四本の大樹を畑の入り口付近に植え替え&移動を済ませているときに、待ち遠しいと身内のファーマー&テイマー達が見に来た。見慣れない一本の大樹と巫女服を着た少女を見て興奮する一部の男性プレイヤーに近付かれたカグヤが、悲鳴をあげつつ幣を思いっきり打ち下ろした時、天空から雷が落ちて阿呆共がダメージを受けた。
「ち、近付かないでください! この身この心はすでに私の主様の物なのです!」
「何時からそうなったんだ?」
「出会った瞬間からです!」
おおう、そうなのか。それは知らなかった。で、【神罰】の効果は何なのか食らった阿呆共に訊くと。
「ま、麻痺状態と行動不能、回復不可になってるぅぅぅ・・・・・」
「お、俺は・・・行動不能にスキルの使用不可だぁ・・・・・」
「痛いのが気持ちいいっ・・・・・この感覚は一体・・・・・? 」
危うい目覚め掛けていた一人を無視し、プレイヤーに対する阻害を付与するスキルだと把握できたところで約束の時間となった。集まった【蒼龍の聖剣】等にメガホンで伝える。
「集まったなー? これより説明するから静かにしてよーく聞いてくれ。見守り隊のプレイヤーもなー」
「ウェーイ!」
「イェーイ!」
「待ってましたぁー!」
静かにと言ってもこれから発表される話を聞きたくて抑えきれない興奮が一部のプレイヤーを騒ぎたたせると。また晴天なのにまた落雷が起きた。
「主様の話を静かに聞けない愚か者には天罰を下しますよ?」
「「「「「「・・・・・」」」」」」
え、なにこの子。暗い笑みを浮かべてプレイヤーを脅すの? 控えめに言って恐いぞ? 沈黙したプレイヤー達を見て満足し、俺に頭を垂らすカグヤにだ。
「どうぞ主様」
「カグヤ、次からはあんまり過激な対応はするなよ。嫌われるぞ」
「構いません。私は主様一筋ですから。他の有象無象の男達には一切興味ありません。そして・・・・・フフフ、愛する至高の主様の邪魔をする者は神に代わって私が神罰を下します。ええ、それはもう塵も残さず徹底的に・・・・・」
「「「「「「「(この樹精、ヤンデレだ!!)」」」」」」」
あれー? 最初に出会った頃の清楚な印象はどこにー?
「えーと、話を続けるぞ俺の背後にある四つの大樹があるよな。それぞれの大樹にはゆぐゆぐ達が木像を作って自分達の本体である大樹に設置した。その結果、俺達プレイヤーが祈りを捧げると経験値を消費する代わりに水臨大樹の上にダンジョンが出現したんだ。俺とタゴサックは水臨大樹の試練というダンジョンに入って問題なく攻略したが、他の三つの試練はまだ攻略していない。そこで、これからそこに行きたいとこの場に集まったみんなにも好きな四つの試練を攻略してほしい。得た情報は好きに扱っていいからよろしく頼むぞ」
「「「「「「・・・・・」」」」」」
「俺からの話はこれでおしまいだ。各自、水臨樹と世界樹、水晶樹に神樹の前にきちんと綺麗に整列して祈りを捧げろ! 返事してよし!」
「「「「「「はーい!」」」」」」
四列の長蛇の列があっという間にできて、祈り(経験値)を捧げた仲間はソロで挑戦するため先に水臨大樹へ駆けていったり、パーティで挑むためにメンバーが揃ってから向かうと二つの行動を取る身内を見送る俺に見守り隊のプレイヤーが集まって話し掛けてきた。
「あのぉ、俺達もそのダンジョンに行ってもいいのか?」
「神獣の眷属が独占しないでくれるならいいぞ。まぁ、これは俺個人の願いだから無理だろうけど、俺の断りが必要じゃないから自由に挑戦していいよ」
「中立のダンジョンにしたいと?」
「そうそう。だって出現するモンスターはかなり強いけど樹精が手に入るダンジョンを独占されたら、独占した神獣の眷属を集中砲火するだろお前ら」
「え、樹精が!? 本当に!?」
俺は嘘は吐かない魔王だ。ゆぐゆぐに連れてきてくれた新しく迎えた樹精(命名ジャンヌ)を紹介すると、プレイヤーは開いた口が塞がらない表情をした。
「念のために言っておくが、樹精はレアモンスターだ。ユニークのノーム達と同じぐらいか、それ以上の低い確率で出現すると思ってくれ」
「ああ、やっぱりそうだよなぁ・・・・・でも、樹精が出るダンジョンの発見はすごくありがたい」
