バカとMMORPGと召喚獣!   作:ダーク・シリウス

300 / 326
〇〇〇〇サンボ

「白銀さーん! トラ発見ー!」

 

「こっちもいたー!」

 

航空偵察隊からの報告と情報を辿って俺達はトラがいる方角に赴くと向こうからトラが現れた。

 

「がおーっ! うまそうなちびだ。たべてやる」

 

「むぅっ! 私はちびじゃないです! イカルです!」

 

「がははは、ちびが怒ってもこわくねぇぞー?」

 

「むぅぅぅー!」

 

また同じ繰り返しの話を話している一人と一頭の間に割り込み俺は最初にむらさきいろの靴を取り出しながらトラに話しかけた。

 

「おいそこのトラ。神獣〈寅〉の部下か下っ端なのか知らないが、親分が服を着ているのにお前は何も着ていないなんて子分として恥ずかしくないか?」

 

「っ!?」

 

「俺達は親分の寅に用がある。お前と戦いに来たわけじゃないんだ。もしもこの場から引いてくれるならジャングルの中で立派なモノに相応しいこのおしゃれなむらさきいろのくつをあげるぞ」

 

「むらさきいろのくつか。いや、だめだ。おれにはあしが4ほんあるんだ。2つだけだとやくにたたんわい」

 

「それならみみにはめるとすてきだぞ。耳に被り物した立派なトラはお前だけになる」

 

「そうか、そいつはいいかんがえだ。よーし、こんかいだけはかんべんしてやろう」

 

めっちゃ反応してるなおい。ジーと俺の手の中にあるくつを見てるトラから申請された。

 

『神獣〈寅〉の子分Bがむらさきいろのくつを気に入り欲してます。あげますか? YES NO』

 

YESの方を躊躇なく押すと俺の手の中から消失し、子分Bのみみにきれいなむらさきいろのくつをはめると。

 

「これでおれさまはジャングルのなかでいちばんりっぱだ!」

 

といばりながら、どこかへいってしまった。

 

「最後のトラはどこだー?」

 

「こっちー!」

 

上にいる味方の行く先に追いかけて長く歩いて進むと。

 

「がおーっ! うまそうなちびだ。たべてやる」

 

三頭目のトラが現れた。

 

「・・・・・」

 

あ、二度あることは三度あると学習したかイカルが怒気を発するも押し黙って言い返さなかった。

 

イカルとトラの間に割り込み俺は最初にみどりいろの日傘を取り出しながらトラに話しかけた。

 

「おいそこのトラ。神獣〈寅〉の部下か下っ端なのか知らないが、親分が服を着ているのにお前は何も着ていないなんて子分として恥ずかしくないか?」

 

「っ!?」

 

「俺達は親分の寅に用がある。お前と戦いに来たわけじゃないんだ。もしもこの場から引いてくれるならジャングルの中で立派なトラに相応しいこのみどりいろのひがさをあげるぞ」

 

「ひがさか。いや、だめだ。おれのてはおれがうごくことでていっぱいだ。もつことができないならやくにたたんわい」

 

「それなら尻尾で結んでさせばいいのさ」

 

「なるほど!」

 

と納得してジーと俺の手の中にあるくつを見てるトラから申請された。

 

『神獣〈寅〉の子分Cがみどりいろのひがさを気に入り欲してます。あげますか? YES NO』

 

YESの方を躊躇なく押すと俺の手の中から消失し、子分Cの尻尾が誰の手も借りず日傘を結び付けた。

 

「よーし、こんかいだけはかんべんしてやろう」

 

といばりながら、どこかへいってしまった。

 

「んよし、これで三頭全員に行き渡ったところでトラを探すぞ」

 

「これで倒せるのかよ?」

 

「運営が童話の話通りに設定しているならの話だ。そうじゃないなら試行錯誤で倒す方法を探すしかない」

 

「取り敢えず三頭のトラの行方を探そう」

 

ペインの言う通りにして上空からの捜索を頼んだノーフ達には幅広く移動してもらい、俺達も空を歩いて動くと。

 

「いたぞー! こっちだー!」

 

佐々木痔郎が俺達のところに来てはUターンして、トラ達がいる方角へと導いてくれる。すると、突然、「がおーっ うおーっ!」と、トラ達の唸り声が聞こえてきた。声は俺達が近づくほど大きくなるから地上に降り立って木の陰から見ると、四頭のトラが神棚がある大木の下で集まって喧嘩をしていた。その中には赤い漢服を着た神獣〈寅〉もいるわけで。

