バカとMMORPGと召喚獣!   作:ダーク・シリウス

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スキルの発掘1

 

 

ゲームにログインしてすぐに居間で作りかけの神木の木像を削り始める。特に急いでやらなければいけないことはなく、思い立ったが吉日と黄龍の社も作り始めてからだいぶ時間が経過して・・・・・。

 

「・・・・・ん、いい出来栄えじゃんか? おーい黄竜!」

 

大声を出して呼び掛けると体を小さくしてから飛んできた黄龍。俺の目の前にある自分の木像と社を見て感嘆の念が籠った息を吐いた。

 

『我の社まで作ってくれたのか英雄よ。とても素晴らしい社だ』

 

「この家に住む神獣のお前のもなきゃ不自然だろ」

 

『心遣いにとても感謝する。ではこの社に我も祝福を施そうではないか』

 

黄竜の社が金色に輝きだした。麒麟は畑の土地だったが黄竜は如何に? と見守っていたら特に変化がない社の扉を開け出すと両手で何か取り出した。

 

『受け取るがいい』

 

「・・・・・これは?」

 

黄竜から『???』を受け取ったとメッセージの青いパネルが表示した。インベントリを開いて確認すれば見覚えのない橙色のガラス玉が一つがあった。

 

『それが七つも揃えばどんな願いを一つだけ叶えてくれる』

 

「それってみんなの願いも叶えてくれーって頼んでもか?」

 

『可能だろう。ただし叶える願いは一度のみだ。叶えたらその玉は消滅して二度と産まれない。よく考えてから叶えるのだ』

 

宝玉は一週間に一つのみ生成されるらしく、後でギルドの掲示板でそのことをメンバーに伝えたところ。

 

 

512:ヒット

 

俺達の願いを叶える神アイテムか! それならガンナー専用の戦闘フィールドを実装してくれる願いができるじゃんかよ!

 

513:百派

 

サスシロだぜ白銀さんよぉー!!

 

514:トップガン

 

実装するまで今から一ヶ月ぐらい必要か。待ち遠しいなぁ

 

515:ゴルゴ555

 

それでも待つ甲斐があるというものだ。我々の専用戦闘フィールドが叶った暁には白銀さんも是非とも一緒に撃ち合おうじゃないか

 

516:死神・ハーデス

 

ああ、約束だ

 

517:サリー

 

もしも本当にそんなことができるなら私も参加させてもらっていい? ハーデスを倒したいからさー

 

518:クリム

 

NWOでもFPSの戦闘フィールドが実装できるなら私も。そしてハーデス、お前は絶対に私が倒す

 

517:死神・ハーデス

 

乗って来たなサリーとクリム。いいだろうこのゲームの中でも敗北を味わわせてやる。このPNに誓ってな

 

518:メタルスライム

 

三人はリアルでも知り合いなのか?

 

519:クリム

 

リアルのゲーム大会で何度も優勝争いをするぐらいは

 

520:死神・ハーデス

 

知っている奴は知っているが知らない奴はとことん知らないだろうな。リアルのFPS大会でよく顔を合わせる

 

521:トップガン

 

え、それって例えば―――年前の海外勢のFPSゲーマー達と交流・混合戦の大会でも出場してた?

 

522:死神・ハーデス

 

出場してた。何なら俺は優勝した。サリーは二位、クリムは三位

 

523:佐々木痔郎

 

マジで? 海外勢相手に勝つとかスゴいじゃんか

 

524:トップガン

 

凄いどころじゃないぞ≫523!! あの伝説的なFPSの神展開を繰り広げた三銃士がまさかの白銀さん達だったなんてえええええええええええええええええええ!!! あ、後でサイン貰っていいっスか!!?