「あと、水臨大樹の試練ってダンジョンには宝箱がある。俺が見つけたのは樹木系のモンスターから一時的に好意を寄せられるアイテムだ。それを野生の樹精に使ったら、もしかしたらテイムしやすくなると思う。見つけたら試しにやってみるといい」
そのサンプルを見せ、スクショをさせたプレイヤーも未だに列を作っている身内の背後に回って水臨樹に祈りを捧げると急ぎ足で水臨大樹へ走って行った。そんな背中を見てこの後の予想が現実となる。
―――数十分後。
「水臨大樹にあるダンジョンを挑みたいプレイヤーは列を作れー! ファーマーの畑の出入りの邪魔しちゃダメだからなー!」
「ほらそこ! 割り込まない! ダンジョンは逃げないから後ろから並びなさい!」
「祈り終えたプレイヤーは直ぐに移動しろー! パーティで行きたいプレイヤーは農業地区の出入り口、中央の噴水で待機するようにー!」
「ルールを守らない奴は白銀さんに怒られても知らないからなー!」
「水臨大樹のダンジョンだけは独占しないでくださーい! 始まりの町のダンジョンは誰でも攻略できる中立のダンジョンとして維持するためでーす!」
水臨大樹のダンジョンの話は瞬く間に多くのプレイヤーの耳に入り、我先と俺の畑の前に押し寄せてくるプレイヤー達の相手を強いられることになった。四つの大樹から一メートル離れた定位置で停止してもらい、祈る番になったプレイヤーは大樹の前に寄って祈ったら、直ぐに混雑の影響を受けずスムーズに農業地区の出入り口へ移動してもらっている。
そんな言動を繰り返していると見守っていたプレイヤー達が協力を買って出てくれて、お陰で奥まで並んでいるプレイヤー達への対応が出来ている。マジで感謝だ。後でお礼の品を用意してやらねば。っと、また通信が届いた。これで10件目だ。
『白銀さん、いたっ、いたぁー! 樹精がいたよー! でも捕まえ損なったようおぉぉぉぉーん!!!』
「おう・・・そいつはドンマイだ」
『手伝ってくださいお願いします!』
「悪いが今離れられない状況になっている。俺の畑の前が行列ができてしまっているから」
『ノォオオオオオオ・・・・・!!!』
すまんな・・・・・頑張ってくれや。こっちはこっちでこの行列を習慣にしておかないとお互いが困ることになるんだ。・・・・って、またか。通信相手は・・・ミィか。
『ハーデス、ミィだ。水臨大樹のダンジョンの独占の件だが』
「どうだった?」
『少し時間は掛かるが、お前の要望通りになりそうだ。始まりの町のダンジョンだけはどの眷属も独占行為はしない、と各眷属の代表の半数がそれに賛成した』
「仮に独占をした眷属はどうするつもりだ?」
『故意でしたか、不可抗力でしてしまったかなどの判断は私達おろか誰もではできない。本人しか知り得ないのだからな。よって独占した眷属もそのダンジョンの攻略を禁じる方針となるかもしれない』
「禁じていようが隠れて攻略する輩は必ずいるだろうよ。いま、見守り隊にもお願いしてダンジョンの独占禁止を集まったプレイヤーに伝え回ってくれている」
『人徳があるじゃないかハーデス』
「お互い様だろミィ。次のイベント、俺達が勝つから覚悟しておけよ」
『ふっ、我々も強くなっている。何時までもお前達を王者にするつもりはない。ではな』
ライバル視してくるミィとの通信を断った。神・・・・・神か、もしかして機械の町にもあったりするかな? だとしたら・・・・・。
「おい、そこのお前!」
思考の海に潜りかけた時、俺の目の前に現れる二人組。長身の黒髪に青い瞳の青年と彼の斜め後ろに立つ美人な女性。軽鎧の装備をしている辺り、第三陣のプレイヤーっぽいな。女性の方もそのようで初心者用の杖を持っている。反応した仕草をすると青年は腕を組んで傲岸不遜な言動を示して来た。
「こんなことしていい迷惑だ! すぐに止めろ!」
「迷惑? 何がだ?」
「この行列だ! 広場まで伸びて歩きにくいだろうが!」
「そりゃあそうだろ。いまこのゲームを遊んでいるプレイヤーの数は数万人もいるんだ。その内の何百人が水臨大樹のダンジョンを行きたくてこの行列ができている。これでも他のプレイヤーを考慮した順番待ちの姿勢だ。そしてこれが俺が出来る方法だ」
