来週までやることをやっておこうと、自分の中で決めたタスクを解消しようと決めた。
「サイナ。また水晶の木材の確保に手伝ってくれ」
「かしこまりました」
紡績機と機織を五つ用意してもらうのに必要な分を集めに宝饗水晶巣へ。当然のようにクリスタルモンスターズに邪魔されるが、【闇影の兵士】で押し返し快適な伐採の環境を作った。
「もやは敵無しですねマスター」
「旧大陸限定だかな。新大陸じゃ、俺より強い相手がたくさんいる。そいつらと戦うにはまだ旧大陸で強さを身に付けなきゃならないってわからされたし」
「私も全身全霊でマスターをサポートします」
「期待しているよ、サイナ」
おっと、伐採じゃなくて採掘できるポイントをめっけ、あっ、そーれ!
翌日・・・・・。
ルシファーからの依頼を果たした。いやぁ、大量に集めたわ。あれなら冥界の生産職の悪魔たちも喜んでくれると思いたい。頑張ってくれたサイナには俺の膝枕で労って頭を撫でる・・・・・ん?。
「・・・サイナ? 妙に熱いけどオーバーヒートしてないか?」
「問題ありません。許容の範囲内です」
「サイナ? 煙が出てるけど?」
「構いません。このまま私へのご褒美の継続を・・・・・エラー発生、エラー発生・・・・・」
「いや、さすがに構うわ!? しっかりしろサイナー!!!」
急いで機械の町に転移してサイナを駆けこんだラボにある卵型カプセルに押し込んでメンテナンスを始めた!
『お久し振りです三代目機械神様。征服人形サイナのメンテナンスを希望ですか?』
「その通りだ! アップグレードも出来るならそれも頼む!」
『かしこまりました。征服人形コードネームサイナのメンテナンスとアップグレードは一時間後に終了します。その間、なにかご要望があればお応えします』
要望・・・・・そういや?
「自分の手で機械を造る職業って手に付けれないか?」
『それでしたら奥にお進みください。あちらに機械神の叡智が詰まっております』
ヴンと音ともに浮かぶ転送陣。この中にも転送陣があったとは今まで知らなかった俺は足を動かし、転送陣に入ると一瞬で別の場所へ転送された。
「おお・・・・・」
工場と呼ぶに相応しい停止した状態の機械の器具や放置されている数多の道具がたくさんあった。長らく使われず忘れ去られたような静寂さを漂わせるも、見る限りまだ新品のままで使える感じが伝わってくる。
「ここが叡智か?」
『その通りでありそうではありません。機械神がここで数々の機械を造り、機械の町を発展させました。同時に失敗作も作っていました。ここでなら三代目機械神様の望む者が手に入るかと』
失敗作ってのは二代目機械神のことも含んでいそうだな。
『さらに別の場所へ移動してください』
また転送陣が部屋の隅で浮かび上がった。その上に乗った俺は別の場所へ転送され、そこにある数々の物に圧巻された。
『かつての機械神が完成させた機械をここで保管していました』
ロボ、ロボ、ロボ、何かのアイテムや武器、それらがたくさん鎮座されていた。一言で言えば武器庫みたいな場所だ。
「すごい、すごいけど、俺じゃあ使えないから置物だよな?」
『使用可能ですよ。それらはあくまで装備ですので』
装備扱いなんかい! いやでも、じゃあなんだと言われると返す言葉が見つからないから困っちゃうな。陳列されているロボの中を歩くと妙に既視感があるロボに目と足が留まった。
「これ、見た目からして青竜、朱雀、玄武、白虎だな」
『この大陸でもっとも偉大なる存在を倣って作られました。なお、その四機は合体可能です』
「ロマンがあるじゃないか。エネルギーとかは?」
『一度の起動で三分間。その後、三日間の再使用期間が要します』
めっちゃ強力そうなロボだもんな。当然の規制だろう。
「この人型ロボは?」
『どのような環境下でも活動を可能にするパワード・スーツでございます。海底や深海はもちろん、マグマの中や宇宙空間でも機械神様の身を守ります』
「俺以外の者達にも使用は可能か?」
『可能ですよ』
さらに見回ると陸海空の探索型のドローンや変身ベルト、町には販売していなかった兵器の類がたくさん発見できた。なんなら生物を模した格好いい変形するロボットまであったり試射、試乗が可能だということでサイナのメンテナスが終わるまでひたすらそうした。保管庫から離れる前にある物を見て目を丸くした。
「これ、どうしたんだ?」
『それは・・・・・わかりかねます。何時の間に保管されていたのでしょうか。今になって初めて認知しました』
「なら、これは貰ってもいいか?」
『ご自由に使用してください。物は使用されてこそ価値があるのですから』
ということで貰ったそれをインベントリに仕舞いサイナの下へ。ラボへ戻ればカプセルの扉が開きサイナが出て来た所だった。労いの言葉を掛けようとした口が彼女を見て止まった。
「・・・・・サイナ? 随分と変わったな」
「そうですか?」
