あれから俺は先に席を後にされたヴァッシュの代わりに兎の国を案内してくれるヴァッシュの子供、中々に高級感漂う服にシルクハット、片眼鏡に懐中時計・・・・・まるで童話の物語から出て来たような長い垂れミミの兎の名前は『エム』という兎と行動した。なお、配信中である。
「ラヴィッツでも耳にするほど有名な魔王サンとお会いできて嬉しいですわ。数々の強敵を倒した偉業としてヴォパール魂全開で佇んでいるだけでもものすっごい感じるですわ! そんな人を案内できるなんてアタシは嬉しいですわ! さぁさぁどこに行きたいですか魔王サン、このエムがラヴィッツならどこだって案内するんですわ!」
この子、けっっっこう喋る! なんだ、このお喋り兎ちゃんは。この俺が圧されているだと・・・・・?
「えーとエムさんや。俺はいつまでこの、何て言う名前か知らないけど家に居ていいんだ? 宿泊してもいいのか?」
「魔王サンはおと、カシラが直々に兎御殿に連れてきた冒険者なのでカシラが魔王サンを出禁にしない限り通って良いのですわ。お泊まりは聞いてみないとわからないので、答えれないですわ」
「じゃあ、その兎御殿に来れる方法は?」
「一定のヴォパール魂を高めることですわ!」
それがわからないからさらに詳細を聞けば・・・・・なるほど、格上との戦闘の姿勢と結果、それからヴォパールの武器が必要か。【挑戦者ヴォパール】からドロップするその武器を手にする必要があったわけだ。
「ヴォパールの武器なら何でも?」
「はいな! 今回の催しが終わっても、ヴォパールが冒険者達に挑むので、武器は手に入りますし、それを持ってつよーいモンスターを倒したらアタシ達ヴォパールがお迎えに行くんですわ!」
期間限定のイベントアイテムとはならないのは出遅れたプレイヤーにとってありがたいだろうが・・・・・。
「兎の国に招待されるには伝説のモンスターに臆すことなく勝敗関係なく勇ましく戦えってことか」
「その通りですわ!」
それぐらいなら、と言っていいのだろうかわからないが、【蒼龍の聖剣】の皆なら大丈夫っぽいかな? 残りは武器を手に入れるだけの簡単なプレイだし。
「ではでは、話は御殿の中を案内しながら言うですわ」
「よろしく頼む」
二本足で立って歩き、可愛い尻尾を見る俺と見せられる視聴者達は「可愛い」の気持ちで心がひとつになった。最初に案内された場所は畳部屋の居間で、そこに布を敷いて腰を落としている兎がいた。傍らには置かれている道具や何か詰めている大きな鞄がある。
「おん? エムねーちゃんやんけ。どしたん」
「魔王サンを案内してるんですわ。魔王サン、こいつはピーっていってアタシの弟なんですわ」
「おお、噂に聞いたあの魔王か! よろしゅうな!」
「よろしく、早速だけど普段何をしているんだ?」
「商売をしてるんだぜぃ。見てくかぁ?」
「買うときの通過はGでもいい?」
「ええで、むしろワイはたまにヒトに化けて商売してるさかい、買ってくれるとありがたいんで」
化けて商売してるのか? 知らなかったな。鞄から色んな道具・・・・・何に使うか一切不明なものばかりを出して布の上に置くピー。
「全部見ただけではわからないのが多いな」
「ピーはそういったものをよく集めて商売するんですわ」
「売れると思ったもんを仕入れるんのは当然やで」
まぁ、この中で解りやすいのは頭から足の爪先まで覆うように身体を隠す布のなんだが。視界を確保するためだけの二つの穴がある大きな布を取る。
「試着しても良い?」
「構わないですわ」
「ねーちゃんが言うな!」
頭の装備を外して代わりにこの「一夜の饗宴布装」を装備する。・・・・・ふむ、なるほど。
「面白いこと思い付いたからこれ買うわ」
「おおきに!」
「何を思い付いたんですわ魔王サン」
「それはまだ秘密だ。取り敢えず出会った記念に在庫の道具も全部買うよ」