「ふん、無能だなお前は! 俺ならもっとスムーズに事を運べてあっという間に解消できるぞ!」
ああ、そう。はい、次のプレイヤー。気にせず祈っていいぞー。
「・・・・・おい、聞いているのか」
「聞いているが見ての通り今忙しい。話はそれだけならどこかに行ってくれ」
「ふざけるな! 言っただろう、俺ならあっという間に解消できると!」
食って掛かる黒髪の青年・・・・・グリフォースとやらに質問する。
「そのあっという間に解消できる時間は?」
「ふ、知りたいか? それなら俺をお前のギルドに入れろ。そして情報提供料としてお前の財産の半分を寄こせ。俺は将来このゲームのトップに立つ男だからな。最強のプレイヤーがいるギルドで―――(ペラペラ)」
「・・・・・」
完全に無関心とならざるを得ない自慢発言をしてくるプレイヤーは気付いていない。見守り隊が動き出し、俺達に従って順番待ちをしているプレイヤーから侮蔑と嘲笑に怒りと憎悪を抱かれていることに。
「その上なんと俺は、あの蒼天の王と親しい関係の人間だ。俺がちょっと運営に命令したらすぐに解消―――」
「お前が・・・・・蒼天の王と親しい?」
「―――お坊ちゃま、その発言は・・・!」
ここで美人な女性が初めて青年を窘めたがもう遅い。
「召喚、スカー」
ォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオー!!!
ユニークモンスター、赤いティラノサウルス『SCAR-RED・T-REX』を召喚する。順番待ちのプレイヤー達が驚愕で目を見張り悲鳴を上げるが、それ以上に至近距離でスカーの咆哮を受けた黒髪青年が腰を抜かして恐怖の色を顔に浮かべた。
「もういっぺん言ってみろ。お前がどの蒼天の王と親しい関係の人間だ?」
「ひ、ひぃっ!?」
「それが事実だとしても、関係者から何も教わっていないのか? 蒼天の名を使って優位に立つことを禁止されているはずなんだがな。なあ、蒼天の王と親しい関係者ってどこの誰か教えてもらおうか?」
「な、なんでそんなことを・・・・・がっ!」
黒髪青年の首を掴み持ち上げる。
「この俺がその蒼天のプレイヤーだって知っている上でその発言をしたんだよな?」
「―――!?」
「は? 気付いていないのか? ランキングにも俺は蒼天の人間って表明されてんのに? それとも真に受けていないのか? ―――まぁ、どっちでもいいや」
スカー・・・・・脚を食いちぎれ。
そう相棒に告げるとスカーは首を動かし、素早く凶悪な顎でガチンッ! と黒髪青年の両足を損傷状態にした。
「うあああああああ!? あ、脚が、俺の脚がぁああああああああああああ!!!」
「ふぅん、初心者並みのプレイヤーでもこのぐらいの損傷なら死に戻りしないのか。次、両腕だ」
「や、やめぇええええあああああああああー!!?」
汚い悲鳴を無視し、餌の両腕を食いちぎるスカーによってだるま状態にされた黒髪青年を咥えて高く持ち上げてもらう。その間に『白熱』『白波ノ怒濤』と合体させて大剣に変え、全ステータスをSTRに換えた。こっちの準備が終えてスカーの口から解放されたプレイヤーという名の玉が、全力の横殴りに振るった白い大剣の腹とぶつかった。
「もう二度とそのツラを俺に見せるな。見せたら夜も眠れない恐怖をお前の骨の髄まで植え付けてやる」
豪快なフルスイング。プロ野球選手以上のホームランをプレイヤー達の目の前で見せた。
「た、たーまやー・・・・・」
「プレイヤーもお星さまになれるんだなぁ・・・・・」
「すげー、今の音聞いたよな? 生々しい音じゃなかったぞ」
「どこまで吹っ飛んで行ったんだと思う?」
「次のエリアまでそう遠くはなかった筈だから、エリアボスを攻略しないと見えない壁に阻まれて・・・あ」
「そ、想像しちゃあならねぇこと想像しちまった一瞬!」
「それよりも、白銀さんが妙にキレていなかったか?」
「シッ。俺達は何も見ていなかった、聞いていなかった姿勢でいるんだ」
うん、聞こえていますよー? そこのプレイヤー達ー?
