーデス、お願い。これを買って!」
ブラック会社もといブラックな修復作業の時間を、何とか回避したい二人の必死な願いを聞き受け買う。
「ふと思ったんだが。二人も征服人形と契約したらいいんじゃないのか? 今日みたいな事がこの先もないとは限らないんだし」
「もう契約しているわよ。今日はイベントがイベントだし、フルメンバーだから連れて来れないわ」
「私も。主に畑仕事を代わりにしてもらってる」
いつの間に。でも、召喚しないのはまだその域に達していないからか?