バカとMMORPGと召喚獣!   作:ダーク・シリウス

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願い事を叶えた後(1)

 

廊下に出たところでときのそら達と鉢合わせし、さくらみこに「ちょっときて!」と手を掴まれて引っ張られた。俺はされるがままでいればニューライブがいる大広間に連れて来られた。

 

「連れて来たよー」

 

「ありがとうみこちー」

 

大勢の少女と女性達が視線を向けて来る最中、ここに連れてきたときのそら達も彼女達に交ざって腰を落とした。そんな彼女等、無事に願いが叶っていたり、まだ叶えられていなかったりする様子で・・・・・。

 

「35Pはどうなった?」

 

「叶ったけど実装はしばらくお待ちくださいってメールが届いた!」

 

「我輩も同じく!」

 

「カーシングゲームの実装はできないって返されたので、欲しい車を先輩が言っていた通りにお願いしたら叶いました! まだ実装できませんけど」

 

「ぺこーらも同じ~」

 

「スバルは見ての通りアヒルをテイムできたよー」

 

「私はスキルで触手を生やせるようになりました」

 

「ドラゴン族に転生できたよ」

 

「僕も天使の翼が手に入って飛べるようになった」

 

「攻略本手に入った!」

 

実装待ち組は今後のお楽しみと言うことか。願いが叶った組は嬉しそうに触って実感を浸っている。

 

「で、俺に何か?」

 

ニューライブ達の中に不思議そうな顔をする者が何人かいるも、それ以外は何も言わず俺を見つめる。

 

「聞きたいことでもあるのか?」

 

「えーと・・・この後、私達はどんなことをするべきかなって」

 

もしかしてあまり考えてなくて俺を連れてきたのか? そんなわけないよな・・・・・?

 

「何時も通りに活動をすればいいんだぞ。レベル上げをするか、スキルを探すか、まだ攻略していないことをするか、何か生産するか、他のプレイヤーと交流するか、のんびりくつろぐか個人の自由だ」

 

「先輩はこれから何をするか決まってるんですか?」

 

「俺? 俺はこうするんだ」

 

ギルドメンバーから貰ったらお礼の品であるスキルスクロールを彼女達の目の前で開いていく。

 

 

【爆裂疾風弾】

 

【爆発的成長】

 

【巨人化】

 

【トランスフォーム】

 

【ダビング】

 

【星光の剣】

 

【彗星の流星群】

 

【千里眼】

 

【自動回復】

 

【複製創造】

 

 

ほう・・・・・面白そうなスキルが手に入った。ほうほうこれは中々・・・・・。

 

「・・・・・ハーデスさん、強そうなスキルが手に入りました?」

 

「ん、実にな。こういう瞬間が楽しいんだよ。何か変な物も手に入ることもな」

 

「変な物も?」

 

「フレンドの装備なんだが、なんか青いツナギでスキルが【公衆トイレ召喚】だった」

 

「「「ブッッ!!?」」」

 

ん? 何人か噴いたな。知ってんのかねぇ。

 

「白上フブキ、知ってるみたいだな。スキルの内容を教えてくれ」

 

「いやいや!! ここじゃ絶対に教えられないよ!? ネットで調べてちょうだい!!」

 

・・・そこまで過剰な反応をすることなのか? 別にそこまで気にしてはないからいいけどさ。さてさて続いてはランダムアイテムボックスと洒落込もうか、とインベントリから箱を取り出した。

 

「あれ、それランダムアイテムボックス? そういえば先輩って願いは・・・・・」

 

「ギルドメンバーから日頃のお礼にとスキルスクロール、ランダムアイテムボックス、他にも色々たくさんくれたんだ」

 

『・・・・・』

 

ん・・・・・? なんかめっちゃ気まずいって感じの雰囲気になったような・・・・・。

 

「ご、ごめんなさい。私達もお世話になっているのに自分の事ばかり・・・・・」

 

「は? 気にする必要ないぞ。あいつらがそうしたいからそうしているだけなんだからな。実際ニューライブのお前達以外にも俺に何か感謝の印を渡していないギルドメンバーは殆どだし、それを俺が追求していない」

 

「でも・・・私達のように先輩は手伝っているんでしょ?」

 

「いや全然。寧ろ何気にニューライブを贔屓している感じだわ。他のギルドメンバーよりも頼ってくれているから手助けしているんだ」

 

「そんなにですか?」

 

「おう、同じギルドメンバーなのにあいつらが羨ましがるぐらいにな」

 

快活に笑いながらランダムアイテムボックスを10個も開けていく。

 