 

525:クリム

 

ああ、その反応はもしかしなくても大会の会場にいたか出場していたゲーマー? というか三銃士って・・・

 

526:サリー

 

私達、いつの間にそんな呼び方定着されてたのさ・・・・・

 

527:死神・ハーデス

 

俺も初めて知った二つ名だな。まぁ、ネタバラシしてしまったがそういうことだ。俺達三人の内ひとりでも打ち倒せばお前らはNWOの中だけだがFPSの界隈の間で有名になれる。何でもアリなFPSで俺達と勝負しよう

 

528:ボルボ13世

 

FPSのゲーム世界で有名な三人と真剣勝負ができるこの機会。是が非でもない!!

 

529:タゴサック

 

なんか熱くなっているところなんだがハーデス。そのレベルの代償する宝玉は任意で自己責任の認識でいいか?

 

530:死神・ハーデス

 

強制参加させないから安心してくれ。願いを叶えたいプレイヤーが100人以上いるなら多分だが神力とやら貯まるはずだ。まぁ、代償を捧げたプレイヤーのみ願いを叶えてもらうよう俺は頼むつもりだからな

 

531:赤星ニャー

 

何もせず好きな願いを叶えようとするプレイヤーには叶える特権がないのは当然だにゃー

 

532:エネルジー

 

あのー本当に願いを叶えてくれるのであれば、嬉しいんですけど全員の願いを叶える願いを望んだら白銀さんの好きな願いが叶えられませんよね? それでいいんですか?

 

533:死神・ハーデス

 

全然いいぞ。俺達しか得られない恩恵がどんな形でも見られるなら俺はそれを見てみたい。主にファーマーとテイマー、生産職の願いが気になるからな

 

534:ウルスラ

 

サスシロ!

 

535:アメリア

 

サスシロー!

 

536:ノーフ

 

サスシロな白銀さんの目を喜ばせる願いを叶えてみたいな

 

537:ネネネ

 

私は特に叶えたい願いはないからイチゴのお礼をしたいなー

 

538:プリム

 

じゃあ白銀さんにプレゼントできる願いを叶えようかな?

 

539:イッチョウ

 

まぁまぁ、まだ宝玉が揃っていないからゆっくり叶えたい自分の願いを考えておくべきだよん。ハーデス君に日頃の感謝のお礼をしたいならねー

 

540:死神・ハーデス

 

と、最後に締めくくってくれた副マスの言葉通りだ。またこの話は宝玉が七つ揃った時に集会で繰り返して問いかける。俺からの話は以上だ

 

541:ジェンティルドンナ

 

わかりましたー

 

542:シン

 

了解。なぁ、素朴な事を聞いていいか? 【蒼龍の聖剣】はいつもこういう感じで話し合ってるのか?

 

543:ドラグ

 

おう、こんな感じだぞ。それがどうかしたか

 

543:シン

 

いや【炎帝ノ国】が【蒼龍の聖剣】に吸収合併した形になっているが、思っていたより自由だなぁと

 

544:ミィ

 

それは私も思っていたところだ。とてもランキング1位のギルドとは思えないな

 

545:イカル

 

ハーデスさんは優しいですから楽しいですよ【蒼龍の聖剣】!!

 

555:死神・ハーデス

 

嬉しい事を言ってくれるイカルちゃんにはお姉ちゃんと一緒に遊ぼうか

 

546:イカル

 

わーい!! 今すぐ行きますねー!!

 

547:イッチョウ

 

こんな感じで一番上がこんな強さにガチ勢で厳しくもないなら、下もその影響を受けちゃってしまうのは当たり前だと思わない?

 

548:フレデリカ

 

そうでなくてもこのゲームで一番強いのが不思議でしょうがないけどね。なのにその影響を受けた私達も全プレイヤーの中で一番強くなっちゃってるし

 

549:プリム

 

本当ですよねー。戦闘が得意じゃないからファーマーを遊んでたのに気がついたら半年以上でレベルが100以上・・・昔の私だったらここまで強くなれるなんて思いませんでしたよ!!

