バカとMMORPGと召喚獣!   作:ダーク・シリウス

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ノロワレ

古代都市サーラの至る所でノロワレに襲われる【蒼龍の聖剣】。突然のモンスターのスポーンに泡を食いながらも応戦する。一撃で倒せるプレイヤーがいればそうでもないプレイヤーがしばらく浮き彫りするが、後にハーデスの黄金の対秤によって強化されたプレイヤーが押し返し、ギルドマスターの指示に従い都市からの脱出を図った。

 

全員が地上に繋がる崖の出入り口前に集うと揃って深い息を吐いた。

 

「死に戻りした奴いるか? お互い、確認し合ってくれ」

 

ハーデスの指示で互いを確認し合うプレイヤー達に一人も犠牲者が出ていないと判明する。次に攻撃を受けたプレイヤーがいるか調べると、十人以上が噛まれたり引っ掻かれたと報告が挙がった。

 

「状態異常は?」

 

「めっちゃ呪われてる。ダメージが継続していて、噛まれた部分が動かせない」

 

「しかもHPの減少と同時に呪いが身体に広がっていくみたい」

 

「俺も同じだ。脚がさっきから動かせれないんだ」

 

これが証拠とばかりどす黒く食べ物が腐って生じるカビのような物を見せる彼等彼女等の報告を聞き、ギルドメンバー達は顔を強張らせた。

 

「頭に呪いを受けたら即死じゃね?」

 

「呪いを受けたプレイヤーって死に戻ったら元の状態に戻る・・・のか?」

 

「戻らなきゃゲームが崩壊するわ。別の形で呪いを受けたままになりそうだけど」

 

「呪いに対して有効なのは聖なる水とか、呪いの大本を倒すとかだよな」

 

「残念ながら、うちにヒーラーがいないんだよなー」

 

自然と一人のプレイヤーに視線が向き、その視線を一身に浴びるプレイヤーは少女のプレイヤーに抱き着かれて慰めていた。数多の視線に気付きながらも慰める手を止めないプレイヤー、ハーデスは言った。

 

「・・・・・一か八か、試してみよう」

 

イカルから優しく離れスキル【ガブリエル】を発動するハーデス。頭上に天使の金の輪っか、背中に六対十二枚の純白の翼を生やし豊かな身体を白い布で巻いて隠す絶世の美女に変身した。

 

「白銀さんが違う美女になったぞー!!」

 

「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」

 

「素敵です、綺麗ですお姉ちゃん!!!」

 

「・・・・・俺、このまま死んでもいい気分になった」

 

オイコラ、と呪いを受けて死に戻りすることを甘受しようとするプレイヤーに内心ツッコミを入れつつ華奢な腕を天に衝きだす。

 

「【聖歌の祝福】」

 

【蒼龍の聖剣】のプレイヤーの足元に金色の陣が浮かび上がり【自然回復(大)】【状態異常無効】【系統:悪無効】の効果が付与される。呪いを受けたプレイヤー達にもその効果は付与され、呪いにも影響が出て彼等彼女等を蝕むどす黒い呪いが光となって消失して解呪されたのであった。

 

「おお! 呪いが消えた!」

 

「やった! ありがとう白銀さん! しかも効果が続いているよ!」

 

「いや、女神様!」

 

「ガブリエルって最上級の天使で女神じゃないですよー」

 

短刀を大剣に変えるハーデスの戦闘続行の意思に座っていた【蒼龍の聖剣】のプレイヤー達は立ち上がり、武器を装備・・・してやられたままではいられないという風体で呼応した。

 

「【身捧ぐ信仰】! 全員、私に勝利の祈りを! この【身捧ぐ信仰】というスキルは私に祈りを捧げたプレイヤーに私の防御力が付与された状態の【カバー】が働きます!」

 

「「「「「「「「「「かしこまりました天使様! あなたの為に勝利を捧げます!」」」」」」」」」」

 

手を組んで祈りを捧げだすプレイヤーの頭上に天使の輪っかが浮かび出した状態で、再び古代都市という戦場へ―――。

 