人形、ロボットらしい外見ではなかったが、それを加味しても彼女が纏う雰囲気が変わった。
『コードネーム征服人形サイナの契約者、三代目機械神様に対する諸々のデーターが非常に高い数値を誇っておりました。エラーが発生した原因を調査したところ、三代目機械神様のご褒美がコードネーム征服人形サイナにとって好意の対象から今までにない幸福感を処理しきれないほどのご褒美であったからでした』
膝枕でエラー生じたのか!? ポンコツ過ぎやしないかサイナさん!? 当の彼女は隠したかったことが暴露されたからか、俯いて耳まで顔が真っ赤にして恥ずかしそうに小刻みに震えていた。あらやだ可愛い反応。
『ですので、処理できるよう更なる改造を施しました。おめでとうございますコードネーム征服人形サイナ。あなたは征服人形でありながら征服人形を超えた存在になりました。創造主機械神様もお喜びになられているでしょう』
「疑問:征服人形を超えた存在とは?」
「征服人形では味わえない人間の三大欲を得たのです。睡眠欲、食欲、性欲、そしてそれらとは別に契約者との子を成す性行為も可能になったのです。それはもはや通常個体の征服人形ではなく知的生命体(人間)として自称しても問題ありません」
「疑問:私は元々知的な征服人形です」
言うと思ったよ。
『故に、征服人形であろうと人間の男女のように契りを結べますサイナ。そして三代目機械神様』
「うん?」
『これは創造主機械神様の手によって造られた全ての征服人形を管理するAIではなく、私という存在からのお願いがあります。―――サイナを幸せにしてくださいませ』
その言葉に耳を傾けるサイナと俺は互いに視線を向け合っていて、先に俺は力強く頷いた。
「もちろんだ」
『ありがとうございます。三代目機械神様・・・いえ、死神・ハーデス様。これで私の役目も終わります』
「役目? 消えるのか?」
『いえいえ、私自身も征服人形として活動するだけです。何時かお二人の前に姿を見せることでしょう。私の契約者はこの機械神様が築いた機械の町そのもの。いわば管理者となり永久を過ごします』
不意に俺の目の前に青いパネルのメッセージが浮かんだ。
『このラボの所有者を正式にマイホームとして死神・ハーデス様に譲渡いたします。もしもサイナの身体に深いダメージが負っても修復できる設備が必要ですからね。他の工場や保管庫同様も死神・ハーデス様の所有物です』
「ん、ありがとう。質問だけどサイナ以外の征服人形をアップグレードする施設はあるか?」
『あります。その場所は私が契約された征服人形にお伝えします。それでは、またいつかお会いできることを楽しみに待っています』
そう言う名もなきAIからの言葉はなく残された俺達は・・・・・。
「マスター、征服人形を超えた私は今、マスターと同じ人としてこれまで以上のサポートをいたします。それが当機、征服人形として作られた私の義務です」
「ああ、わかっている」
「ですが・・・人間と変わらないアップグレードされた私は、私のままでよろしいのでしょうか?」
どこか不安を覚えている様子のサイナに近づき、彼女と視線を合わせながら肩に手を置いた。
「サイナはサイナだ。征服人形だろうとも人間だろうとも、俺と契約してくれたのはサイナという存在だけだ。これからも俺の側にいてほしい、支えてほしい。それに―――」
これからも一緒に幸せになろうサイナ―――と囁く。
「・・・・・」
サイナはうっすらと顔に朱を散らばせ・・・・・小さくもハッキリと頷いた。
「わかりました。マスター・・・ハーデス、その、こういう状況では『愛してます』と言えばよろしいのでしょうか?」
「うん、そうだサイナ。俺も愛しているぞ」
「・・・・・ッッッ」
うーん、恋愛経験がないからそっちの方面でポンコツっぽいな。顔を真っ赤にしちゃって可愛い。
「口づけ、していいか?」
「っ・・・・! ・・・・・は、い」
お互い初めて出会った場所で互いの唇を重ね、サイナと契りを結んだ瞬間。格納鍵がインベントリから飛び出し、俺達の目の前で二つの指輪に変わって俺とサイナの薬指に嵌った(白妖精の指輪が装着済み)。
『征服人形の結婚指輪』
効果:装備枠を二つ増やす特別な指輪。この指輪の装着後は二度と外すことはできない代わりに『征服人形の格納鍵インベントリア』と同じ効果が発揮する。プレイヤーが死に戻りしても、このアイテムとアイテムに収納・登録された全てのアイテムがドロップされることはない。また契約した征服人形を指輪を介して召喚・送還ができ、プレイヤーのHPとMP【STR】【VIT】【AGI】【INT】のステータスが反映、一部を除きプレイヤーのスキルの使用が可能。
【征服人形】自分の征服人形と現在の日々を語るスレ51【従者=メイドだよね?】
・契約したマスターは任意で現況を語ろう
・契約相手の彼女を熱く語っても相手の征服人形を侮蔑や侮辱をしないこと
・大いに自慢してよし!