 

『彗星の剣』

 

『水臨樹の果実』

 

『どこでも土管』

 

『真実の鏡』

 

『魂響マイク』

 

『万能音響機器セット』

 

『天界の饅頭』

 

『無限の水瓶』

 

『不死鳥の灰燼』

 

『かつての魔神が描いた絵画』

 

 

お、面白い物が手に入った。後でラプラスに絵画を見せびらかしてからかうとして、彗星の剣を装備して軽く振るってみた。剣自体が酸素に反応する炎のように光り出しては、振るった後に伸びる氷の光尾が出てきて消えた。

 

「氷の剣? カッコイイですね」

 

「彗星の剣って名前だ。氷系のスキルが複数内包していて、今みたいに振るったら光の尾のエフェクトが発生するぞ」

 

星街すいせいの目の前で剣が舞って見えるように振るう。綺麗な光の尾が生じては消える。宇宙で彗星を見つけて採掘出来たら複製できるか? と剣を見ていると雪花ラミィがスススと寄ってきた。

 

「ハーデス先輩、その綺麗な剣、ラミィ欲しいなぁー」

 

「欲しいってお前は魔法使いで遊んでいなかったか?」

 

「ダメー?」

 

上目遣いで懇願してくるが単純に欲しいだけなのかい・・・・・手に入れたこれで試してみるか。

 

「【複製創造】!」

 

彗星の剣に対してスキルを使った。【複製創造】は武器などに使用したら見た目は同じだが効果やステータスはオリジナルより劣り、内包されているスキルは運絡みで消失するか一部だけ受け継ぐ、また違うスキルに変わる。アイテムの場合はアイテムを複製する分のMPが必要となるだけだった。俺の手の中に光りながら二つに複製された彗星の剣が収まった。確認すると劣化版の武器としてできていて、ランクはユニークのままだがスキルは一つしかなく、それでもオリジナルの彗星の剣に内包されていたスキルを受け継いでいた。これを『リセットの指輪』でもう一本創造しては、一時的にプレイヤーの所有権を無くす宝箱に入れて渡した。

 

「こっちならいいぞ。後で文句は言わない約束をするならな。星街すいせいも使ってみろ」

 

「ありがとう! うわぁ、ラミィでも振ったら光が出るー!」

 

「私までいいんですか? ありがとうございます」

 

「いいなぁー!! 先輩、我輩も欲しい!」

 

ラプラス・ダークネスまで強請ってきやがった。剣をか、と訊くと首を横に振られた。

 

「さすがに我輩は剣で戦えないからスキルが欲しい。我輩にピッタリなのを!」

 

「お前にピッタリなスキル・・・・・【巨人化】でいいか? 15mぐらい体が大きくなる代わり全てのスキルが使えなくなるんだが」

 

「そんなスキルがあるの!? 欲しい!」

 

一日に一回しか使えない【ダビング】であるところ、リセットの指輪で再度使える状態にしたら実質二つまで増やせることが可能だな。ラプラス・ダークネスの要望に応じてやったら、改めて変わらず手に入れたアイテムの吟味をする。

 

『どこでも土管』

 

緑色の煙突のような形をした大きな土管は、一度設置したら二度と外せないし繋がっている先はどこなのか入るたびにランダム設定になっている。

 

 

『真実の鏡』

 

とある童話の悪役の魔女が自分の美貌を問うた鏡なのかもしれない。質問に答える鏡としか説明がないから。

 

 

『魂響マイク』

 

歌う時に使うと味方にはバフ、敵にはデバフを与えるマイクだ。

 

 

『万能音響機器セット』

 

言わずもがな音響機器セット。ランダムで手に入れたとは言えど、これを使って歌えというのか?

 

 

『天界の饅頭』

 

食べたらほっぺが落ちそうなぐらい美味しい。

 

 

『無限の水瓶』

 

砂漠でのサバイバルでは絶対にこれは必要なひとつ。海と直接繋がっているのかというぐらい水がある。

 

 

『不死鳥の炎魂』

 

何度も甦る不死鳥の炎の魂の一部。何者にもその炎に触れることは叶わず資格ある者には恩恵が得られる、か。

 

 

 

えーと、触れるどころか掴んでいるんだがどうすればいいかね。・・・・・触れても熱くないし固形物でも凝固でもないテニスボールほどの炎・・・・・。

 

「・・・・・」

 

マグマを飲んだ俺なら炎も食べる事なんて問題以前かハハハ・・・・・。このアイテムをもう一つ複製に成功したあと、いただきますと不死鳥の炎魂を口の中に入れて飲み込んだ次の瞬間。

 

≪スキル【不死の炎魂】を取得しました≫

 

ボッと胸に赤い炎が灯り出した。触れても当然のように熱くはないこれは自分のHP分ダメージが蓄積するまでありとあらゆるダメージを無効にしてくれる炎だ。・・・・・強くね?