「お得意さんができたでぇー!」
ラヴィッツしか手に入らないかもしれないアイテムの数々が無限インベントリに納まる。見れば見るほど、何に使うか分からないものが多いなー。
「ピー、だったか? 一番高く買い取ってくれるのはどういうアイテムなのか教えてくれるか?」
「せやなぁ、入手が激レアなもんだったら全部高いんやけど、とりわけ一番高いと言ったら何かを模した有名な物やな」
「何かをって・・・・・人形とか絵画とか?」
「その通りやで。三大天災の偶像とか、有名なヒトが描いた絵とか、そうそう、最近だとカードも高騰しつつあるみたいさかい。今の内に自分しか持っとらんもんがあるなら高く買い取るで」
偶像まであるのか。でも、手に入れた覚えがないんだよなー。
「魔王サン、次行くんですわ」
「おう、そうだな。それじゃ、また新しいの仕入れたら買うよ。次は何時ぐらいだ?」
「一週間もありゃ品を揃えとるでー」
「待ってるでー」
ピーと別れ、次は別のヴォパールがいる部屋の空間にお邪魔させてもらった。エムと同じ垂れミミなのだが、糸目で見た目はおっとり系のお姉さんみたいな印象を窺わせる。
「いらっしゃあーい、あらぁエムルと魔王の人じゃなぁい」
まだ名乗っても無いのに知られているのか。それにやけに間延びした口調の、所謂「おねーさん感」がやはり強い兎が俺とエムを出迎える。なんとなくエムに似ている、耳がエムと同じロップイヤーと言うこともあるが、なんというかより姉妹としての印象が強いと言うか。
「エルおねーちゃん! 魔王サン、エルおねーちゃんはアタシともう一人のおねーちゃん・・・・・アタシ達三つ子のおねーちゃんなんですわ!」
「へぇ」
「よろしくねぇ」
なるほど、ただ上から順番というわけではなく、三つ子だったり双子だったりもいるのか。かがんでエムの姉・・・・・エル握手を交わしつつも本題に入る。
「ここはどういったところだ? 見る限り巻物とか本とかたくさんあるんだけど」
図書館ほどではないが、小さな本屋ほどの量が棚に収納されている。スキルスクロールの類だろうか? 本に関しては何だろう、立ち読みしてもいいかな?
「ここはスキルを合体する場所なんですわ魔王サン」
「合体? スキルって合体できるのか!?」
従魔とか恐竜、装備だけじゃなくスキルまで可能だったのか・・・・・! 視聴者達もじわじわとざわめき立っているじゃないか。
「ええーそうよぉ、ワタシぃそういうの得意だからぁ、お父さんにぃ言われてぇ私が担当しているのぉ」
「さいですかぁ」
「ま、魔王サンおねーちゃんの話し方が移ってますわ!」
おっといけない。
「合体できるスキルの対象は?」
「できないスキル以外全部だけど、レベルがあるスキルにしたいなら安くするわよぉ」
スキル全部ってことは・・・・・。
【絶対防御】【手加減】【逃げ足】【体捌き】【瞑想】【挑発】【極悪非道】【シールドアタック】【
ってことになるけど、この中から幾つのスキルが合体できるのやら。
「スキルを買うことは?」
「できるわよぉ、初めてのお客さんだからぁ、安くしとくねぇ」
お、どれだけ安くなったのかは知らないけどそういう気遣いはありがとーーー。
「魔王サン、エルおねーちゃんは銭ゲ」
「エムちゃんはニンジンでも食べてなさぁい」
「バはほゃは!?」
何か言いかけた妹の小さな口に三本のニンジンを鋭く捻り込んで黙らせた姉の早業に脱帽もの。警告をしてくれたことは間違いないエムかろ離れて本棚の品を物色する。
【脱兎】10000000G【月鏡ノ写】79000000G【因幡の白兎】90000000G【半月蹴り】50000000G【月光牙】40000000Getc・・・・・。
「?????」
あの、どの辺りが安くなって? 何割引? 何パーセントカット?