【炎帝ノ国】―――。

 

「マジであるなピラミッドがよ」

 

「【蒼龍の聖剣】から得た情報は間違いありませんでしたねミィ」

 

「互いが敵同士でない限り彼が我々に嘘を言う道理はない。この砂漠で共に黒竜を倒した戦友として教えてくれたのだから」

 

「教えてくれたと言っても、もう先に入って色々と見つけているんじゃね?」

 

「そう言うなクロム。我々にも何か手に入るものがあるかもしれないぞ」

 

赤い衣の集団の前に立つ主力のプレイヤー、【炎帝ノ国】のミィ、シン、ミザリー、マルクス、クロム、カスミがハーデスの情報リークによりギルドとしては二番目に到着した。

 

「でもさぁ、よかったの? 【炎帝ノ国】以外のプレイヤー・・・しかもおっかない奴らまで来ちゃったよ?」

 

マルクスが同ギルド以外のプレイヤーの存在が気掛かりで背後に立っている多くのプレイヤーに意識する。

 

「仕方がない、我々が集団で動けば他のプレイヤーが勘付く。同じ眷属のプレイヤーだろうと彼等の自己責任だ」

 

「だな。一緒に戦うならいいが、悪さをするプレイヤーまで面倒を見るつもりはねぇな」

 

「異論はない」

 

話しが終わったところで【炎帝ノ国】はユニークエリアに続くピラミッドの門を潜った。場面が変わり地下空間の世界がミィ達の視界に飛び込み、古代の黄金都市で幅広く戦闘が起きている光景を目の当たりにした。

 

「お、モンスターと戦っているのか?」

 

「いや、まだ戦っているというべきじゃないか? 私達が付いた頃にはもういなくなっていると思っていたんだが」

 

「【蒼龍の聖剣】でも厄介なモンスターがここにいるって?」

 

「もしかしたら、こうなる可能性を考慮して私達をここへ招いたかもしれませんね」

 

「そう言う事情ならば我々【炎帝ノ国】はこれより【蒼龍の聖剣】と共闘する! 行くぞ!」

 

「「「「「「「ハッ! ミィ様ッ!!」」」」」」」

 

断崖絶壁から伸びる長い足場を下って古代都市へ駆けだす【炎帝ノ国】だったが、地震が発生した。何かの前触れだと認識して足場の揺れが治まるまで体勢を崩さないで堪えていると、都市から禍々しい巨大なゾンビのようなミイラのような人型の生物が上半身だけ出した姿を現した。

 

「ボスか! でっかいな!」

 

「急ぐぞ!」

 

急ぎ足で改めて都市へ。ミィ達の耳や目がボスに対する戦闘音とプレイヤーの気合の声が見聞できて、やっとの思いで【蒼龍の聖剣】と合流を果たせた。ミィ達は巨大なボスモンスターの他、小型の異形のモンスターと戦っているプレイヤーの助太刀に入った。

 

「【蒼龍の聖剣】!」

 

「え? へ? 【炎帝ノ国】!? あ、もしもの応援って【炎帝ノ国】か! 助かった!」

 

「説明をしてくれ。何分、ここに来てほしいと言われただけで細かい説明を受けていない」

 

「えーと、見ての通りレイドボスと戦っている! でも気を付けて、呪いという状態異常攻撃をしてくる! 呪いを解除しない限りダメージが継続する! あと、呪いは本来の状態異常とは別だから呪いを解除するスキルがないと死に戻りする!」

 

そんなモンスターと戦っていた【蒼龍の聖剣】のプレイヤーの他に別のプレイヤーも口を開いた。

 

「ボスに交じって呪いを付与してくるノロワレってモンスターが無限に湧いてくる! 応援を呼んだギルドが来たら俺達全員が共闘してくれるそのギルドと一緒に戦ってくれって言われた!」

 

「了解した。ならば我々も露払いを手伝おう。【炎帝ノ国】! ノロワレを倒せ!」

 