「さて・・・・・次はお前だな」
「っ・・・!」
取り残された従者の首に大剣を添える。
「お前、職業は?」
「・・・・・見習いのヒーラーです」
「なるほど。そいつは丁度いい、お前、俺のギルドに入れ。そしたらこの一件を蒼天の王達に黙っておいてやる」
「・・・・・脅迫ですか」
「脅迫のつもりはないがな。事実、お前はあんな言動をするクソガキをちっとも注意しなかったじゃないか。自分に非がないとでもいいたいのか? それともお前はあいつの従者じゃなければなんだって言うんだ?」
「・・・・・婚約者です」
え?
『え?』
・・・・・従者じゃなくて、そっち? 聞こえていたプレイヤーも思わず反応するほどの事実だった。大剣を下ろして可哀想な目で見る。
「ご愁傷様だな。あんなクソガキと一生も付き合う羽目になるとは」
「・・・・・」
そんな言葉が彼女の何かに触れたか、片手で頭をガシガシと引っ掻き始めたと思えば。
「・・・・・はぁ、しょうがないわよ。うちの経営が倒産寸前であんな我儘大将みたいな奴と結婚しないと家族や従業員のみんなを助けられないんだから」
従者みたいな言動と態度から180度もガラリと変わり年相応の・・・・・本性といえようか、それを表に出してますます驚かされる。
「いきなり別人になったし。それが素か。戻したのか?」
名も知らぬ美人の顔が喜々として心底から笑いだした。
「アハハハ!! そりゃあ戻したくもなるわ! だって、あのクソムカつく奴の顔ったら! 恐怖で顔を歪ませて涙を流してみっともないどころか、あなたに思いっきり吹っ飛ばされたところを見た私の気持ちわからないでしょ? ありがとう! 物凄く清々した! 胸がスカッとしたわ!」
「お、おう・・・・・」
「あっ、あなたのギルドに入れって提案。喜んで入らせてもらうわ。あのバカがした罪滅ぼしってことなら認めざるを得ないし、何よりこのことをバカの家族に教えておけば泡を喰って私を支援してくれそうだわ」
「ふーん? 面白いなお前。間接的に蒼天を利用しようってのか。北区の王が知ればどんな反応をするだろうな」
「あ・・・えっと・・・・・」
急にしどろもどろになって、上目遣いをしてくるのは何故かな?