「なぁ、同じスキルをたくさん購入できる?」
「そうでなくともたくさん買ってくれるならサービスしちゃうわぁ」
「どんなサービスか教えて?」
「さらに安くするのがサービスよぉ」
なるほど、確かに安くなるが一割程度で済ます気だな? 試しに白銀座店にも売るつもりで爆買いすると、エルはめっちゃ喜んで値下げしてくれたが、予想通り一割か二割程度しか下げてもらえなかったが、それでも大量に買い占めた。
「わぁーい、こんなにたくさん買ってくれるなんて豪気なお人ねぇ。お礼にまたサービスしちゃあう。はぁい、これぇ」
何か貰えた。スキルスクロール?
【致命の一撃】
20%の確率で相手のHPの半分のダメージを与える
おや、これは嬉しいですわ。本棚にもなかったスキルだし、これは本当にサービスかもな。
「ありがとう、買い込んだ甲斐があった」
「こちらこそぉ、まぁたたくさん買ってねぇ?」
「新しいのが売られていたらな」
ギルドのみんなの分も買ったし、これでまた強くなってくれるだろう。
「じゃあ早速スキルの合体を頼む、と言いたいけどまた後で来た時にお願いする」
「はいはぁい、じゃあ待ってるからねぇ」
エルのスキルショップを後にして次に案内してくれたのは鍛治師の工房だった。ヴァッシュの工房か?
「ビィおねーちゃーん!」
なんか、イカルが俺を呼ぶような似た何かを覚えた時、奥の部屋の出入り口から黒い兎が出てきた。
「なんや、エムやないか。わっちをよん・・・!?」
黒兎と目があった。が相手は俺と言うか俺の装備に釘付けで、数秒ほど固まっていた黒兎がプルプルと震るえた。
「・・・・・な・・・・・ん・・・・・」
「「?」」
「なんじゃその鎧はぁー!?」
ぴゃぁー!? とエムが彼の黒兎の叫びで飛び上がるほど吃驚したのは仕方ないとして、ヒトの鎧を無遠慮に触れてくるこの黒兎は誰なんだ。
「エム、説明」
「あ、はいな! ビィおねーちゃんですわ! 鍛治師でもあるんですわ!」
「ということはヴァッシュの弟子?」
「わっちは別にオヤジの弟子ではないぞ。それよりもこの装備は誰が完成させたのかを・・・・・」
「そのヴァッシュなんだが。真化で姿を変えてもらったんだ」
興奮が静まったようで俺から離れ、ヴァッシュならと頷いて一人で納得した。
「ビィおねーちゃん、この人は魔王サンですわ」
「おお、噂の魔王か。わちはビィ、鍛治師をしとる。よろしく頼む」
握手を交わしてさらに話と聞き込む。
「ビィは名匠か?」
「だったらなんや」
「ヴァッシュもそうだったけど、ヴォパールって鍛治をするなんて聞いたこともなかったから珍しくてな」
「この国じゃ別に珍しくともあらへんがな。しかし、オヤジの手が加わったこの鎧、見ていて惚れ惚れするのぉ。素材に何をつこぅたか気になってしゃーない・・・・・」
目がうっとりしている。鍛治師ってこういうやつしかいないのか?
「仕事の邪魔してたか?」
「うんや、寛いでいたから問題ないで。せや、自分に頼みごとはできるん?」
「今すぐしてほしいことなら少し待っていてほしいぞ」
「問題ない。ラヴィッツの外の世界の鉱物と素材を融通してほしいだけでの、多ければ多いほどわっちは新しいモンを作れるんや」
無言でオリハルコンをインベントリから出した。
「いる?」
「こ、こりゃあたまげた・・・・・が、今のわっちが扱えんもんを出されてもなぁ」
「いつか扱えるようになった時のために取っておいてもいいんじゃないか」
「む、一理あるがこれだけではの・・・・・」
ゴロゴロ!(たくさんのオリハルコンを床にばら撒ける音)
「まだあるぞ!」
「どんだけ持っとるんや!」
「あと、水晶系のモンスターの素材もかなりあるけどほしい?」
「欲しい! 譲ってくれるならワリャの武器を作っちゃる」
水晶の武器か・・・・・持っているんだけどな。
「何が創れる? 因みに今愛用している武器は形状を変えることできるんだが(短刀を大盾と連結、大盾から生えた刀身を斧に変えた大盾の柄と化する)」
「ほうほう・・・! まさにユニークな発想が詰まった武器じゃな! ・・・・・うむ、時間をくれ。絶対に期待を裏切らせん」
「費用は?」
「そんなもんいらん。店を構えておらんし」
おや、無料で武装を作ってくださるNPCが二人目?