「「「「「「「かしこまりました!!!」」」」」」」

 

【炎帝ノ国】のギルドメンバーの登場で疲労の色が浮かんでいた【蒼龍の聖剣】のギルドメンバーが安堵の色を浮かべ、負けじと無限に湧くノロワレ相手に不慣れながらも協力して戦い出す。ミィ達はボスの下へ近づき【蒼龍の聖剣】の主力と合流する。

 

「ペイン」

 

「ミィ、朱雀以来だな」

 

「ああ、状況は?」

 

「仲間達がノロワレを相手にしてくれている分、攻撃が専念できている。が、中々に攻撃が通らない。ハーデスのように硬いんじゃなくて、攻撃そのものが通りにくいという感じだ」

 

ペインと一緒に見上げれば二体の溶岩のリヴァイアサンが巨大な異形モンスターに巻き付き、動きを封じている間に攻撃しているフレデリカ達だが、ハーデス達のレベルとの差を差し引いても強くない筈のモンスター。まだHPが二割しか減っていないことにミィも不思議に思った。

 

「ところで、ハーデスは?」

 

「丁度、攻撃しようとしている」

 

視線を上に向けるペインに釣られてミィも視線を上げると、黒と白の少女と金髪の女性がたくさんの大槌を従えてレイドボスの頭に鋭く上段から打ち落とし叩きつけたその轟音は地下空間全体まで広がり、一気にHPを三割も減らしてみせた。

 

「・・・・・あれが?」

 

「また違う女性に変身するスキルを使っている状態だよ」

 

マイとユイを抱えてゆっくりと下りてくる女天使のハーデス。

 

「丁度いいタイミングに来てくれましたね」

 

「会うたびに違う女に変身するのだな」

 

「その分、強力なスキルが手に入るのも事実。話はあとにして一緒にレイドボスを倒しましょう」

 

「お前だけで倒せるのでは?」

 

女天使ハーデスは首を横に振った。

 

「今のこの姿のままでいると普段使っている【系統:悪】のスキルが使えない」

 

異形のレイドボスが不意に腕を伸ばして二つのギルドのプレイヤーと戦っているノロワレだけ掴み上げ、捕食するのが見え見えで、ハーデスが跳躍してノロワレを掴んだ手を大槌で弾いて阻止した。

 

「だから【STR】極振りに近い状態で戦っているところです。あの巨大ノロワレの攻略方法は、いかに回復させないでスピーディーに倒すかってところでしょう」

 

「攻略方法が判れば戦いようがある。カスミ、シン。私とボス攻略に参加するぞ。クロムとマルクスはノロワレの駆逐と足止めを頼む。ミザリーは味方の回復を頼む」

 

ミィに指示を受けた各々のプレイヤーが動き出す。

 

「それとハーデス。一つ謝罪することがある。我々の動きを補足して便乗して来た辰の眷属にいる質が悪いプレイヤーも交っている」

 

「それはこの戦いが終わり次第で見極めましょう」

 

「わかった。では―――」

 

「倒しましょう」

 

燃え盛る炎の塊を赤い短剣から放つミィと同時に炎と雷の閃光を放つハーデス。

 

・・・・・。・・・・・。・・・・・。

 

・・・・・。・・・・・。

 

・・・・・。

 

 

【炎帝ノ国】も加わったことでノロワレの駆逐する速度が段違いに速くなり、寧ろプレイヤーがノロワレを探して瞬殺するほどまで都市から駆逐しきった。その結果が巨大ノロワレの回復手段を奪い、二大ギルドからのフルボッコを受けHPが少しずつであるが減らせた。

 

「油断するな! このまま押し込め!」

 

「出し惜しみはなしです! イカル、メイプル! 【相乗効果】【金炎】【太陽神鳥】を!」

 

「「はい!」」

 