 

「揃いも揃っててめーらなんだその恰好は! 俺様の真似をするんじゃねー!」

 

「だまれ! りっぱなふくをきているだけでふだんからえらぶりやがって!」

 

「おれもりっぱなふくをてにいれたからには、きょうからおれもしんかくをえる! おまえをたおしたらこのジャングルでいちばんりっぱなとらだ!」

 

「おれがりっぱなとらだ!」

 

「いや、おれだ!」

 

トラ達は、言い争っている内に、どんどん、興奮していく。見守っている俺達の目の前でついに、うわぎもズボンも傘もくつも放り出して大暴れをし始めた。その瞬間を逃さず全てを回収する俺である。

 

がおーっ! ぐおーっ!

 

トラ達はお互いの尻尾に噛みついて、大木の周りをぐるぐる回り始めた。相手のトラを尻尾から食べてしまおうと思ったのだろう。あまりに早く回るから、顔も足も尻尾も区別がつかなくなって大木の周りに黄色いトラの輪が出来てしまった。

 

「うおおお・・・・・童話通りの展開がこの目で見られるなんて感動的だ・・・・・!」

 

「ええ、あれって最後どうなっちゃうの?」

 

「ネタバレするから言いたくない」

 

「ちょ、気になるだろっ」

 

勢いよく、ぐるぐるぐるぐる回っている内に、とうとう身体が溶けだし始めた。それでもまだ止めないで回っている内にトラ達はどろどろに溶けてしまった。最後は大木の周りには、四頭のトラが溶けてできた大きな池だけが残ってしまったところで俺達は木の陰から出てきた。

 

「・・・・・まだ倒し終えてなさそうだな」

 

「えっ!? あんな状態になってるのに!?」

 

討伐のアナウンスがまだ聞こえていないならそう言うことだ。実際にほぅら、黄色いいけ全体がスライムのように蠢きだして巨大な四肢の獣に変形していくではありませんか。

 

「てめぇ等の仕業かぁっ!? よくも小癪な真似をしてくれやがったなぁああああああ!!」

 

「そうか? バターのいい香りがしていいじゃないか」

 

「「「「「バター!?」」」」」

 

「その通り! トラ達はバターになってしまったんだよなこれが! でも、この展開はないからな! 最後はパンケーキの素材として使われ美味しく食べるんだ!」

 

「パンケーキ!? 是非ともトラのバターをパンケーキに使ってみたい!」

 

とあるパティシエがノーフの言葉で目の色を変えた。彼女だけでなくパンケーキが好きなプレイヤーまでもが舌なめずりして食べ物を見る目で神獣〈寅〉に視線を向けるようになった。

 

「許さねぇ、許さねぇぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

おおっと、怒りのあまりに全身を燃やしだした! ああ、それはダメだ! バターの塊なんだから溶けてしまうだろ!

 

「【至高の堕天使】! ―――凍れ!」

 

一瞬にして周辺の木々ごとバター犬ならぬバター虎、もしくはバターイガーとなった神獣〈寅〉を氷漬けにした瞬間。

 

「【クインタプルスラッシュ】!」

 

「吹っ飛びやがれ【爆撃】!」

 

「【多重光砲】!」

 

「【相乗効果】【破壊の聖剣】【勇者の七閃・光爆】!」

 

なんか、ペイン達が間も置かず氷漬けの神獣〈寅〉に攻撃した氷塊を破壊し尽くしてしまったんだが・・・。だから俺達が攻撃する暇もなくペイン達の行動に唖然とするしかないまま、神獣〈寅〉の討伐のアナウンスを聞いてしまった。

 

「何お前ら? フライング行為真っ蒼だぞ今の」

 

「そりゃあな」

 

「散々こいつ等に辛酸を舐めさせられたどころかよ」

 

「すっっっごく馬鹿にしてきたうえに玩具のように扱われてさぁー」

 

「いつか必ず倍返しをしようと決めていたんだ」

 

ああ、そう・・・・・もう何も言わんよ。それに・・・・・。

 

「やったー! 神級のバター手に入ったぁー! これでパンケーキや他のデザートを作ってみるー!」

 