「うーん、じゃあ、古匠になるつもりはないか?」
「なんじゃと?」
お、食いついた。
「自慢じゃないけど本土にいる二人の鍛冶師を神匠に至らせた実績がある。ビィも更なる高みを目指すなら協力は出来るかもだぞ。まず古代の武器が必要だけど」
「わちが古匠に・・・・・」
「今すぐ答え出さなくていい。次に会う時にお前の意思を聞かせてくれ」
頷くビィと別れて、エムに色んな場所を案内してもらった最中、闘技場があると聞き興味が湧いたので足を運んだ。
「ここでは腕を磨くヴォパールが実戦の経験を積むんですわ」
「だから強いヴォパールもいたんだな」
「魔王サンも挑戦してみるですわ?」
できるのか? それじゃあやってみようかな。エムに挑戦の意を示すと闘技場の中に入らせてくれるとクエストが発生した。
『修行』
・達成条件は10戦勝ち抜くこと
・クエストは失敗しても再受注が可能
・報酬はヴォパール武器 称号『兎の国の名誉国民』
・クエストが達成するまでアイテム及び装備のスキル以外の全スキル使用不可
「・・・・・スキルが使えない!?」
このクエスト、かなり難易度が高いんじゃないか? でも、装備のスキルは使えるのは不幸中の幸いだ。受注する前に装備をチェックして準備する。
「準備はよろしいですわー?」
「おう、いいぞー」
「では、開始ですわ!」
闘技場の出入り口を閉ざす鋼鉄の柵が開かれた。待ち構える俺の目の前に現れるモンスターは―――毒竜(レベル10)だった。
「エム。内容を聞いていなかったけど、出て来たモンスターと戦う仕様だっけ」
「そうなのですわ!」
となると、状態異常の攻撃をしてくるモンスターと戦う際は気を付けなきゃいけなくなるな。状態異常無効にするスキルまで封じられている今の俺は毒に対する耐性がない。
「こいつはPSと装備とそれに備わっているスキルが勝敗の有無を決めるクエストか・・・・・?」
毒を吐いてくる毒竜と同時に動いて右に回り、次に毒の吐息の攻撃をしてくる前に短刀と大盾を連結させて大剣に変えながら毒竜の身体に跳び乗った。
「戦い慣れている相手なら問題ないな」
こっちに振り向く毒竜の首をチョンパしてハイ終わり。
「さっすがですわ! この調子で頑張るですわ魔王サン!」
「次頼むわ」
はいな! と答えるエムが次に出したのはLV20で20匹の狐みたいな犬みたいな狼だった。呼び方はウルフでいいや。
「めっちゃ多いな」
一匹のウルフが鳴くとその一匹以外のウルフが俺に向かって牙を剥いて襲い掛かって来た。
「【紫外線】!」
視界に入るウルフ全ての身体が火炎に包まれた。
「さらに【妖眼】!」
初めて使用スキル。これは相手に状態異常を付与させるスキルだ。その状態異常の効果は『混乱』。目の前で混乱したウルフが仲間に攻撃を始め同士討ちが始まった。でも効果は10秒のみ。
「その10秒があれば数は減らせるってもんだ」
はい、さっきから浮かしたままの『救いの手』に装着させた大槌でねー? こうやってモグラたたきの要領でぶっ倒すのさぁー! ははは、互いが互いを攻撃し合っているところを狙って楽に倒せるって楽しいなぁー! よし、ほぼ倒した!
「さて・・・・・さっきから遠くにいるお前、群れのリーダーだろ」
「!」
もう混乱状態は解けているから、今は正気状態のあいつはビクッとなんか震えて俺を見ては怯える。最後の一匹になってしまい、とっても心細いに違いない。大丈夫安心して?
「仲間の所へ送って行ってやるから・・・おらぁあああああああ!!」
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオン!!!