101:奥様はメイド
早くマリーちゃんと結婚したい!!!
102:オタク
それはこの掲示板が初めて立ってから誰もが願っている希望だから
103:メイメイド
好感度を上げるゲームは得意のつもりではあったが、他に何かするべきことでもあるのだろうか
104:アイドール
恋愛シュミレーションゲームをNWOの中で実際に自分ですることになろうとは誰が思うよ? だが、数々のゲームの美少女美女、美熟女を攻略した俺に抜かりはない・・・・・はず!
105:にぃにぃ
第二陣の者ですが、好みの幼女メイドをゲットできてから何の進展も進歩もできない俺にアドバイスして・・・・・(泣)
106:メイド大好き
≫105 気持ちは痛いほどわかる。まずは彼女のしたいことをさせて、喜ぶプレゼントをするんだ!
107:お兄ちゃーん!
いっちゃん高い武器を与えると好感度が一気に高くなるって情報はその通りだからな!
108:カワイモノ
高額の武器をプレゼント・生産系の仕事をしてもらう・毎日のコミュニケーション・協力戦闘。これらを毎日繰り返せば自然と好感度が高くなるのはもはや当たり前なんだよな
109:カセイフ
高級なものをプレゼント、家での家事、夫婦生活、共働き。リアルで例えるとこーいう感じなんだよなぁ。お宅ら、リアルでも幸せ?
110:ドカセイフライフ
≫109 聞くなぁああああああああああああ!!!
111:ボッチ・ザ・ワン
≫109 お前、リアルの話を持ち込むんじゃねーよクソが!
112:サイレンス・ゼロ
≫109 そういうこと俺達に訊くんならまず自分のリアル状況を言えよ!
113:カセイフ
それもそうだな。リアルじゃあ同棲している彼氏と愛し合っているぜ!
114:ロボトミネータ
????? 女性プレイヤー、だよね?
115:カセイフ
ご想像にお任せします。まぁ、中らずと雖も遠からずとだけ言っておこう
116:ドクシンゴ
・・・・・これ以上聞いちゃいけないって本能が訴えてくるんで自慢させてくれ。俺のメイサちゃんが尊い。ティーセットと送ったら優雅に紅茶を飲むシーンが素敵すぎる⊃□
117:死神・ハーデス
征服人形を持つプレイヤーに報告だけ致します。この度、俺の征服人形サイナと結婚できました。⊃□
118:ゴスロリ青年
おお、洋風のホームの中で紅茶を飲むメイド服のドールちゃん!
119:万能メイドオ
やっぱり和風じゃなくて洋風の建物が・・・・・待って?
120:奥様はメイド
結婚んんんんんんんんんんんんん!!?!?!????!???!!?
121:アイラブメイド
白銀さんやんけ!
122:メイドINジャパン
うわー! やっぱ白銀さんが先に結婚できたかー! って、スクショはどこで撮ったかわからないけど薬指にお揃いの指輪があるー!!
123:奥様はメイド
白銀さん、どうやって結婚できたかご教授くださいませんかお願いします!! 自分、愛鍵じゃなくて格納鍵を持ってます!
124:死神・ハーデス
俺以外持っているプレイヤーは地味に初めて聞いた。参考になるか分からない前提で。俺の場合、一日ずっと一緒に共働きした労いで膝枕のご褒美をしてたら、元々高かったらしい好感度の数値が超えるほど幸せ過ぎてエラー発生してな。機械の町でアップグレードしたら人間と同じ『欲』を得たことで結婚できた
125:天使なメイド
征服人形ってアップグレードできたの!? しかも機械の町で!?
126:ジャンゴ
ヤバい・・・うちのドールちゃんが嬉しい恥かしいあまりに顔を真っ赤にする想像したら、尊すぎるんだが???? あの、その時のスクショありませんかね???
127:死神・ハーデス
そんなことする余裕がなかったわ! ぶっ壊れると思って急いで機械の町に行ったんだぞこっちは!
128:奥さんは美人
そりゃあ慌てるわな。 ≫126 ちょいと不謹慎だよ
129:奥様はメイド
アップグレード? 白銀さん、それができるのは機械の町? だとしたらどこにあります?
130:死神・ハーデス
詳細は言えないが、征服人形が知っている。訊いたら教えてくれるかも。それじゃ、報告したから俺は抜ける
131:奥様はメイド
今聞いた。本当にアップグレードする施設があるって。これからマリーちゃんのアップグレードしてくる! 白銀さん、情報ありがとう!
132:幼女大好きボクコン
≫131 早いな!? でも同じく聞いたら教えてくれた俺も行ってくる!
133:闇深きメイド
欲を得たって、三大欲ってこと? じゃあ、睡眠と食欲ともう一つの方も・・・・・?