 

550:オイレンシュピーゲル

 

一つの切っ掛けと出会いが人を変える話は本当なんだなー

 

551:ミザリー

 

同期の私達もこのギルドに入って影響を受けるでしょうかね?

 

552:マルクス

 

僕はそこまで目立ちたいとは思ってないからこのままでいいんだけど・・・・・

 

553:ドレッド

 

どう思っていようがハーデスと一緒に入れば嫌でも影響は受ける。前向きに受け入れた方が楽だぞ

 

554:クロム

 

諦めが感じって聞こえるのは俺だけか?

 

555:カスミ

 

さぁな。だが私達も強くなれるならばいい事ではないか

 

 

 

 

最後の投稿から閉ざすと同時にイカルがグリフォンにまたがった状態で家にやって来た。

 

「遊びましょう! 何しますか?」

 

「そうだな・・・・・じゃあスキルを見つけてみるか」

 

「スキルを見つける?」

 

「プレイヤーの行動次第でスキルが手に入ることは知っているな。それをするんだ」

 

手始めに・・・・・誰でも一度ぐらいしたことある遊びをして試してみようか。

 

 

―――『スキル【泥たんごⅠ】を取得しました。スキル【土を弄る者】を取得しました』

 

「手に入りました!」

 

「運営は何を考えてこんなスキルまで・・・・・レベルがあるから最大まで高めてみようか」

 

「頑張りましょう!」

 

拡張した畑の土で、畑に設置した泉の水で泥だんごを1つ作ったらすぐにスキルが手に入った。【泥だんご】の効果は土の形状の補正が上昇する程度。何の意味があるのか意味ですらないように思われるが、俺の直感がそうではないと告げてくる。

 

「ご主人、何してるんだー?」

 

「泥遊びをしてる。ほらだんごだ」

 

やってきたオルトに出来たばかりの泥だんごを見せた。信じられるか? この泥だんごのレア度と品質が☆10なんだぜ? 使っている水と畑の土が決め手かもしれないけど、泥だんごがそんな高レベルに作れてしまうなんて俺もびっくりだよ。

 

「おおー、楽しい?」

 

「泥だんごを極めたらどうなるか知りたいだけだ。もしかしたら畑を良くなるかもしれない。その確証はないけど」

 

「なんか面白そうだ! オイラも作る!」

 

オルトまで交じると他のノーム達まで参加し始め、泥だんごを作る俺達に気が付き近寄って不思議そうにクママ達が見てくる。その後は当たり前のように一緒に泥だんごを作る遊びをする。作った泥だんごでピラミッドに積み上げたり、表面を削って顔があるだんごにしたりと泥だんごで出来る遊びをする。その様子を見ながら、ファウが奏でる音色をBGMにしながら、【泥だんご】のスキルレベルを最大にするまでの苦と退屈を感じさせてくれなかったお陰で。

 

『スキル【泥だんご】のスキルがⅩに達しました。これにより系統:土のスキルが五つ以上ある事で【土を弄る者】が【土のオーブ】に進化しました』

 

「「終わったー!!!」」

 

極めるまで1000個も作ることになろうとは!! イカルと畑に後ろから倒れて解放感を浸った。土がこれなら他の属性のスキルがあるようなものだが、その手段はなんだろうか? 気になるところだが今は・・・・・こっちを気にしよう。

 

 

【土のオーブ】

 

土属性のスキルの消費MPが2/1になる。

 

1日に10回のみMP消費しないで大地を意のままに操ることが出来る。

 

プレイヤーのHPを消費して【土人形】を生成できる。

 

取得条件 

 

土を弄る者を取得した上でレア度と品質☆5以上の泥だんごを1000個作ること。

 

系統:土のスキルが五つ以上ある事。

 

 

調べると使い方によっては便利なスキルかもしれないスキルだったことに頑張りが報われた気がしてきた。

 

「イカル、試してみようか」

 

「はい! 【土のオーブ】!」

 