―――後にキャイーン!? と闘技場に鳴き声が聞こえるがクエストはまだ続く。
3回戦―――地を這って陸で活動できる巨大な魚。口から吐き出す泥で攻撃、もしくはAGIを減らす泥の沼を作ってプレイヤーの移動を制限されていくが、麻痺させた状態でHPドレイン、時間を掛けて美味しく頂きました
4回戦―――猪突猛進しかできない猪だったが、猪の背中に乗ってちょっとしたロデオ気分を楽しんでから倒した
5回戦―――蝶の翅を持った巨大スズメバチ、フェイント込みで噛みつきと毒針の攻撃をして来たが翅を壊せば対処は楽っと
6回戦―――メタルスライムこの野郎・・・・・逃げてばかりで鬼ごっこをする羽目になった。俺じゃなきゃ早く倒せなかっただろう・・・・!(自傷当然で闘技場をマグマにして強制的にダメージを与えた)
7回戦―――久しぶりに見た岩ヘビ。バジリスクの番の方じゃない別のモンスターであることを祈る
8回戦―――溶岩蜥蜴に触れるとスリップダメージが生じるが【ヴェノムカプセル】の中に閉じ込めて毒で倒した
9回戦―――メタルスライム以外の初めて見るメタル系の巨大なゴーレム。逃げずに真正面から攻撃してくるのは称賛に価したが【メタル斬り】で攻撃してもかなりタフで時間がかかった
「ラスト一回! エム、終わらせるぞ!」
「わかりましたわ魔王サン!」
開かれる出入り口の奥から・・・・・あら、偶然ですね金蠍さん? あなたもラヴィッツに連れて来られたんですか? お互い苦労しますねー・・・・・でもさ。
「てめぇの攻略法はもうわかっとるんじゃーい!!」
まずは尻尾ぉ! その次は機動力を奪うために脚ぃ! 最後は背中に攻撃ィー!
―――30分後
「ははは・・・・・中々の強敵だったぜ・・・・・」
レベル100のモンスター相手にSTRが足りなかったし、何ならボスだからVITも相当だ。俺より硬くないと言えど、手強かったのは手強かった。突っ込んでくる暴走トラックの相手は苦労する・・・・・。
「おう、おめぇさんのヴォパール魂、確と見させてもらったぜぃ」
「魔王サン、凄かったですわー!」
エムはともかくいつの間にヴァッシュがいた。この流れもしや・・・・・?
「ボーナスステージとして11回戦があって、ヴァッシュと戦うのか?」
「うははは! 面白い事を言いやがる魔王だな。おめぇさんが望むのなら手合わせしてもいいがぁ、おいらは用事があってできねぇのよ。また今度な」
あ、違うのか。ちょっと安堵した。ヴァッシュとエムが観戦席から降りて近づいてくるから俺も足を運んで迎えた。
「ほれ、修行を乗り越えたおめぇさんに相応しい武器だ」
ヴァッシュから直々に受け取ったヴォパール武器、短刀と大盾をゲット。
『致命の短刀』
【VIT+10】
【武器成長】
スキルスロット空欄
『致命の大盾』
【VIT+15】
【武器成長】
スキルスロット空欄
「武器成長・・・・・?」
「持ち主のヴォパール魂と強さに呼応して、武器も自ずと成長し変化を遂げる。要はおめぇさん次第で武器を活かすも殺すも、弱くも強くもなるってこった」
話しを聞きながら装備した途端。短刀と大盾が見た目と形状が変わって・・・・・!
運営side
「白銀さん、等々VITが100万も夢じゃなくなった件について」
「・・・・・ぶっちゃけ、新大陸で一番攻撃力が高いモンスター超えてないっすか?」
「もう、あの称号を贈った方がいいでしょ。文句なしの数値ですし」
「そうだな。それと白銀さんのおかげでまだまだ旧大陸の隠しイベントが発掘してくれそうだな」
「あとどれぐらいでしたっけ」
「えーと未達成のイベントは・・・このぐらいっすよ」
「戦闘職より生産職のイベントはまだまだ発見されていないな」
「今後に期待しましょう」