二人の少女が金色の炎に燃える金色の神々しい巨大な鳥に変身して、【ゴッドバード・ストライク】を使用した。眩しいほど輝く光の鳥となった。誰もがその姿に視線を奪われる中、俺が少女の背中に乗ったまま二人が巨大ノロワレの身体に突進し、大きな穴を作るほど穿った威力は語るまでもない。巨大ノロワレにぶつかる直前に真上へ跳躍、落ちながらでかい頭を思いっきりぶん殴って前のめりに倒させた。

 

「お、スタンが入ったな! 【崩剣】!」

 

「今のうちに総攻撃をするんだ!」

 

「ならば【原初の火】!」

 

ミィの胸元に小さな炎が浮かび上がり、その火に触れながら炎系のスキルを発動していく。何をする気なのかダメージを与えながら見ていればミィから巨大ノロワレと距離を取れと叫ばれ、俺を含め全員がその通りにすると。

 

「【原初の火】ーーー【罪禍ノ神炎】!」

 

ゴオオオオオオオオオオッッッ!!!

 

巨大ノロワレが紫と黒が入り乱れた炎に燃えだした。なんだこれ? HPがみるみるうちに減っていくぞ。

 

「強力なスキルだが、その分デメリットが大きい」

 

「あれで倒せたか?」

 

「あのモンスター次第だな。だからあの炎に触れるなよ。プレイヤーにも燃え移るからな」

 

それは困るスキルだな。なのでミィの言葉通りに手が出せないで三割まで減るのを待つしかなかった俺達の目の前で巨大ノロワレが、絶叫の咆哮を上げた。地面から黒いスパイクのような突起物が生えだして、掴み上げるそれは巨大ノロワレにとって小枝か短剣のようなもの。プレイヤーから見ると、巨人が持つ巨大な大剣に彷彿させる。

 

カッ!

 

「っ!? ミィ、シン、カスミ、ミザリー! 私の背後に来てください!」

 

「「「「っ!?」」」」

 

武器として振るうならばあの発光は―――次の攻撃の溜め=チャージ! ステータスを防御特化に戻し【統率者】のスキルを使い、ギルドメンバーのみに俺のスキルを付与した。

 

「都市にいる全プレイヤーは今すぐ建物に隠れて!! レイドボスが範囲攻撃をしてくるかもしれません!!」

 

 

「マジで!?」

 

「あ、本当にボスが攻撃の構えをしてる!」

 

「急げ急げ!」

 

「中に入れ―――なーい!!」

 

「ターンク! 俺達を守れぇー!」

 

「なぁ、白銀さんのカバーで守られてる俺達が肉の壁となって防げねぇ?」

 

「死に戻りする覚悟があるならやってみろ。俺はやってみたくなったがな!」

 

「よーし、腕を組んで踏ん張ってみようか!」

 

 

なんか気になる事を言っているしやろうとしている声が聞こえてくるなー。

 

「お姉ちゃん!」

 

「ハーデスさん!」

 

【太陽神鳥】を解除して傍に降り立ったイカルとメイプル。丁度いい、この二人と試しにやってみようじゃないか。

 

「二人共。【カウンター】で攻撃を返しましょう!」

 

「「はい!」」

 

「【カウンター】で!? レイドボス相手にできるのかそんなこと!」

 

「できなくても生き残れるから問題ないよ!」

 

「その通りです!」

 

次の瞬間。最高潮に達したチャージの証である光を纏った巨大ノロワレの武器が横凪ぎに払われた直後に飛ぶ斬撃が衝撃波として俺達に襲った。

 

「「「【カウンター】!!!」」」

 

三人分、そして【八重の狂龍】の効果で×8のダメージを食らえ! 俺達を襲う衝撃波のダメージがさらに【復讐者】の効果も相まって巨大ノロワレの一撃が自分に跳ね返されて大ダメージを受けた。

 

オオオ・・・・・オオオオオオオォォォォォォォォォォ・・・・・・!!?