「ダメ・・・・・?」
「阿呆か、ダメに決まっているだろ」
バッサリと斬り捨てられた彼女は露骨に落ち込む。
「うっ、わ、私の上目遣いが通用しない・・・・・!」
「お前ほどの美人な女は蒼天にもいるから。しかし、ギルドの加入には歓迎してやる」
「わーい、ありがとうございまーす」
【白銀さん(従魔)】見守るプレイヤーが集うスレPART58【荒らすプレイヤー許すまじ】
:適度な距離を保って見守れるプレイヤーが集いましょう
:時間が空いたプレイヤーは現地で見守りましょう
:白銀さんだけ限らず、有名なプレイヤーに害なすプレイヤーはマークしましょう
:ブラックリスト間違いなしなプレイヤーは百害あって一利なし。追放待ったなし
89:見守り隊プレイヤー
判決:グリフォースなる初心者プレイヤーは(仮)追放プレイヤーとして決定するものとする
90:見守り隊プレイヤー
異論無し。初犯という考慮も含めて、初心者プレイヤーでもあり白銀さん自らお星様にした。俺達がこれ以上の死体に鞭を打つようなことをしたら、運営に注意されそうだしな
91:見守り隊プレイヤー
私、プレイヤーの両手足がなくなる所初めて見たのだけど?
92:見守り隊プレイヤー
それはほぼ全プレイヤーも同じだと思います。(仮想)リアルで恐竜に喰われた人間のシーンを見る羽目になった恐怖も抱いたこともだ
93:見守り隊プレイヤー
ちょっと、白銀さんが地味にキレたお姿は不思議と格好良く見えたのは俺だけ? 俺だったら大荒れしていそうだよ
94:見守り隊プレイヤー
・・・・・女堕天使でキレてほしかった。こう、「オラは怒ったぞー!」的なシーンを見たかった
95:見守り隊プレイヤー
その姿でプレイヤー一人をお星様にした光景を見たいのかね? 私は見たくないぞ。逆にプレイヤーを浮かせて爆裂魔法で吹っ飛ばすところを見たいがね
96:見守り隊プレイヤー
≫94~95はあの格闘アニメのファンだってことは理解した。
97:見守り隊プレイヤー
そもそも、なんであんな条件を多くのプレイヤーの前で言うのか理解したくもないわ。その後だよな、蒼天の名前を出して白銀さんがキレたの
98:見守り隊プレイヤー
彼は愛国心が強いプレイヤーだというのがあの場にいたプレイヤーの間で認識しているよ。そしてその情報は瞬く間に他のプレイヤーの間で伝わっている
99:見守り隊プレイヤー
あ、あのじゃあ・・・・・お礼にと白銀さんから貰った大金と虹色のゼリーに推しの白銀さんの従魔からの抱擁も知られちゃったのでは!? 他のプレイヤーに嫉妬されませんかね!?
100:見守り隊プレイヤー
だ、大丈夫なはずだ・・・・・我々はボランティア活動として自主的に動いていただけだし? 強請っていないし? 白銀さんからの好意を無下にできないし? 失礼だから受け取っただけだし?
101:見守り隊プレイヤー
その通りだ! 順番待ちの列を整えるボランティア活動の報酬にしてはあり得ないほど多すぎるだけなんだ! 決して抱擁してくれたゆぐゆぐちゃんの身体を堪能していたわけじゃないんだ!
102:見守り隊プレイヤー
クリスちゃんとのツーショットを許してくれた魔王白銀様に感謝しかない・・・・・
103:見守り隊プレイヤー
今まで見守り隊として活動していた中で一番の報酬だよなこれ
104:見守り隊プレイヤー
大金はありがたいし、推しの従魔との接触の許可も、一定時間の間は戦闘以外の成功率が100%になるこの虹のゼリーは特にな。噛めば噛むほど色んなフルーツの味がするし、食べた後に欲しい精霊を再挑戦したら・・・ユニークのウンディーネをゲットできたぁー!!
105:見守り隊プレイヤー
俺は水臨大樹のダンジョンの中で試したら、樹精ちゃんを三回ぐらい遭遇できた。ヒャッホーイ! 俺もゲットだぜぇー!
106:見守り隊プレイヤー
白銀さんは男版の座敷童であったか(童の部分は気にしないでね)!