早速使い始めたイカル。だが、何も起こらず不思議そうに首をかしげる。その様子を見て今度は俺が畑の土を触れながら【土のオーブ】を使って大きな泥だんごを想像すると、俺の目の前で1メートルの大きな泥の球状が出来上がっていく。

 

「土に触れないと発動できないスキルみたいだ」

 

「じゃあーこうやってでも出来ますね」

 

インベントリに仕舞った泥だんごを出して手に持ったままスキルを使うイカルは、簡単に四角い泥だんごを想像したかそんな形になった泥だんごを見て感嘆した。

 

「・・・レンガか? 家が作れるなこういうことが出来るなら」

 

「でも泥ですよね? 雨に濡れたらすぐ壊れちゃいませんか?」

 

「レンガは粘土や頁岩、泥を直方体の型に入れて、窯で焼いて固めるか圧縮、重い物で圧し固めて作られるんだよ。完成したレンガで造られた家は数十年は壊れない固さがあるのさ」

 

「そうだったんですか! レンガって凄いですね!」

 

「でもレンガ作る際は色々と大変で問題もあるにはあるんだ。レンガの家を作るには森を焼く必要があるからな」

 

えっ!? と驚くイカルを他所に俺もレンガを作ってみれば、泥だんごと同じ品質とレア度が☆10になった。そもそもこのレンガは何だろうか? 日干しも焼いてもすらいない。水分が残ったままでレンガになるなんてな。

 

『地神が死神・ハーデスの行動に感心しました』

 

「ん? これでか? ・・・・・なら、これでも喜んでくれるかな?」

 

たくさん泥だんごを作ったからまだ数はある。1000個全て―――地神の像を作ってみた。まだ闇神達と会っていないからお供え物としてあげてみよう。その前に塗装も出来るか試してみようか。備えるのはそれからだ。

 

土神の神殿―――。

 

『―――見事な我の土像だな。気に入った』

 

多種多彩な色の宝石が顔を出した状態で埋まっており、それが光源の役割を担っていて人類から忘れ去られた古代の神殿を彷彿させる石造りの大広間、その中心の玉座。巨大な石の玉座―――祭壇の神座に腰掛ける土神が片手で持つお供え物として捧げた塗装を施した土塊の像を見ていた。得た信仰も絶大に高まったメッセージが届いた。

 

『闇神の眷属でなければ我の眷属にしたかったところだ。どうだ、我の眷属に鞍替えする気はあるか。・・・・・おい待て闇神、冗談だ。だから我の神域に攻撃しようとするな』

 

なにやら不穏な会話がされてるが、見ているのか闇神。土神が必死になって宥める様子を見せられる俺とイカルはしばらく蚊帳の外に置かれた。

 

『はぁ・・・・・嫉妬する女神は面倒くさいな』

 

「強さの順列でもあるのか?」

 

『その様なものはないが、闇神や海神は怒らせると厄介なのだ。それ以上に樹母神を怒らせると・・・・・っ』

 

想像しただけで寒気か恐怖で身震いした土神。そう言うが属性の相性的な問題もありそうたがな。

 

『・・・・・さて、ここまで信仰を高めたお前に相応の物を渡そう』

 

≪スキル【地神の創造手】を取得しました≫

 

 

【地神の創造手】

 

土や鉱物などの造形を自由自在に扱うことができる。

 

MPを消費して土魔法を行使することが出来る。

 

 

便利そうなスキルが入った! イカルとメイプルにも同じスキルが付与されただろうから、今後の開拓は楽になるぞこれは。土神と別れて他の神々の神殿に赴きお供えと祈りを捧げ終えたら。

 

「さて、約束を守らないとな」

 

ネコミミを着けた状態で性転換したロリの俺にイカルもネコミミを着けた。二人でその姿で遊ぶ様子をマモリがバッチリ配信して、NWOプレイヤーのみならず世界中の人々にも見られようが直接でなければ気にしない。

 

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