 

ミィの継続ダメージでもともと少なかったHPが一気に0となって巨大ノロワレが光となって弾け飛んだ。

 

「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」

 

ハァ~・・・・・。

 

そんな深い溜息を吐くプレイヤーは主にその場で腰を落とし、全身から力を抜いて倒れ込む【蒼龍の聖剣】だった。まだ余力を残して歓喜の声を上げる【炎帝ノ国】+αプレイヤーと違って俺はともかく仲間達は肉体的にも精神的にも疲労困憊だ。

 

「お姉ちゃ~ん・・・・・」

 

「疲れましたねー」

 

甘えてくるイカルと苦笑を浮かべるメイプルも疲れ果てている様子だった。二人には悪いが報酬の方は如何に・・・・・?

 

 

『参加人数171/500人。初回で呪われし古代都市サーラを攻略した【蒼龍の聖剣】【炎帝ノ国】、またプレイヤーの成績発表をします。Bランク【蒼龍の聖剣】79%。Cランク【炎帝ノ国】21%。Dランク【その他のプレイヤー】0%。以下の戦績を残したプレイヤーに見合う報酬を授与します』

 

 

「・・・・・なんだこれ?」

 

「こんなクエストを受けた覚えが無いぞ?」

 

「特殊なエリアクエストなのか?」

 

「いや、そもそもクエストとは限らないぞこれ」

 

「もしかしてランクみたいな結果を競い合うイベントエリアなんかじゃないか? リアルの携帯ゲームで他のギルドと一番高いダメージ数値を叩き出す競い合うイベントだってあるんだし」

 

「あー、それかも? なんか納得できるわ」

 

「でもBランクかぁー。ま、【蒼龍の聖剣】だけじゃあ厳しすぎたからここら辺が妥当かね。あ、【炎帝ノ国】の人、ありがとうございましたー!!!」

 

「「「どういたしましてー」」」

 

 

なるほど、クエストじゃなくてダメージの総合数を競うイベントエリアか・・・・・。元の姿と性別に戻してミィに近づく。

 

「周りの話を聞く限りそんな感じのエリアらしいなここ。ユニークエリアとばかり思っていたんだが、【炎帝ノ国】の協力もあってやっと倒せたようなものだ。感謝する」

 

「構わない。こちらも思わぬ報酬を得れたのだからな。良ければ互いに得た報酬の情報を交換しないか」

 

異論はないと俺から打ち明けた。

 

「Bランクの報酬は【呪耐性大】と【呪いⅢ】だ。【呪耐性】は文字通り呪いのダメージを軽減するもので、【呪いⅢ】は対象に永続的にダメージとランダムの効果を付与するスキルらしい。装備不可、回復不可、身体の一部の阻害・・・は例えると腕に呪いが受けたらその腕が動かせなくなって使えなくなる奴だろうな」

 

「厄介な呪いだなそれは。であれば呪いの耐性が必要不可欠と見える。次は私だが【呪耐性小】と【呪いⅡ】。そちら下位互換というところだ。どうやってランクが決まるのかは、予想できているか?」

 

「ノロワレの撃破数じゃなくて、巨大ノロワレのダメージ数だろうな。となると、敢えて回復させてダメージ数を稼ぐ方法だったらAランク以上いけたのか・・・・・?」

 

「かもしれないが、最終的に倒さなければ骨折り損になるだけだ」

 

そうだなーと。思っているとどこからか怒声が聞こえて来た。それも当たり散らして周りに迷惑をかけるような喧騒のごとく・・・・・。

 

「ああ、そういえばいるんだっけ?」

 

「すまない。こちらの動きを察知されてな」

 

「いずれ他のプレイヤーにもここの存在に気付く。遅かれ早かれだよ」

 

ミィと一緒に喧騒の現場へ赴く。そしてちょーとO・HA・NA・SHIをすると小悪党の捨て台詞を言い残して奴らは逃げ去った。

 

「ハーデス、これからどうする?」

 

「個人的にはレベルをⅤと呪無効まで上げておきたいんだよな。今日以降だと、独占できなくなるし」

 

「そうだな。欲を言えば私もそうしたいところだが。【炎帝ノ国】もさすがに連戦は難しい。が、再挑戦できるのか?」

 

わからないな。取り敢えず地上に出てもう一度入って確かめる必要がある。

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