107:見守り隊プレイヤー
その影響力が【蒼龍の聖剣】全体に広がっているんだよなぁー。無所属なのに凄いよほんと
108:見守り隊プレイヤー
だからこそ神獣の眷属になると普段のプレイが出来なくね? ってことで、あえて無所属で貫いてみようと考えた俺達【見守り隊】ギルド以外の無所属のギルド【蒼龍の聖剣】を除き、第三陣プレイヤー同士の新規のギルド、神獣の眷属になって肌が合わないと判断したプレイヤー同士のギルドとそうじゃないソロのプレイヤーが確実にいるんだよな
109:見守り隊プレイヤー
次のイベントは神獣の代理戦争で、どの神獣の眷属になってない俺達は文字通り無所属として参加できるけど、【蒼龍の聖剣】も参加するよな。いや、してほしいんだが?
110:見守り隊プレイヤー
前回あの動植物と魚介類の生物だらけのサバイバルには参加していなかったが、今回はするだろう。そして彼のギルドに便乗する俺達も役に立って頑張れば勝利は確実!
111:見守り隊プレイヤー
なお10割は【蒼龍の聖剣】で俺達は0割だったりする
112:見守り隊プレイヤー
≫111そんなはずはっ、そんなはずはないっ! ―――たぶん!
113:見守り隊プレイヤー
≫112そこは見栄っ張りでも断言しようぜ同志よ
114:見守り隊プレイヤー
気持ちは痛いほどわかるよ。んよし、そろそろボランティアという仕事に戻ろうか!
115:見守り隊プレイヤー
この行列が習慣になるまで維持っておかないとな
116:見守り隊プレイヤー
というか、運営の設定ミスだろ。なんでダンジョンに入るために、祈るために狭い農業地区に行かないといけないんだよ。そのままダンジョン直行させてくれよって話だ
117:見守り隊プレイヤー
同意見だ
118:見守り隊プレイヤー
おーい運営さーん。この状況を見越していなかったのはそっちのミスだよねー? 白銀さんがキレたのもこの状況が原因でもあるんだから何とかしてくれよー
運営side
「・・・・・主任、どうしますか」
「蒼天の王の関係者の人間って誰だって話だが、こんなことするプレイヤーがついに現れてしまったっすね。プレイヤーの個人情報を調べたら、蒼天の人間じゃなくて日本の人間でしたっす」
「白銀さんがキレるのも無理はないが、あれはやりすぎとは?」
「まぁ、七割はやりすぎだと思わなくはありませんが」
「口で注意しても直らない、直さないプレイヤーは他にもいるっすからねー。一度、痛い目に遭っておいた方がいいっすよ。それでも逆恨みするようならこっちで消去すればいいだけっす」
「むぅ・・・・・じゃあ、今の問題は水臨大樹のダンジョンの行列か」
「そうっすねー。現地のプレイヤー同士が白銀さんの影響を受けてプレイヤー同士が問題を起こさず順番待ちをしてくれているっすけど、やっぱりこの状況が続くといつか必ず溜まった不満が爆発するっすよ」
「始まりの町を広くしたところで許容範囲を超えるプレイヤーの数が今も増え続けています。ちょっとこれは解決しておかないといけない案件ですね。始まりの町に集まりすぎているというのが問題です。他のプレイヤーの行動を妨げてしまってますし」
「分散しておかないとダメってことか。うーん・・・・・お、じゃあこういうのはどうだ? 始まりの町を旧大陸だけじゃなくて新大陸にも設けて、全プレイヤーが新大陸の始まりの町で活動させるってのは」
「鬼ですか? 新大陸のモンスターのレベルは3桁ですよ?」
「鬼畜っすね」
「モンスターのレベルを減らせばいいだけだろうが!」
「えーじゃあ3桁のモンスターはどうするっすか。レベルを下げたら【蒼龍の聖剣】は余裕で倒しまくるっすよ」
「そこはほら、十倍ぐらい土地を広くしてクエストに導かれる形で移動すれば自ずとレベル3桁のモンスターと戦えるようにな?」
「・・・・・つまり、私達の仕事が」
「・・・・・増える案件っすね」
「わははは! NWOを楽しむプレイヤー達のためだ! 頑張ろうか諸君!」
「「・・・・・ちょっと、そのお腹を殴らせてスッキリさせてください」」
「ぼ、暴力は反対ー!?」