 

「・・・・・ハーデス先輩、熱くないんですか炎を飲んで」

 

一部始終、俺の行動を見ていたニューライブが目を丸くしていて尾丸ポルカが頬を引き攣らせていた。

 

「マグマを泳ぐことができるほど耐性があるから問題ない」

 

「マグマに!? あ、熱くないんですか?」

 

「40℃ぐらいの温度の泥のお風呂に入った気分だぞ。足湯のようにマグマの中に足を突っ込んで【マグマ耐性】が【マグマ無効】になるまでHPをポーションで回復するだけだし」

 

「【マグマ無効】にしたらちょこちゃんが操っていた溶岩の塊のスキルを手に入る?」

 

「あー、24時間踊り続けないといけなかったクエストの次に苦行だぞそれ。溶岩のボスをHPドレイン、食べて倒さないと手に入らないスキルなんだからな。俺はそれをマグマの中まで追いかけてきた溶岩のボスを5時間ぐらい掛けて食べ尽くした」

 

あらら・・・・・全員ドン引きしちゃったな。

 

「ま、今となってはボスモンスターをHP一割にしてから食べて倒した方が手っ取り早い方法でもスキルは手に入ることを発見したから楽になったんだがな」

 

「「「結局食べる事には変わりないんかい!!」」」

 

「そんな風に設定した運営に文句を言え。それにがうる・ぐらにはもう実践させた。な?」

 

小柄な少女は満面の笑みで頷いた。

 

「大きいお魚、美味しかったね!」

 

「「「「ぐらー!?」」」」

 

「次はもっと大きい魚を食べられるよう頑張ろうか」

 

「はーい!」

 

「「「「「やめえぃ!!」」」」」

 

 

 

【蒼龍の聖剣】色々まとめを語るスレPART50【わきあいあい】

 

 

ゴルゴ555

 

叶った、叶ったぞぉー!!! ガンナー同士が戦えるFPS専用のエリアを実装してくれるぅー!

 

 

百派

 

イヤッホーゥ!! 荒野のギルドホームが手に入るぜぇー!! これで仲間達とさらにらしくプレイができるってもんだぜぇーい!!

 

 

ヒット

 

俺もバトルが出来るガンナー専用のエリアを願ったぜ。今すぐとは無理だったけど今後手に入るのは確実だから楽しみだ

 

 

ボルボ13世

 

これも我等が白銀さんのおかげだな! 運営よ早くFPSエリアの実装を頼む

 

 

ルスト

 

私だけのロボが手に入るっ・・・・・!!

 

 

機動戦士

 

俺もだぜっ!!!

 

 

最強傭兵

 

そのロボで次のイベントで大いに活躍してくれ

 

 

トップガン

 

どんなイベントだろうと絶対に勝つぞ!

 

 

オイレンシュピーゲル

 

ガンナーのプレイヤーが凄く賑やかだ

 

 

タゴサック

 

絶対に欲しかったものが手に入れたんだから当然だろ

 

 

宝石姫

 

私は宝石のドレスをお願いしたけど、タゴサックさんは何をお願いしたんですか? やっぱり農作物?

 

 

タゴサック

 

ハーデスのように征服人形やノームをテイムしようかと検討するほど、これ以上の新種の農作物を育てる時間と余裕がなくなってきたから熟成していない水臨樹の果実を頼んだ

 

 

ノーフ

 

同志がいた!!

 

 

石田

 

魚の王様と女王をゲットォー!

 

 

メタルスライム

 

ああ、自分では釣りあげられないからこの機にお願いしたか

 

 

ウサミ

 

ねぇちょっとどうしよう!? 試しにお菓子の家をお願いしてみたら本当にホームが一つ増えちゃった!

 

 

アメリア

 

ちょっと今からお菓子の家見に行くわね

 

 

エネルジー

 

私もです

 

 

ウルスラ

 

お菓子の家があるならお菓子の国もありそうね

 

 

佐々木痔郎

 

視界いっぱいに甘いお菓子ばかりなのは目の毒になりそうで嫌だ

 

 

KTK

 

猫ハウスをお願いできた。家の形も家の中も猫がモデルでいっぱいの猫がいて幸せすぎるマイホーム、早く住みたい

 

 

イケメン猫

 

大将すげー!