「ウサミー。このバターをあげるからパンケーキ作ってー」

 

「俺にもぜひ!」

 

「まっかせなさーい!」

 

一部のプレイヤーが大喜びだ。ま、俺はバターだけじゃなくて漢服も手に入れたから満足で、新たな神獣を選択するか・・・・・。

 

「そういえば人魚を探しているギルドは神獣〈寅〉だったな。そんじゃあ運試しに・・・・・こいつを神獣にしてみるか」

 

数多の生物の中の一つを選択したら、俺達を呑み込むほどの巨体を持つ新たな神獣と対面した。

 

 

 

 

 

 

 

 

【神獣の眷属】交流の場で色々と語ろうPART18【十二の獣】

 

・様々な情報を共有してもいいと思うプレイヤーは語ろう

 

・相手を悪く言う発言は許すまじ

 

・眷属の垣根を終えて協力し合おう

 

 

 

666:鯨の眷属

 

鯨だぁー! 寅から鯨になったー!

 

667:鯨の眷属

 

おおう、魚ではあるけど鯨を選ぶとは思わなかったぜ

 

668:梟の眷属

 

ホー! 元〈巳〉の眷属としてはクジラが良かったかなー

 

669:鰐の眷属

 

元〈午〉の眷属的にはこれはこれでありだけどね

 

670:狐の眷属

 

コンコーン! 元〈戌〉の眷属の俺的には狩猟的な意味で変わってないかも? いや、色々スキルが手に入ったから文句は言ってないんだよ?

 

671:狸の眷属

 

おらは元〈酉〉の眷属だけんど、変身スキルが手に入ったから嬉しいばい

 

672:未の眷属

 

・・・・・変えてもらえなかった(泣)

 

673:丑の眷属

 

・・・・・変えてもらえなかった(嘆)

 

674:獅子の眷属

 

あードンマイ。(〈亥〉の眷属の俺はライオンだけどな)

 

675:隼の眷属

 

俺は元〈卯〉の眷属ですけどー、新しい主神様は格好いいから満足です。何せあの某パンチができるのだから!

 

676:狼の眷属

 

アオーン! 頑張れ未と丑の! きっといいことがある!

 

677:鹿の眷属

 

最初に主神を憎き鹿にされて憤慨してたけど、いまとなってはそこまで悪くはないと思っている。地上の移動や空中での移動とか、戦闘も大変助かってるからな

 

678:猫の眷属

 

にゃんにゃーん! 私も猫の獣人になってから人気者になったから嬉しいにゃん♪ ところで鯨の人ー。何ができるようになったの?

 

679:鯨の眷属

 

【反響定位】と【バブルリング】に【バブル光線】、【大呑】、最後に【鯨化】だ! ありがてぇ【蒼龍の聖剣】のみなさん。これで海に泳げて人魚捜索に乗り出せる!

 

680:隼の眷属

 

人魚? え、海のどこかに見つけたのか?

 

681:鰐

 

しかも白銀さんも関わってるだと?

 

682:鯨の眷属

 

あいや、白銀さんが見つけたんじゃなくて俺と俺が所属してるギルド全員が見つけたんだ。で、白銀さんにテイムの協力をしてもらう約束を交わした最中で俺達は鯨の眷属となって海の中でも活動できるようになったんだ。もしかしなくても白銀さんは俺達のために鯨を選んでくれたんだと思うから本当にありがてぇって話しなんだわ

 

683:狸の眷属

 

羨ましいんだが? 俺も人魚のテイムしたいんだが?

 

684:狐の眷属

 

へへへ、鯨の人。俺達は同じ掲示板の住人だからお裾分け的なものあるよね?

 

685:未の眷属

 

是非ともお情けを下さいませ!

 

686:丑の眷属

 

俺もマーメイドちゃんとお友達になりたいんです鯨さま!

 

687:鹿の眷属

 

この海のウェーブに乗り遅れてなるものか!

 

688:鯨の眷属

 

いや、海の中を長時間泳げる前提だぞお前ら。まずそれからできないとどうすることもできないって。高い船の上からどうやってテイムするんだ?

 

689狼の眷属

 

今からできるように頑張ってくるー!!

 

690:梟の眷属

 

どうやってできるようにするのか分かってるのかなぁ

 

691:獅子の眷属

 

俺もほしいから仲間と相談してくる

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。