 

 

赤星ニャー

 

ブレないKTKのように今回の何でも叶える願い事イベントは、第3陣プレイヤーも実りあったろうニャー。白銀さんは何も貰えなかったけど・・・・・

 

 

エリンギ

 

いやそうでもないぞ。白銀さんに日頃のお世話と感謝としてスキルスクロールやアイテムボックス、何かしらのアイテムを副マスやペイン達に渡してもらうようお願いしているプレイヤーが見掛けたから。今頃受け取っているはずだ、俺もそうした一人であるがな

 

 

宝生覇王

 

その一人の俺。インペリアルトパーズという宝石を俺の変わりに渡してもらった。他にも色んな宝石を手に入れたからそのお礼にな

 

 

ジュエリープリンセス

 

太っ腹だな!? 俺も同じ宝石を持っているから判るけどレア度と品質が共に10だったろうに

 

 

ジュエル

 

俺も幻や伝説の宝石を手に入れたぜ。リアルじゃあ触れることすらできない宝石が今手元にある・・・(ウットリ)

 

 

ミィ

 

・・・・・私達もそうするべきだったか?

 

 

ヒット

 

いやいや、個人の自由だからそんな利を使う必要ないからな!

 

 

人間ブラック

 

そうそう、白銀さんが見返りを求めるプレイヤーじゃないのは初期からいる俺達が一番知っているじゃんか

 

 

ミィ

 

ああ、彼は確かにそうだったな。が、今回の一件で私も新たな力を得た事実は変わりないから、何かしらの礼をしなければならないのではないか

 

 

宇田川ジェットコースター

 

それも個人の自由でいいけど、どうしてもって言うなら次のイベントで【蒼龍の聖剣】が勝利する貢献をすればいいじゃないか? 必然的に俺達もそうするわけだしさ

 

 

イワン

 

だな。今の俺達がいるのは白銀さんのおかげが大いにある。第3陣のプレイヤー達も叶えた願いで昨日の自分より強くなったからイベントでその強さを発揮してくれるだろう。もちろん初期から遊んでいる俺達だって負けるつもりはないだろう?

 

 

ミィ

 

同感だ。後輩達に後れを取るつもりはない。・・・・・一部は除かせてもらうがな

 

 

メタルスライム

 

その一部も今回の願い事イベントでまたたくさんのスキルを取得しただろうからな。それはそうと気になることがある。最近白銀さんのマイホームに出入りしている女性プレイヤーの集団、誰なんだ?

 

 

タゴサック

 

そいつらなら知っているぞ。最初はハーデスが町の中を案内していたが、ギルドに加入させたプレイヤー達だ。何人か生産職を遊んでいるから問題はないと思うぜ

 

 

スケガワ

 

女性プレイヤーが増えるのは嬉しい限りだぜ! 何時でも俺の店に来ても構わないって白銀さんに伝言入れようかな

 

 

オイレンシュピーゲル

 

白銀さんのマイホームに出入りしているってどういうことだ? 俺達も滅多に入らないようにしているのに彼女達は何か特別なのか?

 

 

ウルスラ

 

特別と言うか、普通にお願いしたら中に入れてくれる白銀さんなんじゃないかしら

 

 

プリム

 

優しい魔王さんですからね!

 

 

ネネネ

 

その人達の事はどうでもいいけど、事情でもあるんじゃない? 私達が滅多に入らないのは迷惑を掛けない考えで気を遣っているだけなんだし、入ろうと思えばいつでも入れるんだよきっと

 

 

赤星ニャー

 

だよねー。じゃあ早速遊びに行ってみようかニャー

 

 

ニャラライズ

 

あ、ズルい! 私だって聖地に入りたいのに!

 

 

石田

 

それだよそれ。羨ましがるなら白銀さんに訊いてみればいいじゃん。前回のように長く居座らなければいいんだ

 

 

エネルジー

 

ウサミさんのお家に到着しました! うわー本当にお菓子の家ですよ・・・・・お城のマイホームとは思いませんでしたが

 

 

ウサミ

 

ど、どうしようこれぇ・・・・・白銀さんに助けてもらえないかな?

 

 

プリム

 

なんですと!? 超気になる!

 

 

タゴサック

 

どう困っているのか、あるいは助けてほしいのか訊かせてくれないか?

 

 

ウサミ

 

・・・・・『お菓子の国のご招待』って手紙のアイテムを急に貰っちゃったんだけど

 

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